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11 . September
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05 . April
あら。もうこんな時間でしたか。
ちょっと文章を考えるのに、時間をかけ過ぎましたね^^;

それでは本日は、前回の続きで御座いますね。
イランの核協議。そして、イスラエルに関連する話題で。
今回は日経さんの記事をテーマとさせて頂きましょう^^

しかし・・・なるほど。昨日のうちにイスラエルに対する言及があったわけですか。
んー。ちょっとタイミングが合いませんでしたね。ナハハハ^^;
でもまあ、そりゃあそうか。当然と言えば当然ですものねぇ。


さてさて。そうなると前回の話と言うのは。
私の単なる推測が混じった話ではなくて、明確な事実として受け止めて。
話を次に進める必要があります。それでは参りましょう^^

まず最初に確認と致しましては、この日経さんの記事でも書かれておりますように。
イスラエルは今回のイランとの合意に対する条件と致しまして。
アメリカがイスラエルを最優先として扱う事。
イスラエルの安全保障。平和と安定を守る事を確約し。
それによってイスラエルが今回の合意を了承したわけで御座います。

ですので、前回に書きましたように。
今後のアメリカ軍の行動は、相当の部分で制限されたものになる。と、
そのように考えてほぼ間違いは無いでしょう。
うーん。具体的なことを指摘するのならば・・・。
イエメンで発生している混乱の長期化が半ば確定した。と考えてもよろしいでしょうね。
もちろんイエメンだけではありません。
中東地域における大部分の紛争においても同じ事が指摘出来るはずです。
ええ。明確にイスラエルに対する脅威とならない限りは、
もうアメリカ軍は満足に行動する事は出来ないでしょう。
これはアメリカにとって、何とも綱渡りな状況だ。と言えるでしょうね。

んー。どんなに楽観的に考えたとしても。
イランとの最終合意までの六月までにおいて。
何らかの中東情勢の変化が発生してしまった場合は。
まず間違いなく欧米諸国だけでは対応し切れない・・・かもしれません。

最悪の可能性を考えるのならば、
イエメンでの混乱がサウジアラビアにまで飛び火する場合です。
サウジアラビアこそ現在の中東情勢の要です。
なので、ここでの混乱が発生してしまえば中東全域まで混乱が拡大するのに。
それほど時間を必要とはしないはずです。・・・もう誰に求められません。
欧米諸国としても、早期の解決を諦めて傍観する事になってしまうでしょうね。
・・・かなり危うい状況で御座います。


それから・・・うーん。さらに指摘するのならばね。
今回のイランとの核協議における合意。その大前提となる部分が揺らいでいるんです。
これを果たして気づいている方々と言うのは、何人程度いるでしょうか。
いや、これは別に難しい話ではありません^^;

至極単純な話として。
今回のイランとの核協議における合意と言うのは、あくまでも。
中東地域における欧米諸国主導の安全保障体制が存在している事が、大前提です。
そうですね。
この点こそが今回の核協議における合意での、一番弱い部分であると言えます。

今しがた書きましたように。
現状の中東情勢で要。中核となるのはサウジアラビアではありますけれど。
でも、本来の有様を考えるのであればね。
中東地域におけるアメリカを中心とした欧米諸国主導の安全保障体制。
これこそが最も中核とならなければならないものです。
ええ。実際に従来の中東地域での平和と安定とは。
まさしくコレによって維持されてきたのです。

しかし、近年において。この安全保障体制と言うのは明確に揺らいでおります。
・・・いや、揺らいでいる。と言うのは、かなり控えめな表現ですね。
はっきり言いますと、半分くらい消滅した状態にあります。
ええ。そう考えないと「イスラム国」などと言う勢力の台頭を説明出来ないからです。

