政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 イランとの合意は、中東にどんな影響を与えるのか? 忍者ブログ
26 . April
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03 . April
本日は中東情勢。イランの核協議に関する話題と致しましょう。
いや・・・産経さんのニュースばかり取り上げてしまっておりますが^^;
でも、この記事は相当に適切な論評です。


イランの核協議が合意した。それ自体は大変喜ばしいものなんですけれど。
産経さんの記事にもありますように。
ちょっと額面通りに喜ぶ事の出来ないニュースで御座います。
それでは参りましょう。


まず確認なのですが。
中東諸国の一つであるイランでは、以前より核兵器の保有が画策されておりました。
当然ながら、これは世界の脅威として認識されておりまして。
アメリカなどの欧米諸国は、イランが核兵器の開発をやめさせるために。
警告と共に制裁行動をイランに対して行っていたのです。
それで、ですね。
今回の協議ではイラン側が核開発に関する行動を十年間。行わない事を確約する代わりに。
欧米諸国が従来に行ってきた制裁行動を解除する。・・・と言うものでした。

それでまあ、三月末の合意から少しばかり遅れはしましたが。
大方の予想通りに無事に合意が行われて、良かった良かった。
これで少しは中東地域も安定化するし、世界も平和になる。
めでたしめでたし。と言う話になるわけなんですけれど。
・・・まっ。何事も、そう簡単に上手くいくものではありません^^;


提示しております産経さんの記事にも書かれておりますように。
今回の合意では、不完全な部分が目立っております。
現時点で既に。欧米諸国とイランの間では意見の食い違いが発生しておりますし。
何よりも問題なのは。
公式文章における各国の署名が行われていない。と言う事実が御座います。

うん。そうなんですよね。
今回の合意と言うのは、あくまでも前段階のものであって。
最終的な合意は今年の六月です。つまり、イラン側としてはギリギリの段階まで。
交渉の余地を残し、合意に関する制限を回避したい狙いがあったわけです。
もちろんね。
欧米諸国としては、今すぐにでも合意文章にイランが署名して欲しいところですが。
それを無理強いしなかった。イランに譲歩した事になるわけです。
なので。最終合意である六月までに交渉内容。合意内容が覆る可能性がある。と言う事です。

・・・無論。そんな簡単に覆る事は無いとは思いますが。
それでも何らかの重大な事態が発生した場合には。
まったくありえない。と言う話でもないんです。



ご存知の通り。現在の中東情勢は混迷を深めております。
先頃のシリアの内戦からイスラム国なるテロリストの暗躍。イエメンの内乱。
今の中東情勢は安定とは程遠い状況にあり、何が起こっても不思議ではありません。
この状況次第。情勢の不安定化があるいは。
今回のイランの核協議に悪影響を及ぼす可能性は十分に考えられます。
そう言うわけですので。
イランの核問題においても、一刻も早い中東情勢の安定化が望まれているわけですが。
・・・これまた。
そう簡単に上手い具合に話は進まないので御座います^^;


まあ、色々と話すべき事はあるんですが。
今回のイランの核協議。核問題に関連した事を述べるのであれば。
・・・私が個人的に一番懸念をしているのは、イスラエルの動向です。

未だ記憶に新しいかもしれませんが。
今から一ヶ月ほど前。三月初旬にイスラエルのネタニヤフ首相がアメリカ議会で演説し。
現在のアメリカ政府。オバマ政権が行うイランの核協議に対して、
極めて痛烈に。激しく批判をした事が御座いました。

・・・これは、まったくもって驚くべき大事件でした。
他国の国家元首がアメリカ議会に乗り込んで、
現役の政権。大統領を批判する。など前代未聞の大事件です。
普通に考えても、信じられないような出来事でした。
イスラエル以外では絶対に出来ない芸当だと言ってもよろしいと思います。
それで、ですね。
それほどまでにアメリカの姿勢を批判していたイスラエルが。
今回のイランとの合意において一切。影も形も見せていないんです。


これが意味するところとは十中八九。
アメリカとイスラエルとの間で水面下の交渉が行われて。
イスラエルが今回の合意を容認する事になったからだ。・・・と、
そのように考えてよろしいはずです。
そして、ここで注目するべき点とは、
あれほどまでに厳しく批判していたイスラエルが、その合意を容認するほどに。
アメリカはイスラエルに対して、どんな提案をしたのか?・・・です。


これは・・・あくまでも私個人の予想なのですけれど。
そもそもの話としてイスラエルがアメリカの姿勢を批判していたのは。
至極単純にイランの核開発がイスラエルの脅威となっていたからです。
イスラエルの平和と安定を守るためには、何があろうとも。
イランが核開発を実行し、核保有をする事態を認めるわけにはいかなかったからです。

そして、今回のイランの核協議における合意では。
イランが核開発をしない。核保有をしない。と判断するには程遠いものであって。
そのためにイスラエルは、あれほどまでに大反対をしていた。
・・・との背景があったはずなんです。
うん。ここまでは異論は無いだろうと思います。


さて。問題はここからです。
この状況においてアメリカがイスラエルを説得するとなれば。
ただ一つの方法によって説得するしかありません。つまるところ・・・。
今後の中東地域においては、最優先でイスラエルを守る。と言うアメリカの確約です。
これが約束されない限りイスラエルが絶対に容認する事はありませんし、
絶対に「批判しない」などと言う選択肢は、イスラエルには無いはずです。

で、これが何を意味するのか?と言うと・・・。
中東地域におけるアメリカ軍の行動は、今後は全てイスラエルを中心に実行される。
逆に言えば。イスラエル以外は全て二の次。三の次になる。・・・と、
そのような意味である。と判断する以外には無いだろう。と私個人は考えております。
ですから、今回のイランとの合意を実現させるために。
もうアメリカは中東地域において、満足にアメリカ軍を動かせなくなった。
・・・と、そのように解釈する以外には無い。と私は見ております。


うーん。まあ、もちろんイランとの核協議が合意した事それ自体は。
私としても喜ばしい事で歓迎するべき事なんですけど。
この後の事を考えるのであるならば、ちょっと・・・高い代償だったかもしれません。


・・・まっ。今回はここまでにしておきましょう。
それでは皆々様。おやすみなさいませ^^

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