さてさて。早速で申し訳ないのですが、本日の話題です。
まずはこちらを御覧下さいませ。
12カイリまでイージス艦「ラッセン」を派遣した。
・・・と言うニュースで御座います。
うん。私もアメリカが南シナ海に対して動いている事は耳にしていたんですが。
その本気の度合いにつきまして、どの程度のものであるのか。
イマイチ信憑性と言うか。私としても正確な予想が出来なかったんです。
(↑まあ、それが私の限界と言うところだったりするんですが^^;)
でも、随分と本格的に行動して下さいましたよねぇ。
私個人の意見を正直に申し上げますと、嬉しい誤算で御座いました^^
ええ。ここまでアメリカが動いて下さるとは私も思っていなかったんです。
と言いますのもね。
アメリカ政府内部では、あるいは未だにロシアに対する強硬論が根強くて。
この期に及んで対ロ制裁の主張を続ける無駄に強情な方々がいるんじゃないかなぁ。
そのために中国との対立を忌避するような動きがあるんじゃないかなぁ。・・・と、
そんなような事を私は考えていたりしたんです。うん^^;
・・・まあねぇ。
今ここで動けるくらいなら、もっと早くに動いても良かったはずですからねぇ。
でも、さすがに。そこまでのおバカはいなかったみたいですね。本当に良かったです^^
えーと。それで、これは・・・少し蛇足になるかなぁ。まだ間に合うかなぁ。
微妙なところではありますが一応。言うだけ言わせて頂きますとね^^;
もっと早い段階においてアメリカが南シナ海で動いていたのだとすれば。
確実に。まず間違いなく。絶対にオバマ政権の遺産。レガシーになっておりました。
ええ。そうですとも。
世界中に対して南シナ海の秩序を回復させたのは、アメリカのオバマ政権だ。と、
そのように胸を張って主張する事が出来たでしょう。
・・・なぜならば、絶対に勝てる戦いであるからです^^;
うん。そう言う意味でも、この戦いと言いましょうか。
南シナ海。もちろん東シナ海でもそうですけれども。
対ロ制裁とは正反対に位置するものである。と私は常々考えておりました。
それはなぜか?と言いますと・・・んー。中国とロシアでは状況。条件が違いますけど。
最大の理由は、ロシアよりも遥かに中国の方が弱いからです^^;
いやぁ~。この点については、本当に欧米諸国の方々は勘違いをしているんですが^^;
今のロシアと中国を比較した場合。
欧米諸国の方々は中国よりもロシアの方が弱い。と判断しているんですよねぇ・・・。
うん。そうなんです^^;
この欧米諸国の勘違いこそが、あのウクライナの問題を引き起こして。
その後の対ロ制裁などと言うバカな事を実行した最大の理由でもあるんです。
中国は近年において爆発的な経済成長を果たしており、強力な経済力を持っている。
手ごわい相手だ。敵に回せば経済的に極めて重大なリスクが発生する。
それから比べれば、ロシアとの経済的な接点はまだ小さくリスクも低いだろう。
・・・と、そのように大多数の欧米諸国の人間は考えてしまった。
大きな間違いです。
経済力だけで国家の強さを判断するなど愚かな事です。
中国よりもロシアの方が強いんです。それも比較にならないほどに強いんです。
中国もロシアも、双方共にトップの人間の権力が絶大である。との共通点があります。
そして、その場合。
最高権力者の実力が国家の実力として極めて大きく反映されます。
つまり、プーチン大統領と習近平国家主席の実力差が天と地ほどもあって。
それがそのまま両国の実力の差として明確に存在しているんです。
うーん。まあ、そうですねぇ。
プーチンさんと習近平の両者の違いは色々とあげられますけれど・・・。
その中でも現実的な部分を指摘させて頂きますと、状況認識の正確さ。
そして、その後の適切な対応の迅速さと言う部分で比較になりません。
いやまあ、私が何を言いたいのか?と言いますとね^^;
要するに。勝てる戦いと負ける戦いの見極めが出来るか否か。・・・と言う事です。
ウクライナ。対ロ制裁ではロシアにとって勝てる戦いでした。
だから、一切ロシアは譲歩せずに最後まで戦った。そして、見事に勝利した。
これは普通だったら絶対に出来ません^^;
うん。プーチンさん以外の別の誰かだったら、途中で絶対に降参しているはずです。
そうですね。対ロ制裁に屈してロシアは譲歩した事でしょう。
ロシアが勝利したのは、ウラジーミル・プーチンと言う一個人の実力。
未来を見極める眼力と、鋼の如き信念に裏打ちされた精神力。忍耐力があったからです。
繰り返しますが、他の誰かであればロシアは敗北しておりました。
プーチン大統領だからこそロシアは勝利出来たんです。これ以外に結論はありません。
これに対して東シナ海。南シナ海における中国の戦いは・・・。
これは誰が見ても中国にとって負ける戦いで御座います。うん^^;
その理由は、そもそも勝てる要素がどこにも存在しないからです。
百歩譲って南シナ海だけであればいざ知らず。東シナ海でも戦っている以上。
中国政府。習近平は『日米同盟』を敵に回す事は避けられません。
アメリカの不干渉を引き出そうとするのなら、絶対に日本に手を出すべきではなかった。
それをやってしまった以上。
今の中国。習近平に勝てる可能性は完全完璧にゼロである。と言う以外にはありません。
もし仮に中国の最高権力者がプーチンさんであったならば。
