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08 . May
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19 . July
と言うわけで。
東南アジアの話題も三回目で御座います。

日米両国と中国の対立が東南アジアの水面下で行われていて。
その間を右往左往しながら東南アジア諸国も色々と駆け引き。交渉を行っていたりする。
・・・みたいな。
そんな感じの状況が、これから少し変わろうとしている。と言う話でしたね。
でまあ、その理由は前回の最後でも書きましたように、中国が態度を変えるからです。
本日はその話題で御座います。それでは参りましょう^^


でまあ、根本的な話と致しまして。
なぜに中国が態度を変えようとしているのか?と言いますと。
態度を変える以外に他の方法が無いからで御座いますね^^;
んー。今までの中国の態度と言うのは軍事的な恫喝もありましたけど。
それと同時に経済的な側面での支援。援助とか。そんな交渉もあったわけです。
中国のお家芸である『アメとムチ』ですね。

それで、その中でも代表的だったのは、やはり中国が提唱した新しい国際銀行。
アジア・インフラ投資銀行。AIIBの創設でした。
このAIIBの創設に際しては、非常に露骨な態度を見せておりましたね。
AIIBの恩恵が欲しかったら中国の傘下に入れ。中国に従え・・・と。
実にわかりやすい態度で世界各国に参加を呼びかけておりました。
案の定。東南アジア諸国の全ては参加を表明したわけで、
中国としては思惑通り。と喜んだ事でしょう。
まっ。私達日本とアメリカが不参加だったので国際的な信用はイマイチ。
結果として今のAIIBは前途多難。
あるいは、風前の灯のような状況にありますが・・・まあ、それはそれです^^;

ともかく。
中国としてはアメとムチで上手い具合に自分達の勢力拡大を狙っていたわけですが。
ここにきて一つの事件が発生したわけです。
それが先頃にあった上海市場における株価の暴落です。
これは、まったくもって世界中に強いインパクトを与える事件でした。
中国のバブルが遂に崩壊するのか。と国際社会に明確な印象を与えるものでしたね。


うん。ここで御座います。
中国経済。中国バブルが崩壊する事は、中国の全てが激変する事でもあります。
無論。この中には対外戦略も当然ながら含まれておりまして。
その中国の対外交渉。特に経済分野における交渉と言いますのは。
中国経済。中国市場の爆発的な成長を全ての前提としたものです。
自分達の経済。市場は魅力的である。と言う事をアピールする事で、
常に交渉の場において主導権を握る。と言うのが中国のやり方だったわけですね。

でも、その前提となる中国経済の成長が存在しなくなれば。
それどころか中国経済が停滞。衰退する。と言う事になってしまえば・・・。
中国が経済的な交渉において主導権を握る事は難しくなります。
うん。この時点で今までのやり方は通用しない。って事になります。
なので経済がダメならば他の手段。他の力を利用して主導権を握ろうとするでしょう。
つまるところ。軍事力で御座いますね。
ええ。今の中国に残された力。残された手段など、それくらいです。
だって。
これ以外に中国が利益を獲得する手段など、他に無いはずだからです^^;
圧倒的な軍事力を背景とした今まで以上の軍事的恫喝による対外戦略。対外交渉。
これが、これから先の中国が見せる態度になります。


・・・さて。長くなりましたが前置きは大体こんな感じです。
こんな感じの経緯がありまして、再び東南アジアを見てみましょう^^

中国の軍事力を中心とする対外戦略において、真っ先に狙われるのが東南アジアです。
経済の停滞による国内の反発。国際社会での影響力低下。
その他諸々の批判を回避するためにも。
とにもかくにも中国は目先の利益が欲しいはずですからね。
一番手っ取り早く獲得出来て、なおかつ利益が大きい場所。
そう考えていくと、ほぼ確実に東南アジアに白羽の矢が立つはずです。

