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13 . July
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23 . July
さてさて。前回の中国の話題は、現状の確認と言う基本的な話でしたね。
ちょっと遠回りになってしまったのは、御容赦下さいませ。
何事も正確・・・か。どうかわかりませんけど^^;
ともかく現状認識が出来なくては話を進められませんからね。

と言うわけで。
前回は前置き。前提条件で前座の話題。
今回から本番と言う事になるわけで御座います。それでは参りましょう^^


それでまあ、前回にも書きましたようにね。
私個人の立場としては、李克強さんの動きに注目しているわけで御座います。
先頃の国際会議であるASEMでの言動からは、色々な事が把握出来ました。
まさに「最後のチャンス」とも言うべき今この時において。
李克強さんは、なんとしてでも中国経済の立て直そうとしている。と思われます。
そのための経済改革。中国経済の構造改革を実行するために。
最高権力者である習近平に最大限の配慮を行って、改革の容認を求めた。
国内外における自分の評価を失墜させてでも、習近平を庇った・・・わけです。

まっ。なんであれ、先頃のASEMにおきましては。
習近平は、李克強さんに完全に感謝しなければなりませんよねぇ。
だって。
自分の代わりに矢面に立ってくれたわけですから^^;


ともかく。そんな感じで考えていきますとね。
ASEMでの李克強さんの言動にも、ある程度の納得は出来ます。
まあ、もちろんね^^;
別に私も李克強さんと面識があるわけでもないし。
直接に話を聞いたわけでもなければ、特別な情報源があるわけでもないので・・・。
あくまでも。これは単なる私の個人的な予想でしかないんですけれどもね^^;

でも、仮にそうだとすると、李克強さんの姿勢は本当に立派だと思います。
中国経済の低迷は中国国民の国民生活に直結しますからね。
まったくもって自己保身ばかり考える習近平よりも、よっぽど立派です^^
一国を統治する者は、これくらいの覚悟を持つべきだと思います。


ただ。
だからと言って、李克強さんの改革が成功するか否か。となれば話は別です。
私は、李克強さんの経済改革は確実に失敗する。と予想をしております。
んー。ちょっと酷な事を言いますけれども。
李克強さんと言うのは、数字でしか経済を見ない人の類だからです。

いや・・・これは、ですねぇ。
李克強さんの言動を見る限り、習近平よりも遥かにマトモな人なんですけど。
今の中国において、経済分野だけで中国経済を立て直す事は不可能です。
もっと広い視野が必要です。
つまりは、安全保障の分野での視点が絶対に必要になると私は考えています。
あの、ですねぇ。
色々と理由はありますが、一番簡単で最大の理由は習近平と協力している点です。
この一番最初に出てくる問題点が、最大の問題点でもあるんです。
習近平に配慮する。譲歩する。協力する。と言う時点で話は終わっているんです。
なぜならば、絶対に失敗する事が確定している。・・・からです。


これは、遥か以前から書いている事でもあるんですが・・・。
現在の中国における最高権力者が習近平である事こそが、全ての元凶です。
中国の問題。アジアの問題。ひいては世界の問題において。
その元凶となるものが、この一点にある。と断言しても過言ではありません。
うん。この事実を李克強さんは過小評価しておられます。

はっきり言いますけれども、あの習近平のような人間と協力するなど自殺行為です。
しつこいようですが、今の習近平は自己保身の事以外は頭にありません。
習近平が李克強さんに協力するのも、自分にとって利益があるから。との思惑だけです。
断じて中国国家。中国国民の事など何一つとして考えていません。
・・・仮に少しでも考えているのならば、今すぐに南シナ海から手を引いています。
こんな低俗な人間と協力すれば一体どうなるのか。
言わずもがな。利用するだけ利用された挙句に切り捨てられるのがオチで御座います。
それは李克強さんとて例外ではありません。


これから李克強さんが実行する経済改革が成功すれば良し。それは自分の手柄。
そして、失敗するようならば全ての責任を押し付けて、李克強さんを排除するだけ。
どっちになろうと習近平に損は無い。
・・・とまあ、このような事を間違いなく考えているはずです。

「経済改革の失敗により中国経済が低迷した。
その責任の全ては改革を主導した李克強首相にこそある。責任者を処罰するべきだ」

これにより中国経済に関する全ての責任を李克強さんに押し付けて。
中国国民の怒りの矛先を自分以外に向けさせた上で。
自分はと言えば、その責任者を処罰する事によって自分の評価を引き上げる。
反対勢力も排除出来て一石二鳥。・・・今まで行われてきた腐敗撲滅と同じ論理です。
自分以外の邪悪な誰かを攻撃する事で、自分が正義である事を主張する。

・・・ええ。習近平にとって腐敗撲滅は別に国家や国民のためではないんです。
あくまでも自分のため。自分の自己保身のため。実に低俗かつ陳腐な論理です。
しかしながら、習近平と言う人は、そういう人で御座います。


