んー。今年も残り半月なので、急げや急げ。と思っていたんですけど。
ちょっと急がば回れだったかもしれませんねぇ・・・。
と言うわけで。
どうにも空回り気味だったので、一度書いた文面を削除してしまいました。ナハハハ^^;
いや、ヨーロッパの難民問題が本当に時間が無いわけでして。
全速力で全てを書かなければならない。・・・と私も思ったんですけど。
でも、私は日本人であり。赤の他人の立場ですからねぇ。
・・・そんな私が一人で大慌てになっても仕方ありません。
それでヨーロッパの方々の決断が変わるわけでもありませんし。
まっ。そう言うわけですので、ゆっくり進めたいと思います。いやはや^^;
そんなわけで本日もまた、前回に続きましてヨーロッパの話題です。
まずはこちらをご覧くださいませ。
内容としては、極右勢力の台頭を他の勢力が連合して防いだ。と言うものですね。
フランスでは先のパリ同時多発テロの影響もあって。
反移民などを掲げる極右政党の国民戦線(FN)の勢力拡大が著しかったのですが。
それを防ぐ形で右派連合が勝利した。と言うものだそうです。
まあ、極右勢力の台頭を許さない。と言うフランスの民意が勝利したわけですけど。
この結果に対する私個人の意見は一言だけです。
「次は勝てない」
・・・です。
そもそもの話として反移民を掲げる極右政党が台頭して勢力拡大をしたのは。
別段。フランスにおいてナショナリズムの思想が拡大したわけではなくて。
先に発生したパリ同時多発テロなどによって。
移民や難民に対する不安。恐怖が影響しただろう事は明白です。
なるほど。確かにね。
今回の選挙では、フランスの極右勢力は負けたかもしれません。
しかしながら、次の選挙で同じ結果になるとは限りません。
いえ、限らないどころか。極めて高い確率で極右勢力が勝利すると私は考えています。
なぜならば。
移民及び難民問題に関する具体的で、根本的な解決案が提示されていないからです。
それでまあ、当然の話として、この点はフランスだけの話ではありません。
ヨーロッパの難民問題に対して具体的な解決策が提示されない限りは。
反移民。また、難民政策の大幅な転換を求める極右勢力の台頭は、
今やヨーロッパの全ての国家において避けられない状態に陥っているからです。
ええ。そうですとも。
それこそが今のヨーロッパの純然たる現実であり、真実であるからです。
うん。まあ、そう言うわけですのでね。
極右政党に勝った。
でも、だからと言って安心出来る事など何一つ無い。と言う事です。
一刻も早く難民問題に対して具体的な解決策を用意しなければ、
ヨーロッパのあらゆる場所において極右勢力が出現する事は、避けられません。
・・・だからね。
ヨーロッパの難民問題と言うのは、本当の本当に時間が無いんです。
この点について、ヨーロッパの人ってイマイチわかっていないんだよなぁ。
それで今回は・・・もう少しばかり話を続けさせてもらいますとね。
皆々様も一度は疑問に思われた事はありませんでしょうか?
果たして。
なぜヨーロッパは、これほどまで積極的に難民の受け入れをしてしまったのか?
具体的な難民問題の解決も見出せぬままに。
ただ難民を受け入れ続ける。と言う愚策を実行してしまったのか?
これには、ちゃんとした理由があるので御座います。
・・・うん。このブログではまだ書いていなかった話だと思います。
いや、これはそんなに難しい話じゃありません。とっても簡単です^^
ヨーロッパは銭勘定で難民の受け入れを決定したんです。
つまりは、難民を受け入れる事の方が。
中東地域に軍隊を派遣するよりも安上がりだ。・・・と考えたからです。
ヨーロッパ諸国は、シリアの問題がイラク戦争になる事を恐れた。
かつての泥沼の戦争に巻き込まれる事を恐れたのです。
その一つ前の段階でリビアに対する軍事介入を行ったにもかかわらず。
結果としてリビアを内戦状態に陥らせてしまったでしょう?
あの二の舞になる事をヨーロッパは恐れたのです。
だから、アメリカに対する言い訳として難民の受け入れを積極的に実行した。
自分達は難民の面倒を見るから、中東の安定化はアメリカに任せよう。
そうした方が国力の浪費は少ないはずだ。・・・です。
うん。そうですね。
ほぼ確実に。このような打算的な思考をヨーロッパ政府首脳は考えたはずです。
特にドイツ。メルケル首相は間違いなく考えたはずです。
中東地域に対する軍事支援では莫大な国力を浪費する事になる。
それと比較して難民の受け入れであるならば、ヨーロッパ全土で受け入れる事になる。
つまりは、難民に対する負担はヨーロッパ各国に分散されるはずであって。
その分だけドイツの負担は軽くなるはずだ・・・ってね。
おそらく。その考えの延長線上として嫌がる東欧諸国に対しても。
経済協力と言うカードで、ドイツは無理やり難民の受け入れを認めさせたのです。
うん。このような事情が背景にあった。と考えるのが妥当だと私は考えています。
実際に。
ある程度の段階までドイツの思惑通りに進んでいたはずです。
難民を受け入れる事によって中東地域に対する軍事支援。派兵による負担を避ける事。
また、ヨーロッパ全土で難民を受け入れる事で、難民それ自体の負担も分散させる事。
・・・ドイツ政府。メルケル首相の思惑通りに事は進んでいたはずです。
しかし、ここでドイツ政府。メルケル首相は致命的な誤算をしていたんです。
その致命的な誤算とは何だったのか?
