えーと。前回は・・・竹島奪還に関する安全保障の話。
特に朝鮮半島は前哨戦であり、アジア情勢の最優先は中国である。と言う話でした。
うん。やっぱりね。そうだろうなぁ。と私は考えているわけなんです^^;
何度も言いますが、アジア情勢における最優先は中国です。
これに対応する事こそが日本をはじめとして、あらゆるアジア各国の最優先課題です。
これについては、あの北朝鮮とて例外ではありません。
あの金正恩ですら中国を最優先として行動しているはずです。
それを考えれば朝鮮半島の統一は、そのための準備行動だ。とも表現出来るほどです。
・・・ただまあ、それでも例外があるとすれば韓国だけでしょうね^^;
そもそも朝鮮半島の統一。韓国の消滅がキッカケで中国が激変するわけですから。
そんなわけで、韓国のような例外中の例外でもない限りは、
アジア各国は中国に狙いを定めて国家戦略。アジア戦略を構築しているはずですし。
そうではないアジアの国家があったとしたら、よっぽどの世間知らずだと思います。
それこそ例外の中の例外である韓国と同レベルだと思います^^;
とまあ、そんなこんながありまして本日の話題で御座います。
本日は産経新聞さんに気になる記事がありましたので、それを話題にしたいと思います。
それでは参りましょう^^
まずは、こちらをご覧下さい。
内容としては北朝鮮における「斬首作戦」や「局所攻撃」ではリスクが高くて、
国内クーデターとなる可能性があるかもしれない。・・・と言う事が書かれています。
でまあ、私個人の意見と致しまして、北朝鮮での国内クーデターと言うのは・・・。
絶対に無い。とは言いませんし、あり得る事だとは思いますけれど。
可能性としては一割前後。10%前後だろう。と私は見ております。
これは、なぜかと言いますとね。
それが出来るのなら、とっくに実行されていないとおかしいからです。うん^^;
そもそもの話として現在の北朝鮮国内でクーデターが発生する場合。
それも金正恩が排除される物凄いクーデターが発生する場合と言うのは。
実は一つしかないんです。
つまりは、中国の習近平による北朝鮮の親中派のクーデターだけです。
しかしながら、皆々様。ここで一つ思い出して下さいませ。
中国の習近平は、これを実行しようとして既に失敗。それも超ド級の大失敗をしているんです。
その大失敗とは数年前の張成沢と、その一派の粛清で御座います。
えーと。改めての確認をしておきますとね。
張成沢は間違いなく親中派の人間であり、その背後には当時の中国政府。習近平がいました。
この習近平と内通し、金正恩を排除して親中派の人間を新しく最高権力者とする事。
まさに親中傀儡政権の樹立を画策していた張本人となります。
ですが、その情報が反習近平派。江沢民派の耳に入る事になり、その計画が北朝鮮側。
金正恩へリークされた結果。張成沢の勢力は全て粛清されてしまった・・・わけです。
つまるところ。
現状において中国。習近平が持つ最大の手札が既に消滅した状態なんです。
うん。現在の中国政府。習近平には張成沢に代わる手札。
それに匹敵するだけの親中派を北朝鮮に構築している可能性は極めて低いはずです。
・・・ええ。そうですとも^^;
もしそんな都合の良い人物。勢力がいるのなら、とっくの昔に習近平は金正恩を排除して。
北朝鮮は習近平にとって都合の良い親中傀儡政権が樹立されている事はずですし。
当然ながらアメリカによる北朝鮮への攻撃。軍事行動などの話が出てくるはずもないんです。
だって。
しっかりと中国が北朝鮮を管理しているはずだから・・・です^^;
でも、実際にはアメリカ政府。トランプ大統領は北朝鮮に対して大激怒した上に。
本格的な軍事行動すら示唆して、極めて強く警告。圧力をかけている事実がある。
この事実こそが中国政府。習近平では、まったく北朝鮮を管理出来ていない事の証明であり。
事実上。習近平は北朝鮮。金正恩への対処をアメリカに放り投げた状態なわけです。
要するに。
自力では無理だから、アメリカを利用して金正恩を排除させよう。・・・と、
そんな都合の良い事を習近平は考えているような状態なのであって^^;
だとすれば、どう考えても北朝鮮国内でクーデターなど起こる可能性は低いはずです。
もしあるとすれば、米中両国が協力した場合だけ。
北朝鮮の親中派勢力にアメリカが支援した場合だけですが、成功する可能性は低いでしょう。
・・・アメリカはともかく。習近平の実力が低過ぎますからね^^;
なので、現実的な手段としては考え難いし。
それゆえにクーデターの可能性は低いだろう。と私は個人的に考えている次第で御座います。
んー。何と言いましょうか。
確かにね。わかりにくいと言えば、わかりにくいんですよね^^;
現在の朝鮮半島情勢。アジア情勢を正確に把握するのは難しい事ではあるんですが。
でも、そこまで難しいわけではありません。
ある程度までならば、現状でも予想する事は可能だろう。と私は考えているんです。
それでまあ、今しがた書きましたように北朝鮮国内でのクーデターの可能性。
それも金正恩が排除されるほどのクーデターの可能性は低いのです。
