さてさて。前回は中国の思惑から今後のアジア情勢について。
そして、その中国への対応についての話で御座いましたね。
うん。まあ、そうですね。
やはり現時点で北朝鮮。金正恩への対応を最優先とするのは。
これは悪手なのではないだろうか。と私は思います。
私達日本を含めたアジア諸国。また、日米同盟と言う観点からアメリカ。
これらの国々にとって共通の。最大の懸念事項と言うのは。
やはり中国。習近平による軍事独裁国家の誕生です。
これと比較すれば、どう考えても北朝鮮。金正恩の問題は見劣りします。
前回にも書いた事ですが、決して優先順位を間違えてはならない。と思います。
アジア戦略における中心は中国であり、最優先とするべきは習近平です。
これ以外のアジア戦略など存在しないだろう。と言うのが私個人の見解です。
でまあ、それゆえに問題となるのがアメリカのアジア戦略です。
今のアメリカ。トランプ大統領が習近平と協力して金正恩を排除する。
・・・と言う事だけは絶対にやめて頂きたい。と私は切に願う次第で御座います。
もう本当の本当に。悪手以外の何物でもありませんからね^^;
あくまでも中国。習近平こそ最優先で対応しないと・・・。
冗談でも何でもなく中東と同じ間違いをアジアでも繰り返す事になりますし。
その場合には、アメリカは世界の超大国の地位を失う可能性があります。
ぜひとも正しい決断をして頂きたいところで御座いますね^^
と言うわけで、本日の本題で御座います。
本日は前回にチラッとだけ書きましたが、中国とロシアについて。
そこからロシアの思惑についての話を書きたいと思います。
それでは参りましょう^^
まず最初に確認です。
現在の世界情勢を見た場合。アメリカとロシアの対立。
この不毛な争いが世界情勢全体を不安定化させている事は明らかであり。
その争いは硬直状態。まさしく千日手のような状況に陥っているのが実情です。
それで、です。
この米ロ両国の対立において、より責任が重いのはアメリカです。
私は親米派であり、同盟国である日本国に所属する人間ではありますけれど。
この点についてはアメリカの責任は極めて重いと思います。
んー。まあ、アメリカの事情も理解出来なくは無いんですけどねぇ・・・。
皆々様もご存知のように、対ロ制裁のキッカケはウクライナでの対立です。
それは言い換えればヨーロッパ東欧地域の対立であり。
ひいてはNATOにおける対立でもある。
そういう意味では対ロ制裁。ロシアとの対立はアメリカ一国の問題じゃない。
アメリカとヨーロッパ。その安全保障体制全体の問題である。とも言えます。
ですから、もはやアメリカの一存だけで対ロ制裁を撤回する事。
ロシアとの対立を解消する事は出来ない状況である事は、十分に理解出来ます。
・・・出来ますけれどもね。
この不毛な争いが世界情勢全体を不安定化させている事については。
アメリカもロシアも。ヨーロッパの方々も十分に理解するべき事だと思います。
なので、私個人と致しましては。
一刻も早く米ロ両国は和解し、ウクライナの問題を解決するべきである。と、
そのように考えている次第で御座います。
でまあ、このような話を踏まえてロシアの思惑について、です。
ロシアは一刻も早くアメリカと和解したい。と考えています。
しかしながら、ウクライナから手を引く事は出来ません。
ウクライナにはロシアの軍需産業があるからです。
万が一にもウクライナがアメリカ陣営に組み込まれれば、
ロシアの軍事技術。極めて重要な技術までもがアメリカに筒抜けになり。
結果としてロシアの軍事戦略。安全保障戦略に重大な悪影響が発生します。
よってロシアとしては、どうあってもウクライナから手を引く事は出来ません。
つまり、ロシアとしてはアメリカとは和解したいけど。
絶対に譲歩する事が出来ない一線がある。その事をアメリカに理解して欲しい。
・・・と言うのがロシア側の率直な意見であるはずです。
もし仮に。
その最後の一線すら守れない。となればロシアは迷わず全ての手段。
どんな手段を用いてでもアメリカに対して抵抗するはずであり。
その一環が北朝鮮に対する長距離ミサイルに関する技術提供・・・となるわけです。
世界情勢を不安定化させてでもアメリカに抵抗する。
全てはロシア国家とロシア国民を守るため、です。
・・・うーん。私みたいな安全保障の立場になりますとね。
その悲痛なまでのロシアの覚悟が理解出来てしまうので・・・。
どうしてもロシアだけが全部悪い。とは思えなくなるんですよねぇ。
いやまあ、そうだとしてもね^^;
当然ながらアジア地域が不安定化しても良い。と言う事には絶対になりませんけどね。
でまあ、その話は今は置いておくと致しまして。
ともかくロシアとしては、攻撃のために北朝鮮を利用したのではなくて。
ロシアを守るため。防御のために北朝鮮を利用した。と言う事です。
この点を間違えてはなりませんし。
