政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 中東情勢の流れが一つ確定しました。 忍者ブログ
24 . April
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02 . October
と言うわけで、前回はインドネシア。東南アジアに関する話題で御座いました。
まあ、何と言いましょうか。
先のインドネシアの高速鉄道に関する一件については、興ざめの一言でした。

それで・・・一応念のために書いておきますとね^^;
今回の一件について日本政府。安倍政権は全てを承知しています。
承知した上で、あえて指摘する事をせずに黙っているだけです。
これについては前回にも書いた事ですが、内政干渉になる事を避けるためであり。
また、今後の日本とインドネシアの両国関係の悪化を避けるためです。

いや、ほら。前回に取り上げました日経さんの記事にも書かれていましたが。
官房長官の菅さんが「公平に実施される事が重要」と発言していますでしょう?
これは逆に考えますと、公平じゃない事を暗に批判している発言でもあるんです。
・・・物凄く遠回しな表現で、実に日本らしい発言ですね^^;


まっ。これは本当に日本政府の慣例と言いましょうか。
文字通り「日本のお国柄」みたいな話になるんですけれど^^;
主権国家同士の会談で行われる日本の発言と言うのは十中八九。完全完璧なものです。
今回の菅さんの発言で考えるのならば。
もしもインドネシア側からの反論があった場合。たとえば・・・。

「まるで不公平だったかのように発言している。大変に遺憾だ」

みたいな感じの反論があった場合についても、十分に考慮された上での発言です。
つまるところ。

「お望みならば山のように証拠は用意していますが、一つ一つ御覧になりますか?」

・・・と言う返事が出来る状態だからこそ、菅さんの発言があったわけなんです^^;


いやぁ~。ホントにね。
これが日本政府の長年のやり方だったりするんです。いやはや^^;
まあ、日本のメディアは、この手の事をあんまり報道しませんのでね。
一見するだけでは。・・・パッと見ただけではイマイチよくわからずに。
まるで日本政府がアホの塊みたいに感じる事があるかもしれませんが、ところがどっこい。
日本政府は相当なやり手だったりします^^;
まっ。そもそもアホの国家が先進国になれるほどに、この世界は甘くはありませんからね。
・・・私達が生活している日本って、結構凄いでしょう?^^

とまあ、それはともかく。
このようにインドネシアに対する内政干渉を避けるため。
また、これから先の日本とインドネシア両国の関係を良好なものにするため。
そのために、あえて黙っている。と言う非常に高度な政治判断なワケで御座います。
それに何より。
あれで全て終わったわけではありませんからねぇ。・・・ええ。勝負はこれからです。
この程度の事で、私達日本が引き下がる理由にはなりません。



うん。まあ、前回はそんなような話でした。いやはや^^;


さて。本日の話題で御座います。
こちらを御覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151001/wor1510010034-n1.html

これは産経さんのニュースなのですが、ロシアがシリアに対する空爆を実行したようです。
それで、このロシアの動きについてアメリカは適切に対応出来ないんじゃないか?
・・・と言う記事なのですけれども。

うん。まあ、そうなりますよねぇ^^;
先の米中首脳会談でもそうでしたけれど、今のアメリカ。
オバマ政権では現状維持で精一杯と言うところがありますからねぇ。
その点を見抜いてロシアが動きを見せた事は、ある意味では必然的な事でした。
・・・って言うか。ホントに隙が無さ過ぎますね。
さすがはロシア連邦。さすがはプーチン大統領。と言うところで御座います^^;

ともかく。
今回の空爆によって、また一つ状況が変わりましたね。
これで完全にシリアに関しては、欧米諸国だけでの解決が不可能になりました。
まっ。そりゃあね^^;
ロシアの軍隊が動いてしまった以上は。
今後のシリアにおける全ての軍事行動はロシアと話し合わないと出来ませんからねぇ。
万が一にも欧米諸国の軍隊がロシアの軍隊を攻撃してしまった。
・・・なんて事になったら洒落になりませんから^^;


うん。この事実を欧米諸国の方々は重く受け止めるべきで御座いますね。
よろしいですか?
これは非常に重要な話ですので、よくよく聞いて下さいませ。

一度でもロシアが直接的な軍事介入を行ってしまった。
それも欧米諸国とは、完全に独立した形での戦闘行動を行ってしまった。
となれば。
どこをどう考えてもロシアとの協力が無ければ、シリアでの軍事行動は不可能です。
この点については、どれほど優秀な軍事戦略の指揮官でも同じ事を言うはずです。
ロシアの存在を無視した軍事行動など出来ません。
至極単純な話として、あまりにもリスクが高過ぎるからです。
あの・・・これは素人の方々にも理解して頂けると思うんですけれどもね。

