政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 今のアジア情勢は、かつてのように単純ではありません。 忍者ブログ
10 . July
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25 . February
えーと。前回は何と言うか。アジア秩序に関する話でしたね^^;


それで・・・改めてマレーシアを含めて東南アジア諸国の方々に申し上げます。

あくまでも経済に限って言えば、私達日本と中国を天秤にかける。・・・とかね。
うん。なるほど。
資本主義。自由主義における国際競争では当然の判断ですし。
国家の国益を追求する。と言う姿勢を考えても、私が批判する事はありません。
・・・まっ。一人の日本国民としては、納得し難い部分もありますけど^^;

しかしながら。

これが安全保障の分野となれば・・・これはまったく別の話です。
安全保障戦略。安全保障体制とは平和と未来を守る事そのものです。
この点についてまで、陳腐な損得勘定により行動するとなれば。
それは経済云々で語れるレベルの話ではないんです。
・・・ヘタをしたら国家。それどころか世界そのものが終わるかもしれないからです。


あの・・・中国と関係を持つ事が利益になる事は私にだって理解出来ます。
でも、その中国は民主主義。法治国家。基本的人権を守らない国家でもあるんです。
そういう意味では、中国は発展途上国より劣る国家なんです。
これらの事実を受け止めた上で、中国とは交流するべきで御座います。

このような基本的な事すら理解出来ない。わからない。と言う人であれば。
大変失礼ではありますが、その人は政治に関与する資格の無い人です。
あまりにも常識。見識が無さ過ぎます。
・・・私もおバカで。高卒なので、あんまり偉そうに言えないんですが^^;
でも、もうちょっと勉強して、色々な事を学ぶべき人だと思います。

なので、そのような人は天下国家を論じる事についても、やめるべきで御座います。
そうしないと国賊。売国奴と呼ばれる類のものになってしまうからです。
もしもそんな事になれば・・・国民から問答無用で袋叩きにされても文句は言えません。

マレーシアの方々。貴方達はそれくらい罪深い事をしているんです。
せっかく忠告してあげているんです。・・・無駄にしないで下さいませ。



と言うような話だったわけなんですけれどもね^^;

それで前回の文面について、次のように考えた方々もいるかと思います。

「そもそも北朝鮮は悪い国家なんだから、批判するのは当たり前だ。
マレーシアが北朝鮮を批判するのは正しい事のはずだ」

・・・と言うような主張があっただろうかと思います。

うん。わかりますとも^^;
そのような指摘も正しい主張であると私も思います。
でもね。
時間の経過と共に情勢。状況と言うのは変化していくものなんです。
そして、それは北朝鮮についても例外ではありません。

まあ、確かに一昔前であれば。金正日の時代であったのならばね。
マレーシアの主張は正しいと思いますし。
その場合においてはマレーシア以上に私達日本やアメリカが騒いでおりました。
大声で北朝鮮をテロ国家。犯罪国家である。と激しく糾弾していた事でしょう。

ですが、もう今は違うんです。
金正恩の時代になった北朝鮮と言うのは、明らかに性質を変えました。
また、それによってアジア情勢も確実に変化したんです。
この変化を無視して従来通りの対応をするのは、極めて危険です。
日米両政府が静観の構えを崩さないのは、この変化を見据えているからです。



そんなわけで本日は、この話題について書きたいと思います。
それでは参りましょう^^

それではまず一つの確認と致しまして。
今しがた書いた過去の金正日の時代と、現在の金正恩の時代。
この二つの違いについて簡単に説明しますと、ですねぇ。

一昔前。金正日の時代では、北朝鮮の国家戦略は第一に現状維持でした。
これは最高権力者である金正日の支配体制。
これを維持し続ける事こそが最優先とされておりました。
このために極めて保守的かつ閉鎖的な国家戦略が構築されていたわけですね。

ですから、基本的に話し合い。交渉。取引が成立する事が無く。
全方位に対して恫喝を続ける。攻撃を続ける。と言う姿勢であり。
全ての外交関係は半ば破綻し、国家として停滞した状態にあったわけです。

・・・ぶっちゃけ。習近平と同じタイプだと言えますね。
権力に執着し過ぎて、それ以外が見えなくなってしまった可哀想な人です。


これに対して現在の金正恩の時代では、北朝鮮の国家戦略が一変します。
現状の維持から現状の変革。
具体的に言えば、朝鮮半島の統一と言う新しい目標が定義されたんです。
これにより従来の姿勢とはまったく正反対。
極めて革新的かつ開放的な国家戦略が構築されました。
うん。朝鮮半島の統一と言う民族の悲願を実現させるために。
停滞していた北朝鮮の全てが動き出した状態になっているわけですね。

さらに付け加えるのならば。
恐るべき政治センスを持った優秀なブレーン。補佐役が存在しています。
これにより信じられないくらいに北朝鮮の国家戦略が強化され、
見事なまでに洗練される事になりました。
以前から書いておりますように、決して油断ならない手強い相手になったんです。


