前回はナショナリズムの本質が安定であり、国民のモラル。民度を向上させる事。
その例として日本の江戸時代を取り上げた話でしたね。
うん。まあね。
あの日本の平和な時代をグローバリズムで説明する事は、難しいでしょうからね^^;
やはりナショナリズムを前提に考えるのが妥当なのではないかな。と私は思います。
そんなわけで、右派。保守。ナショナリズムが悪なのであり。
左派。リベラル。グローバリズムが善である。・・・と言う主張につきましてはね。
これについては明らかに極論である。と私は断固として否定するところです。
えーと。一応の確認として改めて書いておきますけれども。
私はグローバリズム。グローバルスタンダードを否定するつもりはありません。
人類の発展。進歩も大変に重要な事だと思うからです。
ですが、そのためにナショナリズムが害悪だとして排除される風潮に関しては。
これは絶対に間違っています。私は明確に否定するところで御座います。
と言うわけで。
本日の話題に入りまして・・・えーと。本日は改めて世界全体について。
これからの世界情勢についての話を書きたいと思います。
それでは参りましょう^^
でまあ、さっそく本題なんですが。これからの世界情勢と言うのは。
世界的にナショナリズムが復活。台頭するだろう事は確実で御座います。
ただし。
それが原因で世界各地で戦争が勃発する。と言う解釈は間違っています。
そもそもの話としてナショナリズムの本質は安定です。
つまるところ。
世界中の人々は安定を求めるがゆえにナショナリズムを求めるのであり。
確固たるナショナリズムが存在しない場合に、混乱が深刻化して戦争が発生するんです。
えーと。あえて相当に極端な例を持ち出しますが、ドイツのナチスについて。
この場合についても例外では無いんです。
ナチスが台頭した当時のドイツと言うのは、第一次世界大戦に敗北した事で。
莫大な賠償金を支払っている状態で、ドイツ経済は極めて疲弊した状態にありました。
その最中に世界恐慌が直撃し、疲弊していたドイツは大混乱に陥りました。
このようなドイツの窮状を救わんとして出現したのがナチスであり。
あのアドルフ・ヒトラーだったわけです。
そうです。彼らは間違いなくドイツを救おうとしていたのです。
そして、ナチスと言う極端ながらもナショナリズムによってドイツは安定しました。
この一件を見ても、ナショナリズムの本質が安定である事の証明だと思います。
うん。そうなんです。ここで終われば、何の問題も無かったのです。
ですが、この次の行動がナショナリズムの評価を著しく引き下げる事になりました。
ナチス。ヒトラーは次にどうしたのか?
このナショナリズムを、そのまま国際競争に持ち込んでしまったんです。
重ねて申し上げますがナショナリズムの本質は安定です。
グローバリズムのような発展の要素など存在しない。それどころか正反対です。
それを無理やり国際競争に持ち込んだとしたら・・・さて。どうなるのでしょうか?
ナショナリズムが急速に先鋭化され、ドイツ民族こそが世界最優良の民族であり。
それゆえにドイツ国家こそが世界の全てを統治する資格が存在する。
・・・と言う凄まじいまでの極右思想に変化してしまったのです。
そして、その正当性を確保するためにユダヤ人の排除。
あのホロコーストと言うような悲劇を実行してしまったのです。
おそらくヒトラー自身もホロコーストまで実行する事になるとは・・・。
たぶん想像もしていなかったでしょうねぇ。
肥大化し過ぎた自己を正当化するために、犠牲となる何かが必要だった。
それに対して白羽の矢が立ったのがユダヤ人の方々なのであり、
あれほどまでの。何とも言葉に出来ない悲劇が発生してしまった・・・わけです。
えーと。少しだけ蛇足の話をしますとね。
あれほどのユダヤ人を虐殺したヒトラーだったのですけれど、
実はユダヤ人に好意的だったとも言われているんです。
一つの実例としては、ヒトラーの母を看病していた侍医がユダヤ人だったのですが。
良心的ユダヤ人として丁重に扱い、密かに国外へ無事に脱出させたのです。
しかも最後はヒトラー自身が見送りまでしたのだとか。
・・・そこまでの事が出来るのに、どうしてホロコーストを止められなかったのか。
熱狂するドイツ国民を前にして引くに引けなくなったのでしょうけれど。
なんとも・・・歴史とは何とも皮肉と矛盾に満ちたもので御座います。
結論としてはナチス。ヒトラーと言うのはナショナリズムとグローバリズム。
右翼と左翼が異なる事を知らなかったのでしょうね。
その双方に一長一短が存在する事を理解していたのならば。
