政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 ベトナムは、自分達の力で自分達の祖国を守ろうとしている。 忍者ブログ
03 . May
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07 . April
さて。本日は、この日経さんのニュースを話題と致しましょう^^


このニュースが意味するところと言うのは、相当に大きいですよねぇ・・・。
この日経さんの記事と言うのは、タイトルにもありますように。
ベトナムとロシアとの間で自由貿易協定(FTA)を締結されたわけですけれど。
まあ、もちろん単なる経済的な話で終わるようなものではありません。

昨今においてベトナムとロシアの関係性が強化されている。と言う事はね。
色々と話題となっていた事ではあったんです。
ほら。ロシア軍の爆撃機がベトナムの港で給油している。
・・・みたいな。そんな感じのニュースもありましたでしょう?
ですので、今回のFTA締結についても、その一環だと言えるわけですが。
この問題で考えるべきは、やはりベトナムの思惑ですよね。

うん。ロシアの思惑については簡単ですからね^^;
アジア地域においてロシアとの関係が深い国家が出現すれば。
それだけでアメリカに対する牽制になります。
・・・ええ。現状の対ロ制裁が行われていて、それでもなお。
ロシアとの関係を強化する国家が出てくるわけですからね。
それだけで既にアメリカの意思。欧米諸国の意思だけが、
もはや世界の意思ではない事を証明出来ますし、それだけでも十分に意味があります。
そう言うわけですので、ロシアの思惑と言うのは難しい話ではありません。


しかし、その反対に。ここでのベトナムの思惑と言うのは極めて重要で重大です。
ある意味では、現状のアジア情勢の縮図のようなものを示している。・・・と、
そのように表現出来てしまうかもしれません。
では、そのベトナムの思惑とは何か?
どストレートに表現致しますと・・・全てはベトナム国家の安全保障戦略です。
要するに。中国の脅威に対抗するために、ロシアとの関係強化を行っているわけです。

うん。このようにロシアに対して接近するベトナムの動きを見る限り。
今のアジア諸国の中にあってベトナム政府こそが、最も現実的な思考をして。
なおかつ誰よりも早い段階で対応している。と言えると思います。
・・・そうですね。
未だに日ロ関係の改善が出来ていない私達日本よりも、さらに一歩前に進んでいる。と、
そのように判断しても間違いではないだろう。と言うのが私個人の見解です。


・・・まっ。私もベトナム人でもないし。ベトナム政府高官でもないので。
あくまでも私個人の意見であり。たぶん。と言う話でしかありませんが^^;
んー。たぶん。
ベトナムは既に従来の安全保障体制。
日米同盟を中核とするアジア地域の安全保障体制の限界を見ているはずです。
つまり、今までのように日米同盟。日本とアメリカとの同盟関係だけでは。
アジアの平和は守り切れない。ベトナムの平和は守り切れない。と判断したんです。
そこでロシアとの関係強化に踏み切った。
対ロ制裁で欧米諸国とロシアが対立している事を承知の上で。
それでもなおベトナムを守るための安全保障戦略としてプラスになる。と、
そのようにベトナムは判断したんです。・・・たぶんですけどね^^;
この判断。決断の意味と言うのが極めて大きいものだと言えます。
国家の未来を左右するほどの重大な決断を、既にベトナム政府は行った。
・・・それほどまでに事態が切迫している。とベトナムは考えている事になります。


まあ、確かにベトナムは地政学的にも中国に隣接しておりますし。
南シナ海における中国の軍事的な恫喝行為や明らかな不当で違法な行為について。
頭を悩ませているのは、私達日本と同じ立場であるはずです。
それに加えて日米同盟が従来のように機能があるのかどうか。不明瞭であり。
いざと言う時に。日本もアメリカもイマイチ頼りにならない。・・・となれば。
当然のように独自の判断。独自の行動で祖国を守ろうとするのは当たり前の事です。
そのベトナムの結論が、ロシアとの関係強化だったわけですね。


うん。事実上。ベトナムの判断。行動と言うのは。
欧米諸国の意向に反し。また、日米同盟を見限ったものである。とも言えます。
言えますが・・・でも、だからと言ってベトナムを責める事は出来ませんよねぇ^^;
だって。実にベトナムの胸中は同情出来るものです。
ええ。そうですとも。
まったくベトナムと同じ立場。同じ状況であるにもかかわらず。
自国の安全保障戦略など微塵も考えようともしない韓国などよりは。
よっぽど同情出来ると思います。ホントにね^^;

ベトナム政府は、ロシアとの関係強化を行いつつ。
同時に中国やアメリカとの関係も維持しようと言う外交を展開しています。
このような点から判断しても。
ベトナムは本気で。自分達の力で自分達の祖国を守ろうとしているのがわかります。
・・・正直な話。ベトナムは立派ですよねぇ^^
少なくとも、私個人の意見としては「立派だ」と思ってしまいました^^;


不用意に。中国とロシアの双方に機能を分散させてしまった事によって。
従来の日米同盟の機能を維持出来なかった。従来の安全保障体制を維持出来なかった。
・・・この点については、もちろん全ての原因は無責任なアメリカにありますけど。
でも、やはり私達日本にも責任が無いわけではありません。
ベトナムが、このような独自の行動を見せて、
必死の努力で自分達の祖国を守ろうとしている背景には。
日米同盟が完全に機能していない事実がある事を、私達日本は理解しなければなりません。


それで・・・今回はベトナムの話でしたけれど。
このようなベトナムの動きが他のアジア諸国に波及する可能性は十分にあります。
全ての原因はアジア地域の安全保障体制。その中核である日米同盟が完全に機能して、
中国に対して完璧な抑止力となっていないからであり。
それは、ひいてはアメリカのアジア戦略の詰めの甘さが原因だと言う事に他なりません。
・・・これからのアジア。未来のアジアがどうなっていくのか。
その点をよくよく考えなければならないでしょう。


それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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