でまあ、前回にも書きましたように今までの現状だけを見るならばね。
なるほど。東南アジア諸国の立場として考えますと。
確かに日米両国と中国を天秤にかける。なんて芸当も可能だったかもしれません。
しかしながら、それは前提として。
話し合いや交渉のテーブルが存在している場合において成立する話です。
アメとムチのアメがある場合に成立する話であって、
ムチだけとなった場合には成立しない話なんです。

これから先の中国は、前提となる交渉のテーブルそれ自体を蹴り飛ばして。
問答無用で理不尽な要求をゴリ押ししてくる可能性があります。
・・・いえ。これからの中国は必ずそのように仕掛けてくるはずです。
なぜなら、もう悠長に交渉をしているだけの余裕が中国に無いからです。
中国が仕掛けてくるのは、圧倒的な軍事力を背景とした本気の恫喝です。
しっかりと準備しておかないと手も足も出せないままに搾取されて。
気が付いたら植民地になっちゃった。なんて事にもなります。
そんなわけですから、だからこその安全保障となるわけで御座いますね^^


中国の軍事的恫喝に屈する事無く。しっかりと自国を防衛し国益を守る。
それが出来る国家であればね。問題ないんですけれど・・・。
それが出来ない国家は、おそらく中国の半ば植民地みたいな事になります。
・・・時代遅れの帝国主義が、東南アジア諸国に襲い掛かってくるわけです。

そのような点を考えれば、安全保障に重点を置くのは当たり前の事です。
私達日本と同様に。安全保障を強化しようとする国家が出てくるのは当然。
逆に。
何もせずに今までどおりに日米と中国を天秤にかけよう。なんて。
そんな甘い事を考えている国家は、まず間違いなく中国に搾取される事になるでしょう。
まさしく。今この時こそ運命の分かれ道だと言えるでしょうね。


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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18 . July
前回は東南アジアの話で御座いましたね^^

うん。まあ、前回にも書いた事ですが日本とアメリカと言うのは。
今や朝鮮半島よりも東南アジアを優先して動いております。
そして、その東南アジアにはリーダー不在の迷走状態。
今後にどうなるのか。誰にもわからないと言う不安定な状況になっております。
と言うわけで、結果と致しましては。
日米両国によるアメリカ陣営と中国陣営の双方が勢力争いをしている真っ最中です。
そして、勝った方が東南アジア地域の主導権を保有する。
その後の安全保障体制においても主導的な役割になる。と言うわけです。


でまあ、あの・・・何と言いましょうか。
こんな感じの事って別に東南アジアだけに限った事ではなくて。
今現在の世界中で、似たような事が起こっているんですよねぇ。うん^^;
それと言いますのもね。
物凄く根本的な話として、今まではアメリカを中心とした世界秩序だったでしょう?
つまり、逆に考えていくのならば。
とりあえず一切合財をアメリカに任せておけば、それで今までは何とかなったんです^^;

でも、これから先はダメなんです。従来通りにはいきません。
ええ。アメリカ自身が世界秩序。世界平和の形が変わる。と宣言しておりますからね。
今までのようには行きませんし、当然ながら今までの常識も通用しません。
アメリカは同盟国にも役割。責任をお願いしたい。と言っているわけですから。
だから、アメリカに任せてきた分だけ、それぞれの国家。それぞれの地域において。
自分達で何とかして、自分達の秩序と平和を守る事が求められているわけです。

ですから、そう言う意味でも今回の日本の安保法案と言うのは。
非常に先見の明がある決断だっただろう。と私は個人的に考えている次第で御座います。
ぶっちゃけ。
今の日本って、相当に世界の中でも先頭を走っている状態だと言えますね^^
日本と同じ速度で走っている他の国なんて・・それこそアメリカとかロシアくらいです。
まあ、それはともかく。
本題に戻りますと、このような世界情勢の中で中国の脅威を考えると。
何をどうしたところで「他国と協力する」と言う事が必要になるわけですね。