それぞれを適切に扱っていれば、何の問題も無かったのです
・・・でも、それを指摘出来る人間が当時のドイツにはいなかったのでしょうねぇ。
とまあ、このナチス。ヒトラーのようなナショナリズム万能論を主張して。
彼らの二の舞を演じるなど愚の骨頂なわけですので、そこまでは私も言いませんが。
ですが、こんな極論を持ち出してまでナショナリズムを否定するのもまた極論です。
話を戻しますと、今まではアメリカを中心とした世界秩序。世界平和がありました。
いやまあ、これも言ってしまえばグローバルスタンダードであるわけですけど^^;
ですが、その肝心のアメリカが世界秩序。世界平和を守る役割を放棄したんです。
この時点でアメリカを中心としたグローバルスタンダードは消滅しました。
また、前回にも話題にしたように。
国連と言うグローバルスタンダードについても著しい機能不全を発生させています。
・・・しつこいようですが、ちゃんと国際法を守る私達日本よりも。
国際法を無視する中国の方が発言力が大きい時点で、国連は機能していないんです。
まあ、何が言いたいのか?と言いますとね。
これから先の世界と言うのは、自分の国家は自力で守るしかない。と言う事です。
ですので、世界的にナショナリズムが復活。台頭する・・・わけです。
でも、繰り返しますが、これが原因で戦争が起こる。と言うのは間違いです。
むしろ実情は逆で御座います。
ナショナリズムが確立している国家においては。
国内は安定し国民のモラル。民度の高さによって様々な混乱を収束させて。
いざと言う時に一致団結して国難を乗り切る事も出来ます。
逆にナショナリズムが確立していない国家においては、
国内は不安定化し、国民のモラル。民度の低さによって様々な混乱が拡大して、
いざと言う時に一致団結もせず、国難を乗り切る事も出来ません。
前者の国家であれば戦争回避。自国防衛のために全力を尽くす事も出来ますけど。
後者の国家であれば戦争突入。自国防衛も出来ず内戦状態となる事は明白です。
ですので、これからの世界ではグローバリズム。グローバルスタンダードに依存して。
自国のナショナリズムを確保してこなかった国家が負け組となるわけです。
さらに付け加えるのならば、不安定化する国内を安定させられるか否か。
混乱を収束させるだけの国民のモラル。民度があるか否か。と言う点において。
負け組と、負け組以下の国家に分かれる事になるかと思います。
具体的に申し上げますと負け組が中国であり、負け組以下が韓国です。
残念ですけれど、この状況が変わる事と言うのは無いだろうかと思います。
と言うわけで。
現在のような世界中のあらゆるグローバルスタンダードが消滅するか。
あるいは機能不全に陥っているような状況にあっては。
ナショナリズムと言うのは極めて重要な要素になるだろうと思いますし。
それにより国家の優劣。強弱が判断される場合も多々あるだろうと思います。
特に従来の世界秩序が変革されて、新しい世界秩序が構築される。と言うような。
そのような重要な時期にあっては、本当に強い国家が世界を主導する事になるはずです。
もちろんグローバリズムも重要ですし、経済力とか軍事力などの。
それらの数値化されたデータについても十分に重要である。と私も思いますけれど。
それと同じ程度にはナショナリズムの重要性。
それに伴う国民のモラルと民度についても十分に重要になるはずですし。
いざと言う時に一致団結出来る。と言う国家こそが本当に強い国家である。と、
そのような認識が、新しいグローバルスタンダードになる事は間違いないと思います。
うん。そうですね。
これから世界では多数の混乱が発生するとは思いますけれど。
それを互いに協力し合い乗り越えた人々こそが。
次の新しい世界秩序。グローバルスタンダードを構築していくのであり。
その場合においてはナショナリズムも再評価されて。
従来よりも優れた世界平和が実現している・・・のではないかな。と思います^^
とまあ、こんな感じでどうだったでしょうか?^^;
新年早々。随分と長い話になってしまいましたけれども。
これからの世界の流れと言うのは、大体こんな感じになってくだろう。と思います。
まっ。当たらずとも遠からず。くらいにはなっていると思います。いやはや^^;
それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^
[3回]
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