政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 今の習近平と言うのは、基本的には「裸の王様」だと私は考えています^^; 忍者ブログ
19 . May
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28 . February
さてさて。前回は中国の習近平が国家主席に関する任期制限を撤廃した話でした。
うん。そうですね。
改めて考えましても、なかなかに大きな変化になると思いますよねぇ・・・。


前回にも書きましたが、私個人の予測としては北朝鮮の問題が一段落するまで。
それまでの間は中国。習近平は動けないだろう。と考えていたんです。
朝鮮半島情勢を無視して動けるほど今の中国。習近平の状況は甘くは無いからです。

なので、中国なりに。習近平なりに北朝鮮の問題に見通しを立てて。
朝鮮半島情勢を見極めた上で行動した。と考えるのが妥当だろうと思います。
ええ。そうですとも。
これまた前回に書きましたが、もしも見通しも何もないままに行動したのだとしたら。
中国の権力中枢にいる人々は、揃いも揃ってケタ違いのバカだと言う事です^^;

うーん。もしかしたら、と言う可能性の話ですけれど。
習近平が誰にも相談せずに。誰からの忠告の無視して、独断で決めちゃった。
・・・と言う可能性もあるので、ホントに無計画にこうしたかもしれませんけど^^;


まあ、ともかく。
本日の話題としては、ここまで中国。習近平が動いたわけです。
ですので、少しばかり中国の内情に関する話を書きたいと思います。
それでは参りましょう^^

まず最初に。
現在の中国がどんな状態であるのか?と言う事を考えるのならば。
やはり第一に注目するべきは、最高権力者である習近平の現状を考えるべきです。

現在の習近平は、確かに最高権力者。独裁者として中国に君臨していますが。
前回の最後にもチラッとだけ書きましたけど。
その内情と言うのは、実は驚くほどに脆弱な状態にあるんです。


えーと。習近平の独裁体制が確立されている。と言う事につきまして。
それは表面的な話としては間違いでは無いんです。
なるほど。実際に習近平の独裁体制は確立されています。
しかし、それは当然のように中国共産党の一党独裁体制を前提としたものなんです。
要するに。
習近平は、まだ毛沢東のような完全無欠の独裁者ではない・・・わけですね^^;

毛沢東の場合は、中国共産党の上に毛沢東がいたんです。
その意味で毛沢東と言うのは、もう完全完璧な独裁者だったわけです^^;
それから考えると今の習近平の立場と言うのは、毛沢東よりも遥かに下回ります。
現状の中国では、まだ中国共産党の方が習近平よりも上にある状態です。
その意味において習近平は、まだ毛沢東ほどの完璧な独裁者ではありません。

この理由は何か?と言いますとね。
習近平と言うのは、昨年の党大会において『習近平思想』なるものを打ち出す程度には。
自分が独裁者である事を宣言したわけですけれど。
これは習近平の実力により宣言されたものでは無いんです。
中国共産党の党員。有力者に対して頭を下げて、自分を独裁者にしてくれ。と、
そう裏取引。各方面に頼み込んだ上で、習近平は独裁者である事を宣言したんです。

・・・うん。何とも格好の悪い形で習近平は独裁者になったわけですね^^;


でまあ、この事実があればこそ。
まだ習近平よりも中国共産党の方が上にある状態であり。
習近平の独裁者と言う立場は、あくまでも名目上のものに過ぎないわけです。
繰り返しますが、毛沢東と比較すると、まだまだ習近平の地位も権力も弱いんです。

この状況を考えれば、習近平が最高権力者。独裁者だからと言って。
何でもかんでも好き勝手に権力を行使出来る・・・わけじゃないわけです。
あくまでも名目上の独裁者であるがために、各方面に様々な配慮が必要であり。
このブログでも書いてきたように、数多くのしがらみのために習近平は雁字搦め。
満足に動く事が出来ない状況に陥っているのが、習近平の現状なわけです^^;


もっと言いますと、そもそも習近平の実力と度量は低いのです^^;
中国を統治するだけの実力も度量も無いんです。
だから、独裁者として君臨しているにもかかわらず。
昨今の習近平の言動と言うのは、独裁者としては非常に消極的なものが多いんです。
色々と自分の子飼いの部下。自分の派閥の人間を各部署。各地域のトップに置いても。
組織内部の直接的な改革にまでは・・・なかなか手を付けられないんです。
そんな大胆な改革を実行するだけの力が、今の習近平には無いからです。


さらに言いましょう。

「仮に中国経済が破綻しても、それが中国と言う国家の破綻に直結するとは限らない」

・・と言う指摘を皆々様は聞いた事がありませんでしょうか?
この指摘は、ある意味においては正しいんです。

かつての旧ソ連のように、強力な統制経済を中国経済でも実行する事で。
破綻していても、破綻していない。として経済を運営をしていく事は十分に可能です。
うん。そうですね。
中国は資本主義経済。自由主義経済では無いからです。
だから、そんなムチャクチャな事も出来るわけであって。
それゆえに中国経済が破綻したとしても、中国と言う国家が破綻するとは限りません。
それが共産主義。社会主義と言うシステムでもあるのですからね。