えーと。いつぞやにも書きましたように中国の周辺諸国において。
中国と一対一のガチ勝負が出来るのは、日本とインドとロシアの三カ国だけですし。
その三カ国ですらも、他国との協力関係を重視しているわけですからね。
東南アジア諸国も例外なく他国と協力して安全保障体制を構築する必要があるんです。
そんなわけで、誰と協力しましょうか?・・・と言う事が本題となります。うん^^;


でね。

このような状況で東南アジア諸国が考える事は大きく分けて二つです。
一つは、本気で中国と協力する。と決めてしまう場合です。
この場合は・・・もう仕方ありませんね。
韓国。パク・クネ大統領と同レベルだ。と判断して切り捨てるしかありません。

それで残るもう一つの場合は、中国との協力姿勢を見せつつ。
日本やアメリカに有利な条件を提示してもらおう。と駆け引き。交渉をする場合です。
これは政治的な観点から見るならば・・・まあ、ある意味で立派ですけどね^^;
少しでも国益を確保しようと必死になっているのは。
国家権力を司る者としての常識であり、宿命のようなものですから。
とは言え。
無論。あまりにもね。そんな事を続けられては日米両国としても困ります。
あんまり何でもかんでも要求されるのも、なかなか頭が痛いですしねぇ^^;
例えば、前回に書きましたタイなどが良い例です。


あの・・・ほら。アレです。
先頃に私達日本はタイ政府に対して高速鉄道の導入に、日本の新幹線を提示しました。
そして、中国などとの競合の末。見事に日本が選ばれたわけなんですけれど・・・。
この時にね。
かなりタイ政府から無理難題を吹っかけられたんです。いやはや^^;

導入決定によって、確かに新幹線の有用性を世界にアピールする事は出来ました。
出来たんですが・・・まあ、何とも利益が小さくなってしまったわけです^^;
日本政府。日本の産業界としては、これも一つの先行投資だ。との結論にはなりましたが。
それでもチラホラと不満の声が残ってしまいました。
なので、前回に書いたウィグルの一件でも、この新幹線の一件でも。
ちょっと今のタイ政府ってどうなのかな?・・・と私個人は思ってしまいますね。
うん。まっ。そんなこんなで。
こんな感じで東南アジア諸国は日米両国と中国を天秤にかけていたりするんです。


それで、私達日本やアメリカとしては親米。親日の国家を増やして。
アメリカ陣営を拡大させたいけれども。
でも、そうかと言って譲歩し過ぎるのも・・・どうよコレ?^^;
さて。どうしましょう。と言うのが、今現在の日米両国の状況だったりするんですが。

ただね。
これからの近い将来と言うか。もう間もなくの話ですが^^;
こんな感じだった東南アジアの状況で変わります。
なぜかと言うと、中国が態度を変えるからです。
・・・この話は次回にしましょう。あんまり長くなってもダメですよねぇ^^;


それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^

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17 . July
さて。安保法案が可決されたそうで何よりでしたね。お喜び申し上げます。
そして、日本政府。安倍政権の方々。お疲れ様で御座いました
今回の決断が正しかった事は、そう遠くない未来において証明されるでしょう^^


それでは本日の話題で御座います。
前回の話題では、日本とアメリカの安全保障戦略が現状維持を基本としたもので。
万が一の場合以外では、軍事戦略は行わない。と言うのが両国の共通見解だ。
・・・みたいな事を書かせて頂きましたね。

うん。非常に賢明な判断であると思います。何一つ反論する事は御座いません^^
・・・そして、だからこそ米韓同盟が消滅する際には。
韓国を切り捨てるのは「仕方ない」と割り切るしかありません。
どんな後世の歴史家であろうと、この日本とアメリカの判断については。
やむにやまれぬ決断であった。と判断して下さるはずです。
それほどまでに、今の韓国には問題がありますからね。