現在の情勢を簡単に言ってしまえば。
「北朝鮮の金正恩+中国の反習近平派。江沢民派+韓国の左翼+ロシア」
・・・と言う構図になっているわけです。
ほぼ八割方が金正恩の味方ばっかりなわけで御座います^^;
無論これには、それぞれの諸勢力の思惑などが複雑に絡み合っているわけであって。
どう考えても到底一枚岩とは程遠い状態にあるんですけれど・・・。
でも、これだけの勢力が現在の極東アジア。北朝鮮を中心に存在しているのが実情です。
んー。もっと簡単に言いますと、金正恩に失脚してもらっては困る勢力。
親中傀儡政権の樹立。習近平派の人間に台頭されては困る勢力。と、
そう言いかえる事も出来るでしょうか。
これに対するのが、非常識な平和憲法を掲げる私達日本。太平洋の向こう側にいるアメリカ。
そして、大して役にも立たない中国の習近平なわけですが・・・。
まあ、この点を考えたらね^^;
どっちが勝つかなんて、よっぽどの素人でも無い限りは確定しております。
うん。そうなんです。
この状況でアメリカが北朝鮮に攻撃を仕掛けようとしているんですよねぇ。
周りの全てが敵だ。と言う状態にもかかわらず、です。
本当の本当に。冗談でも何でも無くて自分から罠の中に飛び込もうとしているわけです。
・・・失敗するに決まっているし、負けるに決まっております。
仮に百歩譲ってアメリカの軍事行動が成功した。勝利出来た。・・・としましょう。
でも、それで全て終わりじゃないんです。
そこからなんです。そこからが本当に大変なんです。
北朝鮮を攻撃した。さらに運良く思惑通りに金正恩を排除出来たとしてもね。
北朝鮮は安定しないし、その混乱は確実に韓国を飲み込んで朝鮮半島全域が不安定化します。
なぜか?
今しがた書いた北朝鮮。金正恩の味方が全力で朝鮮半島を混乱させるからです。
だから、一度でもアメリカが攻撃して朝鮮半島が混乱したが最後。
永遠に安定するわけが無い。・・・と言う状況でアメリカは戦う事になるんです。
そうなった場合。一番のネックになるのが米韓同盟です。
これがある限り何があったとしても、アメリカは朝鮮半島から手を引けません。
アメリカが韓国を見捨てた。同盟国を見捨てた。と国際社会に判断されてしまうからです。
だから、朝鮮半島を安定させる事。せめて南朝鮮だけ。韓国だけでも安定させる事。
そこまでやらないと絶対にアメリカは手を引けなくなるんですけれど・・・。
ですが、それすら難しい。と私は断言する次第です。
だって。
今現在ですら韓国の最大勢力は左翼。親北派。従北派なんですよ?^^;
肝心の親米派は消滅寸前で、親日派に至っては最初から存在しておりません。
韓国が混乱していない今の状態ですら・・・こんな酷い有様だと言うのに。
これで混乱した状態の韓国をアメリカが安定させる。それが、どれだけ大変なのか。
この点につきましては、どうかお察し下さいませ^^;
ともかく。
中途半端に朝鮮半島に介入した挙句。中途半端に放り出すような事をしたら。
アメリカの権威は失墜し、全ての同盟国はアメリカを見限り、世界秩序は崩壊します。
・・・たかが朝鮮半島一つで、世界平和の全てを消滅させるつもりですか?
一応。念のために書いておきますけれど。
それじゃあ日本を頼るか?となっても・・・私達日本も対応出来ないんです。
なぜならば、私達日本は中国の対応をしなければならないからです。
朝鮮半島が泥沼の内戦状態に突入し、そこからアメリカが一歩も動けない。となれば。
必然的に日米同盟が凄まじい機能不全となる事は明白です。
この状態で中国。習近平が良からぬ事をした場合。
その場合を想定すれば、何をどうしたところで日本が朝鮮半島に介入する事は出来ません。
一から十まで。全てをアメリカが何とかしろ。と言う以外にはありません。
おそらく私達日本が出来るのは日米同盟を維持するところまで、です。
日米同盟におけるアメリカの負担を日本が背負う。
これだけで私達日本も身動きが取れなくなるはずです。
・・・これがどれだけ危機的な状況なのか。
東シナ海。南シナ海。台湾や東南アジアなどの地域まで手が回るかどうか。わかりません。
アメリカの方々。どうか御理解下さいませ。
前回にアジア地域が火の海になる可能性がある。と書いたのは決して絵空事ではないんです。
本当に発生する現実的な脅威であり、可能性なんです。
この可能性を考えるのならば、現時点での北朝鮮への攻撃は絶対にやめるべきです。
うん。これが妥当なところじゃないかな。
現状を無視してアメリカが北朝鮮を攻撃すると言うのは本当に。マジでやめて下さい。
その場合には・・・状況次第で私は親米派から反米派に転向する事になるかもしれません。
それくらいにリスクが高いのです。
どうか今一度冷静になった上で、賢明な判断をして頂きたいと思います。いやはや。
それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^
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