政治 ブログランキングへ さらさらの部屋 中東情勢の悪化に伴うヨーロッパ情勢への影響について。の話です。 忍者ブログ
27 . April
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

05 . January
さて。そう言うわけで前回は・・・眠れる獅子と張り子のトラでした^^;
いやまあ、そうなると思うのですよねぇ。
今のアメリカは仲介役となって事態の鎮静化を目指していますけれども・・・。
今のオバマ政権では、どうやっても止めようがありません。
・・・まっ。今の中東情勢は、誰であろうとも止められない。とは思いますけどね。
しかしまあ、アレです。
改めて考えてみれば、これだけサウジアラビアが迅速かつ過激に動いているんです。
これを事前に察知出来なかった。と言う国家の方が少数派でしょうねぇ。
どう考えても欧米諸国ならば事前に察知する事が出来たはずです。
逆に。これだけの動きを事前に察知出来なかったのだとしたら。
それは諜報機関。国家機関としては二流である。と言う事だと思います。

うん。そうですとも^^;
これだけのサウジアラビアの変化を事前に察知出来なかったのだとしたら。
どの国家であろうとも、政府中枢は現場の人間にブチ切れているはずで御座います。
お前の目玉は、一体どこについているんだっ!?・・・ってね^^;

えーと。常識的に考えて世界各国の外交官やそれに関係する人員。
あるいは、それ以外の非公式の人間であったとしても。
昨今のサウジアラビアについては注視して然るべきだったはずです。
それだけの十分な状況。条件がサウジアラビアには揃っていたのですから。

それでも予測出来なかった。事前に対処出来なかった。
などと言う事って・・・ありえない。と私には思えてしまうのです。



まあ、アメリカの場合などはね^^;
オバマ政権の安全保障戦略を失敗させる事が水面下で画策されていた。
・・・と言う可能性があると思いますので。
それを考えれば今のオバマ政権が後手に回るのも理解出来ます。

そして、私達日本の場合についても理解出来ます。
アメリカが動かない以上。私達日本が先に動くわけにはいきません。
日米同盟におけるアメリカとの共同歩調を選ぶ以外にはありません。
・・・まあ、長年の慣習と言う奴で御座います^^;

中国は、そもそも中東の混乱に介入している余裕など無いはずです。

ロシアは止めるどころか。逆に対立を煽るでしょう。
中東情勢が混乱させる事で、今まで以上の難民を発生させて。
その全てをヨーロッパに流入させて、ヨーロッパを破滅させるつもりですから。
EUを崩壊させる事で、もしかしたら旧ソ連圏の復活すら目論んでいるかもしれません。

イスラエル。ユダヤの方々も同じく自分達に実害が無い限り対立を煽るはずです。
オバマ政権のイスラエルを冷遇する安全保障戦略が間違いである事と。
イランとの合意が決してレガシーなどでは無い事をアメリカ国民に示すために。
それこそ可能な限り。
限界まで中東地域を混乱させてオバマ大統領の面子を木っ端微塵に潰すはずです。




うん。ここまでは私も何となく予想していた事ですが、問題はここからです。
まさしく今回の本題になるわけなんですが・・・これは私も予測出来ませんでした。

今しがた書いたように世界中の誰もが無関心か。
または、意図的に煽って混乱を誘発させるか。そのどちらかの対応を決めている中で。
絶対に無視する事が出来ず。なおかつ是が非でも中東地域の混乱。
中東情勢の悪化を阻止しなければならない勢力があります。
それがヨーロッパです。


私は、今現在のサウジアラビアが引き起こした対立への基本見解として。
断じて手を出すべきではない。絶対に関与するべきではない。と書いてきました。
これはについては、万国共通である。と言ってよろしいくらいです。
まさしく『君子危うきに近寄らず』です。

ただし、ここで唯一の例外と言うべきものがヨーロッパだと思うんです。
ヨーロッパ各国。特にフランスやドイツは、今までとは完全に話が異なります。
事前にサウジアラビアの動きを察知していたのならば、絶対に止めるべきでした。
なぜならば。
今以上に中東情勢が悪化した場合に、その直撃を受けるのがヨーロッパであり。
その中でも特に大きな損失を受けるのがフランスとドイツ。
特にドイツの場合は死活問題。国家存亡にもかかわる極めて重大な問題になります。
だから、絶対に止めるべき立場にありました。