と言うわけで。
いい加減に韓国話題はこれで切り上げると致しましょう。
・・・どのように今の韓国を判断したところで、何一つ安心出来る事はありませんが。
でも、このままだと韓国の話題を延々と続けてしまいますからね^^;
そう言うわけで、本日は東南アジアの話題で御座います。それでは参りましょう^^

まず最初に。これまた前回にも書いた事ですけれども。
既に日本もアメリカも、朝鮮半島よりも東南アジアを優先しているのが現状です。
・・・それが国益になる。と判断しているわけですね。
でまあ、確かに韓国と言う国家の意味と価値が小さくなっている事もそうなんですが。
もっと単純な話と致しまして。
今後数年以内に東南アジア諸国の経済力は確実に韓国を上回ります。
必然的に今以上に重要性も高まります。

従来では日米韓の三カ国がアジア地域におけるアメリカ陣営の中核でしたが。
これより先は韓国の代わりに東南アジア諸国が台頭する事は間違いありません。
アメリカのアジア戦略の重心も・・・まあ、日本は別格と致しましても^^;
東南アジアを中心に展開されるだろう。と思われます。

そのためにアメリカは東南アジア諸国に一つでも多くの親米国。
アメリカ陣営に所属する国家を増やそうと努力をしている真っ最中で。
つまり、アメリカ陣営全体の組織力向上を模索しているわけですね。
それで私達日本としても、このアメリカの動きに合わせまして。
東南アジアへの協力姿勢を鮮明にしております。
今回の安保法案についても、韓国よりも東南アジアを意識したものです。
・・・なので時間が経過すればするほどに、日米両国は韓国から手を引くわけです。

まあ、それはともかく。
このような流れの中で、最初に書きました安保法案の可決に意味と価値があるわけです。
つまるところ。
今後の東南アジアにおいて最も問題提起されるのは、誰が考えても安全保障です。
まあ、もちろん経済に関しても重要ではありますけれど。
ぶっちゃけ。
今の東南アジアの状況を考えると、何もしなくても経済は発展していきます^^;

それよりも重要な事は、経済が発展するにつれて。
東南アジア諸国の国力が拡大し、その重要性が増すにつれて。
どうやって国家を防衛して、独立した主権国家としての地位を守るのか。
それが重要になってくるわけです。
そして、その場合に当然ながら問題となるのが中国の脅威です。


んー。ただ東南アジア諸国の立場で考えますとね^^;
このままアメリカ陣営に入った方が良いのか。中国陣営に入った方が良いのか。
どっちが良いのか迷っている。と言うのが正直な本音でしょうけどね^^;
そんなわけだから、私達日本とアメリカとしては。
言わずもがな。中国陣営なんかよりも。アメリカ陣営に入った方が良いよ。
・・・と言う事を必死でアピールしているわけで御座います。


それで、なぜに東南アジアがこんな状況になっているのか?と言いますとね。
今の東南アジアは、まとめ役。リーダーが不在なんです。

・・・えーと。これは私の個人的な意見で申し訳無いんですけれども。
ちょっと前の東南アジアであればリーダーはいたんです。
ただ。
そのリーダーと言うがタイのタクシン元首相だったんですよねぇ。うん^^;
タクシンさんは、在任中に私達日本に対して次のような要請した事があるんです。

「中国による脅威が拡大し続けているので、東南アジアは非常に困っている。
アメリカとの関係が強い日本に、何とか中国を対処してくれないだろうか」

・・・と、日本に中国抑止のための要請をしてきていたんです。
あの時のタクシンさんの要請と言うのは、間違いなく東南アジアの総意だったはずです。
でも、当時の私達日本は動く事が出来ませんでした。
自民党政権でも末期に入りかけている最中で、この数年後には民主党の政権交代が起こる。
・・・と言う極めて政治的に不安定な時期だったからです。
うーん。後の祭りではありますけれど。
あの時に私達日本がアメリカと共に適切な対応をしていたとすれば。
今のような中国による南シナ界の横暴を事前に阻止する事が出来たのかもしれません。
・・・まあ、本当に今更の話ではありますけどね^^;


