さてさて。なんだか暴走気味だったので、そろそろ元に戻ります。失礼しました^^;
でまあ、ここまで中国経済について書いてしまいましたので。
もう少し具体的な話題を続けさせて頂きます。それでは参りましょう^^
まずはこちらを御覧ください。
中国企業のシャオミの成長が急減速している。と言う内容の記事なのですが。
・・・うん。これについては、まったくもって私も同意見でした。
中国企業のシャオミにつきましては、この場所で書いた事があるかな・・・?
んー。ああ。ありましたね^^;
最初の四月頃でなので三ヶ月前のAIIBの話題で書いておりましたね^^;
それで、そもそもの話として。
中国企業の危機意識と言うのは基本的にハンパじゃありません。
ええ。そうでなければ、これほど短期間での成長は不可能でしたからね。
・・・まあ、少なくとも特権階級で胡坐をかいている中国共産党とは雲泥の差です。
ですので、中国企業の減速傾向。
従来のように爆発的な。目を見張るような経済成長が終わる。との兆しについては。
中国政府。中国共産党などよりも、よっぽど中国企業が敏感に対応していました。
中国企業の多くは、中国市場の減速傾向が明確になる遥かに以前の段階から。
新しく海外市場への進出を目指して中国企業各社は動いておりました。
中国経済が頭打ちで、このままではジリ貧だ。と考えたからですね。
でまあ、その中でもシャオミは相当に率先して動いていたはずなのですが・・・。
このジャパンビジネスプレスの小久保 重信さんの記事にも書かれていますように。
シャオミの動きが、あまりにも遅過ぎるんです。・・・うん。予想よりもずっと遅い。
このシャオミは昨年・・・うーん。もう一年位前の話になりますけれど。
インドなどの海外市場でのシェア拡大のためにグーグルの元幹部を登用したんです。
この報道を見た時から私個人の意見と致しまして、この動きは確実に連鎖する。
中国企業は盛んに外国人を雇い入れて、海外市場へと続々と進出しようとするはずだ。
必ずや減速気味の中国市場での穴埋めを行おうとするはずだ。と考えていたんです。
・・・でも、そうはならなかったわけですね。うん。
それで今回の記事の中では、海外市場進出に対しては高い関税とか。
あるいは、各国政府の保護政策が障害になっている。・・・とか。
もしくは同じ中国企業同士の競合についてもシャオミの脅威になっている。などなど。
そんな理由が挙げられるんですけれども。
でも、それは別にシャオミに限った話ではありません^^;
世界各国の企業に同じ事が指摘出来るので、納得出来る十分な理由ではありません。
でね。
何が原因であるのか。それを考えるためにも、原点から改めて考えてみるならば。
シャオミなど中国企業が行っているのは、かつて韓国企業が行った事でもあります。
経営の徹底的な合理化と効率化によるコストカット。
それを中国企業は韓国企業を上回る形で実行しているのが、中国企業の凄さです。
・・・いやぁ~。私もサムスンの凄さを聞いていただけに。
それをさらに上回るって、どんだけ凄い事をしているんだ?と絶句したものです^^;
とまあ、それくらいの事が行われているために。
今現在の中国市場では、もはや完全に優劣が決しております。
物凄い速度で韓国企業の市場シェアを中国企業が奪っている現状があるわけですね。
さて。このような現状を見た場合。
中国企業は、やはり韓国企業と同じく世界的な企業になる事も可能であるはずです。
シャオミがサムスンのような多国籍グローバル企業になる事も十分に可能です。
それも今までのやり方を見るのならば。
サムスン以上の速度で、世界的な企業に成長するのは確実だったはずです。
・・・しかし、現状ではそうではありませんでした。一体この原因は何でしょう?
この二つの違い。相違点を考えるのならば、それは一つしかありません。
つまりは、中国政府と韓国政府の違い。
中国政府は韓国政府のように中国企業を支援していない。と言う事で御座います。
韓国政府は自国の韓国企業を世界的な企業にすることを第一として、
そのために、ありとあらゆる手段を実行してきた歴史が御座います。
この過剰とも思える韓国政府の強力な支援があればこそ。
韓国政府が世界的な企業にまで成長する事が出来た。と言えるはずです。
でまあ、これと同じ事を中国政府は実行していない。と私は考えております。
政府の支援を受けずして、企業単独の努力で海外市場。新規市場を開拓させるのは。
なかなかにして容易な事ではありません。
それが結果的に中国企業。シャオミの成長が急減速している。と、
そう結論付けるのが妥当なのではないか?・・・と私は思う次第で御座います。
さて。ここです。
なぜ中国政府。中国共産党は中国企業を支援しないのでしょう?
