と言うわけで。
えーと。前回の話題はアメリカの現状の確認と、今後の世界秩序の是非。
アメリカが世界の警察をやめた後の世界平和について。の話題でした。
それで、これは前回にも書きましたように。
今のアメリカと言うのは、残念ながら今後の世界平和について。
具体的なビジョンがまったく存在しない。と言う事が確定しております。
ええ。対ロ制裁の先にある世界平和の実現など不可能だからです。
いや、まあね^^;
実を言えば、まったく方法が無いわけではないんですけど・・・。
でも、極めて実現困難な方法しか残されてはいないだろうなぁ。と思いますので。
常識的に考えれば、対ロ制裁を継続しながらの世界平和は不可能です。
ですから、対ロ制裁を続ける限りアメリカには世界平和を取り戻す意思が無い。
・・・と結論付ける以外には無いわけです。
この点をアメリカが改める事が出来るのか否か。
新しい世界平和を目指して、しっかりとした世界戦略を描けるのかどうか。
それこそが、今後のアメリカには問われている。と私は思います。
さて。これらの事実を前提と致しまして、本日の話題です。
本日は、トランプさんの話題で御座いますね。それでは参りましょう^^
それで、ですねぇ。
トランプさんと言うのは、そもそも政治家では無かった人ですので。
その点だけを考えても予想するのが極めて難しいわけなんですけれども^^;
ただ。
トランプさんの主張を額面通りに受け取るのならば。
その基本方針。行動原理と言うのは物凄く単純明快だろうと思われます。
つまりは『名を捨てて実を取る』と言う事だろうと予想出来ます。
「アメリカの利益になれば何でも実行するし、不利益になれば何でもやめる」
・・・と言う原則によってトランプさんの執政が行われるかと思います。
えーと。既に話題にしておりますように。
安全保障の観点から指摘すれば、まず真っ先に対ロ制裁の撤回。
米ロ関係の改善が実行されるだろうと予想されます。
メンツよりも実際の利益。この場合では国益の浪費を避ける事を優先するからです。
うん。そうですね。
このようにトランプさんの主張では、アメリカが世界の頂点に立つ事。
言い換えれば、世界全体に対するアメリカの影響力を確保する事よりも。
現実的で具体的なアメリカの利益を優先する。と言う事になるかと思います。
なので、その利益に反する事の全てからトランプさんは手を引こうとするはずです。
これは逆に言えば、アメリカの利益提示してトランプさんを納得させる事が出来れば。
トランプさんの協力。アメリカの協力を獲得出来る。と言う事でもあります。
まっ。何が言いたいのか?と言いますとね^^;
これからの対米戦略と言うのは、アメリカに対するプレゼンテーションの良し悪し。
トランプさんを納得させる利益を提示出来るか否か。それが全てになるかと思います。
・・・いやまあ、物凄く大雑把に。物凄く単純に話を進めているかと思いますが。
でも、おそらく。そのような感じになるかなぁ。と私は考えていたりします^^;
でまあ、そう考えると世界中で一番優位なのがロシアになるわけですね^^;
そもそも対ロ制裁における費用対効果と言うのは完全完璧にゼロ。
いえ、ゼロどころかマイナスの状態にあるわけだから即時撤回の可能性もありますし。
また、ロシアが何もしなくても、アメリカは自発的にウクライナから手を引くはずです。
今のままウクライナへの介入を無理に続けたとしても、
トランプさんが納得するだけの利益が出てくる事などは、絶対にありえないからです。
そして、中東戦略においては地域情勢の迅速な安定化。
要するに、さっさとケリをつけて撤収する事をトランプさんは優先するはずなので。
その場合でもロシアとの協力を迷わず選ぶはずだからです。
と言うわけで、結論としては。
現状のロシアが望む事の全てをトランプさんが実行する可能性。
それも極めて早い段階で実行する可能性があるわけです。
さて。それで次に私達日本で御座います^^;
日本は、ロシアほどでは無いにしても二番目くらいに優位な状況にあります。
それは先進各国の中で、日本ほどロシアと良好な関係を構築している国家は他に無く。
また、日本ほどアメリカに対して利益を提示する事が出来る国家も他に無いからです。
んー。日本とロシア。日ロ関係については、既に話題にしたので割愛するとして。
ここで話題とするのは日本がアメリカ。トランプさんに提示出来る利益とは何か?