でまあ、皆々様も御存知のとおり。
それから間もなくタクシンさんは失脚してしまいます。
その後のタイ国内でもタクシン派と反タクシン派の真っ二つに分かれてしまって。
流血沙汰の物凄い政治闘争が発生して、東南アジア諸国に対する信用はガタ落ち。
結果的に東南アジアのリーダーとその国家の両方が一度に消滅してしまって、
今の東南アジア諸国は右往左往している状態になった。と言うわけなのです。

んー。このタイ国内の政治闘争の後ろには中国がいるんじゃないかなぁ。
みたいな。
そんな事を当時の私は何となく予想していたんですけれど。
最近になって現在のタイ政府。
軍事による暫定政権が中国との関係を密接にしているところを見ると・・・。
やはり反タクシン派の背後には中国が存在している。と考えるのが妥当なようです。
ええ。タイの軍部も反タクシン派ですからね。
タクシンさんも中国が失脚させた。先頃までの政治闘争も中国が煽っていた。と、
そのような可能性が非常に高くなってくるんじゃないか?と、私は考えています。


ちなみに。
参考程度に例題を出しますと、つい最近の出来事です。
http://www.sankei.com/world/news/150709/wor1507090012-n1.html

この産経さんの記事にもありますように。
タイ政府は約100名のウィグル族を中国に強制送還してしまったのです。
そんな事をしたら中国政府がどんな対応をするのか。
まず確実に人権侵害のような扱いをされる事は、世界中の誰もが予想していますので。
このタイ政府の対応にアメリカなどは物凄く批判しております。
・・・なので、それくらい今の軍部によるタイの暫定政権と言うのは。
そこまで露骨なくらい親密な関係を築こうとしているわけですね。


まっ。そんなこんながありまして^^;
東南アジアのリーダーが突如として不在となり、
ASEANをまとめる舵取り国だったタイ政府もこんな有様。
結果として、東南アジア諸国全体が右往左往して迷走している状況で。
この先の東南アジアがどうなるのか。誰にもわからず。
それゆえに、誰も東南アジアの具体的なビジョン。未来像がわからないわけです。

で。

そんな状況を利用して中国が何とか勢力を拡大しよう。と画策しているわけで。
負けてなるものか。と日米両国が押し返している。
・・・みたいな事が、今の東南アジアの水面下で行われているわけですね^^;


それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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22 . May
さて。本日は中国の話題・・・と言うか。アメリカの話題になりますね^^;

いやぁ~。この産経さんの記事は凄い事が書いておりますね^^;
これほどまでにアメリカが南シナ海において中国に対抗して下さるとは、
私もちょっと予想外で御座いました。
よくぞ。そこまでやって下さいました。・・・ですね^^;

記事の内容では、中国が自分達の領海と定めている場所に対して。
アメリカが航空機や艦船を進入させようとしている。との事ですけれど。
これは事実上。対中戦略においてアメリカが最前線に立つ。と言う事でもあります。
今までは、なんやかんやで中国の周辺諸国。
当事者の中で一番強い国家として私達日本が対中戦略の最前線にいましたけれど。
その私達を飛び越えてアメリカがさらに前に出てきてくれるとは、
さすがは世界の超大国。なんとも頼もしい事で御座います^^


ちなみに。
なぜに最近の中国が南シナ海での行動を活発化させているのか?と言う事を書いておきますと。
やはり背景としては中国のアジア・インフラ投資銀行(AIIB)の存在があると思われます。
ほら。あの・・・東南アジア諸国ってさ。
この中国のAIIBに揃いも揃って参加しちゃっているんですよねぇ。うん。
でまあ、この事実がね。
東南アジア諸国にとっては弱み。中国にとっての強みになっちゃっているんです。

