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27 . April
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04 . August
最初に書いておきます。今回は少し長いです。
そして、この話題は意図的に書かなかった話題でもあります。
・・・特に。この場所では書いた事が無かったはずの話題だと思います。
それだけ非常に重要で御座います。・・・お暇な時にでも読んで頂ければ嬉しいです^^



さて。前回はロシアと中国の関係性と対ロ制裁が不毛である事。
・・・と言うような話で御座いましたね^^;

うん。まあ、そうですね。
ロシアも中国に対して油断などしていませんから、そう簡単にはね。
中国がロシアを飲み込む。なんて事にはならないでしょうし。
それだけ強いロシアと言う国家を屈服させるには・・・。
今のアメリカを中心とする対ロ制裁では明らかに不足しておりますからねぇ。

・・・いや、そうなんですよねぇ。
アメリカ自身もわかっているのに、それでも対ロ制裁をやめようとしないんです。
このままだとロシア以外の部分にも悪影響が発生すると言いますのに。


それで、ですねぇ。
そろそろアジアの話題を総括したいところなんですけれど。
ちょっとアメリカの対ロ制裁について書いておかないと、ダメですよねぇ・・・。
と言うわけで、ちょっと寄り道で御座います^^;
今現在に行われているアメリカの対ロ制裁について説明するために。
事の発端となったウクライナの問題を話題とさせて頂きます。それでは参りましょう^^

まず最初に確認なのですが、今回に話題する対ロ制裁と言うのは。
ロシアが行っているウクライナに対する干渉行動。
ウクライナ西部に存在する親ロシア派勢力への軍事的支援と、
クリミア半島併合に対する制裁処置です。
うん。まあ、確かにね。
今現在にウクライナに対して行われているロシアの言動には問題が多いです。
特にクリミア半島の併合については、これは明らかに国際法違反です。
そのような点を考えれば、ロシアが制裁対象となっても文句は言えません。

ただし。
これはあくまでもロシア側だけを見た場合の話です。
ウクライナの問題を平等に。公正な立場で判断した場合だと異なる結論が出てきます。
つまるところ。
国際法を違反したのは、本当にロシアだけであるのか?・・・です。
ウクライナの問題の一番最初。最も根本的な点から考えていくと。
先に国際法に違反しているのは、これは明らかに欧米諸国で御座います。


さて。それではウクライナの問題が発生したところから振り返ってみましょう。
事件の発端は昨年。2014年の2月20日頃。
・・・えーと。ウィキぺディアでは18日頃になっていますね。
ともかく。
その辺りの時期に当時のウクライナ政権だったヤヌコビッチ政権が崩壊して。
反政府勢力により暫定政権が樹立した事が全ての発端となっております。

えーと。正直に申し上げますと、当時の私は中東情勢を優先しておりましたので、
当初はウクライナの問題に対してそれほど注視していなかったんです。
だから、これほどまでに大きな問題になるとは私も予想しておりませんでした。
・・・本当に私も迂闊だったと反省しております。
そんな私がウクライナに目を向けたのは、問題発生から一週間後くらい。
ウクライナの首都キエフで一般市民が100人近く死亡した。と言う報道を見た時でした。

「なんじゃそりゃあっ!?」

・・・と、私もビックリ仰天して、そこで中東情勢を放り出しまして^^;
ようやくウクライナの問題を本格的に調べ始めたんです。
ある一時期までは、確かにウクライナは混乱して政治的な対立があったにしても。
それでも比較的に穏やかな反政府デモが続いているだけの状態だったと言うのに。
それが、なぜいきなり無実の人々が犠牲になるような。こんな悲惨な状態になったのか。
私もウクライナ情勢が唐突に激変するのを見て。
これはヤバイ。何かあるぞ。と調べ始めたわけで御座います。


元々ウクライナでは政治的に対立している状況がありました。
親EU派と親ロシア派の二つの勢力に分かれて、政治的な対立が長く続いていたんです。
でまあ、当然ながら両者の勢力の背後には。
それぞれに欧米諸国とロシアがいるだろう事は周知の事実だったわけですね。
ですから、二つの勢力が対立して双方が牽制している状況がある限り。
そう簡単にムチャクチャな事など起こらないだろう。と言うのが大多数の予測でした。
うん。お互いに監視し合う。と言う関係でもありましたからね。

で、予測されていたんですが・・・。
この状況で何の罪も無い一般市民が100人近くも犠牲になってしまったんです。
これは・・・どこをどう考えたとしても。通常では絶対にありえない事です。
だって。
一般市民を100人近くも犠牲にしたら、どう考えても世論が味方にならないでしょう?
あの中国共産党と同じレベルだと言うほどに、完全完璧な自爆で御座います。
ええ。これ一つだけでウクライナの勢力図は確定してしまう事でしょう。

とまあ、このように本来ならば絶対に「ありえない事」がウクライナのド真ん中。
首都キエフ内部で発生してしまったんです。
・・・このような事件を仕掛けた犯人こそがウクライナの問題の全ての元凶です。
これは相当に根深い問題だ。と当時の私は、それなり覚悟したものです^^;


それでは当然の疑問として。
なぜこのような悲劇。惨劇が発生してしまったのでしょう?

