政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 今の中東情勢を語るためには。 忍者ブログ
25 . April
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05 . June
前回は中東情勢。イスラエルの話でした。
うん・・・まあ、あれこそが全ての原因だと言えるでしょう。やっぱりね。

んー。イスラエルって今までの通例としましてはね。
力を持っていても、それを行使しない。あるいは、行使しても隠れてコソコソ使う。
・・・みたいな。
そんな感じの言動が多かったので、おおっぴらにイスラエルがドタンバタンと。
それこそ七転八倒するような事って無かったはずなんですけれど。
最近は、ちょっと流儀を変えたみたいなんですよねぇ。うん。実にわかりやすい^^;


代表的な例を書きますと・・・イスラエル首相によるアメリカ議会での演説ですね。
イスラエルの首相はネタニヤフさんと言う人なんですけれど。
この人がまたムチャクチャな事をしておりますからね^^;

それと言うのもですねぇ。
ネタニヤフさんがアメリカ議会で演説して何を主張したのかと言いますと。
現役のアメリカ合衆国の政権。現役のアメリカ合衆国の大統領を批判したんです。
これってさ。もうムチャクチャです。前代未聞にして超ド級の掟破りなんです^^;
だって。
コレって事実上。アメリカ国民の民意の全てを否定しているわけですからね。
しかもそれをアメリカ議会で堂々と批判してしまう・・・ってさ。
これって普通だったら宣戦布告と受け取られても文句は言えませんし。
アメリカとの国際関係が完全に破綻するレベルです。本来なら許されない事です。
・・・うん。アメリカの面子が丸潰れですもん^^;

こんなムチャクチャなルール違反が出来るのは世界中でイスラエルだけです。
中国やロシアみたいに何かとアメリカと対立している国々でも出来ない芸当ですね。
ええ。それほどまでにイスラエルは強い国家なんです。


いやぁ~。私もねぇ。
この時のネタニヤフさんの演説を聞いて、あまりにも恐ろしくて震え上がりましたから^^;
これほどまでに恐るべき国家が、この世界にあるのかっ!?
自分達の意見をゴリ押しするために、世界の超大国の面子すら叩き潰せてしまえるのかっ!?
とまあ、私も頭を抱えました。
一体。イスラエルと言う国家を・・・どう扱うべきなのか。わかりませんもん^^;

今まではコソコソ隠れていたので、ある程度は世界の秩序は守られていたんですけど。
あの一件だけで世界中の誰もがイスラエルの恐るべき実力を目の当たりにしました。
もうね。どんなにイヤだとしても実感した事でしょう。
世界には信じられないくらいに恐ろしい国家がある。・・・ってね。
ああ。こりゃあ時代が変わるよねぇ。などと私も思ったもので御座います^^;


まっ。私個人の感想などはともかく。
そんなわけで。この程度にはイスラエルの力と言うのはハンパじゃないんです。
前回に書いた話は、決してありえない話。ではないんです。
正直な事を言いますと、どんな状況があったのだとしても。
イスラエルと言う国家には関わりたくはありませんし、関わるべきではない。と、
私は極めて強く。最大限に強く日本政府には警告するところで御座います。
・・・あのような方々と断じて関わるべきではありません。

とまあ、これくらい過剰に反応してしまう程度には。
イスラエルと言うのは、極めて扱いが難しい国家なので御座います。


さてさて。前置きが長くなりましたが、もう少し前回の話を続けましょう^^

前回に書きましたように。
現在の中東情勢の混乱。その根底にあるのはイスラエルの問題で間違いありません。
そして、このイスラエルの問題を解決出来ない。棚上げするしかない。・・・として。
その上で構築されていたのが従来の中東地域の安全保障体制です。
うん。ある意味では、苦肉の策と表現してもよろしいものだと言えるでしょうね。

従来の中東地域におきましては、アメリカなど欧米諸国が中心となりまして。
安全保障戦略の大部分を担い、莫大な負担をしてきた事実があるわけですけれど。
なぜに他国のために莫大な負担をしてきたのか?と言う理由については。
今しがた書きましたように。
イスラエルの問題を保留した状態。「うやむや」にするために他なりません。
つまるところ。
イスラエルを見逃してくれるのなら、莫大な負担は全て欧米諸国が背負います。
中東地域の安全保障。平和の全ては欧米諸国。アメリカ陣営が守ります。
・・・と言うような条件をつけていたわけですね。

