んん?なんだこりゃあ・・・。
ちょっとこちらをご覧下さいませ。
来年に行われる国連仲介の協議に代表団を派遣する。との発表をしたそうです。
なんとも・・・唐突な動きで御座います。私もビックリしました^^;
うーん。まあ、ここで一つわかる事は・・・。
シリア情勢が現状維持では終わらなくなった。と言う事でしょうね。やっぱり。
この中国の行動は、明らかに先頃に行われた米ロ両国。
または、その後の国連決議の合意を上回るものであり。
はっきり言いまして、アメリカを完全に無視した行動だと言う事です。
で、これを今ここで中国が行う。と言うのも不思議な話です。
中国は今まさに対外関係を改善させるために動いているわけであって。
当然ながら、アメリカとも関係改善を模索しているはずです。
そんな中でアメリカが全否定するアサド政権に協力するような事をして、
無意味にアメリカの神経を逆撫でするような事は、中国にとっても得策では無いはず。
何よりも。
今の中国には、中東問題に介入出来るような余裕は無いはずです。
ええ。自分達の問題だけで手一杯であるはずですからね^^;
少なくとも、ロシアと同じレベルの介入を行う事など絶対に不可能です。
ですので、今回の中国の動きが、中国の自発的な動きとは考え難い。
だとすると・・・考えられる可能性は一つ。
今回の中国の動きは、ロシア側から依頼されたものだ。と考えるのが妥当です。
・・・たまにね。
中国とロシアの間では、このような取引があったりするんですよねぇ。うん。
まあ、それはそれとして。
中国においてアサド政権が次回の国連仲介の協議への参加を表明した事で、
次回の協議ではロシアと中国がアサド政権側に立つ事が予想されます。
それに加えてオバマ政権がレームダックで動けない。
アメリカが身動き出来ない状況を考えると・・・。
次回の協議では、確実に先に行われた米ロ両国による合意を上回る動きが出てきます。
つまるところ。
非常に高い確率でシリア情勢が変化する可能性が出てきたわけです。
まあ、ね。
この動きは、ある意味では当然のものであるかもしれませんけどねぇ。
オバマ政権がレームダックで、アメリカの身動きが取れない。
にもかかわらず対ロ制裁は継続されて、売られたケンカが続いたままだとすれば。
そりゃあロシアも、こんな好機を見逃すはずがありません。
うん・・・本当にプーチン大統領は容赦しないでしょう。
今までの対ロ制裁による劣勢の、その全てを来年一年間で覆そうとするはずです。
ロシア。プーチン大統領が、どれほどまでに恐るべき事を仕掛けてくるのかは・・・。
私如きでは予想すら出来ない事で御座います。
でも、それは・・・それは非常に恐ろしい事であるはずです。
それだけは絶対に間違い事だ。と私は断言するところで御座います。
そして、それを今の欧米諸国に止める手立ては無い。
止める手立てが無いのに、対ロ制裁を継続してロシアにケンカを売り続けたわけです。
最後の最後。今この時に至るまで。・・・なんと愚かなんでしょうね。
いわば自業自得以外の何物でも無いわけで、もうどうしようもありません。
ホントにねぇ。
今回がロシアと和解する最後のチャンスだったと言うのに・・・。
とまあ、それよりも一つ謝っておくべきで御座いますね。
ごめんなさい。
私の読みは甘過ぎました。
先の米ロ両国の合意により、欧米諸国が歩み寄りを見せる可能性がある。
ならば、その中に中東地域に新しい安全保障体制を構築する余地はあるはずだ。
未だ中東地域に平和と安定を取り戻す可能性は、残されているはずだ。
・・・などと考えていた私の頭は、凄まじくハッピーだったようです。
本当に私はダメダメでした。
この期に及んで欧米諸国もロシアと対立を続けるような事は無しないだろう。
さすがに。
いくらなんでも、もうやめるだろう。と私も思っていたんですけど・・・。
甘い見通しで、儚い希望だったようで御座います。
しかしまあ、オバマ政権は今更と言う事なので仕方ないにしても。
さすがにヨーロッパは考えを改めるだろう。と思っていたのですが・・・。
ダメでしたね。
それにしても、ここでロシアと和解せずして、どうやって難民問題を解決させるのか。
どうやってヨーロッパを守っていくのか。
・・・どうやってヨーロッパの安全保障体制を構築していくつもりなのか。
よもや。
一度受け入れた難民を国外に追い出す。なんて事を考えているわけでもあるまいし。
本当に。つくづく思いますけれど。
今のヨーロッパって自国の事しか考えませんよねぇ。
ヨーロッパ全体を考えて行動している国家が一つもありません。
ヨーロッパ全体の平和。ヨーロッパ全体の安全保障なんて、本当に誰も考えていない。
うん。そうですとも。
私達日本だってアジア全体の事を考えて行動しているのですから。
それと同じ事がヨーロッパに出来ない理由など、どこにも無いはずです。
・・・何がEU。ヨーロッパ連合なんでしょうね。私には理解出来ません。
まあ、ともかく。
ロシアはアメリカを無視してシリア情勢の変化を画策しているわけですからね。
となれば、それに伴って中東情勢が今以上に悪化する事は確実ですし。
何よりも悪化するスピードが、物凄く早くなってしまいました。
ええ。アメリカは動けずとも、サウジアラビアなど中東諸国は動けますからね。
従来の安全保障体制が消滅してしまっている今。
誰もがみんな自分達の身を守るために動き出さなければならないからです。
・・・だからこそ、欧米諸国とロシアが協力して。
中東地域が不安定化しないように双方お互いに努力をしなければならなかったんです。
そして、その協力こそが中東地域に新しい安全保障体制。
新しい希望として中東地域の未来に結実するはずだったのです。
でも、その考えも・・・本当に儚いものだったようです。
結局のところ。
何をやったところで止められないものは、止められないのかもしれませんね・・・。
本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ。
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