これは簡単に言ってしまいますと・・・。
参加させてやっているんだから、文句を言うな。と中国は考えているわけで。
AIIBの一件によって中国は完全に上下関係。優劣が決したと思っているわけですね。
だから、中国は露骨なまでに南シナ海での行動を活発化させていて。
それに対して東南アジア諸国は黙って我慢するしかない。
ヘタに文句を言ってAIIBから追い出されたくないから。と言う状況になっているんです。

んー。さらに指摘するならば。
日本との関係を考慮して・・・日本にもAIIBに参加して欲しいとの思惑から。
東シナ海の尖閣諸島での活動を控えている。と言う側面もあると言えるでしょう。
(↑まっ。それでも領海侵犯は続けているんですけどね^^;)


とまあ、そんなこんなの事情がありまして。中国がやりたい放題しているところに。
アメリカが颯爽と登場して中国に立ち向かう。と言う格好良い状況が出来上がったわけです。
まさしくヒーローですね^^;
東南アジア諸国は中国の手前。何も言わないでしょうけれど。
相当にアメリカに対する信頼感を高めている。と言えるでしょうね。
今後のアジア戦略においても、極めて大きな意味合い。効果を発揮すると思われます^^


うーん。これだけだとアメリカに少し偏った論評になるので。
公平に。フェアにするために、ちょっとだけ水を差すようで申し訳ないんですが。
アメリカが積極的に前に出てきているカラクリについて。少しネタバレしますとね^^;
以前にも書いた事ですけれど。
中国はAIIBを成功させようと思っています。
つまり、経済的な手段での国家戦略を優先させているのであって。
今までのような理不尽極まりない軍事恫喝と言う手段が使用出来ないんです。
うん。そんな事でAIIBが失敗したら洒落にならないからです^^;
最近の中国が南シナ海で傍若無人にやってきた事は。
あくまでもAIIBを背景とした圧力であって、今までの軍事恫喝とは微妙に違いますからね。

・・・でまあ、そう思うからこそ。
アメリカとしても、今の中国ではムチャクチャな事は出来ないだろう。と思って、
積極的な姿勢を見せる事が出来るわけです。
うん。アメリカもアメリカとしての打算と思惑があるので御座いますね^^;



・・・それで、ですねぇ。

ちょっと話は変わって申し訳ないんですけれど・・・。
東南アジア諸国の方々には、ちょっと反省してもらいたいと私は思っております。
今現在の中国の言動を見てもわかりますように。
頼るべき相手。信頼するべき相手を間違えると大変な事になりますでしょう?^^;
少なくとも。
私達日本はアジア開発銀行(ADB)を背景として中国みたいな事。
自分達の理不尽極まる要求をゴリ押しするような事はしませんでした。
日本人の私が言うのもアレですが・・・物凄く日本って親切で優しかったでしょう?^^;

アジア開発銀行と同じ国際銀行なんだから、中国のインフラ銀行にも同じ事を期待する。と、
そのように考えているのだとしたら・・・そりゃあダメで御座います^^;
中国。中国共産党は、私達日本ほど親切でも優しくもありません。
そんな事は東南アジアの方々もわかっていたはずです。


だからね。

私個人の意見としては、どこか一つくらい。一つの国家くらいは。
中国のAIIBの動きに合わせて、参加の是非を保留しつつ。
日本やアメリカと交渉してAIIBへの参加を見送るから優先的に扱ってくれ。優遇してくれ。
・・・みたいな。
そんな交渉をしてくる国家があるかもなぁ。と密かに思っていたんです。うん^^;
でも、誰もいませんでしたね。
これは大変失礼ですけれど、東南アジア諸国の政治や外交のレベルが低い事を意味します。
目先の損得にとらわれる事無く。AIIBの一件を好機と判断して、
あえて中国とは距離を置いて、日米両国に恩を売る。と言うような。
かなり高度な政治的判断を行える国家が一つくらいあっても良かった。と私は思っています。


