政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 今の中国には、安全保障戦略すらも存在しません。 忍者ブログ
10 . July
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02 . June
ちょっと長くなってしまいましたね。どうぞ暇な時にでもお読み下さいませ^^


月影さん。不知火さん。コメントありがとう御座います^^

月影さん。
まず最初に「それじゃあ、どうにもならないのか?」 と言う部分については。
これは単なる言葉の綾で御座います。どうかお許し下さいませ^^;

それから私が書いたのは、あくまでも参考の一つとしてお聞き下されば幸いで御座います。
それで月影さんがおっしゃるとおり。過去と現在は違います。
その点を忘れずに、やはり今の現実を誠実に受け止める事こそ寛容でしょう。
んー。確かに過去の情報って価値は低いんですけど・・・まあ、でもね。
何も無いよりはマシなんじゃないかなぁ。と思う次第で御座います^^;

それから「百億の昼と千億の夜」は、何とかチャレンジしてみたいと思います^^

それで、ですねぇ。
「中国は秩序も何も無い世紀末、北朝鮮は戦争末期の日本、韓国は古代中国の時代でしょうか」
・・・と言う指摘については、私もその通りだと思います^^
もうさ。
特定アジア三カ国よりも東南アジア諸国の方がレベルが高いんじゃないか。・・・と、
そのように私も割と本気で考えるようになってきましたからねぇ^^;



不知火さん。
SFの話についてなんですが、映画の「アイ・ロボット」。
ウィル・スミスが主演した映画ならば、辛うじて私も見た事がありました^^;
うん。近未来の世界観も良かったですけれど。
それ以上に人の心。そして、ロボットの心みたいなのに、私の目は向いてしまうみたいです。
それからもう一つ。攻殻機動隊を思い出しました。
アメリカのマトリクスの原型となった・・・のでしたっけ?

んー。こっちの場合でも、どうしても政治情勢の方に目が向いてしまいますけどね^^;
SFであっても、なぜ世界がそうなってしまったのか。
技術もそうですが、その技術に対する人の意思。心などを考えてしまうんですよねぇ。
こんな私の見方も、SFの一つの見方かなぁ。なんて思いました^^;


それでまあ、中国の話なんですけれど。
いやいや、凄いですね。中国に対して随分と詳しい情報をありがとう御座います^^
私は元々があまり優秀な人間ではないので、サッパリ知りませんでした。ナハハハ^^;

それでも一つだけ言わせて頂きますとね。
私も、私なりに中国を甘く見ないように。と心掛けてはいるので御座います。
と言うのも、私って単なるチンピラなわけでしょう?^^;
基本的に大抵の人は私よりも優秀だ。と思っているわけであって。
そんな私が否定。批判する人は、よっぽど酷いわけで御座います^^;

えーと。それから中国人の名誉のために言っておきますと。
ほら。先頃に劉暁波さんと08憲章がありましたでしょう?
この劉暁波さんと08憲章と言うのは、中国国民が最も誇るべき偉大な偉業で御座います。
もう十年近く前の話になってしまいますが、この一点を考えるのならば。
まだ中国人。中国国民には希望。期待があるのではないか。とも思います^^



でまあ、このブログでも以前に書いた事なんですけれど。
今の特定アジア三カ国。中国。韓国。北朝鮮を比較した場合。
一番強い国家は北朝鮮であり、今の中国はそれより劣る。と私は考えているんです。
無論。これは不知火さんが指摘している事を無視するわけでも、否定するわけでもありません。
ですが、それを考慮してなお今の中国は北朝鮮より劣ると私は見ております。
と言うわけで。
それが本日の話題で御座います。それでは参りましょう^^


えーと。まず最初に。前回に取り上げた思想云々の話題。
少しばかり唐突だったかなぁ。と思いまして、その点を改めてお詫び申し上げます。
それでまあ、なぜにそんな話題にしたのか?と言いますとね。
私のような安全保障を司る人間の主戦場。それこそが、コレであるからなのです^^;
その上で本日の本題を一言で述べると、手段と目的は違う。と言う事になるかと思います。