このような状況となった最初のキッカケは、アメリカの前政権による『イラク戦争』であり、
トドメを指したのが今の政権による『シリアに対する軍事介入の撤回』です。
この二つの出来事により。
従来より中東地域に存在していたアメリカを中心とした安全保障体制が、
アメリカ自身の手によって否定されてしまったんです。
・・・これらの詳細については、いずれまた改めて書きますけれど。
ともかく。
今現在の中東地域には従来の安全保障。
アメリカを中心とした安全保障体制と言うのは、まともに機能しない状態にあります。


とまあ、このような背景がありますので。
従来の安全保障体制を基盤とした今回のイランとの核協議における合意と言うのは。
極めて不安定であり、極めて大きな不安要素を抱えた不完全なものである。と、
そのように判断する以外には無いのです。
もちろん。アメリカ軍は今も昔も変わらず世界最強ですので。
アメリカの軍事面における圧力は未だ明確に存在するものではありますが・・・。
しかし、今の中東地域では、これ一つだけで平和が成立する状況ではないんです。

それに何よりも。
この状況に加えまして、今回に話題とした内容が非常に重いのです。
既に申し上げましたが、アメリカはイスラエルを最優先とするために。
それ以外の分野での行動。
イスラエル以外を目的とした行動が著しく制限されている状態であり。
それは同時にアメリカの軍事面における圧力。その効果が限定されている事でもある。
・・・世界最強の軍隊を持っていようとも、戦えなければ宝の持ち腐れです。


うん・・・実に悩ましい状況で御座います。
考えれば考えるほどに、現状が悪い事がわかってしまいます。
えーと。私個人の意見としましては。
もういい加減にアメリカは、自分達だけで全ての問題を解決出来る。と、
そのような考えは改められた方がよろしいだろうなぁ。と思ってしまいます。


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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03 . April
本日は中東情勢。イランの核協議に関する話題と致しましょう。
いや・・・産経さんのニュースばかり取り上げてしまっておりますが^^;
でも、この記事は相当に適切な論評です。


イランの核協議が合意した。それ自体は大変喜ばしいものなんですけれど。
産経さんの記事にもありますように。
ちょっと額面通りに喜ぶ事の出来ないニュースで御座います。
それでは参りましょう。


まず確認なのですが。
中東諸国の一つであるイランでは、以前より核兵器の保有が画策されておりました。
当然ながら、これは世界の脅威として認識されておりまして。
アメリカなどの欧米諸国は、イランが核兵器の開発をやめさせるために。
警告と共に制裁行動をイランに対して行っていたのです。
それで、ですね。
今回の協議ではイラン側が核開発に関する行動を十年間。行わない事を確約する代わりに。
欧米諸国が従来に行ってきた制裁行動を解除する。・・・と言うものでした。

それでまあ、三月末の合意から少しばかり遅れはしましたが。
大方の予想通りに無事に合意が行われて、良かった良かった。
これで少しは中東地域も安定化するし、世界も平和になる。
めでたしめでたし。と言う話になるわけなんですけれど。
・・・まっ。何事も、そう簡単に上手くいくものではありません^^;


提示しております産経さんの記事にも書かれておりますように。
今回の合意では、不完全な部分が目立っております。
現時点で既に。欧米諸国とイランの間では意見の食い違いが発生しておりますし。
何よりも問題なのは。
公式文章における各国の署名が行われていない。と言う事実が御座います。

うん。そうなんですよね。
今回の合意と言うのは、あくまでも前段階のものであって。
最終的な合意は今年の六月です。つまり、イラン側としてはギリギリの段階まで。
交渉の余地を残し、合意に関する制限を回避したい狙いがあったわけです。
もちろんね。
欧米諸国としては、今すぐにでも合意文章にイランが署名して欲しいところですが。
それを無理強いしなかった。イランに譲歩した事になるわけです。
なので。最終合意である六月までに交渉内容。合意内容が覆る可能性がある。と言う事です。