であればこそ、私はロシアとの和解。協力が極めて重要だ。と考えております。
もしもロシアと和解せず。協力関係も構築しないままに。
北朝鮮を攻撃し、金正恩を排除するような場合。
ロシアを完全に無視する形でアジア戦略を推し進めようとしてしまった場合。
ほぼ確実にロシアは妨害工作を継続させて、
いつまでも。ずーっとアジア地域の不安定化を画策し続けるでしょうし。
その結果として金正恩を排除出来たのだとしても。日米がどれだけ努力をしても。
まったくもってアジア地域は安定しない。・・・と言う状況になるはずです。
一応確認しておきますが。
長距離ミサイルの軍事技術は非常に高度な技術です。
タダで流通するはずも無い技術であり、明確に大国の意思が存在しない限りは。
絶対に流れるはずもないほどの高度な技術です。
それほどまでの技術をロシアは北朝鮮に流したんです。そこまでやったんです。
今ここでロシアと和解しないと、これと同じレベルの事が次々に実行されて。
アジア全体が容赦なく。際限なく不安定化する事は明らかです。
これを阻止するためにはロシアとの関係を改善し。
限界まで追い詰められたロシアの状況を立て直して。
アジア地域の安定がロシアの利益。国益となるようにする以外には無いんです。
・・・もしくは、本当の本当にロシアと戦争をするか。
それも核戦争を前提とした世界最終戦争を覚悟してでもロシアを滅ぼすか。
二つに一つ。
どちらか以外には選択肢は無い。と私は考えております。
そして、私達日本は中国。習近平こそが最優先と考えているのであり。
ロシアとの対立はもとより。ロシアとの戦争など完全完璧に不可能であり、論外です。
それゆえに、です。
前回にも書きましたように、アメリカに米ロ関係を改善する意思が無いのならば。
私達日本に主導権を渡して日ロ関係を改善する事を認めて下さい。
これ以外にロシアを止める手段は無く、このロシアを止められない限りは。
日米両国におけるアジア戦略。その全てが徒労に終わります。
・・・冗談でも何でもなくアメリカは本当に不戦敗となり。
アジア地域におけるアメリカの影響力は大きく失われる事になるでしょう。
わかりますね?アメリカの方々。
ロシアが仕掛けているのは、壮絶なまでの消耗戦です。
ただ直接的な戦闘行為が行われていないだけの、物凄い世界戦略です。
どれだけ自分達がズタボロになったのだとしても。
アメリカが「もうやめてくれ」と言うまでロシアは延々と続けるはずです。
繰り返しますが、そうしなければロシアの安全保障体制を守れないから。
すなわちロシア国家。ロシア国民を守れないから、です。
私達日本。アジア諸国の総意と致しましてもね。
ヨーロッパの安全保障体制。NATOのためにアジアの安全保障体制。
つまりは、日米同盟を破綻させるわけにはいかないんです。
もし万が一にも。
今ここでアメリカがシリアの時のような不戦敗なんて事になったら。
アメリカの影響力。日米同盟の影響力は大きく低下します。
それは結果的にアジア地域全体の不安定化を誘発させる危機的な状態です。
日本としては、そのような事態は絶対に回避したい。
しつこいようですが、私達日本はロシアとの全面衝突なんて冗談じゃないんです。
なぜならば、私達日本は中国。習近平に最優先で対処する必要があるからです。
日本としてはロシアと和解する以外の選択肢が無いんです。
そして、これは日本のみならず。アメリカもまた同じであるはずです。
これ以上ロシアと対立する事はアメリカにとっても重大な悪影響が発生する。
世界の超大国と言う地位すら揺らぐ事になりかねない。
アジア戦略を成功させるためには。
アジア地域に限定する形でも。日本に主導権を渡すでも何でも良いから。
ロシアとの和解して、ロシアとの対立を回避する以外に方法は無いんです。
これは安全保障の観点から断言致します。他に方法は存在しません。
前回にも書きましたが、アメリカの方々。理解と決断の時です。
損益分岐点は今まさにこの時です。
ここで限定的にでもロシアと和解。協力する決断をして頂かなければ。
従来通りの安全保障体制。従来通りの日米同盟を約束する事は出来ません。
日本もアメリカも。双方共に極めて不幸な事態に陥りかねません。
アメリカの方々。
対ロ制裁はヨーロッパとの関係を維持するためには必要なのかもしれませんが。
アジアとの関係を維持するためには不要なものです。
だから、対ロ制裁。米ロ両国の不毛な対立をアジアにまで持ち込むのは厳禁です。
その事を理解して、どうか正しい選択を決断してください。
とまあ、こんな感じかな。いやはや^^;
それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^
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