とまあ、そんなこんながありますのでね。
この違いを理解せずして北朝鮮。アジア情勢を語る事は出来ません。
そして、この違いを理解しているのならば。
不用意に北朝鮮との対立を激化させる。と言う選択肢は存在しないはずです。
・・・だから、本当に軽率な行動はやめましょうね^^;



それで、もうちょっと話を進めますとね。
このように北朝鮮が変化した事によって、北朝鮮を取り巻く情勢。
特に中国国内における情勢が大きな変化を迎える事になります。

従来のように過剰なほど保守的で閉鎖的だった北朝鮮が、
革新的で開放的になったがために。
中国国内において北朝鮮に接近する勢力が増えたのです。

従来のようにマトモな取引すら成立しない。と言うような頑迷さが消えて。
常識が通用する協力相手としての意味と価値。
それが今の北朝鮮。金正恩にはある。と中国国内で評価され始めたのです。

いやまあ、もちろんね^^;
それでも北朝鮮に問題が無いはずもありませんので・・・。
最初は、あくまでも秘密裏に。水面下での協力関係から始まったと思います。
ですが、今現在となっては公然の秘密として積極的に北朝鮮と協力する勢力。
親北派勢力が中国国内で確立しているのが実情です。


んー。もっと言うのならば。
また、このブログでも何度となく繰り返し書いてきた事ですけど。
習近平よりも金正恩の方が圧倒的に優秀である。と言う確固たる事実があります。
それは、今回の金正男の暗殺事件を考えたとしても、両者の対応は雲泥の差。
もはや子供と大人ほどの差がある。と表現しても過言ではありません。
えーと。習近平は63歳。金正恩は33歳ですか(←ウィキで確認しました^^;)
ただ噂によると金正恩はもっと若いそうなんですけれども。
まあ、ともかく。
30歳もの年齢差があるにもかかわらず、金正恩が実力的には上だと思います。

これで、さらに北朝鮮による核の傘による庇護と言う要素まで加わるとなれば・・・。
独裁体制の構築のために全ての権力。利権を奪い取ろうとする習近平よりも、
北朝鮮。金正恩に傾く人々が続出するのは、半ば必然的な事です。

・・・そうです。もはや中国と北朝鮮は一蓮托生。
どこからが中国の問題で、どこからか北朝鮮の問題であるのか。
その境目がわからないくらいに密接に。複雑に絡み合っているわけなんです。



それでまあ、この点で御座いますね^^;
この点に関する私の認識が甘かったんです。だから、私は間違えました。

私は、この中国国内の親北派勢力なるものが地方軍閥。
それより幾分か大きいくらいの規模だろう。・・・と言う程度に考えていたんです。
ですが、この私の予想は間違いでした。
実際には、中国国内の親北派は私の予想よりも遥かに大きな勢力だったんです。


それで・・・たぶんですが、最大規模を考えた場合は中国全体の3分の1くらい。
最小でも5分の1程度の規模であるだろうなぁ。と私は考えております。
うん。もう洒落にならない規模ですね^^;
私個人としても、ちょっと言い過ぎかな。と思わなくも無いんですけど・・・。
しかし、そうでもなければ中国政府。習近平の言動が説明出来ません。

どう考えても北朝鮮と和解するべきはずなのに。間接的とは言え。
ここまで露骨な言動を見せたのは、もう譲歩が出来ないほど切迫した状況だから。
これ以上。一歩でも譲歩しようものなら習近平自身が失脚してしまうから。
だから、無理やりマレーシアや韓国を動かして北朝鮮を攻撃している。・・・と、
そのように考えないと、ちょっと私には納得出来ません。

もし違うのであれば、間違いなく習近平は北朝鮮と関係改善。和解を選んだはずです
ええ。北朝鮮と和解しつつ、中国国内の権力掌握に全力を注いでいるはずです。
でも、それが出来なかった。和解が出来なかった。と言うのですから。
これは、もう相当に親北派の勢力は巨大なのであり。
やはり習近平は追い詰められている。と言う事なんだろうと思います。



さて。このような現状を考えた場合。
これから先のアジア情勢をどう考えるべきなのか。
私達日本やアメリカの立場では、どんなアジア戦略を構築するべきなのか。

そう考えた場合。まず第一に率直な見解としては。
ただ北朝鮮。金正恩を倒せば良い。と言う事にはならないはずです。
なぜならば。
彼らに協力している中国国内の親北派勢力と言うのは。
それは同時に習近平に対する抵抗勢力。反習近平勢力でもあって。
既に書きましたように、両者の問題が区別できないほどに密接であり。
極めて複雑怪奇に絡み合った状態にあるからです。
・・・北朝鮮の動き次第では、中国の全てがひっくり返る事も十分にありえます。


それゆえに今現在のマレーシアや韓国のような態度。
ただ北朝鮮。金正恩を批判だけしていれば良い。と言う事にはならない。
そんな単純な話ではない・・・と言うわけなんです。


とまあ、今回はここで切り上げましょう。長くなりますからね。いやはや^^;

それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^

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