政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 中国共産党よりも優先される習近平の意向。 忍者ブログ
06 . July
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24 . January
さて。前回は・・・中国の軍事戦略に関する話題でしたね。
うん。まあ、そうですねぇ^^;
年々増加し続けた中国の軍事費が、実は軍部に対する賄賂だった。
・・・なんて書くのも、我ながら極端な意見だとは思ったのですけどね^^;

でも、そうでも考えないと説明が出来ないんです。
中国の軍事費に対して軍事力が小さ過ぎるのは、まったくもって事実なんですから。
この点について納得出来る理由を探すとなると、それくらいしかないんです。


でね。

ここからが本日の本題になるんですが・・・。
前回の最後でも書きましたが、習近平の時代になって中国の軍事戦略が変わりました。

今までは中国共産党による一党独裁体制を維持するため。
そのために膨大な賄賂を流し込む事で軍部の不平不満を解消してきました。
でも、習近平の時代になって腐敗。汚職の撲滅が行われるようになりましたでしょう?
ならば、当然の話として軍事戦略も変化した。と考えるべきで御座います。
今までは賄賂と言う形で無駄に浪費されてきた中国の軍事費が、
これからは軍事力の強化のために用いられる事になるのであって・・・。
つまり、今までと比較にならないくらいに中国の軍事的な脅威は増大したわけですね。

さて。ここで御座います。

今までのように賄賂が平気で横行しながら、軍事費の割に貧弱な軍隊だった中国軍が。
習近平の腐敗撲滅の動きをキッカケに本格的な軍事力の強化へと動き出したわけです。
・・・うん。これだけを見るのならば、習近平の執政は必ずしも間違いではありません。
色々と機能不全に陥っていた軍隊を、まともな軍隊にしたわけですからね。
その点だけを見れば習近平の手腕は評価されるかもしれません。
しかし、これを広い視野で判断すると・・・ちょっと困った事が起こります。


まず第一に。
そもそも中国共産党の一党独裁体制と言う国家体制を維持するために。
そのために実行されてきたのが従来の軍事戦略である以上。
これが変化すれば、その分だけ必然的に国家体制は不安定化します。
ええ。軍部。人民解放軍の中国政府。中国共産党への不平不満は高まります。
最悪の場合。
軍部による武装蜂起。軍事クーデターが発生する可能性が出現するわけですね。
中国共産党が権力を利用して巨万の富を築いているのに。
なぜ軍隊だけが冷遇されなければならないんだ。との不満は決して小さくないのです。


でまあ、これ一つだけでも相当な問題なんですが、これを上回る問題が対外関係です。
今まで膨大な軍事費を投入しようとも、それらは必ずしも軍事力に反映されなかった。
それは、ある意味において。
中国と言う国家に対する警戒を薄める効果があったんです。
軍隊がガタガタであればあるほどに、軍事的な脅威にはなりませんからね。
対外関係において他国への配慮と言う意味でプラスの働きをしていたわけであり。
その分だけ対外関係の悪化を回避する要素でもあったわけですが・・・。

事ここに至って、習近平が真面目に軍事改革をやっちゃったわけです^^;
となれば当然の話として。
アメリカに次ぐ膨大な軍事費がそのまま軍事力に反映されるわけで。
中国の軍事的脅威は、今までと比較にならないほどに恐ろしいものになってしまった。
それは、もしかしたら。
今現在の中国の対外関係と言うのは建国以来。最も悪い状態にある。と、
そのように表現すら出来るかもしれないくらいに悪化した・・・わけで御座います^^;

うん。これが今の中国の軍事戦略の実情だと私は考えております。


さらに指摘するのならば。
一つ忘れてはならない事として、今までやってきた習近平の対外政策についてです。
このような軍事改革が行われる以前の段階で。
既に習近平は周辺諸国の大多数と領土紛争を引き起こして、
あっちゃこっちゃで関係を悪化させている真っ只中でもありました。