・・・無論。そんな簡単に覆る事は無いとは思いますが。
それでも何らかの重大な事態が発生した場合には。
まったくありえない。と言う話でもないんです。



ご存知の通り。現在の中東情勢は混迷を深めております。
先頃のシリアの内戦からイスラム国なるテロリストの暗躍。イエメンの内乱。
今の中東情勢は安定とは程遠い状況にあり、何が起こっても不思議ではありません。
この状況次第。情勢の不安定化があるいは。
今回のイランの核協議に悪影響を及ぼす可能性は十分に考えられます。
そう言うわけですので。
イランの核問題においても、一刻も早い中東情勢の安定化が望まれているわけですが。
・・・これまた。
そう簡単に上手い具合に話は進まないので御座います^^;


まあ、色々と話すべき事はあるんですが。
今回のイランの核協議。核問題に関連した事を述べるのであれば。
・・・私が個人的に一番懸念をしているのは、イスラエルの動向です。

未だ記憶に新しいかもしれませんが。
今から一ヶ月ほど前。三月初旬にイスラエルのネタニヤフ首相がアメリカ議会で演説し。
現在のアメリカ政府。オバマ政権が行うイランの核協議に対して、
極めて痛烈に。激しく批判をした事が御座いました。

・・・これは、まったくもって驚くべき大事件でした。
他国の国家元首がアメリカ議会に乗り込んで、
現役の政権。大統領を批判する。など前代未聞の大事件です。
普通に考えても、信じられないような出来事でした。
イスラエル以外では絶対に出来ない芸当だと言ってもよろしいと思います。
それで、ですね。
それほどまでにアメリカの姿勢を批判していたイスラエルが。
今回のイランとの合意において一切。影も形も見せていないんです。


これが意味するところとは十中八九。
アメリカとイスラエルとの間で水面下の交渉が行われて。
イスラエルが今回の合意を容認する事になったからだ。・・・と、
そのように考えてよろしいはずです。
そして、ここで注目するべき点とは、
あれほどまでに厳しく批判していたイスラエルが、その合意を容認するほどに。
アメリカはイスラエルに対して、どんな提案をしたのか?・・・です。


これは・・・あくまでも私個人の予想なのですけれど。
そもそもの話としてイスラエルがアメリカの姿勢を批判していたのは。
至極単純にイランの核開発がイスラエルの脅威となっていたからです。
イスラエルの平和と安定を守るためには、何があろうとも。
イランが核開発を実行し、核保有をする事態を認めるわけにはいかなかったからです。

そして、今回のイランの核協議における合意では。
イランが核開発をしない。核保有をしない。と判断するには程遠いものであって。
そのためにイスラエルは、あれほどまでに大反対をしていた。
・・・との背景があったはずなんです。
うん。ここまでは異論は無いだろうと思います。


さて。問題はここからです。
この状況においてアメリカがイスラエルを説得するとなれば。
ただ一つの方法によって説得するしかありません。つまるところ・・・。
今後の中東地域においては、最優先でイスラエルを守る。と言うアメリカの確約です。
これが約束されない限りイスラエルが絶対に容認する事はありませんし、
絶対に「批判しない」などと言う選択肢は、イスラエルには無いはずです。

で、これが何を意味するのか?と言うと・・・。
中東地域におけるアメリカ軍の行動は、今後は全てイスラエルを中心に実行される。
逆に言えば。イスラエル以外は全て二の次。三の次になる。・・・と、
そのような意味である。と判断する以外には無いだろう。と私個人は考えております。
ですから、今回のイランとの合意を実現させるために。
もうアメリカは中東地域において、満足にアメリカ軍を動かせなくなった。
・・・と、そのように解釈する以外には無い。と私は見ております。


うーん。まあ、もちろんイランとの核協議が合意した事それ自体は。
私としても喜ばしい事で歓迎するべき事なんですけど。
この後の事を考えるのであるならば、ちょっと・・・高い代償だったかもしれません。


・・・まっ。今回はここまでにしておきましょう。
それでは皆々様。おやすみなさいませ^^

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