そんなこんながありまして。
イギリスが逃げ出した分だけヨーロッパ。EUの難民問題が今以上に厳しくなる。
・・・と言う話だったんですけれどね。
あの、しつこいようで申し訳ないんですけれどもね。
欧米諸国。あー。いや、この場合は米英両国を除外するのが適切ですね。
イギリス以外のヨーロッパ。EU各国と言うのは難民問題を甘く見過ぎています。
あまりにも危機意識が無さ過ぎる。
今から警告しても遅過ぎますけれども、改めて申し上げますね?
百歩譲りまして経済の問題ならば、まだ良いんです。
なぜならば、経済が破綻したのだとしても国家が滅びる事は無いからです。
しかしながら。
難民問題で失敗してしまったら、国家それ自体が滅びてしまうんですからね?
・・・まあ、今ここで何を言おうともホントに後の祭りなんですけれど。
まっ。難民問題の話題。特に解決策云々に関しては、また後日。
改めて書かせて頂くと致しましょう。
今ここで優先するべき話題は、あくまでもイギリスなのですから。
それでは参りましょう^^
今回のEU離脱によりイギリスの国家戦略。安全保障戦略も大幅に変わります。
その中でも特に目立つものが米英関係の強化です。
うん。EUから離脱した分だけ確実にイギリスとEU各国との関係性は薄れますから。
その分だけイギリスはアメリカとの関係強化を全力で推し進めるはずです。
まあ、おそらく間違いないでしょうね。
これからのイギリスと言うのは、よっぽどの事が無い限りは。
何をどうしようともアメリカとの協力関係。共同歩調を優先する事になりますし。
そして、このイギリスの動きに対してアメリカも応じる事でしょう。
んー。まあ、アメリカが決める事ですので。
赤の他人。日本人の私が断言するわけにもいかないんですけれどもね^^;
でも、十中八九。現在の世界情勢から判断していきますと。
今のアメリカならばイギリスとの関係強化に応じるだろう。と私は考えています。
なぜならば、そうしたところでEU各国から不興を買う事が無い。と、
そのようにアメリカは確信しているからです。
それはなぜか?
アメリカに反発するだけの余裕が、今現在のEUに存在しないからです。
うん。この理由について詳しく書かせて頂きますとね。
確かにイギリスがEUから離脱してしまった事によって。
イギリスを経由する事で間接的にアメリカがEUに影響力を行使する。・・・と、
そのような従来の手段を実行する事は出来なくなりました。
これは確かにアメリカにとってはマイナスの側面だと言えます。
そして、そのマイナスの分だけ。
本来ならばアメリカと言うのは、EUに配慮する立場にあるわけで御座います。
・・・影響力が低下した分だけEUの意向に配慮する必要があるわけですね。
ただし、これと同じ事がEUにも指摘出来るんです。
と言いますのもね。
EUもまたイギリスを経由する事によってアメリカに影響力を行使していたからです。
それはつまり、イギリスがアメリカとの交渉役。パイプ役を担っていたわけですね。
でも、それが出来なくなった。
そういう意味ではアメリカと同様にEUにとってもマイナスであり。
EUもまた、そのマイナスの分だけアメリカに対して配慮する立場にあるからです。
それで、アメリカとEU。双方の立場が、そんな状況がある事を前提と致しまして。
ここでEUにとって一番の泣き所が問題になります。
つまるところ。
どうしようもなくガタガタになっているEU。ヨーロッパの安全保障で御座います。
そもそもの話として。
前回まで難民問題一つを見ても、どこをどう考えてもEUの安全保障はガタガタです。
あの、こう言ってはアレですけれど。
今のEUにはマトモな安全保障の専門家が一人もいないんじゃないか?・・・と、
そのように思える程度には、もう本当の本当にガタガタなんです^^;
そんなガタガタの安全保障が、それでも崩壊しないのはNATOがあればこそ。
アメリカとの協力があればこそEU。ひいてはヨーロッパの安全保障があるわけです。