しかも、これに加えて運の悪い事に昨今の世界情勢において。
従来のアメリカを中心とした世界秩序が消滅したがために。
世界各国の大多数が安全保障戦略を見直している時期とも重なったわけです。
そんな重大な時期に、こんなムチャクチャナ軍事改革を、
しかも一方的に実行してしまったら・・・そりゃあね^^;

そりゃあ世界各国が中国を最大限に警戒するのは、仕方ない事で御座います^^;



んー。ちょっとだけ確認のために軍事戦略の話をしますとね。

軍事戦略において非常に難しい事の一つが、軍拡と軍縮です。
どちらを実行する場合でも周辺各国との連携は欠かせず。
また地域情勢に対する影響についても、よくよく注意しなければなりません。
その理由は不用意な軍拡や軍縮は、地域の軍事バランスを破壊してしまって。
結果的に地域全体の安全保障体制それ自体を揺るがす原因にもなると同時に。
地域全体の不安定化と戦争の誘発を招いてしまうからです。

うん。そうなんです。
習近平は、この一番基本的で重要な事を一切考慮していないんです。うん^^;
せめて軍事改革を実行するのならば。
周辺諸国との関係は改善した後に、事前に十分な説明をした上で。
その上で実行するべき事だったんです。それなのに・・・。

「中国の軍事改革に対して他国が文句を言うな。内政干渉はやめろ」

・・・みたいなゴリ押しをしたら、そりゃあ容赦なく関係悪化しますもん^^;
軍隊の健全化だけならば、いざ知らず。軍事改革まで実行しておきながら。
地域情勢。世界情勢の何一つも考慮していない。と言うのは本当に失策であり。
まさしく暴挙と呼ぶべき愚かな行為なんです。
アジア各国。世界各国が中国を警戒して、中国が国際的に孤立化したとしても。
これはもう無理からぬ話である。と結論付ける以外にはありません。



あー。ちなみに少し話題が変わりますが・・・。
軍縮の方は、言わずもがな。一昔前の私達日本の事です^^;
はっきり言いますけど、日本単独での軍縮は地域を不安定化させるだけであり。
戦争を誘発させる極めて罪深い行為です。
平和主義国家を名乗るのならば、二度と単独での軍縮などするべきではありません。
・・・民主党政権の時に単独での軍縮をやっちゃったんです。うん^^;

あの、ですねぇ。
国家間の軍事バランスを維持する。と言うのは軍事戦略。
ひいては安全保障戦略の基礎中の基礎だったりするんで・・・。
これすら知らない。理解出来ない。と言う人は、絶対に軍事を語ってはなりません。
なぜならば。
その人は無自覚のうちに自分の祖国を滅ぼして、自分の家族を死なせてしまうからです。
うん。私も、一応この分野の人間ですから厳しく言います。絶対にダメです。
ダメったらダメです。

よろしいですか?民主党の方々。
私も何の考えも無いままに、貴方達を実力不足だと言っているんじゃありません。
本当の本当に。致命的なまでに実力不足で。
しかもそれは日本国家と日本国民を滅ぼしてしまうほどに酷いものだからこそ。
実力不足だと批判しているんです。
・・・なかなか民主党の方々には理解してもらえませんけどね。ナハハハ^^;



まあ、今は日本の話は置いておくと致しまして・・・。
こんな感じでね。
軍事面において今や中国は、完全に孤立している状態にあるわけです。
その原因は至極簡単。膨大な軍事費でムチャクチャに軍事力を高めているからです。
それによりアジア地域の軍事バランスが崩れる。とか。
アジア地域の安全保障体制が不安定になる。とか。一切考慮していないんですから。
大多数のアジア諸国。あるいは世界各国が中国を警戒したりするのは当然です。

そして、そんな中で今回のAIIBはスタートしてしまったんです。
スタートの時期も遅いし状況も悪いし、対外関係は悪化しているし。
経済面では中国経済の減速傾向が明らかだし。
軍事面では完全に孤立しているし、物凄く警戒されている。

・・・これで成功すると思いますでしょうか?いやはや^^;


うん。やっぱりね。
これから先は安全保障戦略が伴わない経済戦略って、何一つ成功しないと思うんです。
ええ。それこそAIIBをどれだけ利用して、他国の経済市場を支配しようとしても。
軍事的な側面において、一発でひっくり返されてしまうんですからね?