現状を見ればわかりますでしょう?
中国に過度な依存をしてしまえば、その分だけ中国からの圧力は強まるんです。
東南アジア諸国が揃いも揃ってAIIBに参加してしまえば。
そのAIIBを利用して中国が圧力を強めてくる事は、誰にでもわかったはずの事です。

日本のように対等関係で何かを支援する。・・・なんて事を中国はやりません。
あくまでも上下の関係によって支援した分の見返りを要求する。
弱い立場の相手から搾取するのが中国政府。中国共産党国のやり方です。

これについても、わかっていたはずですよね?
中国の周辺諸国にあって、中国の真実の姿を知らない国家など存在しないはずです。
・・・東南アジア諸国の行動。判断は極めて軽率なものだったと私は思います。


目先の損得だけで。思慮の浅い考えでAIIBへの参加を決定しちゃったから。
決定した後で不安になった挙句。
日本にも参加して欲しい。とか。副総裁には日本人になって欲しい。とか。
そんな女々しい事。甘えた言葉を口走る事になってしまうんです。
・・・それこそ韓国みたいな主張されてしまうと、本当に困るんです^^;

東南アジア諸国は、既に発展途上国とは言われないほど立派に発展しているはずです。
そろそろ自分達の行動には、自分達が責任を背負うべきで御座います。
一個の国家としての自覚を持たなければ、本当の意味での自立した主権国家とは言えません。


いつまでも日本におんぶに抱っこしてもらえる。と思ってはダメなんですからね?
本当の意味で、日本と対等な国家として自立してもらうために。
そのためにこそ。今まで日本は支援を行ってきたのですから^^

自分達は主権国家として日本と同じ立場であり、同じ責任がある。と言う事を、
東南アジア諸国の全ての方々には、十分に理解して頂きたいと私は切に願っております。



それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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07 . April
さて。本日は、この日経さんのニュースを話題と致しましょう^^


このニュースが意味するところと言うのは、相当に大きいですよねぇ・・・。
この日経さんの記事と言うのは、タイトルにもありますように。
ベトナムとロシアとの間で自由貿易協定(FTA)を締結されたわけですけれど。
まあ、もちろん単なる経済的な話で終わるようなものではありません。

昨今においてベトナムとロシアの関係性が強化されている。と言う事はね。
色々と話題となっていた事ではあったんです。
ほら。ロシア軍の爆撃機がベトナムの港で給油している。
・・・みたいな。そんな感じのニュースもありましたでしょう?
ですので、今回のFTA締結についても、その一環だと言えるわけですが。
この問題で考えるべきは、やはりベトナムの思惑ですよね。

うん。ロシアの思惑については簡単ですからね^^;
アジア地域においてロシアとの関係が深い国家が出現すれば。
それだけでアメリカに対する牽制になります。
・・・ええ。現状の対ロ制裁が行われていて、それでもなお。
ロシアとの関係を強化する国家が出てくるわけですからね。
それだけで既にアメリカの意思。欧米諸国の意思だけが、
もはや世界の意思ではない事を証明出来ますし、それだけでも十分に意味があります。
そう言うわけですので、ロシアの思惑と言うのは難しい話ではありません。


しかし、その反対に。ここでのベトナムの思惑と言うのは極めて重要で重大です。
ある意味では、現状のアジア情勢の縮図のようなものを示している。・・・と、
そのように表現出来てしまうかもしれません。
では、そのベトナムの思惑とは何か?
どストレートに表現致しますと・・・全てはベトナム国家の安全保障戦略です。
要するに。中国の脅威に対抗するために、ロシアとの関係強化を行っているわけです。

