政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 東南アジアと時代遅れの帝国主義。 忍者ブログ
18 . May
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19 . July
と言うわけで。
東南アジアの話題も三回目で御座います。

日米両国と中国の対立が東南アジアの水面下で行われていて。
その間を右往左往しながら東南アジア諸国も色々と駆け引き。交渉を行っていたりする。
・・・みたいな。
そんな感じの状況が、これから少し変わろうとしている。と言う話でしたね。
でまあ、その理由は前回の最後でも書きましたように、中国が態度を変えるからです。
本日はその話題で御座います。それでは参りましょう^^


でまあ、根本的な話と致しまして。
なぜに中国が態度を変えようとしているのか?と言いますと。
態度を変える以外に他の方法が無いからで御座いますね^^;
んー。今までの中国の態度と言うのは軍事的な恫喝もありましたけど。
それと同時に経済的な側面での支援。援助とか。そんな交渉もあったわけです。
中国のお家芸である『アメとムチ』ですね。

それで、その中でも代表的だったのは、やはり中国が提唱した新しい国際銀行。
アジア・インフラ投資銀行。AIIBの創設でした。
このAIIBの創設に際しては、非常に露骨な態度を見せておりましたね。
AIIBの恩恵が欲しかったら中国の傘下に入れ。中国に従え・・・と。
実にわかりやすい態度で世界各国に参加を呼びかけておりました。
案の定。東南アジア諸国の全ては参加を表明したわけで、
中国としては思惑通り。と喜んだ事でしょう。
まっ。私達日本とアメリカが不参加だったので国際的な信用はイマイチ。
結果として今のAIIBは前途多難。
あるいは、風前の灯のような状況にありますが・・・まあ、それはそれです^^;

ともかく。
中国としてはアメとムチで上手い具合に自分達の勢力拡大を狙っていたわけですが。
ここにきて一つの事件が発生したわけです。
それが先頃にあった上海市場における株価の暴落です。
これは、まったくもって世界中に強いインパクトを与える事件でした。
中国のバブルが遂に崩壊するのか。と国際社会に明確な印象を与えるものでしたね。


うん。ここで御座います。
中国経済。中国バブルが崩壊する事は、中国の全てが激変する事でもあります。
無論。この中には対外戦略も当然ながら含まれておりまして。
その中国の対外交渉。特に経済分野における交渉と言いますのは。
中国経済。中国市場の爆発的な成長を全ての前提としたものです。
自分達の経済。市場は魅力的である。と言う事をアピールする事で、
常に交渉の場において主導権を握る。と言うのが中国のやり方だったわけですね。

でも、その前提となる中国経済の成長が存在しなくなれば。
それどころか中国経済が停滞。衰退する。と言う事になってしまえば・・・。
中国が経済的な交渉において主導権を握る事は難しくなります。
うん。この時点で今までのやり方は通用しない。って事になります。
なので経済がダメならば他の手段。他の力を利用して主導権を握ろうとするでしょう。
つまるところ。軍事力で御座いますね。
ええ。今の中国に残された力。残された手段など、それくらいです。
だって。
これ以外に中国が利益を獲得する手段など、他に無いはずだからです^^;
圧倒的な軍事力を背景とした今まで以上の軍事的恫喝による対外戦略。対外交渉。
これが、これから先の中国が見せる態度になります。


・・・さて。長くなりましたが前置きは大体こんな感じです。
こんな感じの経緯がありまして、再び東南アジアを見てみましょう^^

中国の軍事力を中心とする対外戦略において、真っ先に狙われるのが東南アジアです。
経済の停滞による国内の反発。国際社会での影響力低下。
その他諸々の批判を回避するためにも。
とにもかくにも中国は目先の利益が欲しいはずですからね。
一番手っ取り早く獲得出来て、なおかつ利益が大きい場所。
そう考えていくと、ほぼ確実に東南アジアに白羽の矢が立つはずです。

でまあ、前回にも書きましたように今までの現状だけを見るならばね。
なるほど。東南アジア諸国の立場として考えますと。
確かに日米両国と中国を天秤にかける。なんて芸当も可能だったかもしれません。
しかしながら、それは前提として。
話し合いや交渉のテーブルが存在している場合において成立する話です。
アメとムチのアメがある場合に成立する話であって、
ムチだけとなった場合には成立しない話なんです。

これから先の中国は、前提となる交渉のテーブルそれ自体を蹴り飛ばして。
問答無用で理不尽な要求をゴリ押ししてくる可能性があります。
・・・いえ。これからの中国は必ずそのように仕掛けてくるはずです。
なぜなら、もう悠長に交渉をしているだけの余裕が中国に無いからです。
中国が仕掛けてくるのは、圧倒的な軍事力を背景とした本気の恫喝です。
しっかりと準備しておかないと手も足も出せないままに搾取されて。
気が付いたら植民地になっちゃった。なんて事にもなります。
そんなわけですから、だからこその安全保障となるわけで御座いますね^^


中国の軍事的恫喝に屈する事無く。しっかりと自国を防衛し国益を守る。
それが出来る国家であればね。問題ないんですけれど・・・。
それが出来ない国家は、おそらく中国の半ば植民地みたいな事になります。
・・・時代遅れの帝国主義が、東南アジア諸国に襲い掛かってくるわけです。

そのような点を考えれば、安全保障に重点を置くのは当たり前の事です。
私達日本と同様に。安全保障を強化しようとする国家が出てくるのは当然。
逆に。
何もせずに今までどおりに日米と中国を天秤にかけよう。なんて。
そんな甘い事を考えている国家は、まず間違いなく中国に搾取される事になるでしょう。
まさしく。今この時こそ運命の分かれ道だと言えるでしょうね。


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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