あの、ですねぇ。
ヨーロッパに今以上の難民が流入する可能性がある。と言う事実。
実際に未だ難民の流入が限界に達しておらず、余裕がある状況だとしても。
その可能性がある。と言う事実だけで、ヨーロッパ全体の重大なリスクと判断されます。
つまり、中東情勢の悪化はヨーロッパのリスクと同じ意味である。と私は考えています。

中東情勢が悪化すればするほどに、ヨーロッパ全体の市場価値は容赦なく下がります。
そして、それはヨーロッパの衰退と言う形で表面化して。
遠からずEU。ヨーロッパ連合の崩壊と言う結末を招く事になります。


そして、ドイツは現在のヨーロッパ市場。EU経済圏を最大に享受している国家です。
ほら。一昔前に「ドイツの経済力がヨーロッパを支配する」とか何とか。
そんな風に言われていた時期がありましたでしょう?

それも全ては、EU経済圏と共通通貨であるユーロの存在があればこそ。でした。
だから、もしも難民の流入によって、それらの全てが消滅するとなれば。
ドイツ経済が今現在の経済状況を維持する事は、まず間違いなく不可能です。
・・・どう考えても確実に衰退します。


それで、ここで問題になるのが今までドイツが行ってきた難民対策です。
ドイツは流入する難民に対処するために。
オーストリア。チェコ。ハンガリー。クロアチアなどの東欧諸国に対しまして。
ドイツから経済支援を理由に難民の受け入れを強要してきた事実があります。
・・・まあ、経済力を盾にゴリ押ししてきたわけですね^^;

ですが、そのドイツが経済低迷により約束の経済支援が果たせないとなった時。
ゴリ押しをされた東欧諸国は、どのような行動を見せるでしょうか?
十中八九。ほぼ確実に。
東欧諸国が受け入れた難民の全てをドイツに押し付けようとするはずです。
元々の約束が果たされなかった。契約不履行になるわけですからね。
当然ながら難民の受け入れなどあり得ない。
それらの国々は今後一切。一人たりとも受け入れる事はなくなるでしょう。

しかし、当たり前の話ですがドイツとて難民の全てを受け入れられるわけがない。
押し付けられたものを、押し返そうとするはずです。
つまるところ。
極めて高い確率で、難民問題による物凄い対立がドイツと東欧諸国で発生します。

でまあ、さらに指摘すると・・・この対立に関しましてはね。
実際にEUが崩壊する手前の段階から発生する可能性があります。
うん。ドイツが経済支援を行わない。行えない。と判断された瞬間から。
東欧諸国はドイツと真正面から激突するはずです。
まさしく今のサウジアラビアと同じようにドイツを激烈に批判するはずです。
これにより経済のみならず。
外交面においてもドイツは極めて苦しい立場になってしまう事でしょう。



さて。このような事を考えるのならば。
ドイツは、本来ならば何としてでも中東情勢の安定化を目指すべきだったのです。
そのためなら独立した判断で対ロ制裁から離脱して、独自にロシアとの関係を改善し。
中東情勢の安定化こそ最優先として動くべきでした。
・・・ええ。そのようにドイツは動くとばかり私も考えていたのです。

しかし、実際はそうなりませんでした。
ドイツは、この期に及んでなお対ロ制裁の継続を宣言し。
難民の受け入れ枠を縮小する。と言う気休め以外の何物でもない。
完全に後手の対応をしてしまったのです。
・・・受け入れ枠を小さくしても、難民の数が減るわけではないのです。


そんな経緯があっての・・・今回のサウジアラビアの一件です。
今回のサウジアラビアは、あまりにも言動が迅速かつ過激なものでした。
それゆえに普通ならば絶対に。事前に察知出来たはずです。
おそらくドイツの外務省。国家機関なども把握していたはずです。
それなのに止めようとしなかったところを見ると・・・。

