むっ!?・・・また、凄いニュースが流れてきましたね。
これまた日経さんの記事なんですけれど。
ギリシャが対ロ制裁について反対とまで明言したようです。
この背景には、ロシアに対する資金援助などの期待も含まれていますが。
やはり一番の理由を考えますと。
ドイツなどのEU各国がギリシャ政府に求める緊縮などの財政政策への反発であり。
対ロ制裁を利用してEU側に譲歩を求める思惑だ。と考えるのが妥当でしょうね。
実際問題と致しましても、今現在に実行されている対ロ制裁と言うのは。
膨大な負担と労力を必要とする割には。・・・さしたる成果が存在しておりません
ですので、対ロ制裁に対して不平不満を感じる国家。勢力は少なくないのです。
その中の一つにギリシャも含まれておりますので、
ギリシャの財政再建の事情を差し引いても、対ロ制裁に反対と言うのは本心でしょう。
・・・ぶっちゃけますと。
対ロ制裁に不平不満を感じる国家の中には、私達日本も含まれております。
私達日本にとって対ロ制裁と言うのは、何一つ日本の国益がプラスにならないどころか。
極めて重大かつ甚大な損失。明確なマイナスが発生しております。
正直な感想としては、今すぐにでも対ロ制裁をやめるべきだと私は思っております。
まあ、それはともかく。
ここでギリシャが提示した対ロ制裁と言う問題。争点につきましては。
極めて重大でありEU各国は絶対に無視する事は出来ないはずです。
・・・ええ。昨今のドイツに対して戦後賠償を求める。などと言う屁理屈とは。
確実に次元の違う問題。争点であると考えるべきですね。
今のままの流れでいけば、対ロ制裁の是非をめぐって。
非常に高い確率でEU内部での意見は真っ二つに分かれてしまう事でしょう。
これを防ぐためには、EUは改めて対ロ制裁の正当性について。
また、それを実行する場合での明確な成果について説明する責任がありますし。
それが出来ないのであれば。
段階的な対ロ制裁の縮小を発表しなければならなくなるでしょうね。
・・・まっ。そうなったら主導権は完全にロシア側に移りますので。
なし崩し的に対ロ制裁の全てが形骸化する事になってしまう。・・・でしょうけど。
でも、それも仕方ない事です。繰り返しになりますけれど。
対ロ制裁には、実行する負担と労力に見合うだけの成果。利益がありません。
そうである以上。
対ロ制裁それ自体が破綻する事は、まったくもって必然的な事だと私は思います。
さて。ここで失礼しまして、少しばかり話題を変えさせて下さいませ^^;
この話の中で一つの疑問が出てきます。
なぜにロシアは、今になってこれほど活発な動きを見せてきたのか?
・・・そのように考えた場合。理由は一つしかありません。
至極単純に。アメリカの身動きが取れなくなったからです。
先に行われたイランとの核協議に関する合意において。
アメリカはイスラエルと交渉し、イスラエルの安全保障を最優先とする。と、
そのような密約が交わされたはずです。
・・・うん。これ以外にイスラエルを納得させる手段がありませんからね。
そんなわけで、これにより中東地域周辺に存在するアメリカ軍の全ての軍事戦略は。
イスラエルを中心に構築される事となりました。
・・・ええ。間違ってもウクライナに軍隊を派遣する事は出来ません。
ウクライナに軍隊を派遣するくらいなら、イスラエルに軍隊を派遣しろ。と、
凄まじいまでの圧力がアメリカ政府。オバマ政権に仕掛けられるはずだからです。
だから、絶対に出来ない。
今後の軍事支援などについても極めて最小限。言い訳程度の支援しか出来ません。
もちろん。これはウクライナのみならず。スウェーデンなどの北欧諸国。
ポーランドなどの東欧諸国などについても例外ではありません。
未だ辛うじてアメリカは対ロ制裁を維持しておりますが。
それ以外の部分においてアメリカは東欧地域から手を引いた。と、
そのように考えても間違いではないだろう。と私は個人的に考えております。
・・・はっきり言いまして。
アメリカは対ロ制裁すらも、そう遠くない未来において維持出来なくなると思います。
今のアメリカには、そんな無駄な余裕など無いからです。
で。
ロシア政府。プーチン大統領は、このようなアメリカの現状を正確に把握し。
完全にアメリカの身動きが止まったところで、活発に動き出した。と、
そのように考えるのが妥当だろう。と私は思っております。
東南アジアの国々と経済協力を合意したと宣言したり。
ベトナムに至っては水面下で行われていたの軍事協力を表面化させたり。
今回に話題としたギリシャやキプロスなどの南欧諸国。
ハンガリー。チェコ。スロバキアなどの東欧諸国との関係改善。関係強化。
これらは極めて秘密裏に計画。準備されてきたものだと思われますね。
そして、手札を次々にオープンにする事で、ロシアは主導権を掌握しようとしている。
・・・うん。出来るでしょうね。今のロシアならば。
あの・・・こう言ってはアレですけれど。
今のロシアは、文字通りに欧米諸国との格の違いを見せ付けております。
絶対に対ロ制裁が行き詰る事。アメリカが手詰まりになって身動きが止まる事。
それらを完全完璧に予測し切った上での、今現時のロシアの行動です。
一体どの段階から予測していたのでしょう?
・・・底知れぬ。とはこういう事を言うのでしょうね。
やはりプーチン大統領の政治センス。外交手腕はハンパじゃありません。本当にさ^^;
それでは、本日はこれで失礼致します。皆々様。おやすみなさいませ^^
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