ただし。

ここで一番重要な事は、旧ソ連に出来た事が習近平にも出来る。とは限らないです。
そんな事が出来るだけの実力が習近平にあるのか否か。と言う点については。
私個人と致しましては、非常に懐疑的で御座います。

旧ソ連と同じやり方であれば、破綻していても破綻していない。として。
無理やり経済運営をしていくような。そんなムチャクチャな事も確かに可能なんです。
ですが、それだけ無茶苦茶な事をするんです。その反動は恐るべきものになります。
ええ。そうですとも。
中国経済が徹底的に荒廃して、中国国民が凄まじく困窮する事が避けられないんです。

さて。それでは、そのように社会情勢が不安定化し、中国国内が混乱した場合。
果たして。その場合に習近平が適切に対処する事が出来るのか。
中国国内を安定的に統治する事が出来るのか。と言う点を考えるべきなんです。

そして、私個人の見解としては無理だろう。と考えております。
そんな実力など習近平には無い。と私は判断しているからであり。
たぶんですが、中国国内においても同じような判断がされている事だと思います。
・・・この辺りが習近平のカリスマ不足となっている、わけです^^;


とまあ、そんなこんながありまして。
現在の習近平と言うのは、こんな感じで非常に脆弱な立場であり。
それは見方によっては「裸の王様」であるとも表現出来るだろう。と私は思います。

それで、そんな裸の王様。名目上の独裁者が、本物の独裁者。
中国共産党を上回るような。毛沢東と同等の独裁者を目指すとなれば。
これは、よっぽどの緻密な計画により慎重に実行していく事が要求されるわけです。

今回のように国家主席の任期制限を撤廃する。などと言う事についても。
考えに考え抜いた上での決断でなければ、絶対に成功しないわけであり。
そうであればこそ、北朝鮮の問題に見通しが無い。などと言うような。
そんな不確定な状況では絶対に実行出来ない事であるはずなんです。

・・・だから、見通しも無いままに行動したのだとしたらね。
よっぽどの。桁違いのバカと言う事になるわけです。うん^^;


これも前回にも書いたように、私個人としては今回の習近平の決断。
国家主席の任期制限の撤廃については、もっと後の段階になると見ていました。
だって。
オリンピックと言うか・・・パラリンピックもまだ終わっていないわけで。
普通に考えたら、この段階で北朝鮮の問題に見通しを立てるなど。
どう考えても不可能であるはずです。うん^^;

平昌オリンピックの全てが終わって、その上でアメリカ。北朝鮮はどう動くのか?
それを見極めた上でなければ中国。習近平は動くに動けないはずです。
ところが、今ここで中国。習近平は動いた。

よっぽど朝鮮半島情勢に中国が影響力を行使したのか。
それとも、よっぽど何も考えていないままに行動してしまったのか。

二者択一。どちらかの可能性以外には考えられません。



うーん・・・一応ではありますが。
ここでは前者である場合を想定して話を進めますとね^^;

おそらく習近平は金正恩を支援してアメリカとの交渉を妥結させる事で。
北朝鮮。金正恩との関係を今以上に改善を実現させつつ。
その間に中国共産党内部の完全掌握を目指す事を考えたのでしょう。

習近平にとって一番困る展開としては。
中国共産党内部の反習近平派と北朝鮮。金正恩が結託して抵抗してくる事です。
それを回避するために、習近平が金正恩との関係改善を実行し。
反習近平派と金正恩を切り離す事に成功した。

また、米朝両国の交渉においても中国が一定の影響力。存在感を発揮し。
北朝鮮の問題が解決する見通しを立てた。

それらの結果があって今回の決断。
国家主席の任期制限を撤廃する。と習近平は大々的に宣言した。
暗に中国共産党内部の反習近平派を排除する事。と言う宣戦布告を行った。
名目上では無く、本物の独裁者となる事を内外に向けて明確に示した。


・・・うん。これらの事を前提条件として想定するのであれば。
今回の習近平の決断についても、私は納得する事が出来ます^^
逆に言えば、これらの事が無ければ今回の習近平の決断は私には理解出来ません。
どこをどう考えても軽率過ぎるものであり、自爆以外の何物でもなりません^^;


んー。まあ、現時点ではね。
中国。習近平の決断に関する背景については、まだわかりませんけれど・・・。
でも、ちゃんと計画的に実行したのか。それとも無計画に実行したのか。
それについては、すぐにわかる事だと思いますね^^;
うん。たぶん見た瞬間に一発でわかる。と言う程度には、わかりやすいと思います。

そんなわけで。
これから中国。習近平がどんな風に動くのか。静かに見守ると致しましょう^^


・・・とまあ、こんな感じかな。いやはや^^;

それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^

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