それを理解するためにも、当時の状況を改めて考えてみるべきです。
今しがた書きましたように、首都キエフにおいて一般市民が100人近く犠牲になった。
この時点で物凄く不自然なんです。何度でも言いますが、通常では絶対にありえません。
当時の欧米諸国は各国の報道陣に対して次のような説明をしていました。

「ヤヌコビッチ政権による虐殺行為があった」

・・・です。
でも、この主張と言うのは明らかに不自然であり、おかしいんです。
なぜなら、本当にヤヌコビッチ政権による虐殺行為があったのならば。
その時点で全ての話が終わっているからです。
当時のヤヌコビッチ政権が打倒されて、暫定政権が樹立した理由と言うのは。
反政府勢力の集団デモによる結果である。・・・と言う事になっています。
でも、そんな反政府勢力に対して、100人近い民間人を虐殺するような。
物凄く強力で凶悪な戦闘部隊によってヤヌコビッチ政権が対応したのだとしたら。
欧米諸国が主張するように、ヤヌコビッチ政権が虐殺行為を命令したのだとしたら。
・・・反政府勢力の集団デモなど、その時点で瓦解していないとおかしいんです。

うん。そりゃそうですとも^^;
目の前で非武装の一般人が戦闘部隊によって虐殺されているんですよ?
横断幕やプラカードを持っただけの反政府勢力など、その時点で逃げ出して。
あっという間に反政府勢力が瓦解するのは当然であるはずです。
そして、首都キエフ全域に戒厳令が敷かれていて。
国際社会から猛烈な批判を受けながらも、ヤヌコビッチ政権は存続しているはずです。
ええ。そうでなければ道理に合いません。
ましてヤヌコビッチ政権が打倒されて暫定政権が樹立される。なんて、ありえない。
欧米諸国の主張では、まったくもって話の流れとして成立しないんです。
しかしながら。
現実にはヤヌコビッチ政権は打倒されて、反政府勢力により暫定政権が樹立しました。
・・・これは一体どう言う事でしょう?


当時の私はウクライナにいたわけではないので。それほど詳しい事はわかりませんが。
少なくとも、反政府勢力が暫定政権を樹立させた事実を考慮すれば。
何らかの手段で反政府勢力はヤヌコビッチ政権に対して勝利したはずなんです。
それがヤヌコビッチ政権に対する攻撃であるのか。
もしくは反撃であるのか。それについては、まだ議論の余地が残りますけど・・・。
でも、どちらの場合でも、その手段とは一般市民が犠牲になるようなものだったんです。

この時点で、どう見ても平和的な集団デモと言う手段では無い事が確実ですし。
平和的な方法ではなかった以上。
当然ながら、暴力的な手段が用いられたと考えるのが極めて妥当で御座います。
この上で一般市民の犠牲を考慮した場合。導き出される結論は一つだけ。

反政府勢力は控えめに見ても、ヤヌコビッチ政権の戦闘部隊に勝利出来る程度には。
極めて高い実力を持った非合法の非政府軍となる戦闘部隊を首都キエフに投入して。
一般市民の犠牲を考慮せずにヤヌコビッチ政権に対して市街戦を仕掛けた。
それに巻き込まれたために、100人近い一般人が犠牲になってしまった。
・・・と考えるのが非常に妥当な予想ではないか?と私には思われてなりません。


ちなみに。
繰り返しますが、この場合における反政府勢力の戦闘部隊と言うのは。
完全に非合法の非政府軍と言う解釈になります。
はっきり言ってしまえば、テロリストと分類される類のものです。
これに対してヤヌコビッチ政権は、仮にどんな問題があったのだとしても。
民主的な選挙によって選ばれた政権であり、
その指揮下にある戦闘部隊は必然的に合法的な政府軍です。

