と言うわけで、前回の話題はアメリカの南シナ海での行動。
中国の人工島に駆逐艦を派遣した一件と言うのは、
今の中国政府。習近平に極めて大きな打撃を与えるものであって。
もう色々な意味で手詰まりで、どうしようもない状況にまで追い詰めてしまった。
その中でも中国経済の影響は極めて深刻であり、致命的なものになる。
・・・と言うような話で御座いましたね。いやはや^^;
うん。私と致しましても、前回に書きましたように中国経済こそが最重要点であり。
この扱い一つで中国の命運。中国共産党と習近平の命運は決まる。・・・と、
そのように考えていたんです。
それで、ですねぇ。
ちょっと蛇足ではありますが私個人の立場と言うか。意見としては。
時間をかけてじっくり攻めるつもりでいたんです。
それこそ来年一年がかりで中国共産党を打倒し、習近平を失脚させ。
本気で中国を民主化へと導く事を、対中戦略として考えていたんです^^;
考えていたんですけれども・・・。
今回のアメリカの行動一つで、全てに決着がついちゃったわけです^^;
おかげで私と致しましても、三つか四つくらいの計画をすっ飛ばして。
何の苦労も無く中国共産党。習近平に王手をかけられる状態になったので。
いやいや、さすがは世界の超大国だと感服していたんですけれども・・・。
これがね・・・どうにもね。
そんな感じでは無さそうなんですよねぇ。うん・・・。
とまあ、それが本日の本題になるわけなんですが。
ちょっとこちらを御覧下さいませ。
アングロサクソン系。つまりは、アメリカとイギリスの思惑として。
中国の通貨である人民元を国際通貨とする事で、その利益の獲得を目指す云々。
・・・と言うものなんですけれど。
こんなの。無理に決まってるじゃん。・・・です^^;
いや、これね。・・・いえ、知らなかった。と言えばウソになります^^;
こんな動きがあるんだ。と言う事は私も耳にしておりました。
だからこそ、先に行われた南シナ海でのアメリカの動きが予測出来なかったんです。
この記事にありますように、中国の人民元を国際通貨とする事。
また、そこから中国経済との協力関係を構築する事・・・とかね。
そのような計画をアメリカが本気で考えているのならば。
どう考えてもアメリカ。欧米諸国が好き好んで中国と対立するはずが無い。
一応。安全保障の建前として中国を牽制する事はあったとしても。
それ以上の事は絶対に期待出来ないはずだ。・・・と私は考えていたんです。
ええ。そうですね。
私のみならず日本政府。安倍政権でも同じように考えていた事でしょう。
だからこそ、いざとなればアメリカがいなくても。日米同盟が無くても。
それでも中国と戦える準備をしていたのですから。
ですが、そのような私達日本の思惑と言うか懸念を消し飛ばすような行動が。
それこそが今回の中国の人工島に対するアメリカの駆逐艦の派遣だったんです。
うん。それほどまでに今回のアメリカの行動には意味と価値があったんです。
今回の行動で私達日本は無論の事。アジア諸国の誰もが考えたはずです。
「ああ。アメリカは中国と協力する事よりも、中国を叩き潰す方を選んだんだ。
今の中国と協力関係を構築したとしても無意味だ。と判断したんだ」
・・・と、アジア諸国の大多数が考えたはずなんです。
私もそう思いました。だからこそ、私は物凄く喜びました。
さすがはアメリカだ。さすがは世界の超大国だ。
色々あっても最後の最後で、遂に世界の超大国としての責務を果たしてくれた。と、
これで先の大戦が続く因縁の全ては終わる。アジア地域は本当に平和になるんだ。と、
そのように私は考えて狂喜乱舞していたところで御座います^^
もう本当に。
私如きチンピラの出る幕など無くなったんだ。と思ったんです。
しかし・・・です。
事ここに至りまして、今のアメリカの雰囲気を見る限り。
これは、どう控えめに見ても・・・そう言う感じでは無いように思えてきたんです。
アメリカは必ずしも中国と戦うつもりではないどころか。
今回の動きが単なる牽制で終わるものだと考えていたような。
そんな雰囲気がアメリカから感じられたのです。
これは。
私個人と致しましては、極めて予想外の反応でした。
今この状況でアメリカが具体的に行動した挙句に。
米中対立が表面化したのであれば、どう考えても中国リスクとして考える他に無く。
それは間違いなく中国経済に対する重大な不安材料となる事は疑いようがありません。
だとすれば。
アメリカが今回の作戦を実行した時点で、中国との経済協力など出来るはずも無く。
ましてや中国の通貨である人民元を国際通貨とする事など出来るはずも無い。
これは・・・どこの誰が考えても同じ結論になるはずの事です。
ですから、今回の産経さんのニュースにしても。
中国を油断させるフェイクだと考えるのが妥当です。
今この状況で中国の人民元を国際通貨にしてしまえば米英の面目は丸潰れ。
IMFの権威も地の底に落ちてしまいますからね。
これほどまでに中国リスクが高い状況で、
さらに米中の対立が表面化した現状では、どう考えても現実的な主張ではありません。
フェイク。中国を騙す嘘だと解釈する以外には、考えられないと思います。
・・・万が一にも、そうでなかったのだとしても。
本気で人民元を国際通貨にしようとしていたのだとしても。
中国を油断させるための方便だった。とした方が色々と都合が良いはずです。
うん。そうなんですよね。
もう状況は変わってしまったんです。
米中対立が表面化した今の状況にあって、中国との経済協力など論外です。
まして国際通貨云々など夢物語です。二度と口にしない方がよろしいでしょう。
