えーと。前回はマレーシアの大使召還の決断が、どれほど軽率であり。
中朝両国の対立に巻き込まれる大失策だった。
・・・と言う話で御座いました。
うん。やっぱりね。このように考えるのが妥当だろうと私は思います。
マレーシアの動きは不可解で過剰であり、異常なものです。
この動きの背後には、何らかの特別な事情が背後にあるのではないか。と、
そのように思われても文句がいない程度には、問題のある言動でした。
こうなってくると・・・前回にも書きましたように。
マレーシアが中国と北朝鮮にとって代理戦争の場になる可能性があるでしょう。
なんともまあ、貧乏クジを引いたと思うんですけれども。
ちょっとこちらをご覧下さいませ。
北朝鮮に対して容疑者の身柄引き渡しを要求した。と言うニュースです。
うん。そうで御座います^^;
皆々様もお察し頂けたと思いますが、順番が逆で御座います。
通常では、容疑者の身柄の引き渡し要求をして拒否されたから大使を召還する。
・・・と言う話になるのが普通の話で御座います。
(↑それでも大使召還までするとなると過剰な反応だと思いますけどね^^;)
でも、マレーシアは既に大使召還をしている状況です。
今更ながら容疑者の身柄引き渡しを要求するって、完全に順序が逆なのであり。
それほどまでにマレーシアの対応は支離滅裂である。と言う事です。
よろしいですか?落ち着いて考えて下さいませ。
今回の金正男の暗殺事件。これに北朝鮮が関与している可能性は極めて高く。
どこをどう考えても間違いないとは思いますけれども。
でも、まだ確定したわけじゃないんですよ?
マレーシア警察が容疑者の身柄を引き渡せ。と要求している時点で。
まだ事件は捜査中の段階であるはずなんです。
北朝鮮の人間が関与した疑いがある。と言う段階なのであって。
北朝鮮と言う国家そのものが関与した。と言う段階ではないんです。
ましてやテロ事件である。と確定したわけでもない。
それを今の段階で決めつけて騒いでいるのは、韓国政府だけです。
ちなみに。
この韓国は、とっくの昔に中朝両国の代理戦争の場所になっています。
だから、他国で発生した無関係の問題に対して無駄に大声で騒いでいるんです^^;
なぜならば、韓国には韓国の事情があるからです。
でまあ、これに対して私達日本もアメリカも中国ですらも。
今回の事件が北朝鮮によるテロ事件である。などと表明していませんよ?
(↑もしも表明していたら、ごめんなさい^^;)
これから先に北朝鮮。金正恩がどう動くのか。わからないからです。
それにもかかわらず、マレーシア政府は北朝鮮の大使召還を行ってしまった。
確固たる証拠も無く、単なる先入観。思い込みだけで北朝鮮との関係。
外交それ自体を否定するかのような。国交断絶すら示唆するような。
そんな極めて重い処置を実行してしまった。・・・これは明らかに異常です。
うーん。マレーシア政府も混乱しているんでしょうね。
もうどうして良いかわからなくて、それでも引くわけにはいかないから。
あえて北朝鮮に対して突っぱねている。と言う事なんだろうと思います。
しかしまあ、引っ込みがつかなくなった。とは言いましても。
マレーシアって本気で本当に今回の暗殺事件一つだけを理由にして。
北朝鮮との国交断絶までやるんでしょうか?
