むっ!?トルコ軍がクルド人武装勢力に攻撃を仕掛けましたか・・・。
となると、やはり今回の軍事クーデターと言うのは、
エルドアン大統領の排除と言うよりも、反対勢力の排除を目的としたもの。
・・・と結論付けてよろしいみたいですねぇ。
うん。しかも円ドルの為替に至っては、一時的ではありましたが107円です^^;
クーデターが起こる前より円安に進んでいるわけですから、
よっぽど世界経済は安定している。と考えるしかありませんからねぇ。
と言うわけで、そのように結論付けておきましょうか^^;
まだ少し心配ではありますが、当面は一安心で御座います。
トルコ国内の安定は、中東地域全体の安定への第一歩ですからね。
徐々にでも中東地域における安全保障体制の構築へと進んでいる。・・・と、
私としても、そのように解釈する事に致します^^
まっ。あくまでも第一歩なので、これからがまた大変なんですけれどね^^;
さて。と言うわけで、これにてトルコの話は一度切り上げまして。
そろそろ中国の話題に戻りたいと思います。
それでは参りましょう^^
えーと。それで、この場所では中国国内では生き残りのための戦い。
権力闘争などの対立が発生していて。
それが表面化して流血沙汰になるのも時間の問題だろう。と言う話でした。
・・・うん。まあ、ほぼ間違いないでしょうね。
付け加えるのならば、今から中国を逃げ出すのでは遅過ぎる。
世界の果てまで追いかけられて、地獄の底に叩き落されるだろうから。
生き残るためには中国共産党を打ち倒し、中国の民主化を実現する事。
虐げられる人々を解放した英雄の立場になるしか無い。・・・とも書きました。
・・・うん。まあ、これも妥当なところだと思います。
まっ。それはそれと致しまして^^;
今回に話題とするのは、少しばかり遅れてしまいましたが。
先頃のASEMに関する話題で御座います。
まずは、こちらをご覧下さいませ。
「国連海洋法条約に基づく紛争解決」との主張で中国を牽制した意味合いは大きい。
・・・と言うようなことが書かれております。
うん。もちろん今回の主張も重要ではあるんですけれども。
このブログでは少しばかり視点を変えまして中国側の言動。
特に李克強さんを注目したいと思います。
そもそも李克強さんと言うのは、習近平と比較しても相当にマトモな人です^^;
国際社会に対する協調路線を知らなはずが無いし、
中国の主張が暴挙暴論である事も十分に理解しているはずの人です。
そんな人が、わざわざ中国の代表として出てきたわけですからね。
当然ながら何らかの変化があるかもしれない。何らかの譲歩。配慮があるかも。と、
そのように予想したのは、おそらく私だけでは無かったはずです。
でまあ、そう考えますと今回のASEMにおきましては。
結果的には中国を牽制する議長声明に賛同したわけですから。
その分だけ配慮した。と解釈する事は出来るわけです。
仮に中国政府としての基本的な主張は変えなかったのだとしても。
でも、少なくとも国際社会との協調路線を意識する姿勢を見せたわけです。
これね。
その程度だと思われますかもしれませんが、今の中国の状況を考えるのならば。
これだけでも相当の譲歩である。と考える事が出来るんです。
例えば、中国の外相である王毅さんなどを見れば一目瞭然なんですけど。
今の中国では一つでも譲歩。配慮の姿勢を見せると、弱腰と批判されるんです。
そのために王毅さんは不自然なほどに。
これでもか。と言うほどの強硬姿勢を半狂乱になって叫んでいますでしょう?^^;
ですので、その点を考えますと今回のASEMでの李克強さんの立場と言うのは。
はっきり言ってしまえば、マイナスしか存在しないわけです。
国際社会から見れば、国際法を無視する暴挙暴論を振りかざした以上。
議長声明に賛同した点を考慮しても、国際社会での李克強さんの評価はダダ下がりです。
李克強さんは習近平よりはマトモな人だ。と言う自分の評価を、
習近平と同じ暴論を主張する事により自ら否定してしまったわけですからね。
そして、中国国内における評価を考えましても・・・やはりダダ下がりです。
中国を批判するかのような議長声明に賛同してしまった事実と言うのは、
まず間違いなく李克強さんに対して「弱腰だ」との批判が出てくる事でしょう。
つまるところ。
今回のASEMにおいて李克強さんは、ただ自分の評価を下げただけ。
・・・と言う物凄い貧乏クジを引いてしまったわけです。
でまあ、ここで一つ疑問が出てくるんですけれども。
こうなるくらいなら李克強さんもまた外相の王毅さんのように。
過激な言動で中国政府の主張を繰り返す。と言う選択もあったはずです。
ASEMでの議長声明すら拒否して、国際会議を台無しにする事も出来たはずです。
ええ。どうせ中国政府の主張はムチャクチャなんですからね^^;
ここで国際会議の一つや二つ叩き潰したところで、さして中国の評価は変わらないし。
そもそも中国が国際社会で孤立している状況も変わらないし。
何よりも、これらを実行しても批判出来る人が今の中国政府にいないからです^^;
李克強さんが自己保身に走ったのならば、国際会議を台無しにする。とか。
または、根本的な話として国際会議に参加しない。と言う事も出来たはずです。
別の誰かを参加させる。とか。中国国家としての参加それ自体をやめる。とかね。
それこそ習近平に出席させて国際社会の矢面に立たせる。と言う事も出来たはずです。
なぜならば。
南シナ海などの無分別極まる強硬姿勢を今の今まで主張したのは習近平なのであって。
最後の最後まで習近平に責任を押し付ける。と言う事も出来たはずだからです。
「自分の失策なんだから、自分で後始末をつけろ」
・・・と主張する事も出来たはずです。
実際に、そんな風に考えている中国政府。中国共産党の人間は数多くいるはずですから。
それでは、なぜに李克強さんは今回のASEMに参加したのでしょうか?