不知火さんが指摘する事は道理です。一つの手段としては恐るべきものがあります。
何と言いましょうか。
中国の底無しの中華思想やら拡張主義は、限度と言うものがまるで感じられません。
本気でアジア全域。世界全域を支配する言動とすら見て取れます。
そして、そのためであれば今の中国と言うのは、どんな手段でも用いる事でしょう。
過去の古典だろうが思想だろうが。なんでも利用する事は、これは間違いないと私も思います。
しかし、です。
それらの全ては手段でしかなく、何一つとして目的が存在しないんです。


前回に私が右翼や左翼の思想。国家や国益の概念。理想云々とまで書いたのは。
今の中国には目指すべき明確な目的が存在しない。と私は考えているからなんです。
手段のみがあって、そこには中国と言う国家としての目的が存在しません。
はっきり言ってしまうのならば、今の中国には安全保障戦略が存在しないんです。

んー。これをわかりやすく言いますとね。
今の中国。習近平は他国を攻撃する事は考えていても。
他国から攻撃される事については考えていない。まったく予想すらしていないんです。
ほら。中国って軍事戦略。他国への軍事的恫喝などの攻撃。侵略などは良く聞きますけど。
国防に関する情報ってイマイチ聞いた事が無いと思いませんか?^^;


えーと。既に書いたように、不知火さんが提示して下さった情報について。
私はサッパリ知らない事ばかりなわけで、あくまでも私の予想と言うか。
ニュアンスだけから判断した妄想の話として聞いて下さい。
・・・もし間違っていたら、お手数ですが訂正して下さいませね^^;

今の中国が思考する軍事戦略においては、必ずと言って良いほどに。
どこかの国家を中国が攻撃する。と言う事が前提であるはずです。
どこかの国家から中国が攻撃される。と言う事を前提としていないはずです。
その理由は、中国の軍事戦略が安全保障戦略を前提としていないからです。
だから、今の中国には国防の概念。国家や国民を守ると言う概念が無いんです。


改めて確認しておきますと、安全保障戦略とは国家の平和と未来を守る手段の総称です。
そして、一切例外なく世界中のあらゆる国家では、これを前提として政治が行われます。
もし仮に安全保障戦略を無視した政治。国家戦略が実行されたのだとしたら。
その国家戦略は、もはや国家戦略として破綻しております。別の異なる何かです。
どれほど優れた軍事戦略。経済戦略。外交戦略があろうとも。
国家それ自体が滅んでしまったら、何の意味も価値も無いからで御座います。
ですので、必然的に安全保障戦略とは政治における最上位に位置するべきものである。
・・・と言う事になるわけです。

さて。この点を考えて今の中国を見て下さいませ。
右翼や左翼の思想も無く、国家や国益の概念も無い。となれば。
当然ながら中国としての安全保障戦略が存在するはずも無いんです。

安全保障戦略が存在しないとなれば、軍事において国防の概念が無いんです。
経済においても相互利益と言う概念が無い。外交においては信頼関係の重要性が理解出来ない。
これらの点が、今の中国では全て当てはまっている。と言うのが私の個人的な見解です。



まっ。今回は軍事。国防の部分に限って話を進めますけれどもね^^;
そもそも国防と言う概念は国家や国民を守るためのものです。
国防とは、それ自体が国益に直結する。と言う極めて重要な軍事戦略なんです。
もっと言うのならば。
国家が戦争を仕掛ける場合。国防の延長線上として実行されるのが道理であるはずです。

んー。まあ、戦争行為によって利益を獲得する。と言うような。
第一次世界大戦以前の論理が通用しないのが、今の国際社会の常識であるわけですから^^;
基本的には国防。国益を守る。と言う事を前提として軍事戦略を組み立てるのが、
現代における世界共通の認識と言う事になるはずでしょう。

しかしながら、何度も書いておりますようにね^^;
今の中国には安全保障が存在せず。当然ながら国防の概念も存在しないわけですから。
国防とは完全に異なる形での軍事戦略が構築されているはずなんです。
つまるところ。
繰り返しになりますが、安全保障戦略を無視した軍事戦略である。・・・わけであり。
一部の権力者の利益。都合によって構築された軍事戦略と判断するしかないわけです。


このように中国の軍事戦略は安全保障も無く。国防の概念も無く。
となれば、最初から破綻していて。失敗する事を前提としたものである。と、
そのように私は個人的に考えている次第で御座います。
所詮は手段でしかなく。目的にならない。国益にはならないものです。
そして、そんな陳腐で低俗なものに対して・・・一体誰が協力すると言うのでしょうね?