言わずもがな。
アメリカ政府。オバマ政権の安全保障戦略の不見識さ。で御座います。
ドイツ。メルケル首相。ひいてはヨーロッパ各国における難民受け入れの思惑。
その全ての大前提となっているのが。
アメリカを利用して中東地域を安定化させる。と言うものでした。
軍事に関する国力浪費の一切合切をアメリカに押し付ける事で、漁夫の利を狙う。
それが従来のヨーロッパ各国の思惑だったと思われます。
でも、残念な事に。
現在のアメリカ政府。オバマ政権は極めて安全保障戦略について。
それこそ信じ難いほどに不見識でした。
結果として数年の時間を経てもなお中東地域は安定するどころか。
むしろ反対に。とてつもなく深刻なまでに状態が悪化してしまったのです。
中東地域が安定化する見込みが無い。と言う事は、
必然的に難民問題が解決する見込みも無い。と言う事になってしまうわけですね。
・・・さて。そろそろ事態の深刻さに目を向けましょうね?ヨーロッパの方々。
貴方達は、アメリカの実力をもってすれば。
中東地域を安定化させる事など簡単なはずだ。と考えていた事でしょう。
うん。間違いではありませんね?
アメリカが適切に安全保障戦略を展開していれば、数年どころか。
数か月以内にも中東地域を、ある程度まで安定化させる事は十分に可能でした。
その点まではヨーロッパ各国の思惑は正しいだろう。と私も同じ意見で御座います。
ですが、今現在のアメリカ政府。オバマ政権の実力についてまで。
ヨーロッパの方々は考慮しなかったのです。
適切に安全保障戦略が展開されない事まで、考慮しなかったんです。
それゆえに難民問題が解決しない。・・・と言う事まで考慮しなかった。
これこそが、今のヨーロッパが難民問題で苦しんでいる最大の原因です。
・・・うん。まあ、こんなところでどうでしょうか。
当たらずとも遠からず。くらいの内容にはなっているかと思います。どうでしょう?^^;
まあ、私個人の意見としても、ヨーロッパが難民を積極的に受け入れた事と言うのは。
非常にリスクの高い決断だった。と考えているところで御座います。
その上さらにアメリカと一緒になってアサド政権を批判し。
ウクライナの問題でロシアとの対立を続け。
対ロ制裁などと言うバカ丸出しの事まで実行した事については・・・。
今のアメリカ政府。オバマ政権と同じ程度には。
ヨーロッパ各国の安全保障に対する不見識さを示すものだったと思います。
どうやって難民問題を解決させる気なんだ?
どれだけ見切り発車で行動しているんだ?と私は思わずにはいられませんでした。
んー。まあ、一応ね。後の祭りではあるんですけれど。
私みたいな軍事。安全保障を司る立場の人間は、出来る限りの大声で。
それこそ声が枯れ果てるまで、警告は続けたつもりです。
先のウクライナの問題が発生した当初より。
アメリカやヨーロッパに対して、断じてウクライナには手を出すな。・・・と、
今ここでロシアと対立する事は悪手。失策以外の何物でもない。・・・と、
そんな事よりも中東地域。難民問題を優先しろ。・・・と、
私は警告してきましたし、無論。私以外にも各方面から警告されていたはずです。
それなのに、その警告を今の今まで無視してきたのは、どこの誰なんです?
大変失礼ではありますけれども。
今現在のヨーロッパの難民問題と言うのは、自業自得だと言う以外にはありません。
いや、本当に警告されていたんですもん^^;
それをね。
本当の本当に無視し続けてきたのが、今の欧米諸国なんです。
私個人に至っては、より具体的で過激な警告として。
「今ここでロシアと戦っても絶対に勝てない。必ず負けるからやめろ」
・・・とまで警告しましたし、実際に勝てなかったでしょう?
もう事ここに至っては、全面降伏するしかないでしょう?
だって。
今ここでロシアと合意してシリアを安定化へと前進させないと、
難民問題を解決出来ないでしょう?このままだとEUが瓦解してしまうでしょう?
以前にも書いた事ですが、シリアに対するロシアの空爆が行われた時点で。
事実上。アサド政権を排除する手段が消滅してしまったんです。
なので、今現在のアメリカ政府。オバマ政権は既にタイムオーバーなのであり。
次にタイムオーバーとなるのがヨーロッパだと言う事なんです。
よろしいですか?
しつこいようですけど、次のアメリカ大統領が誕生するまで。
次のアメリカ政権が成立するまで待つ。なんて余裕など今のヨーロッパにはありませんし。
アメリカはもちろん。他の誰にも頼れる状況では無いんです。
今ここでロシアと合意しなければ、ヨーロッパに未来はありませんよ?
よくよく考えて行動して下さいませ。これが最後のチャンスなのですから。
・・・いやぁ~。しかしまあ、ね^^;
改めて思いますけれど、なぜにこの程度の事を予測出来なかったのか。
ヨーロッパ政府首脳と言うのは、ちょっとレベルが低過ぎると思いますね。
安全保障を軽んじるにも、ほどがあると思います。
まっ。この話って本当に後の祭りなんですけれどね^^;
今更ここで何を言っても遅過ぎますし。
内政不干渉の原理原則としても、日本人の私に何かを主張する権利もありません。
後は全てヨーロッパの決断次第。・・・と言うところで、この話は終わりです。
ヨーロッパがロシアと合意にするにしろ。しないにしろ。
どちらの場合でも対ロ制裁は消滅しますからね。
その分だけ世界秩序。世界平和が回復する。と考えるのならば。
まあ、そんなに悪い話でもなかった。と言う結論で終わらせましょう。いやはや^^;
それでは文面が長くなってしまって、ごめんなさい。
これで本日は失礼させて頂きます。・・・あー。ちょっと早いですけれども^^;
皆々様。おやすみなさいませ^^
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