どこをどう考えても南シナ海。先の仲介裁判所の判決が議題に出るような。
そんな危険極まる国際会議に参加して、国内外を問わず自分の評価を失墜させるような。
とてつもなく物凄い貧乏クジを引いた理由。目的とは、果たして何でしょうか?
さてさて。ここが本日の本題になるんですけれどもね^^;
これは、あくまでも私個人の見解で「おそらく」と言う話ではありますが。
李克強さんは中国国内の経済対策。特に中国経済の構造改革を実行するために。
そのためにASEMへの参加と、中国政府の暴論を自分の意見として述べた。と、
そのように私は予想しております。
んー。李克強さんの立場を考えるのならば、やはりコレでしょうね。やっぱり^^;
中国経済を立て直すのならば今この瞬間が最後のチャンスです。
うん。そうですね。
ここで失敗したら最後の最後まで落ちるだけ。地獄の底まで真っ逆さまです。
李克強さんとしては、何としてでも今ここで構造改革を断行したい。
そして、そのためには習近平と、その派閥の協力を得る以外には無いわけです。
参考程度までに、今までの李克強さんの立場を書いておきますとね。
習近平は李克強さんを潜在的な脅威であると判断しており。
そのために相当な部分で圧力が加えて、李克強さんの行動が制限しておりました。
必然的に李克強さんがどれだけ強く経済改革を主張したとしても。
それを習近平は絶対に許さなかったわけです。
このような状況を打開して李克強さんが中国経済の構造改革を断行するためには。
何としてでも習近平の圧力を排除する必要があるわけです。
それゆえに。
今回のASEMにおいて従来の中国政府の主張。習近平の主張に賛成した。
習近平との協力関係を構築するために、あえて汚名を受け入れた・・・と、
そのように考えるのならば、今回の李克強さんの言動も理解出来なくはありません。
改めて確認しますが。
現在の中国において南シナ海の言動と言うのは、完全に暴走した状態にあります。
仲介裁判所の判決を一方的に無視するなど限度を超えた強硬姿勢。狂気の沙汰であり。
国際社会における孤立は避けられないので、普通はやりません。
つまり、中国政府内部。中国共産党内部において。
現在の中国政府の主張に反発する勢力は必ず存在する。と容易に予想出来ます。
うん。当然ですね。
何しろ習近平の強硬姿勢によって中国は明確な利益を手にする事も無い上に。
国際社会での孤立化と言う恐るべき巨大な損失を発生させたわけですから。
これは確実に習近平の失敗であり、それに対する批判。反発が無いわけがないんです。
そして、その筆頭が首相である李克強さんだろう。とも予想する事が可能なわけです。
なぜならば、習近平よりも常識的で、良識的でマトモな人であり。
なおかつ中国政府。中国共産党の序列でもナンバー2であるからです。
だからこそ。
その李克強さんが中国政府と同一の見解を国際社会で主張した事には意味がある。
最も批判して反発するだろう人が習近平に賛成する主張を行った事は。
現在の強硬姿勢が中国政府の統一見解である。と内外に証明するものであると共に。
習近平が中国政府。中国共産党内部で孤立していない事を否定するものだからです。
うん。それほどまでに李克強さんが習近平と同じ主張を行う事には意味があったし。
その意味の分だけ習近平は、李克強さんに救われた。と解釈出来るわけです。
繰り返しになりますが、今回のASEMでの李克強さんの発言。
南シナ海に対する見解を述べたのは、李克強さんとしてもリスクが大きいのです。
ええ。非常に大きいはずです。
習近平と同じ意見を述べる事は、自分は習近平と同罪だと認める事に等しいですから。
そんなわけで、これほどまでの配慮。助力を受けてしまえば。
もう習近平は李克強さんの経済改革について文句を言う事は出来ないでしょう。
・・・まあ、そのような条件だったのかもしれませんね。
李克強さんは国際社会と中国国内での自分の評価を犠牲にする代わりに。
習近平に対して自分の経済改革に賛成する事を約束させたんです。
ここまで李克強さんがやるのは、
本当の本当に今この瞬間が中国経済を立て直す最後のチャンであるから、です。
・・・と、そのように考える事が出来るんじゃないかなぁ。と、
そう私は考えているわけなのでした。いやはや^^;
それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^
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