ドイツの政府中枢が・・・バカの集まりであるのか。
または、ありえないくらいに祖国を売り飛ばそうとする売国奴が山のようにいるのか。
その二つのうち。どちらかの可能性以外には考えられません。
・・・うん。それくらいにはドイツって、このままだと致命的な状況にまで陥ると思います。



そんなわけで。
私は、今回のサウジアラビアの暴走は止められないにしても。
それでもある程度の時間稼ぎは行われて、シーア派との対立。
イランとの対立は、もう少し後になるだろう。と予想していたんです。
ヨーロッパが働きかけて、何とか中東地域を安定化させようとするはずだから。です。
・・・でも、現実的には誰一人として止めようとしなかったわけですね。
 うん。この結果については、私も予想しておりませんでした。


普通なら止めています。
何度も言いますが、ヨーロッパにとっては死活問題だからです。
ええ。このまま難民が流入し続けた挙句にヨーロッパがムチャクチャになったら。
・・・アレですからね?
ヨーロッパ各国は、どこか誰かの植民地になるんですからね?
ええ。そりゃあもう酷い扱いを受けても文句は言えませんからね?


さてはて。どこの誰の植民地になるんでしょうねぇ。
アメリカ。イギリス。ロシア。あるいは、イスラエルでしょうか。
・・・うん。そんなバカげた未来が、本当に現実になろうとしているのですからね?

ちょっと危機感が足りなさ過ぎると思います。
そんな事になったら今のフランスのオランド大統領。そして、ドイツのメルケル首相。
この方々などは・・・リビアのカダフィ大佐と同じ末路になったとしても。
怒り狂った国民によって袋叩きにされたとしても、ちょっと文句は言えません。

私がヨーロッパの人間であれば、為政者のあまりの認識。見識不足に絶望して。
声と涙が枯れ果てるまで泣き叫んでいるところで御座いますToT
今のヨーロッパと言うのは・・・それほどまでの悲劇なのです。



いやでも・・・本当に。そうなんですよねぇ。
私の予想は確かに甘かった。ヨーロッパがロシアと関係改善をするだろう。・・・と、
そんな事を本気で考えていた私は、本当の本当に甘かったのです。
でも、そうだとするのならば。
今までのヨーロッパの動きについて、まったく説明が出来ないんです。
どうしてヨーロッパは、それほどまでに対ロ制裁に固執しながら。
中東情勢を今の今まで半ば放置する。などと言う狂気の沙汰が出来たのでしょう?
中東が悪化すれば誰よりも自分達こそが一番の被害を受けると言うのに。

なぜサウジアラビアを止めなかったのか。なぜ中東情勢を優先しなかったのか。
なぜ難民問題の恐ろしさを直視しなかったのか。
どうして自分達の未来について、もっと真剣に考えようとしなかったのか。

・・・ちょっと私には理解出来ない事で御座います。



でもまあ、仕方ありませんよねぇ。
今回のサウジアラビアの物凄い行動については・・・アレです^^;
どこの誰が今更何をやったとしても結果が変わる事が無い。・・・と、
そのように判断されたからこそ、サウジアラビアの今回の一件があったんでしょう。
で、そうだとするのならば、本当にヨーロッパの方々は手遅れなのだと思います。
中東情勢の悪化によりヨーロッパの混乱は避けられない。避けようがない。
だからこそ・・・これほどまでに露骨な事をされているのでしょうから。

さすがにね。
ここまできたら、ヨーロッパの方々を助けようがありませんものねぇ。
仕方ない。と諦めるしか無いのかもしれません。
・・・少なくとも、私達日本に出来る事はありませんよねぇ。うん。


それでは本日はこれで失礼させて頂きましょう。皆々様。おやすみなさいませ。

拍手[2回]

PR
NAME
TITLE
TEXT COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
ササラド
性別:
非公開
P R

ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書)

新品価格
¥1,037から
(2015/1/27 23:02時点)

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

新品価格
¥972から
(2015/1/27 23:12時点)

コレキヨの恋文

新品価格
¥1,728から
(2015/1/27 23:15時点)

Powered by NINJA BLOG  Designed by PLP
忍者ブログ / [PR]