ここまでくると・・・本当にマレーシアの外交全般。
国家的な信頼それ自体を、私は心配してしまうところで御座います。
はぁ~。やれやれ。
こんな形でマレーシアが中朝両国の対立に参戦してくるとは、私も予想外でした。
あー。いやいや。そうではありませんね^^;
そもそもの話として、私は中朝両国が対立する事を予想していなかったのです。
中国と北朝鮮が対立を回避するために、ある程度のところで和解するだろう。と、
そのように考えてたのです。
ですが、今となっては大外れとなってしまいましたね。ごめんなさい。
私も、まだまだと言うところみたいで御座います。ナハハハ^^;
ただ。
今ここで中国と北朝鮮が激突するとなると・・・これはね。
相当に中国の国内情勢が悪化しているわけであって。
今現在の中国政府。習近平と言うのは極めて切迫した状態にある。と、
そのように考える以外には無くなってきます。
私としては中国政府。習近平は北朝鮮と和解して、中国の内政を優先。
具体的には習近平自身の権力基盤の強化を目指すはずだ。と思っていたんですが。
そんな悠長な事を言っていられないくらいに、習近平は危機的みたいです。
ともかく。
そうなってくると、このまま中途半端で終わる事は無いでしょう。
やはり本当にマレーシアで代理戦争が始まっても不思議ではありません。
うん。そうですね。
この先にある韓国の次期大統領選。その前哨戦としての位置づけとして。
中朝両国がマレーシアで激突する可能性は、ありえるだろう。と私は考えています。
・・・いや、もちろんね^^;
本当に軍隊とか。兵器を持ち出して戦うわけじゃなくて、ですねぇ。
マレーシアは大使召還と言う手段。
外交的な手段で北朝鮮との対立を誘発させてしまったでしょう?
だとすれば、代理戦争についても外交的な手段で行われるはずです。
要するにマレーシアは中国と北朝鮮。どっちに味方をするのか。
それで中朝両国から物凄い綱引きが行われるはずです。
・・・いや、もう既に行われている。と考えるべきでしょうね。
中国政府。習近平としてはマレーシアと北朝鮮との関係を悪化させる事で。
外交的に北朝鮮に打撃を与えたい。と考えています。
まんまと金正男を暗殺されて、面子が丸潰れになった習近平は、
それによって自身の面子。権威を回復させようとするはずだからです。
それで、この権威の回復によって習近平に反発する勢力。
つまりは中国国内の親北派を一掃しようとする事でしょう。
それゆえに、です。
北朝鮮。金正恩としても黙っていられません。もう絶対に沈黙など出来ません。
単なる外交的な抗議だけであれば、いざ知らず。
大使召還まで実行されてしまったとなれば、これは断固として戦うしかない。
ここで何もしなければマレーシアとの関係悪化と言う損失だけではなく。
習近平に屈した。と言う事実が確定してしまうからです。
北朝鮮が中国に負けた。金正恩が習近平に負けた。・・・と、
この事実が確定すれば、中国国内の親北派勢力に少なからぬ影響を与えます。
中国国内の親北派勢力は習近平の頭を飛び越えて行動し。
独自の判断で北朝鮮を支援するほどの強力な味方であり。
まさしく今の北朝鮮。金正恩にとって生命線です。
彼らとの協力関係を失う事は絶対に許されない。
つまり、金正恩の立場としては、習近平に負けた。との事実によって。
親北派勢力が裏切って習近平に走る事。
ひいては親北派そのものが排除される事を断固阻止する必要があるんです。
そんなわけですから・・・。
マレーシアに対して色々と何かしてくるだろう。と思います。
んー。可能な限り迅速に大使召還をやめさせる事。と言うのが第一でしょう。
ですが、事と次第によっては。
マレーシア国内の親中派に対して、親北派の確立を目指し。
その親北派によって政権の主導権を掌握させる。・・・と言うところまで。
そこまで北朝鮮。金正恩は画策するかもしれません。
無論。この北朝鮮の動きについても、中国国内の親北派が全力で支援するでしょう。
だから、事と次第によってはナジブ首相を失脚させる。と言う事についても。
十分過ぎるほどに現実的な可能性として考えられると思うんです。
・・・今のマレーシアの状況って、相当に困った事になると思います。
改めて確認しますが、まったく無関係の問題。それも未だ真相が明らかではない段階で。
マレーシア政府は大使召還を実行し、北朝鮮に対して真正面から喧嘩を売ったんです。
もう誰が見ても中国政府。習近平との密約がある。・・・と、
そんな風に判断される状況において、です。
本気で北朝鮮と激突する覚悟をしてマレーシア政府。
ナジブ首相は大使召還を決断したんですか?
やっぱり・・・ちょっと軽率だったんじゃないかなぁ。と思います。
とまあ、現在のマレーシアに対する私の意見は、こんな感じです^^;
しかしまあ、何と言うか。超高速で動く。とは思っていましたけど。
そんな私の予想を遥かに超えて、凄まじい速度でアジア情勢は変化しております。
まるで戦国時代で御座いますね。いやはや^^;
それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^
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