うん。このようにロシアに対して接近するベトナムの動きを見る限り。
今のアジア諸国の中にあってベトナム政府こそが、最も現実的な思考をして。
なおかつ誰よりも早い段階で対応している。と言えると思います。
・・・そうですね。
未だに日ロ関係の改善が出来ていない私達日本よりも、さらに一歩前に進んでいる。と、
そのように判断しても間違いではないだろう。と言うのが私個人の見解です。


・・・まっ。私もベトナム人でもないし。ベトナム政府高官でもないので。
あくまでも私個人の意見であり。たぶん。と言う話でしかありませんが^^;
んー。たぶん。
ベトナムは既に従来の安全保障体制。
日米同盟を中核とするアジア地域の安全保障体制の限界を見ているはずです。
つまり、今までのように日米同盟。日本とアメリカとの同盟関係だけでは。
アジアの平和は守り切れない。ベトナムの平和は守り切れない。と判断したんです。
そこでロシアとの関係強化に踏み切った。
対ロ制裁で欧米諸国とロシアが対立している事を承知の上で。
それでもなおベトナムを守るための安全保障戦略としてプラスになる。と、
そのようにベトナムは判断したんです。・・・たぶんですけどね^^;
この判断。決断の意味と言うのが極めて大きいものだと言えます。
国家の未来を左右するほどの重大な決断を、既にベトナム政府は行った。
・・・それほどまでに事態が切迫している。とベトナムは考えている事になります。


まあ、確かにベトナムは地政学的にも中国に隣接しておりますし。
南シナ海における中国の軍事的な恫喝行為や明らかな不当で違法な行為について。
頭を悩ませているのは、私達日本と同じ立場であるはずです。
それに加えて日米同盟が従来のように機能があるのかどうか。不明瞭であり。
いざと言う時に。日本もアメリカもイマイチ頼りにならない。・・・となれば。
当然のように独自の判断。独自の行動で祖国を守ろうとするのは当たり前の事です。
そのベトナムの結論が、ロシアとの関係強化だったわけですね。


うん。事実上。ベトナムの判断。行動と言うのは。
欧米諸国の意向に反し。また、日米同盟を見限ったものである。とも言えます。
言えますが・・・でも、だからと言ってベトナムを責める事は出来ませんよねぇ^^;
だって。実にベトナムの胸中は同情出来るものです。
ええ。そうですとも。
まったくベトナムと同じ立場。同じ状況であるにもかかわらず。
自国の安全保障戦略など微塵も考えようともしない韓国などよりは。
よっぽど同情出来ると思います。ホントにね^^;

ベトナム政府は、ロシアとの関係強化を行いつつ。
同時に中国やアメリカとの関係も維持しようと言う外交を展開しています。
このような点から判断しても。
ベトナムは本気で。自分達の力で自分達の祖国を守ろうとしているのがわかります。
・・・正直な話。ベトナムは立派ですよねぇ^^
少なくとも、私個人の意見としては「立派だ」と思ってしまいました^^;


不用意に。中国とロシアの双方に機能を分散させてしまった事によって。
従来の日米同盟の機能を維持出来なかった。従来の安全保障体制を維持出来なかった。
・・・この点については、もちろん全ての原因は無責任なアメリカにありますけど。
でも、やはり私達日本にも責任が無いわけではありません。
ベトナムが、このような独自の行動を見せて、
必死の努力で自分達の祖国を守ろうとしている背景には。
日米同盟が完全に機能していない事実がある事を、私達日本は理解しなければなりません。


それで・・・今回はベトナムの話でしたけれど。
このようなベトナムの動きが他のアジア諸国に波及する可能性は十分にあります。
全ての原因はアジア地域の安全保障体制。その中核である日米同盟が完全に機能して、
中国に対して完璧な抑止力となっていないからであり。
それは、ひいてはアメリカのアジア戦略の詰めの甘さが原因だと言う事に他なりません。
・・・これからのアジア。未来のアジアがどうなっていくのか。
その点をよくよく考えなければならないでしょう。


それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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