・・・繰り返しますが、どんな思惑があったのだとしても。
既にそれを許さない状況が確立されてしまっているんです。
この状況を覆すような事は・・・絶対にやめるべきです。
そのように私は強く。限りなく強く主張させて頂く所存で御座います。
なぜならば。
今ここで目先の損得のために。中国に対する対応を中途半端なものにして。
立場を変えてしまうような事があったとすれば。
それはまさしくシリアの再来である。と私は断言させて頂きます。
よろしいですか?これは非常に重要な事です。よくよく聞いて下さいませね。
先にアメリカがシリアに対する軍事介入を土壇場で撤回した一件がありました。
あの一件と今回の一件は酷似するものである。と私は個人的に考えております。
つまるところ。
アメリカは国力の浪費を嫌ってシリアへの軍事介入を撤回しました。
その結果としてシリア国内は地獄絵図となり、
それが原因で中東全体にまで混乱が拡大する事になったのです。
そして、今回もまた中国との協力を目的とするために。
今頃になって米中対立の構造を変化させようとしてしまえば。
今度は南シナ海がシリアと同じような状況となります。
混乱を極めた流血により南シナ海は真っ赤に染まってしまう事でしょう。
さらに中東地域と同じようにアジア地域においてもアメリカの影響力は激減します。
日米同盟の意味と価値についても、今よりも格段に小さくなりますし。
何よりも重大な事は。
中東に続いてアジアでもアメリカが影響力を低下させたとなれば。
間違いなくアメリカは世界の超大国と言う地位から転落する事になるでしょう。
目先の損得一つを惜しむ事で、アメリカは全ての栄光を失う事になるのです。
このような事態を防ぐためには、今の立場を堅持する以外にはありません。
つまりは、アメリカが中国と戦って中国共産党を打倒し。習近平を失脚させて。
不当に自由と権利を奪われている中国国民を解放し、
想像を絶する悲劇の中にあるチベットやウィグルの人々を救い出す事。
アメリカが掲げる自由と平等。民主主義によって正義の光を示す事。
世界の秩序を昔と変わらずにアメリカが守る。と言う姿勢を見せる事です。
・・・それ以外にアメリカの地位を守る手段は他にありません。
いや、あの・・・あのね^^;
しつこいようですけれど、もう状況は変わってしまったんです。
文字通り。サイは投げられたのです。
投げたのはアメリカ。勝負を仕掛けたのは紛れも無くアメリカの意思です。
私達日本を筆頭にアジア諸国の大多数が同じ立場でいる事を理解した上で、です。
それなのに。
「やっぱり間違いでした」なんて発言が許されると思いますか?
アメリカの権威が失墜する事は、アジア地域の安全保障体制の崩壊を意味します。
そうですとも。
それで崩壊してしまったのが、今の中東地域なのですからね。
あんな事を二度も繰り返すとなれば私は・・・本当にアメリカを許さないでしょう。
うん。いくらなんでも許せない。・・・それくらいに罪深い事なんです。
だから、絶対にやめて下さい。
間違いでした。なんて言わないで下さい。
これは同盟国。日本国に所属する日本国民としての、切実なお願いです。
伏して。伏してお願い申し上げる。
中東と同じ間違いをアジアで行う事だけは、どうかやめて下さい。お願い致します。
・・・はぁ~。この問題一つのために。
私も、しばらく頭が動きませんでした。ナハハハ^^;
まさか。そんな事は無いだろう。とは思いつつも。
でも、中東では「まさか」が起こって今に至るわけですからね。
これをアジアで繰り返されたら、もう私達日本は泣くしかありませんToT
うーん。こんなにパニックと言いましょうか。
ハラハラドキドキしたのは、先の民主党政権以来です。
・・・あー。いや、対ロ制裁の参加を日本政府が表明した時がありましたね。
あの時につきましても、私は相当にヤバイと思いました^^;
ウクライナと言うまったく私達日本と無関係の問題のために。
中国とロシアの両方を敵に回す事になった。どうしようっ!?・・・ってね^^;
今回の一件も、それに負けず劣らずヤバイ問題だと思います。
本当に。ここでアメリカが立場を変える。なんて事をしたら、
もう冗談でも何でもなくシリアの再来です。
数え切れない人々が殺されてしまう事でしょう。・・・もう冗談じゃないんです。
まあ、アメリカにも色々と思惑はあったんですけど。
でもね。やっちゃったものは仕方ないんです。
このまま突っ走るしかないんです。覚悟を決めて下さい。
ここでアメリカが目先の損得のためだけに。
中途半端に引き下がってしまったら、本当にアジアは中東の二の舞です。
ええ。そうですとも。
ここで下がったらアメリカは中国の人工島を認めた。中国の主張を認めた。
・・・と言う事にわけですからね。
そうなったら南シナ海。東南アジア諸国は親中派と反中派に分かれて対立した挙句。
その混乱の中でイスラム国のようなテロ組織が暴れまわる事になります。
本当の。本当に中東と同じ悲劇が繰り返されてしまうんです。
私達日本だって、従来どおりに日米同盟を維持出来る。と断言出来なくなります。
そんな未来だけは、どうか防いで下さいませ。
アジアに生きる一人の人間として、深く深くお願い致します。
いやいや、随分と長々と書いてしまって失礼しました。ごめんなさい^^;
それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^
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