何一つ迷う事無くプーチンさんは手を引いていた事でしょう。
なぜならば、どこをどう見ても負ける戦いであるからです。
ええ。それこそアメリカが出てくる前に。一刻も早く日本と和解していた事でしょう。
そうすればアメリカと対立しなくてもすみますからね。
でも、今の中国政府。習近平はそれを行わなかった。
問題から手を引くべき時期。引き際を完全に見誤ったのです。
結果的に今現在のように。本気のアメリカが乗り出してくる事態を作り出してしまった。
アメリカとの対立を表面化させてしまったんです。
この全ての原因は中国政府と言うよりも。
習近平国家主席と言う一個人の実力の低さ。致命的に状況認識が甘い点と、
後手後手の対応しか出来ない無責任さにある。と言う以外にはありません。
頂点に立つ者の権力が絶大である分だけ。権力が集中している分だけ。
その責任もまた絶大で。集中してしまうのが道理で御座います。
それで、これから先の事を今の中国政府。習近平はまったく考えていないでしょう。
・・・いえ、そもそも考えられないでしょう。
今まさに発生してしまったアメリカとの対立をどうやって回避するのか
その事だけを考えているはずです。
ええ。今の中国にはロシアと同じような事が出来ないからですね。
あの・・・そうですね
ちょっと参考程度までに書いておきますとね^^;
ロシア。プーチン大統領の場合には、既に申し上げておりますように。
まもなくアメリカのオバマ政権の任期が一年を切って、次期大統領選が行われるために。
オバマ政権はレームダックになって。アメリカの身動きが取れなくなる。
・・・と言う状況を利用してヨーロッパを孤立させる。と言う事が可能でした。
うん。結果としてヨーロッパの完全敗北で終わる事になったわけですね。
でまあ、そうだとすれば。
中国も同じく時間を稼ぐ事で日本を孤立させる事と言うのは、果たして可能でしょうか?
それにより日本に譲歩を引き出して勝利する事は出来るでしょうか?
その答えは・・・不可能です。絶対に出来ません。
ロシアのように。そんな簡単に話は進まないのが中国なんです。うん^^;
えーと。まず一番基本的な違いを指摘するのならば。
私達日本はヨーロッパのように難民問題を抱えていません。
時間的な制約も無ければ、それで国力が確実に減少する。と言う状況もありません。
さらに言えば、この時を見据えてロシアとの関係改善もずーっと行ってきました。
対中包囲網の構築。日本の安全保障体制の強化を確実に実行してきたんです。
つまるところ。
私達日本は、いざとなればアメリカがいなくても。日米同盟が無くても。
私達日本だけでも中国と戦えるように準備を重ねていたんです。
ほら。どうにもアメリカの態度が煮え切らない状況が続いていましたでしょう?
その対応を日本政府。安倍政権はずっと前から一つ一つ行ってきたんです。
無論。これは安倍政権がどれほど優秀であるかを証明する事実でもあります^^
この事実は、まったくもって日本国民が世界に誇れる事で御座います。
(↑あんまり日本のメディアは報道してくれませんけどね^^;)
これに対してヨーロッパ各国は、この点の覚悟が一切出来ていませんでした。
アメリカがいなくなる。なんて事をヨーロッパの誰一人として予想していなかった。
だから、完全完璧にヨーロッパはロシアに負けたんです。
私達日本は違います。
どんな状況でも中国と言う脅威に対応出来るように、確実な準備を重ねてきました。
ぶっちゃけ。この点だけを考えるならば今のヨーロッパの、
どんな国家よりも私達日本の方が強い。と表現する事も出来るくらいです。
そんなわけで。
敵が強いと言う点において、ロシアよりも中国の方が状況的には不利なわけです。
もう一つ指摘すると、中国とロシアでは国家基盤の強さが違います。
ロシア。プーチン大統領の場合はロシア国民から絶大な支持を集めています。
それほどまでに強固に国家体制を磐石なものにしていました。
だから、欧米諸国の対ロ制裁についても最後の最後まで耐え切る事が出来たのです。
これと比較して今の中国。習近平国家主席の国家体制は致命的なほどに脆弱です。
言ってしまえば「戦う前から負けている」と表現しても間違いでは無いレベルです。
あまりにも習近平は就任当初から失策が目に余るからです。
その中でも最大の失策が・・・私達日本に喧嘩を売った。と言う事ですね^^;
世界有数にしてアジアの最大の親米国たる私達日本に対して喧嘩を売るには、
あまりにも習近平は無計画であり、無責任でした。
これは全ての中国国民から批判。糾弾されても文句が言えないほどの大罪です。
ならば。
さっさと手を引けば良いじゃないか。負ける戦いに固執する理由は無いはずだ。
そのとおりです。そのとおりですけれど・・・。
しかしながら、それが習近平には出来ないんです。
出来ないと言う事実が、習近平の権力基盤の脆弱さを明確に証明しているんです。
・・・まっ。そんな事が出来れば、あの人もこんなに苦労はしないでしょうからね^^;
うーん。ちょっと長くなりますね。
今回はここまでにしておきましょう。いやはや^^;
それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^
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