「味方じゃないけど敵にも出来ない第三勢力が、
しかも何の前触れも無く突発的に出現するかもしれない」

・・・などと言う悪夢みたいな状況での軍事行動なんて、もう自殺行為だからです^^;
どれほど優秀な部隊を用いるのだとしても、私は迷わず大反対しております。
そんなバカげた状況に軍隊を送り込む事など論外。兵士が哀れです。
普通ならば絶対にやりませんし・・・百歩譲って、どうしてもやるのだとしても。
その理由がシリアの問題なのだとすれば、まったくもって割に合いません。
あまりにも高過ぎるリスクに対して、手に入る利益が小さ過ぎます。本当に論外です。


それでまあ、私が何を言いたいのか?と言いますとね。
今回のロシアの空爆によって、シリアのアサド政権を倒す手段が消滅した。と言う事です。
うん。そりゃあそうですとも^^;
もし仮に。
欧米諸国が直接的な軍事介入。地上部隊の派遣と言う最終手段によって。
是が非でもアサド政権を打倒しようと計画したのだとしたら。
当然の話としてロシアは全力で妨害しようとするはずです。
たとえば・・・ロシア軍がシリア上空を埋め尽くす。なんて事もあるかもしれません。

もちろん名目上はイスラム国に対する攻撃になるはずですけれど。
どう考えても欧米諸国に対する妨害行動である事は間違いありません。
さて。そうなった場合に欧米諸国は何を考えるでしょう?
ロシアとの軍事衝突を覚悟してでもアサド政権を打倒する。と考えるでしょうか?
・・・まず無理でしょうね。きっと。
もしもロシアとの軍事衝突が発生してしまえば、アサド政権どころの話じゃなくなります。
あまりにもリスクが高い。割に合わない。と誰もが判断するでしょう。


とまあ、そんなわけで。
欧米諸国だけでアサド政権を排除する事は不可能ですし。
必然的にアサド政権を除外した上で、シリア情勢を安定化させる事も不可能となります。
アメリカが考えていた中東戦略。
アメリカ主導の有志連合によるシリア情勢の安定化と言う戦略は事実上。破綻した。
・・・と考えてよろしいだろう。と私は思います。

まったく。本気でアサド政権を除外したかったら、対ロ制裁などさっさと切り上げて。
全力でアサド政権を潰す以外には無かったと言うのに。
結局は時間切れで、全ての計画が破綻するんですもんねぇ・・・。
どんなヘボが中東戦略を組み立てているんだか。ちょっと呆れてしまいます。


また、ロシアの軍事介入が実現しアサド政権の存続も不可避となった以上。
シリア情勢の安定化に対する最も現実的な手段はロシアの主張。
アサド政権を組み込んだ「大連合」の構想となる事が確実となりました。

難民問題と言う重大かつ切実な問題を抱える欧州各国。
ヨーロッパ各国は、一刻も早いシリア情勢の安定化を望んでいるはずです。
だとすれば、ロシア側の提案を受け入れる以外には無いでしょうし。
その動きに対してアメリカ一国だけでは反対する事も出来ないでしょう。
・・・アサド政権の存続は決まったようなものです。


うん。勝敗は見えましたね。
アメリカの負け。ロシアの勝ちです。・・・まっ。わかっていた事ですけどね^^;

んー。元々を考えていくと全てはアメリカがシリアに対する軍事介入をギリギリで。
ロシアの外交戦略により土壇場で軍事介入を撤回した時に、もう決まっていたんですけどね。
その事実をアメリカ自身が認めようとせずに、悪あがきを続けた結果。
今の今まで無駄に時間がかかった。と言うだけの話です。
・・・さっさと負けを認めて次の戦略を組み立てていれば。
もっと被害は小さくて、これほど難民問題も深刻にならなかったと言うのに。
本当に今のアメリカには、まともな戦略担当官が一人もいませんよねぇ。

とまあ、そんな感じにはアメリカの敗北は非常に大きくなりますので。
この流れで来年。
つまり、任期一年未満のオバマ政権がレームダックとなると・・・そりゃあねぇ。
世界だって混乱するでしょうし。第三次世界大戦の兆しくらい見えてくるのは当然です。


実に悲しい話ではありますが、これが世界の現実です。
私達日本も平和ボケをしている場合ではありません。
この先の恐るべき時代に対して、しっかり覚悟を決めなければなりません。

日本と言う国家。そこに生きる全ての国民を守るため。
それ以上に私達の大切な人々。友人知人。家族を守るため。
また、未来を生きるだろう数多くの子供達を守るため。
この激動の時代を何としてでも乗り越えなければなりません。
私も今の時代を生きる一人の日本人として、その責任を実感するところで御座います。


それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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