中国企業は、もう企業として十分に確立されております。
ですので、今以上に企業が成長するのであれば。
今しがた書きましたように世界的な企業。多国籍のグローバル企業になります。
無論。中国企業は国際市場において国際ルールに基づいて経済活動を行うはずです。
・・・これこそが中国政府。中国共産党が支援しない理由だと私は考えています。
既に何度も書いた事ですが中国政府。中国共産党と言うのは。
今以上に中国企業が成長する事を望んでおりません。
その理由は現在の国家体制。自分達の支配体制が否定される事を恐れているからです。
中国政府。中国共産党の影響力は中国国内。中国経済において最大であり無制限。
独自に作り出した中国ルールにおいて経済活動を行う事になります。
しかし、その反面。中国国外。海外市場においては、その限りではありません。
国際市場では、当然ながら国際ルールにおいて経済活動を行う事になります。
このように異なる二つのルール。二つの基準があった場合。
果たして中国企業はどちらを優先しようとするでしょう?
中国ルールでは中国共産党の意向こそ全てにおいて優先されます。
企業の権利。個人の権利は二の次。三の次です。
これに対して国際ルールでは、企業の権利。個人の権利が守られている。
・・・となれば。
必然的に中国ルールよりも国際ルールを優先する傾向が生まれるはずですし。
やがては中国経済においても国際ルールを持ち込もうとするでしょう。
中国企業。中国経済界が結託して国際ルールの遵守。
国際ルールにおける中国経済の自由化を求めてくるのは時間の問題です。
これを中国政府。中国共産党は最も恐れているので御座います。
国際ルールの導入は経済の自由化であり。企業。個人に対する権利の承認です。
そして、経済の自由化は政治の民主化でもある。
そんなわけだから、中国政府は韓国政府のように起業を支援出来ない。
中国企業を世界的な企業にする事が出来ない。
とまあ、こんな感じでどうかな?^^;
そんなに的外れの意見じゃないと思うんですけれど、どうだったでしょう?
中国政府。中国共産党が今以上に中国企業が成長を望んでいない事の証明。
・・・になったのだとしたら、とっても嬉しいです^^
もし。そうならなかったのだとしたら・・・それは私の力不足です。ごめんなさい。
ただ。これとは別と致しましても。
中国経済の減速については、中国企業が一番敏感に反応して。
誰よりも早く、その対策について動いている。・・・のに、結果が出ていない。
うん。今の状況は中国企業にとっても辛いだろうとは思います。
中国経済の減速傾向は、より大きな負担と中国企業と中国国民に強いるものですし。
かと言って今の中国政府。中国共産党は、これを現実的に打開する手段が無い。
もし仮にあったとしても実行する意思無い。
・・・そんな事よりも支配体制を維持する事の方が彼らには大事だからです。
そんな状況ですからね。
今以上に大きな不満が中国国内に蔓延する事になるだろう。と思われます。
それで最後に補足と言うか。オマケなんですけれど^^;
中国が提唱したAIIBと言う中国主導の国際銀行と言うのは。
中国の支配圏の拡大であり、中国ルールの拡大。
国際ルールそれ自体を中国共産党の都合によって変更しよう。・・・と、
そのような意図が背景に存在していただろう。と私は考えております。
国際組織。国際銀行と言う立場から国外市場。国際市場に対しても。
でも中国政府。中国共産党の影響力を確保出来るのならば。
中国ルールをゴリ押しする事も不可能ではありませんからね。
自分達の支配体制を維持しつつ、中国企業を成長させられる。
中国共産党の影響力を残しつつ世界的な企業へと成長させる事も可能だ。
・・・うん。
そんな感じの思惑。極めて身勝手で都合の良い思惑があったんでしょう。
でも、それなら日米を敵に回すべきではありませんでしたよねぇ。本当に。
もっと真摯に国家について。国民について。国益について考えるべきでした。
そうしなかった事は今の中国政府。中国共産党にとっての罪と言えるでしょう。
それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^
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