これは前回にも書きましたけれども。
中国の軍事戦略・・・だけ限らずとも、あらゆる国家戦略と言うのは。
単なる権力者の個人的な利益。都合によって構築されているだけのもの。
国家も国益も。安全保障も全てを無視した絵空事に過ぎないものであり。
その絵空事に、どれほど古典やら。学術的な観点を加えたのだとしても。
一番肝心となる部分。国家や国民。国益の部分が抜け落ちている以上。
私個人としては、机上の空論と切り捨てるべきものである。と思われてならないのです。


このような状態で中国が攻撃的な姿勢を見せ続けるのは。
それ以外に軍事的な選択肢が他に存在しないだけの話であり。
経済において常に主導権を掌握しようとするのは、それ以外に利益を獲得する術を知らず。
外交において高圧的な姿勢を見せるのは、単純に信頼関係が構築出来ないほどに弱いからです。

これは言うなれば。
今の中国の言動の全ては言い訳であり、後付けの屁理屈でしかないんです。
中華思想だの拡張主義なども、自己の利益追求と言う単純明快かつ。
極めて容赦の無い搾取を肯定し、正当化するための詭弁でしかない。
断じて中国国家。中国国民を考えた上での主義主張では無い。と私は考えています。
ええ。それこそ北朝鮮。金正恩が考えている南北の統一。
朝鮮半島の統一。朝鮮民族の悲願と言うナショナリズムよりも劣る。と判断しています。

と言うわけで、安全保障の観点から考えるのならば。
今の中国は安全保障戦略一つ満足に構築する事が出来ない悲惨な有様なんです。
不知火さんは日本人は危機感が足りない。とおっしゃられましたけれど。
私達日本人以上に危機感が無いのは、中国人の方だと私には思われてならないんです。

重ねて申し上げます。
今の中国には安全保障の概念が無く、それゆえに国防の概念すら存在しません。
他国から攻撃される。と言う可能性を微塵も考えていない。
これは中国国民が犠牲になる。と言う可能性を考えていない。と言う事です。
まったくもって中国国民。自国民を守る。と言う事を中国政府の誰一人として考えていない。
そんな事だから周辺各国の全て。それこそ北朝鮮との関係ですら良好な状態を維持出来ない。
その周辺各国が協力して中国に襲い掛かってくる。と言う至極当然の発想すら無いから。
外交関係を改善しよう。と言う当たり前の行動が出来ないんです。
ぶっちゃけ。今の中国は丸裸も同然で御座います。

中国の核心的利益?・・・笑わせるな。です。
国家も国民も犠牲にしておきながら、国益なんてあるわけないじゃん。です^^;

こんな状態の中国が古典やら思想学やら。各種の軍事研究を行った結果だとしたら。
中国の軍事関連の方々と言うのは、一人残らず給料ドロボーであると私は思います^^;
自分の祖国。そこで生活する自分達の同胞。一般国民を満足に守れなくて。
果たして国家国防。軍事の何を語ると言うのでしょうね?
いやいや、まったくもって私には理解出来ません^^;


もし仮に。
私が中国人で。本気で中国の安全保障を考えている立場だとすれば。
まず間違いなく。これらの事を前提として、ゼロから安全保障を作り直す気でやります。

なぜかと言いますと、もしも今の中国が他国から先制攻撃を受けた場合。
おそらく反撃を実行する前の段階で、中国と言う国家が瓦解する可能性があります。
安全保障戦略が無いんだから、どんな事をやっても基本的に全部がダメだと思います^^;
だから、今の中国の軍事戦略は常に中国が先手。攻撃側である事を前提としているんです。
うん。それ以外に今の中国が軍事戦略を構築する手段が他に無いからです。
なぜならば、今の中国には安全保障戦略が存在しないから。

たぶんですけど・・・今の中国の状態では、いざ戦争になった場合。
頭も手も足も全部がバラバラで、到底一致団結して動く事など不可能だと思います。
それくらい今の中国の安全保障戦略はガタガタである。と言うのが私個人の結論で御座います。


