政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 中国の軍事戦略が目指していたもの。の話です。 忍者ブログ
19 . May
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23 . January
とまあ、そういうわけで。
前回までの中国の話と言うのは、AIIBと言う国際銀行を利用して。
他国の経済市場を支配し、合法的に植民地にしようとしているのが中国の安全保障戦略。
・・・と言うような話で御座いましたね。

うん。そうなるでしょうし、そうならないのだとしたら。
中国経済が破綻して、AIIBも連鎖的に機能不全になる。と言うだけの話です。

でまあ、それはそれと致しまして。
今の中国の現状を考えますと、そこまでしないと中国経済を維持出来ませんし。
当然ながら中国共産党による一党独裁体制の維持も不可能ですからねぇ。
まともにインフラ事業を実行して、正当な利益を獲得する云々。・・・だなんて。
そんな事が今の中国共産党。習近平に出来るわけがないんです。
・・・そんな余裕が今の中国にあるわけありませんからね。

もちろん利益が出てくる事が一番でしょうけれどもね^^;
でも、仮に利益が出てこなかったのだとしても。
他国の経済市場を中国の植民地に出来ればオッケーと考えているはずであり。
たとえインフラ事業がムチャクチャな形で大失敗になったのだとしても。
中国だけは損をしない。と言う結果に持ち込もうとするはずでしょう。きっとね。

AIIBに参加したアジア各国やヨーロッパ各国と言うのは。
自分達のアテが完全に外れた上に、とんでもない損失を押し付けられる事になるので。
果たして。その事に一体いつ気が付くのでしょうねぇ。
・・・さすがに。少しばかり気の毒な気もしますね^^;



とまあ、こんな感じが前回の話題でしたが・・・。
まっ。こんな身勝手な思惑が、そうそう上手くいくはずもありません。
そうは問屋が卸さない。
なぜなら、これから先は経済戦略のみならず。軍事戦略が重要視されるから。です。
それでは参りましょう^^


まず最初に、今現在の世界情勢に関する確認で御座います。
今まではアメリカ中心の世界秩序。世界平和と言うものがありました。
世界中のどこでどんな争いをしていようとも、即座に世界最強の軍隊が出てきて。
どんな敵でも必ず全滅させて勝利する。全てにおいてアメリカの意思が優先される。
・・・みたいな。そんな理不尽と言うか。何と言いましょうか。
まさしくアメリカの意思こそが世界の意思・・・だったわけです。うん^^;

もう色々な意味で、どうにもならない状況がありましたので。
軍事戦略と言うのは考えるだけ無駄。みたいな状態だったわけですね。
だって、世界中の誰もアメリカには勝てないわけですから^^;
アメリカと仲良くしていれば、とりあえず全部が大丈夫だったんです。
うん。それほどまでにアメリカの軍事力は圧倒的でした。

そうであるがゆえに。
世界全体が軍事では無くて、経済に傾倒する流れになったのは必然的な事であり。
世界中の大多数の国家が経済戦略こそ最優先と掲げたのは、当然の事でした。
・・・世界最強の軍隊も、戦うべき敵と戦場が無ければ宝の持ち腐れであり。
経済分野に限定すれば、必ずしもアメリカの圧倒的な軍事力は絶対的では無かったんです。

まっ。それでもアメリカの軍事力による影響力と言うのは、凄かったんですけどね^^;


とまあ、そんなこんなの時代がありましたが・・・それも全ての過去の話です。
アメリカが自ら世界の警察と言う地位を放棄した。
世界中のあらゆる戦争にアメリカが介入する時代は終わったのです。
だとすれば。
当然の話として軍事戦略の重要性が飛躍的に高まるのは自明の理。
自国の平和と安定は、自分達の努力が不可欠になってくる時代になりました。
もうアメリカと仲良くして、アメリカを頼るだけでは平和を守れなくなったんですね。

なので、今まさに世界各国は自国の安全保障戦略を見直している真っ最中であり。
逆に。
事ここに及んで安全保障戦略を見直せない国家は、滅亡して然るべきで御座います。
今の時代は、それほどまでに重要な過渡期なわけです。


さて。これらの事を踏まえて中国の軍事戦略を見て参りましょう^^

でまあ、以前に書きましたように。
中国の最優先の目的は現在の国家体制の維持であり。
中国共産党による一党独裁体制の維持こそが最優先の目標となっているわけです。
これだけわかれば中国の安全保障戦略の大部分は予測可能です。