中国の軍事力は恐ろしいですけれど、だからと言ってそれがアジア最強。
まして世界最強の軍事力・・・ではないのですから。
アメリカは世界の警察と言う地位を放棄しました。
しかしながら、世界の超大国と言う地位と世界最強の軍隊は未だ健在です。
今のまま軍事力を高めて、それを背景にゴリ押し・・・なんて出来ませんからね?


うん。今の中国に対する結論としては、全部が中途半端なんですよねぇ。うん^^;
中国経済は確かに凄いですけど、でも明確な減速傾向が出ていますし。
中国の軍事力も凄いんですけれど、それでもアメリカと比較すると完全に見劣りします。
それなのに、どこかの国家と協力関係を構築するわけでもない。
自分と対等の関係性を構築する事が出来ない。
自分の意見を譲歩出来ず、相手に配慮出来ないから対立するしかない。
・・・そんな国家が滅びていくのは、これは仕方の無い事ではありませんか?



あの・・・今の中国を正確に判断するためには。
中国と言う国家でもなければ、中国共産党と言う組織でもなくて。
習近平と言う個人を分析するのが一番ではないかなぁ。と私は思います。
と言いますのも、今までの国家戦略と明らかに違いますでしょう?^^;

今までは・・・何度も繰り返して申し訳ありませんが^^;
中国共産党の一党独裁体制を維持する事。それを最優先で行動していました。
ですが、今の中国と言うのは、そんな国家体制の維持よりも。
さらに優先して習近平と言う一個人の理由で行動している部分が多々見られます。
それこそ習近平が就任当初より実行してきた尖閣諸島への干渉からの反日もそうですし。
東シナ海。南シナ海に対する行動全般についても、そうです。

延々と繰り返された軍事的恫喝は、ただ無意味に対外関係を悪化させただけ。
ただ無意味に中国経済を悪化させただけです。
手に入ったのは中国国民の薄っぺらい自己満足と、陳腐な人気取りだけ。
中国の国益どころか。中国共産党にとってもマイナスしか無い言動でした。
到底。これらの言動は国家戦略などとは言い難いものです。
行き当たりばったりで、思い付きで行動しているような暴挙暴論で御座います。


このような点から判断しても近年の中国の言動と言うのは、
中国共産党の支配体制を維持する。と言うよりは。
習近平と言う一個人の、最高権力者一人の人気取りを優先している。と思われてなりません。
また、中国国内での腐敗。汚職の撲滅についても同じ事が指摘出来ます。
中国共産党が長年構築してきた支配体制。国家体制を維持するためのシステムを、
習近平は何の躊躇いも無く次から次へと破壊し続けております。
・・・ちょっと信じられないんですよねぇ。

習近平の思考回路の一番根底にあるのは、自分自身の個人的な評価を高める事だけであり。
そこには国家戦略どころか。中国共産党と言う組織すら二の次になっている。・・・と、
そのように私には思われてならないのです。
はっきり言ってしまいますと。
自分自身の権威権勢のために、習近平は中国国家や中国国民どころか。
自分が所属する中国共産党すら売り飛ばそうとしている。・・・と、
そのように考えているのだとしても、私は何一つ不思議には思いません。

失礼ですけれど、習近平と言う人物は自分本位に動き過ぎて敵を作り過ぎました。



・・・あー。イマイチですね^^;
色々と話題を詰め込み過ぎて、肝心の論点がぼやけてしまいました。
いやぁ~。ごめんなさい。後日改めて書かせて頂きます。いやはや^^;


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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