とまあ、こんな感じで御座います。どうだったでしょうか?
少しばかり長くなってしまいましたね。いやはや^^;

それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^

拍手[2回]

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無題
私は別に「過去を分析して、現在を見定め、未来への対抗策を考える」を否定した訳では無いですよ。
確認の為、注意すべき点を分かり易く極端な例として述べただけですよ。
気分を害されたのなら謝ります。

本題に付いては、後ほど。  月影
月影さん / 2017/06/03(Sat) / 編集
無題
本題に付いてです。

頷ける部分も有れば首を捻る部分も有ります。
不確かな情報からの推測での「中国の認識」ですから、
私と見解が異なる部分が有るのは当たり前だと思います。
北朝鮮と同じく中国も不透明な国なので、
首を捻る部分に付いては控えさせて頂きます。  月影
月影さん / 2017/06/03(Sat) / 編集
無題
前回はブログ本題に関係ない話題についてコメントしてしまいすみません。
「思想」と「安全保障」について、認識の食い違いがあったようです、その点もお詫びしておきます。
中国の戦略については説明すると非常に長くなりますから、「China2049」や「米中もし戦わば」をご覧頂いた方が早いかもしれません。一応私なりにまとめてみます。

中国の安全保障戦略というものは、日本のそれとはその前提からして異なる代物です。
「中国の」というより正確には「中国共産党の」安全保障戦略というべきですね。
日本にとっての安全保障が「国民と国土を守る」を大前提とするなら、中国の安全保障とは「共産党体制を維持し、その支配を堅持し、外国から侵略されないこと」です。
日本と大きく異なる点は、彼らにとって数千万人の自国民の命など誤差に過ぎないことです。
共産党員や体制側の人間は少数派ですから、国民は守るべき弱者などではなく、常に監視し必要なら排除する対象です。アメリカでもロシアでも日本でもインドでもなく、自国民が共産党にとって最大の脅威でしょう。
国土は広大ですが、環境汚染で消費するものであり、国土の拡大こそが生命線です。如何に効率よく奪い取るか、が全てです。
そういう意味では彼らに思想がない、というのは正しいです。少なくとも、国家国民のためというより、権力と利益の維持というエゴイズムが先行しています。大国であるがゆえに、非常に内向きな性質を持っています。
仮に国民を守るという真っ当な安全保障を考えた場合でも、膨大な人口を支えるための水や食糧や資源の確保という面で(環境破壊を改めない限り)拡張路線を取らざるを得ません。環境破壊に対処するのが最優先課題なのですが、共産党が巨額の予算を投じても全く成果を上げていませんから。中国人が中国人である限り、国土は消費するもの…ならば、いずれは他の土地を奪い取ることになるでしょう。

それに、彼らは外国に対しては団結して共通の動きを取ることがあります。長期的戦略が全く無い、というのは早計です。
彼らの支配体制はまるで多頭の蛇ヒュドラのように、個々の頭がお互いに矛盾する言動を繰り出すことで、他国を眩惑させてしまいます。
タカ派とハト派…と一般的に言われますが、対外強硬派と対外融和派は、それぞれ本気で別々の戦略を実行しているのです。だから一見すると支離滅裂に見えますが、ヒュドラの胴体は一つであるように、根本的な目的では一致しています。
他国から攻められることを想定していないでしょうか?いえ、想定し恐れているからこその軍事費の増大であり、ロシアとの協力関係です。
中国の強みは、逆説的なようですが、その「弱さ」にあります。中国経済が死ねば世界経済が終わりかねないから、簡単に手を出せないのです。そういう意味で似た側面は日本にも有りますね。
弱者を装うことで、着実に力を蓄えてきたのです。表向きの軍事力でアメリカを刺激しないようにしてきたのです。ミサイルや空母、潜水艦など「分かりやすい」軍事力をあえて控えめにしながら、ハッキングによる軍事機密情報や技術情報の奪取、超性能コンピュータの研究、衛星破壊実験、対艦弾道ミサイルの配備、電磁パルス兵器の開発など、アメリカの高度に情報化された軍事兵器を無力化し、潜在的な実力において上回ることを目指し、一部では実現しているのです。
現在はディーゼル潜水艦を2020年までに80隻稼働させるそうですから、「分かりやすい」軍事力の増強段階に至っています。日本の海底センサー網に触発されてか、東シナ海と南シナ海にセンサー網を構築するための研究にも着手したそうです。高価なハイテク兵器(空母やイージス艦)に対しては、大量の安価な兵器(対艦ミサイル)の攻撃によって封殺するような「非対称戦略」を好んで想定しています。