・・・と言う事で御座います。
この場合の利益は、別に経済的な分野におけるアメリカへの譲歩などではありません。
そんな日本の国益を犠牲にするような事をする必要は無いんです^^;
それ以上の。もっと現実的で具体的な利益をアメリカに提示する事が出来ます。
それこそがアジア地域の平和と安定で御座います。
そもそもの話としても、昨今のアジア地域に存在する対中包囲網なるものは。
オバマ政権が作ったと言う建前になっていますけれども。
そのお膳立てを一から十まで。全て準備したのは日本で御座います。
アメリカは、最後の最後にトドメの一手を押し込んだだけです。
・・・いやまあ、もちろんね。この最後の一手こそが一番重要ではあるんですが^^;
でも、それが最大の効果を発揮するように準備をしたのは紛れも無く日本です。
その理由と言うのは。
何度も言いますが、今のアメリカは世界平和について満足に考えてはおりません。
なので、当然のようにアジアの平和についても満足に考えていない事になります。
もし仮に。
アメリカが本気で対中包囲網を考えて、日本以上に動いていたのだとすれば。
しつこいようですけど、対ロ制裁など絶対に実行していないはずだからです^^;
対中包囲網。それもロシアすら含めた対中包囲網を構築しようとしていたのは、
重ねて申し上げますが私達日本で御座います。
日本のみならずアジア全体の平和。ひいては世界平和の実現に尽力していたのは日本です。
うーん。日本のマスコミは何も言ってはくれませんけれども。
安全保障の観点から明確に断言させて頂きますが。
これは日本が世界に胸を張って堂々と宣言出来るほどに、素晴らしい事で御座います。
ええ。そうですとも。
ここ近年において、日本ほど世界平和の実現に対して尽力した国家は他にありません。
それほどまでに日本が行ってきた事と言うのは、本来であれば評価されて然るべきです。
対ロ制裁などと言うバカ丸出しの事を実行して、
不用意に世界全体を不安定化させた連中とは雲泥の差がある。・・・と、
そのように表現してもよろしいくらいで御座います。うん^^
それで、この事実を背景として私達日本はアメリカに対してアジア地域の平和と安定。
もっと言えば。
アジア地域におけるアメリカの権益確保に対する最大限の助力を提示出来ます。
うん。これならば、間違いなくトランプさんを味方とする事が出来るかと思います^^
・・・とは言え、この程度の事はね。
とっくの昔に安倍政権。安倍総理がトランプさんに伝えていると思いますけどね^^;
とまあ、そんなこんながありまして。
今現在の世界情勢で1、2を争うほどに優位な立場にあるのが日本とロシアです。
今のアメリカに対して、最大の損失回避を提示出来るのがロシアであるのならば。
最大の利益確保を提示出来るのは、私達日本であるかと思います。
うん。そうですね。
日本とロシア以上に今のアメリカ。トランプさんに協力出来る国家と言うのは。
他にはありえないだろうなぁ。と言うのが私の個人的な見解で御座います。
あの・・・んー。少し蛇足みたいな話になるんですけどね。
今のアメリカに具体的な世界秩序。世界平和のビジョンが無い。と言うのは。
これは、なかなかに致命的な事である。と私には思われてなりません。
仮にも世界の頂点。世界の超大国が世界平和について何も考えていないとなると。
世界中の国々がアメリカを見限って、アメリカが世界から孤立する事だってありえます。
うん。アメリカが世界から孤立する。などと言う事態は、
私達日本にとっても非常に不本意な事なので、可能な限り助けるつもりではありますが。
それでも対ロ制裁などと言う無分別かつ無責任な事を平気で実行されてしまうと。
いくらアジア最大の親米国家である日本だとしても、アメリカを庇い切れません。
そんなわけですので、何よりも重要な事はアメリカの自発的な努力によって。
世界平和に対する責任にある行動を世界各国に示すと言う以外には。
根本的な解決策は無い。とアメリカの方々には理解して頂く必要があります。
現状におけるアメリカの世界平和に対する認識不足。
つまりは、世界戦略の欠如は極めて重大な問題であるかと思います。
と言うわけで、たぶんトランプさんは大統領に就任した直後より、まず真っ先に。
このようなアメリカの不見識を改めるところから、始める事になるだろうと思われます。
そして、今現在の世界情勢においてアメリカが掲げるべき世界戦略。
目指すべき世界平和に対する一番現実的で、一番迅速な手段を考えた時。
そこで出てくるのが日本であり、ロシアなんじゃないか。と私は考えております。
日米関係。米ロ関係。それぞれの協力関係によってアメリカが世界平和を目指せば、
劇的に世界全体を安定化させる事も不可能ではありません。
それゆえに、今回に書きました事。
確実に損失を回避。または最小限としながら、確実で最大の利益を獲得する事。
それらを日本とロシアがアメリカに対してプレゼンするので御座います。
もしも日米ロによる三カ国の協力体制が実現すれば・・・もしかしたら、来年一年。
2017年の就任一年目にして、トランプ大統領が世界を一気に安定させるかもしれません。
もちろんアメリカとしての、十分な利益の獲得とて不可能ではないでしょう。
かつては確かにあった輝くばかりのアメリカの正義と理想。
世界の超大国としての権威を取り戻す事だって、決して夢では無いはずです。
まっ。さすがに楽観的過ぎる部分があるかもしれませんけれども^^;
でも、それなりに現実的な可能性。期待出来る可能性はあるんじゃないかなぁ。
・・・と、私は思うのでした。いやはや^^;
それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^
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