・・・まあ、百歩譲ってヤヌコビッチ政権側が先に発砲したのだとして。
あくまでも反撃と言う形で反政府勢力が応戦した場合を想定したとしても。
でもね。
やっぱり非合法の非政府軍と言う事実は変わらないんです。
ヤヌコビッチ政権側が、首都キエフに進入してきた非合法の非政府軍。
まさしくテロリストに対する応戦だった。とすれば、
ヤヌコビッチ政権側には、国際法的に何一つとして問題は無いわけです。
一般市民が犠牲になったのは、まったくもって偶発的な事で不本意ではあったが。
全ては反政府勢力を名乗るテロリストに対処するためだった。と、
そのように主張されてしまえば、世界中の誰もが反論する事は出来ません。

うん。そうなんです。
問題があるのは、どう考えても反政府勢力の戦闘部隊。テロリストの方です。
政府に無許可で武装した挙句に、首都内部に侵入し政府軍と対峙する。
・・・こんな事を認めるような国際法など、世界中のどこにも存在しません。
これは明確なテロリズムであり、犯罪行為以外の何者でもありません。

そんな連中がヤヌコビッチ政権を力ずくで打倒して、
自分達の都合一つで好き勝手に暫定政権を樹立させてしまったんです。
こんな凶悪極まる軍事クーデター。民主主義に対する冒涜的な行為について。
果たして。どんな理由があったのだとすれば、容認する事が出来るのでしょう?
そんな連中の主張など何一つとして認められません。



それで・・・忘れもしません。翌月の3月1日の日付になるかならないかの深夜です。
ここまでの考えに至った私は猛烈にアメリカに対して警告を発しました。

「絶対にウクライナの問題へ関与してはならない。
ヘタに関与すれば、とんでもない事になる。
アメリカの国益を守りたければ第三者の立場。中立の立場を崩すべきではない」

・・・みたいな。
そんな警告が私を含めて、あらゆる方面からアメリカに強く警告されておりました。
ですが、結果的には。
それらの警告の全てが無視されて、アメリカは対ロ制裁の決断を下してしまいました。
この時のアメリカの判断ミスが、一年以上経過してもなお。
一向に安定しない今現在のウクライナの情勢を作り上げてしまったんです。

これはね。
本当に致命的なミスだと言う以外にはありませんでしたよねぇ。
時期的には、シリアに対する軍事介入を土壇場で撤回したばかりでもあったので。
ロシアに対するアメリカの仕返しなんじゃないか?との憶測が飛び交っていたくらいです。
・・・でも、それにしたところで不手際があまりにも多過ぎました。


うん。繰り返しますけれど。
ヤヌコビッチ政権が打倒されて、その後に樹立された暫定政権と言うのは。
どこの誰が考えたとしても、何の罪も無い一般市民を犠牲にするような。
恐ろしく凶悪な軍事クーデターにより樹立されたものだ。と考えるしかありません。
こんな非道外道の塊のような政権を、どんな理由があれば認められると言うのでしょう?

いや、私もね。別に当時のヤヌコビッチ政権に問題がなかった。とは言いません。
色々と問題はあったでしょう。
しかしながら、ヤヌコビッチ政権は正当な民主的選挙によって選ばれた政権です。
その政権を軍事クーデターによって転覆させる事など到底許される事ではありません。
まして一般市民が100人近く犠牲になるような。
そんな凶悪極まる軍事クーデターによる政権の奪取など、絶対に認められない。

・・・でも、そんな凶悪な暫定政権を欧米諸国は率先して認めてしまったんです。
本当なら欧米諸国は民主主義の敵として、暫定政権を批判しなければならなかったのに。
これは。
国際法と言う観点から考えて、正しい行動だった。と言えるでしょうか?
私は個人的に非常に恐ろしく露骨な内政干渉だった。と考えております。


そして、これにロシアが反発するのは当たり前の事だと思います。
こんなムチャクチャな手段で、隣接する国家の政権が転覆させられたんです。
さらには全ての責任が、なぜかロシアに押し付けられようとしている。
批判されるべき。糾弾されて断罪されるべき暫定政権は、
なぜか欧米諸国によって容認されて、擁護されてしまっている。
・・・ロシア側が自国の安全保障に関して重大な危機が発生している。と、
そのように判断して行動するのは至極当然の事であるはずです。

このロシアの言動に対して、アメリカは対ロ制裁で応じてしまいました。
おかげでウクライナの問題は一年以上経過した今でも解決していませんし。
そんなアメリカの軽率な対ロ制裁のおかげで、世界中の安全保障がガタガタになっている。
・・・無論。私達日本などのアジア地域においても例外ではありません。


私が前回に世界各国がアメリカの対ロ制裁に対して、うんざりしている。と書いたのは。
このような背景があったからなんです。
アメリカは即座に対ロ制裁を解除して、ロシアとの関係改善を目指すべきです。
このままだとアメリカの国益についても重大な悪影響が発生してしまいますからね。




それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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