中国としての共通の目的とは何か?「百年国恥」即ち百年間の屈辱を晴らすことです。極力軍事的衝突を回避して時間を稼ぎ、経済力で自由主義勢力を上回り、再び世界の…少なくともアジアの覇権を握ることです。
経済力・産業力・軍事力などの総合的な国力を高めることで、孫子の兵法で言うところの「戦わずして勝つ」を目指しています。中華思想は時代遅れなどと言われながら、彼らは蘇らせようとしています。
「遅れてきた帝国主義」などと言われる所以ですが、直接的な軍事衝突に至るのは、彼らがその実力でアメリカを上回ったと確信した時でしょう。
覇権を握った先にどうするか、なんてことは、彼らにとって大した問題ではありません。自分たちの利権と権力を守り、戦わずして他国を服従させられればそれで良いのです。
共産党は無神論、究極的なリアリズムで動きます。アメリカの自由資本主義・民主主義や、ロシアのキリスト教の守護者という自認、昔の大日本帝国の国家神道や八紘一宇というような思想的裏付けは、中国の場合は必要とされません。さらさらさんが仰った08憲章も民間人によるものです。自国民を殺しても頓着しない支配者たちに、大多数が搾取される社会が続くだけでしょうね。中国の民衆も、経済発展が続いて飢えない限りは従うでしょう。逆らう者は排除されるだけですから。

立場を逆にして鏡写しのように、相手の「恐れ」を考えると行動の理由も見えてきます。台湾、沖縄、尖閣諸島、南シナ海にこだわるのは、アメリカとその同盟国友好国によってシーレーンを封鎖されることを中国が恐れているからです。サラミ・スライス戦略という、少しずつ領海への侵入を繰り返し領有を既成事実化するやり方は、日本だけでなく領海を接する他の国に対しても行なっています。日本と中国は、封鎖する主語と対象は違えど、同じ恐れを抱いて行動しています。
インドが保護するブータンの国土を侵食したり、スリランカの港湾を軍港として借りたのも、パキスタンに支援するのも、インドを恐れているからです。
イギリスへの接近も、アメリカにとっての対露・対欧州の要衝、諜報活動での協力など…様々な意味で重要な国だと見抜いたためです。しかしイギリスは流石になかなかしたたかで、中国から金だけを引き出しておいて安全保障面では揺るぎません。オーストラリア・カナダへの中国系移民の増加も工作の一環でしょうか。

彼らの戦略はその多くがソフト・パワーに属するものであるため、一見して戦略的行動とは分かりにくいことが多いです。
中国は情報戦・経済戦・政治戦など、その膨大な人口を生かした「搦め手」を得意としています。具体的に言えば、中国系移民やチャイナマネーによる工作、ハッキングやスパイによる技術情報や軍事情報の奪取、相手国の政治家やマスコミへの浸透。
日本も確実にその対象になっていますし、仮に韓国が脱落すれば最前線ですから、全く油断できないのです。親中派の政治家は政権与党にもたくさんいます。
アメリカもまた、パンダ・ハガーとドラゴン・スレイヤーの政治戦の舞台です。クリントン財団に対する巨額の献金が問題になったのは氷山の一角に過ぎません。
こういう方策は「三戦」と言われています。「心理戦」「メディア戦」「法律戦」の3つです。戦争は今も行われています。私たちのすぐそばで、私たちが気づかないうちに。

一言で言うとすれば、敵を甘く見ず、常に最悪の事態を想定して頂きたいということです。他国が攻撃しただけで瓦解するほど彼らが脆弱だとは、私には思えません。
中華思想あるいは共産党に対する忠誠心、いずれであっても、強い結束を固めるエリートたちと各種専門家集団がいなければ、ここまで中国は発展できていませんし、アメリカが手を焼くこともなかったでしょう。
不知火さん / 2017/06/03(Sat) / 編集
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