さて。前回の話題は北朝鮮と中国の話題でしたね^^
・・・まあ、そうですねぇ。
それぞれに指摘出来る事は、やはり時代は変わった。の一言だと思います。
それはともかく。
世界経済が不安定化する最中で、先のG20が終わったわけですけど。
・・・やっぱり具体的な解決策は提示されませんでしたねぇ。
んー。基本的には世界各国の財政出動。
積極的にお金を使って世界経済を停滞させないようにしましょう。・・・みたいな。
そんな結論になりましたが、それで解決するような話じゃありませんもんねぇ^^;
えーと。ここでも以前から書いている事なんですけど。
昨今の世界経済の低迷は、世界秩序それ自体が不安定化している事が原因です。
世界規模での安全保障体制が揺らいでいる影響を受けて、世界経済が混乱している以上。
どれだけ経済対策を打ち出そうとしても、現在の世界経済の低迷は打開出来ません。
それで、今回のG20でも議題になった事としては。
中国経済に対する構造改革が議論されたみたいなんですけど・・・。
ここまでくるとね。もはや経済云々の話じゃなくて安全保障の分野の話になるわけですが。
正直な話。
中国経済の構造を改革して、経済を自由化させるのは・・・極めて難しい。
いえ、難しいどころか。ほぼ確実に不可能だろう。と言うのが私個人の見解です。
そんな簡単に中国経済が自由化されるなら、もっと世界は平和だったはずです^^;
でまあ、なぜに不可能なのか?と言いますとね^^;
・・・ちょっと。こちらの記事をご覧下さいませ。
これを書いたのは産経新聞特別記者の田村秀男さんと言う御方なのですけど。
あの・・・この論評に関しては非常に正しいもの。だと私も思います。
中国経済が自由化されるべきであるのは、もう誰が考えても同じ結論になります^^
ただ。
それじゃあ現実的に中国経済の自由化が可能なのか?と考えると・・・うん。
今しがた書きましたように、私の個人的な意見と致しましては。
中国経済の自由化など絶対に無理だ。と私は考えています
その理由は、ですね。
至極単純な話として、経済の自由化が中国共産党の支配体制を否定するものだからです。
これは・・・耳にタコが出来るくらいに書いた事で、申し訳ないんですけど^^;
でも、今の中国を説明する上で絶対に必要なので、改めて書かせて頂きますとね。
今の中国は通常の国家とは違って、自国の国益を最優先にしておりません。
あくまでも最優先は、現状での支配体制を維持する事。
中国共産党の一党独裁体制を維持する事こそ最優先にしているんです。
そして、今回に話題とした中国経済の自由化と言うのは。
現在の支配体制を維持しようとする中国政府。中国共産党。習近平の思惑とは、
まったくもって正反対の事である。・・・と言う事なんです。
もし仮に中国経済に自由主義経済を導入して、経済を自由化した場合。
中国国内の民間企業。中国国内の財界。経済界の力は、確実に中国共産党を上回ります。
ええ。確実に中国共産党よりも強力な組織。勢力として中国の経済界が台頭します。
つまるところ。
中国共産党の支配体制が否定される状況が出現する。と言う事でもあるんです。
えーと。ちょっと確認ですが。
現在の中国の国家体制である中国共産党による一党独裁体制。
この支配体制が維持される最大の理由は、絶対的な権力を掌握している事にあります。
中国政府。中国共産党。習近平が圧倒的で絶大な権力を保有するがゆえに。
中国共産党による一党独裁体制と言う非効率的で非合理的な。
それこそ理不尽極まる支配体制が成立し、これが維持されているわけです。
そして、それは経済においても例外ではありません。
現在の中国経済は管理された統制経済の状態にあります。
つまり、経済活動における利益。利権の大部分を中国共産党が掌握しており。
その中から一般国民や民間企業に対して利益が分配される。・・・と言うものであり。
先ほど書きましたように、極めて非効率的で非合理的なシステムなわけです。
でまあ、なぜそんな事をするのか?と言うと・・・とっても簡単な理屈でして^^;
経済的な利益。利権の大部分を確保する事により、経済的な影響力を確保するためです。
絶対的な権力の保有。それを確保するための利益の分配を行う事が目的なわけですね。
ですから、経済の自由化と言うのは、中国共産党にとって非常に都合が悪いのです。
うん。この経済の自由化とは、個人や企業組織の権利を認める事でもあります。
必然的に今現在のように管理された統制経済での絶対的な権力の行使。
中国共産党の思惑一つで経済市場の全てを支配する事は出来なくなりますし。
中国経済における利益。利権の大部分が中国政府。中国共産党。習近平から、
一般国民。民間企業へと移る事になるので、当然ながら経済的な影響力も移ります。
利益の分配。と言う中国共産党にとっての専売特許もまた消滅します。
自分達の影響力は低下するし、利益の分配での甘い汁も吸えなくなる。
中国共産党にとって経済の自由化は悪い事だらけなんです。
仮に経済の自由化によって中国国家と中国国民が確実にプラスになるのだとしても。
それで中国の経済界が影響力を持ち、自分達の権利を主張し始めたら大変です。
だから、中国政府。中国共産党。習近平が賛成するわけがないんです。
・・・自分達の支配体制が否定されてしまうから。です。
でまあ、それを考えますとね。
今回に取り上げた産経さんの記事。田村秀男さんの論評と言うのは。
ちょっと現実的とは言い難いんじゃないかなぁ。と私には思えてしまうわけです。
でね。
中国において経済の自由化が行われない。となれば次の展開を予想するのは簡単です。
確実に。
まず間違いなく中国は時代の全てを逆行させる事になるはずです。
企業組織の大部分は国有企業になり、中国経済の大部分を支配するようになって。
統制経済は今以上に強力に実行されて、個人の権利は著しく制限されます。
・・・個人の権利や自由と言うものが一切合切。跡形もなく中国から消滅します。
うん。そうですね。
毛沢東時代の共産主義を前提とした独裁的な恐怖政治が実行されるはずです。
本当の本当に『文化大革命』が起こって、中国国内に粛清の嵐が吹き荒れる事でしょう。
そうしなければ現在の支配体制。
中国共産党の一党独裁体制を維持する事が出来ないからです。
そんなわけで今後の世界経済及び今後の世界秩序につきましては。
中国が毛沢東の時代まで逆行する事を前提とした上で、
今後の対策を考えるべきである。と、そのように私は考えている次第で御座います。
しかしまあ・・・いやいや、まったく。
経済発展。祖国の国益よりも支配体制の維持を優先させるとは。
本当の本当に中国共産党。習近平と言うのは愚劣極まりない方々であると思います。
・・・ホントに呆れてしまいますよねぇ。いやはや^^;
それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^
[1回]
PR