政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 中国がインフラ銀行に日本を参加させたい理由。 忍者ブログ
25 . April
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13 . April
本日も前回の続き。産経さんの記事で、中国の国際銀行の話で御座います。

それで、このニュースを拝見するだけでも、ですねぇ。
物凄く中国の国際銀行を不安に感じる要因となるかと思います。
・・・いや、私も中国が失敗するだろう。とは思っていたんですけれど。
でも、こんなに早くおバカをするとは思っておりませんでした。うん^^;

うーん。中国としては、もう国際銀行には参加国がたくさんいるし。
台湾の扱いを雑にしても問題ないよね。・・・みたいな。
そんな軽い感じで中国は決めたんでしょうけれど、もう少し体裁に気を遣ってもねぇ。
バチはあたらないと思います。ちょっと節操がありません。
これでは、今後の意思決定がどれほど中国の独断で行われていくのか。
その悪い見本を国際社会に見せてしまった。
今後の展開に重大な不安要素を与えてしまった。と表現する以外にはありません。

・・・まっ。私個人としては、現状での日本の参加は大反対と言う立場なので。
これほどまでに早い段階で。わかりやすく中国が傍若無人に振舞って下さるのは。
参加反対における重要な説得材料となりますので、ありがたい話ではあります^^
ええ。これならば中国の嘘八百を暴くのも、そんなに苦労しないでしょうからね。


さて。そんな感じで今回の本題なのですが。
このアジア・インフラ投資銀行における中国の思惑について。
それを話題とさせて頂きたいと思います。それでは参りましょう^^

まず最初に確認と致しまして。
中国が今回のアジア・インフラ投資銀行(AIIB)を設立する目的としては。
中国企業の海外進出の促進であり、停滞気味の中国経済を活性化させる事にあります。
うん。中国国内の経済成長が頭打ちになってきたにも関わらず。
中国経済の構造改革。一党独裁体制による非効率で非合理的な部分の是正が、
まったくもって思うように進まないために。
なんとか国外市場。海外市場を利用して中国の成長拡大を維持出来ないだろうか。と、
色々苦心した挙句に設立されたものである。と考えてよろしいと思います。

でね。

このような状態の中国が何を考えるのか?
国外市場。国際市場で利益を上げたい。と中国が考えたらどうなるのか?と言いますと。
今の中国にとって一番のネックになるのが、既に存在している国際ルールです。
中国政府。中国共産党と言うのは中国国内だけであれば。相当のゴリ押しも可能です。
一党独裁の支配体制によって中国政府。中国共産党の権力は絶大無比ですから。
大抵の事な思うままに。理不尽なほど強引な事でも実現出来ます。

しかし、これが中国国外となれば話は別です。
国際社会において国際ルールを無視するとなれば、当然ながら孤立してしまいます。
今現在にアジアの安全保障体制で中国が孤立しているのが良い証拠です。
中国国内でのゴリ押しを国際社会でやっちゃったから、
国際社会での脅威と判断されて、ものの見事に国際的に孤立している状態です。
これくらいに国際社会での中国共産党の権力は、絶対的とは程遠いものです。
そんなわけで、国際社会。国際市場で利益を上げようとすれば。
どれほどまでに不平不満があろうとも、国際ルールに従うしかありません。

しかしながら、素直に国際ルールに従う事も中国には出来ません。
そんな事をしたら、国際ルールが中国国内に入ってくるのは時間の問題です。
なぜなら国際ルールでは人権などの権利が認められているからです。
間違いなく中国国民は国際ルールを持ち出して中国共産党に対抗するはずですし。
そうなれば、一党独裁体制と言う現在の支配体制が崩壊するのは避けられません。


国際ルールを無視する事も従う事も出来ない。にっちもさっちもいかない。
この手詰まりの状況を、どうにか出来ないか?・・・と中国共産党は必死で考えたはずです。
考えた結果が今回の国際銀行。アジア・インフラ投資銀行なわけですね。
自前で国際機関を設立させ、その意思決定を中国が独占出来るとすれば。
アジア・インフラ投資銀行を利用して、国際ルールを無視する事も不可能じゃないし。
それどころか上手くやれば国際機関からの主張として、
自分達に都合の良い国際ルールを新しく作る事も出来るはずだ。・・・と、
そのような思惑が中国には、少なからずあるはずです。