でまあ、中東諸国としてもタダで平和と繁栄が手に入るわけですからね^^;
そこまでやってくれるのなら見逃しましょう。と中東諸国の大部分が納得して。
イスラエルの問題を批判しつつも、その問題で直接的にイスラエルを攻撃しない。
公式に容認しないけれど、見て見ぬフリの黙認はする。中立の立場を守る。
・・・と言う状況が中東諸国に長らくあったわけなので御座います。


でも、近年になりまして。この状況が変わりつつあるわけですねぇ。
うーん。最初のキッカケを述べるのならば。
アラブ諸国における民主化運動の『アラブの春』による混乱だと言えるでしょう。
アフリカ諸国から始まって中東へ混乱。もとい民主化の動きが拡大していった結果。
今現在のように中東情勢が不安定化した。と言うのが直接的な理由になります。
ただ。
そうは言っても、やはり最大の理由を指摘するのならば。
やはりアメリカ合衆国が安全保障の負担を背負い切れなくなった。と言う点ですね。

アメリカが軍事費を削減している最中に発生した混乱であるために。
余計に混乱が拡大して深刻化してしまった。と言う背景が御座います。
・・・その後の対応もね。んー。まあ、完璧とは言い難いものでしたし。
まあ、色々な事情があって中東情勢がメチャクチャになってしまったのです。
そして。
このような状況について中東諸国は非常に大きな不満を抱いているわけですね。

今までは安全保障戦略の一切合財を欧米諸国。特にアメリカが負担してくれたからこそ。
中東諸国はイスラエルの問題を黙認。または中立の立場だったわけですけれど。
それが出来ないとなれば、当然ながら中東諸国は黙認しないし、中立も守りません。
中東諸国は大声でイスラエルの問題を国際社会において厳しく糾弾するはずです。
それはもう凄まじく。
それこそ中国や韓国の歴史認識。慰安婦問題などの批判を遥かに上回るレベルで。
もうこれでもかっ!と言うくらいに激烈な批判が発生すると思われます。
・・・うん。そりゃね。
現在進行形で被害を受けているパレスチナの人々がいますからね。当然です。



と言うような事がありまして・・・最初の話になるわけで御座います^^;

このままでは自分達はヤバイ。今までの都合の良い状況が終わろうとしている。
周囲にある中東諸国の全てが自分達に襲い掛かってくるかもしれない。と、
物凄く。とてつもない危機感をイスラエルは抱いたわけですね。
それで大慌てになってアメリカに助けを求めたわけです。
毎回アメリカが助けてくれるので、今回も何とかしてもらおう。と思ったわけです。

しかし、今回ばかりはそうは問屋が卸さないのです。
なぜならば。
アメリカはイラク戦争などで疲弊しているので、今までどおりの負担を背負えないからです。
必然的にイスラエルに対する協力は消極的になってしまうわけですが・・・。
そんなアメリカの態度がイスラエルの逆鱗に触れたわけですね^^;
烈火の如くネタニヤフ首相が激怒してアメリカ議会で罵詈雑言をまえて現在の政権。
オバマ大統領を批判した。・・・と言う次第で御座います。


そんなこんなの事情がありまして。
今現在の中東情勢と言うのは、単純にイスラム国だけの問題ではなくて。
中東地域。中東の全域における安全保障戦略。安全保障体制の問題になっているわけです。
従来の安全保障体制が維持されるのか否か。
維持されないのだとしたら、新しい安全保障体制はどのようなものになるのか。
イスラエルの扱いはどうなるのか。中東諸国はどう動くのか。
いえ。それどころか根本的に中東の平和とは、果たしてどこにあるものなのか?
それほどまでに根本的な点が問われているのが、今現在の中東問題となるわけです。



えーと。どうだったかな?
読み難かったり。わかり難かったら・・・ごめんなさい^^;

でも、今の中東情勢と言うのは大体こんな感じなんです。
イスラム国だけが注目される事が多いんですけれど、それだけでは中東は語れません。
はっきり言いますと、イスラム国を倒して中東地域に平和が戻りました。
・・・みたいな事にはなりません。
ええ。そんな段階はとっくの昔に過ぎ去っています。絶対にありえません。
ですから、これくらいに大きな視点で持たないと絶対に問題は解決しないし。
中東地域に平和を取り戻す事は・・・非常に難しいでしょうね。きっと。


それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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