なので、裏を返せばアメリカとの協力が無くなった瞬間に。
ヨーロッパに存在する全ての安全保障が容赦なく消し飛ぶわけです。
そんな状況であるにもかかわらず。
アメリカとのパイプ役だったイギリスがEUから離脱してしまったんです。
これはNATO全体。EU全体。ヨーロッパ全体として恐るべき大マイナスです。
えーと。改めて確認しますけれども。
「従来よりEU。ヨーロッパが軽んじてガタガタになった安全保障がある中で、
無計画に難民を受け入れる。などと言う暴挙をした挙句に。
アメリカとのパイプ役だったイギリスがEUのバカっぷりに見切りをつけて離脱した」
・・・これってさ。
どこの誰が見ても、恐ろしく危機的な状況だ。と表現する以外には無いと思うんです。
広く一般的で、常識的な観点から考えても。
EU。ヨーロッパは、マジで何やっているんだ?と言われても仕方ないと思うんです。
ぶっちゃけ。
もう経済云々と騒いでいる状況じゃないんですよねぇ。本当に。
いやまあ、部外者の。日本人である私が言うのもアレなんですけど。
たぶんEU。ヨーロッパと言うのは、もうアメリカに頭が上がらないんじゃないかな?
だって。
なんやかんやで今までアメリカの意見を聞いたり。
あるいは、アメリカを説得していたイギリスがいなくなっちゃったんだから。
その分だけ確実にアメリカとの関係が希薄になり、NATOの影響力は低下したわけで。
ヨーロッパ全体の安全保障って、どう見ても崖っぷちだと思うんですよねぇ。
さて・・・そろそろイギリス以外のヨーロッパの方々と言うのは、
いい加減に危機感を持ちましょうね?
これからEU。ヨーロッパは必死でアメリカのご機嫌取りをしなくてはなりません。
間違っても今ここでアメリカに反発して、これ以上アメリカとの関係を悪化させる事。
つまりは、NATOに亀裂を入れるような事は絶対に回避しなければならないわけです。
これに加えまして。
前回から私が大騒ぎをしている「難民問題」についても対応しなければならない。
・・・もはやEU。ヨーロッパと言うのは火の車の状態です。
これからは今までとは比較にならないくらいに、慎重に行動して下さいませ。
いやぁ~。それにしても、本当にさ^^;
イギリスのEU離脱に対して「見せしめ」を行うべきだ。・・・とか。
とんでもなくズレた主張を聞いた時には、私も軽く眩暈を覚えてしまいました^^;
イギリスに対しては「見せしめ」どころか。
しっかりと詫びを入れてEU各国。ヨーロッパ各国が懇願する必要があります。
「どうか私達を見捨てない下さい」・・・ってね。
よろしいですか?
イギリスがEUを離脱した。と言う事は、事実上イギリスがEUを見捨てたのであり。
ヨーロッパの一切合切を切り捨てようとしている。と言う事です。
逆に言えば。
一切合切を切り捨てないと自国を守る事が出来ない。とイギリスは判断したんです。
それほどまでにEU。ヨーロッパが危機的である事を・・・いい加減に自覚しなさい。
安全保障を司る立場から言わせて頂きますけれど。
イギリスの判断と言うのは極めて正しい判断だった。と思います。
もし仮に。
私達日本がイギリスと同じ立場だったとしても、同じような決断をしたと思います。
なぜならば、それほどまでにヨーロッパは安全保障を軽んじて。
ヨーロッパの平和と未来を軽んじているからです。
とまあ、今回のイギリスのEU離脱について結論を下すのならば。
これ以外には無いだろう。と私は個人的に考える次第で御座います。
それにしても。
事ここに至るまで、誰も現実を直視しなかったと言うのですからね。
EUの方々と言うのは、一昔前の私達日本と同じ程度には平和ボケしています。
・・・いや、難民問題を抱えて平和ボケしていた事を考えるのならば。
ある意味で私達日本よりも重症かもしれませんね。いやはや^^;
それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^
[2回]
PR