政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 ロシアと中国の関係性と、不毛な対ロ制裁の話です。 忍者ブログ
20 . May
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03 . August
と言うわけで。
前回はロシアが担う安全保障。世界秩序に対する役割の重要性について。でした。
うん。やっぱりね^^;
この点について、ちゃんと今の国際社会は正しい認識をするべきだと思います。


さて。それでは本日の話題で御座います。
うーん。そうですね。本日はロシアの立場から見た中国について。
それを話題とさせて頂きます。それでは参りましょう^^

まず今現在のロシアが考える中国と言う国家について。ですけれど。
一応。表面的と言いましょうか。
欧米諸国に対抗する手段として中国を利用する。と言うのがロシアの基本的な方針ですね。
だから、一見しただけであれば。
ロシアと中国の関係性は良好で親密なものであるようにも見えますけれども。
しかしながら。
その反面としてロシアと中国は双方互いに牽制し合っている関係でもあります。
中ロ両国と言うのは、日米両国のような同盟関係ではなくて。
お互いに潜在的な敵勢力として認識している部分がある。と言うわけですね。

・・・まっ。今の中国政府。中国共産党の一党独裁体制に対して。
潜在的な敵勢力として認識していない国家の方が少ないでしょうけれど^^;

ともかく。そう言うわけですから、当然ながらロシアは前回に書いたような内容。
事と次第で中国がロシアに攻め込んでくる。などと言う可能性についても。
十分過ぎるほどにロシア国内で議論されておりますし。
私達日本と同じように、ロシアも中国に対して脅威を感じている事実も御座います。
ええ。ロシアでは多数の中国人が入ってくる事に対して拒否反応があるくらいですから。
ほぼ間違いないだろう。と見てよろしいと思います。


ですので、中国を脅威とする共通点を考えるならば。
ロシアとしても中国が民主化する事に対して、必ずしも反対ではないはずなんです。
民主化が行われれば、中国も不用意な軍事行動が出来なくなりますし。
その分だけ中国と言う国家に対する脅威が減り、ロシアの平和と安定は守られますから。
ただし。
ロシアと言う国家単位での安全保障を考えた場合。
対ロ制裁と言う今の状況が放置されたままに。
中国が民主化されて、その民主化された中国がそのままアメリカ陣営に組み込まれる。
・・・なんて事になるのは認められないわけなんです。

なぜなのか?と言うとね。
えーと。これは既に中国の話題でも書いた事なんですけれども・・・。
中国の次は自分達だ。とロシアが考えているからです。
ロシアが世界的に孤立した挙句。なし崩し的に。仕方なくアメリカに屈服する。
そんな状況になるくらいならば、ロシアは自国の安全保障。国益を守るために。
中国全土をウクライナのような内戦状態へと引きずり込む事を画策するはずです。
中国が内戦状態であり続ける限り。
アメリカ陣営は中国に集中する事になって、ロシアに手を出す余裕は無くなりますからね。
それで結果的にロシアが守られる。となればロシアは絶対に中国をムチャクチャにします。
ええ。今のままアメリカがロシアと対立を続けるのならば確実にそうなります。
プーチン大統領であるならば、絶対に仕掛けてくる事でしょうね。
・・・それが自分達の国家と国民。国益を守るための手段だからです。

うん。これですね^^;
これこそがロシアの強さであり恐るべきところです。
・・・本当に中国。中国共産党。習近平など足元にも及ばないと思います。
私も個人的にロシアには一目も二目も置いているんですが、本当に怖いですよね^^;



それで、このようなロシアとの対立と言うのは。
はっきり言いまして不毛です。何の利益も発生しない無意味な戦いでしかありません。
アメリカ陣営が仕掛ける対ロ制裁についても、不毛だと表現する以外にはありません。
・・・いやまあ、私も親米派の立場ですのでね^^;
あまりアメリカを批判するのは不本意であるんですけれども。
でも、アメリカが仕掛ける対ロ制裁。対ロ戦略それ自体については。
これは・・・あまりにも問題が大き過ぎる。と思わずにはいられません。


以前にも書いた事ですが、軍事費を削減する今のアメリカでは。
ロシアと対立しながら世界秩序。世界平和を守る。と言う事は出来ません。
なぜならば、アメリカの安全保障戦略は現状維持を基本方針としているからです。

たとえば中国の場合であれば。
現状維持の安全保障戦略において中国共産党の一党独裁体制を叩き潰し。
政治を民主化して経済を自由化させる。・・・と言うのは、
あくまでも中国が『自爆』する事を前提とするから実現可能な話なんです。
しかし、ロシアの場合となりますと話は違います。
なぜならば、ロシアは自爆しないからです。中国ほど脆弱ではないからです。
今のままロシアとの対立を続けた挙句に、ロシアを屈服させようとするのは。
これは明らかに現状維持を逸脱した言動です。
このロシアを本気で屈服させようとするのならば、軍事費を増加させる必要があります。

つまり、何が言いたいのか?と言いますと。
アメリカは最初から実現不可能な事を実行して、無駄に国力を浪費しているんです。
そんな無意味で無価値な事に、世界各国は付き合わされているのが今の現状です。
・・・失礼ながら、はっきりと申し上げさせて頂きますと。
もう世界各国がアメリカのロシアに対する過剰な強硬姿勢に、うんざりしています。
明確な成果。結果も得られない中で、このまま対ロ制裁を継続して何の意味があるんだ?
本当にアメリカは具体的な結果を出す事が出来るのか?・・・と、本気で考え始めています。

ヨーロッパ各国が対ロ制裁に難色を見せ始めているのは、必然的な事です。
だって。
対ロ制裁に見合うだけの利益が存在していないのに。
それに加えて対ロ制裁によるロシアとの関係悪化。経済の停滞による損失があるからです。
・・・ヨーロッパ各国のアメリカに対する不満は大きくなっております。

そして、ここに私達日本などのアジア各国が加わるんです。
対中戦略。アジア地域の安全保障戦略においてロシアとの協力関係が無ければ。
ロシアを除外したままでは、アジア地域に不完全な安全保障体制しか構築出来ませんし。
一番肝心である対中戦略においても、何らかの不備が発生してしまうかもしれません。
・・・それらのリスクを覚悟してまで対ロ制裁を継続しなければならないのか。
私達日本と致しましても、その点については非常に疑問を感じるところです。

なぜアメリカが、そこまで対ロ制裁に固執するのか。無駄に意地を張り続けるのか。
この点がアメリカの国家戦略。これからの世界戦略で足を引っ張る可能性があります。
もっと言えば、致命的で重大なミスに発展する可能性もあります。
仮に私がアメリカの政府高官であるならば。
まず間違いなく対ロ制裁を停止し、対ロ戦略を見直すべきである。と主張致します。
その理由は・・・不毛だからです。


うん。そうですね。
現在の対ロ制裁に対する結論は、これ以外には無いんじゃないか?と私は思います。
ぜひともアメリカの方々には、よくよく考えて決断して頂きたいところです。

それでは本日はこれで失礼致します。皆々様。おやすみなさいませ^^

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