もちろん。これは私個人の意見なので「たぶん」と言う話です^^;
・・・でも、当たらずとも遠からず。だと思います。


さて。ここで一つ疑問が出てきますね。
なぜ中国は、私達日本の参加を強く望んでいるのでしょう?
確かに日本が参加すれば国際機関としての信頼性は高まるはずです。
ですが、日本を参加させてしまえば意思決定を独占する事は難しくなります。
今現在の段階でも日本政府は参加を留保した理由として。
意思決定に重大な問題がある事を中国側に強く指摘しております。
このまま日本を参加させようとすれば、意思決定は総裁に一任されるのではなく。
世界銀行やアジア開発銀行のように、理事会による合議制となる事でしょう。
中国が意思決定を独占出来ないとなれば本末転倒。
・・・いえ、それどころか中国にとっては大マイナスとなってしまいます。

中国は、アジア・インフラ投資銀行に対して。全体の五割近いの出資率を発表しています。
それでまあ、この五割の出資率と言うのは。
中国が意思決定を独占している状態を前提としての、五割の出資率だと思うんです。
・・・簡単に言ってしまえば、五割の出資率を誤魔化そうとしているわけです^^;


あの、中国としてはね。
五割の出資率を負担するわけだから、意思決定は中国にある。と主張したいんです。
でも、そのために提示した資金が、そのまま利用されてしまっては困るんです。
あの・・・私は経済が苦手なので「おそらく」と言う話でしかないんですけれど。
五割の出資率。もしこれが遠慮なく。盛大に利用されてしまったら・・・。
非常に高い確率で中国経済が傾いてしまう。と私には思われてならないのです。
うん。それほどまでに莫大な金額です。

なので、中国としては可能な限り自分達の資金を利用したくは無い。
利用する場合は非常に高い利益率。リターンが確保できる優良案件だけで利用したい。
それ以外の案件については中国以外の資金。例えば日本の資金で何とかしよう。と、
かなり他力本願な事を、中国は本気で考えていると思われます。


ええ。このような思惑でも無ければ中国は日本に参加は求めないはずです。
既にイギリス。フランス。ドイツ。イタリアと。
欧州主要各国が参加を表明している時点で国際銀行としての信頼性。
中国が重視する『格』と言う部分については満たしているはずです。
この段階になって、意思決定を変えろ。と言われるくらいならば。
中国は日本の参加を求めないはずです。どう考えても邪魔ですからね。

それでも中国が日本に参加を求めているのだとすれば。
最初から日本の資金をアテにしての運用計画を組み立てている。と考えるしかない。
・・・うん。こんな感じの思惑があるんじゃないかなぁ?と、
そんな風に私には思われてならないんですよねぇ。


ちなみに。
もし万が一にもアジア・インフラ投資銀行が理事会による合議制となったら。
まず間違いなく中国は出資率を下げようとするはずです。
ええ。理事会の合議によって意思決定が行われる。と言う事になれば。
五割を負担するほどの。莫大な中国の資金に他国の意思が介在する事になります。
それで遠慮なく。盛大に中国の資金が利用されてしまったら中国経済が傾くか。
最悪の場合。中国経済それ自体が崩壊してしまうかもしれません。
だから、五割の負担なんて今の中国には無理です。絶対に背負い切れません^^;
このまま日本が参加しなければ、アジア・インフラ投資銀行は本格的に活動する前に。
計画倒れしてしまう。と言う事があるかもしれません。


・・・最後に。蛇足ですが中国の資金を遠慮なく。盛大に利用する気満々だからこそ。
欧州各国はアメリカの警告を無視して参加を表明したんです。
元来。欧州は私達日本ほど優しくありませんから。
アメリカを裏切ってまで参加したのに、出資率を下げられては意味がありませんからね。
そう簡単には中国の出資率が下がる事を認めないでしょうね。


うん。こんな感じで、どうだったでしょうか?^^;
そんなに間違っていないんじゃないかなぁ・・・とは思うんですけれど。
ホントに私には経済の才能がスッカラカンで、あくまでも「たぶん」と言う話です。
いやぁ~。何とも歯がゆい思いで御座います。申し訳御座いません^^;



それでは、本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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