そして、安全保障戦略は軍事戦略と経済戦略の両方を総括したものです。
私は経済が苦手ですので、あくまでも軍事戦略に限っての話で申し訳ないんですが。
それでも中国の軍事戦略についても、ある程度の部分は予測する事が出来ます。
・・・いやほら。一応私も軍事。安全保障を司る立場の人間ですから^^;



それで中国の軍事戦略は、今しがた書きましたように安全保障戦略の一部であるので。
軍事戦略もまた、最優先の目標である国家体制の維持を前提として組み立てられました。
ですので、極めて内向きである事が特徴です。
つまり、国外事情を理由に軍事戦略を組み立てる事よりも。
国内事情を主な理由として中国の軍事戦略は組み立てられてきたわけです。

うん。まずは一番基本的な事はコレでしょうね^^


無論。東シナ海や南シナ海に関する問題で、軍事力は用いられてきましたので。
その点では国外事情でも軍事戦略があるにはあるんですが・・・。
でも、それらの言動についても。やはり第一の目的は国家体制の維持。
中国共産党による一党独裁体制の維持のため。である側面が大きいんです。
到底。どこかの誰かと戦う事を目的とした軍事戦略であるとは、非常に考え難い。
なぜならば。
年々増加し続ける軍事費に対して、あまりにも中国の軍事力が小さ過ぎるからです。
・・・うん。私は、この点を極めて不可解に感じておりました。
あまりにも中国軍は弱過ぎる。その原因は何だろうか?


それで、ですねぇ。
この疑問について結論を出すためには。
実際に中国の軍事戦略は、どのような事を目的に実行されてきたのか?
・・・と言う事を考える必要があるかと思います。
それで第一の目的としては、軍部の不平不満を解消する事にあった。と私は考えました。

うん。近年の中国は爆発的な経済成長に伴う莫大な利益を発生させてきました。
その利益の大部分を支配したのが中国政府であり、中国共産党です。
でも、だからと言って中国共産党が全てを独占してきたか?と言うと、そうでもない。
それは中国の軍部。人民解放軍が存在していたからです。

中国共産党と人民解放軍と言うのは厳密に言えば別組織です。
中国共産党による一党独裁体制であり、その管理下に軍部はある。とは言いつつも。
しかし、ある程度の独自性を人民解放軍は保有しているわけですね。

だとすれば。
利益の全てを中国共産党が支配する現在の体制に対して。
中国の軍部。人民解放軍の不平不満が高まらないはずがありません。
ですから、必然的に利益の分配と言う話になるわけです。


さて。これで中国が毎年2ケタ台で増加し続けた軍事費の理由。
それと比較して中国軍それ自体が脆弱である理由の予測が出来るかと思います。
つまるところ。
中国の膨大な軍事費と言うのは、何の事は無い。軍部に対する賄賂であり。
現在の中国共産党による一党独裁体制。
これを容認する代わりに人民解放軍にも、それ相応の利益を分配する。
それこそが中国が長年より行ってきた軍事戦略の真相である。・・・と、
そのように結論付けるのが妥当なのではないか?と私は個人的に予想している次第です。



うん。まあ、たぶんですけれどもね^^;
おそらく正解なのではないかなぁ。とは思います。
でもまあ、そうなりますと・・・ここまでね。
ここまで軍部の顔色を伺って御機嫌取りをしつつ、莫大な賄賂を流し込む政府も珍しい。
賄賂のために軍事費を増大させ続けるとは、ちょっと呆れてしまいますけどね^^;
そんなわけで、中国の軍事費と言うのは、その全てが必ずしも軍事力に反映されていない。
・・・と言うような。ある意味で致命的な部分があるわけです。うん。



しかし、これもまた実は過去の話だったりします
ええ。現在の中国の軍事戦略と言うのは変化しているんです。
それで、その理由となるのが・・・またまた習近平で御座います^^;

安易な反日による人気取りのために、尖閣諸島に手を出して日中関係が悪化したために。
自ら日中経済を縮小させて中国経済を悪化させた挙句。
アジア最強の『日米同盟』を敵に回してしまうような。
そんな色々な意味で困った中国の最高権力者は、
この軍事戦略についても色々と数多くの失敗をしてしまうのです。いやはや^^;


んー。今回はここまでにしておきましょう。
それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^

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