そして、そんな人間と協力している時点で。
全ての計画は実行する前から破綻する事が確定しているんです。
習近平と言う不安要素があまりにも巨大過ぎて、誰も協力出来なくなるからです。
この点を李克強さんは理解しておられない。
・・・いや、もしかしたら李克強さんは理解した上で。
それでもなお経済改革を優先したのかもしれませんね。今が最後のチャンスだから。

しかしまあ、仮にそうだとしたら実に惜しい人物だと言う事になりますね。
うん。これほどの人物が失脚して排除される事は、
そのまま中国共産党の破滅を意味する事になるでしょう。
・・・ええ。終わるべくして中国共産党は終焉を迎える事になるのです。



まあ、その話は今は置いておくと致しまして。
今の中国経済を本当の本当に。本気で立て直そうと考えるのならば。
最大の不安要素であり最大の障害となるべきものを、一番最初に排除するべきです。
つまるところ。
李克強さんは、最初の第一手において迷わず習近平を失脚させるべきです。
そして、それを実現した瞬間に。
国際社会。諸外国の中国に対する態度は一瞬にして激変する事でしょう。
その理由は「中国が生き残る」と判断するからです。

・・・逆に言えば。
最高権力者が習近平である限り、今の中国は必ず死ぬ。と言うのが、
今現在の世界全体。国際社会の大多数における共通認識だとも表現出来ます。
習近平に権力がある限り、李克強さんが何をどうしようと絶対に成功しない。
必ず失敗する。と判断されてしまうからです。


少し厳しい事を言うようですけどね。
最高権力者が習近平である限り、中国経済を立て直す事など不可能です。
その理由は、習近平自身が中国経済の崩壊を阻止しようとしていないからです。
何度でも申し上げますが、習近平の目的は自己保身だけです。
自分が助かるためならば自分以外の全てを犠牲にしようとする人です。
ですから、中国経済とて平気で犠牲にしようとするはずです。
中国経済が崩壊して、中国国民の大多数が恐ろしく危機的な状況になろうとも。
仮に中国全土が阿鼻叫喚の地獄絵図となろうとも。
習近平は、それでも構わない。と本気で考えています。
本気で考えているからこそ、国際社会での孤立化ですら容認出来てしまえるんです。

こんな人間が最高権力者の座にある限り、何をどうしようと失敗します。
経済改革だろうが。あらゆる国家戦略は失敗する以外には無いんです。
どれほど李克強さんが自分を犠牲にして経済改革を断行したとしても。
必ず失敗するんです。
失敗して、習近平の利用されて破滅する以外にはありません。

この点を考慮した上で経済改革。いや、国家改革を実行する覚悟が無い限りは。
今の中国を立て直す事など絶対に不可能です。
習近平を排除せずして、生き残る道などありえないんです。



・・・うん。まあ、こんなところでしょうねぇ。

えーと。皆々様もお気づきだと思いますが。これは安全保障における見解です。
李克強さんは経済に精通しておられる人ですから経済対策。経済改革。
中国経済の構造改革と言うのは十中八九。完璧なものにしているはずです。
しかしながら、安全保障に関する考察が抜け落ちています。
それも最高権力者が習近平である。と言う一番根本的な点を見逃している限りは。
李克強さんは確実に失敗します。
それほどまでに習近平と言う一人の存在が、今の中国にとって致命的な弱点であり。
中国全体にとって最大の不安要素だからです。

あんな人間が最高権力者として頂点に居座っている限り。
下にいる人間がどれだけ頑張っても上手くいくはずが無いんです。

「上手くいかなくても良い。自分の地位と権力さえ守れれば」

・・・と、そのように習近平が考えているからです。
この状況を何とかしたいなら習近平を排除する以外にはありません。
そして、それが出来ない以上。李克強さんでは中国経済は立て直せないし。
中国と言う国家それ自体もまた救う事が出来ない。

とまあ、こんな感じが私の個人的な見解で御座います。



それで、最後にもう一言だけ。
そもそもの話としては、なぜに習近平のような人が最高権力者になったのか。
中国ほどの大国を統治するには、あまりにも度量が小さ過ぎる。
・・・うん。この一点に尽きるんです。

このような人が、どうして最高権力者になったのか。未だに私には理解出来ない。
国家を統治する。と言う点について、あまりにも見識が無さ過ぎる。
常識。良識があるならば、自発的に最高権力者としての地位と権力を返上する。と、
そのような決断をして然るべき人です。
それすら出来ない。
明らかに自分には分不相応な地位と権力だ。との自覚も出来ない。
あまりに度量が小さく、あまりにも見識不足。実力不足な人です。

習近平は一つ勘違いをしています。
国家権力とは、一個人が所有出来るようなものでは無いんです。
また、権力の大きさに比例して責任も大きくなるものです。
それゆえに巨大な権力には、それに伴う巨大な責任が必ず存在する。
こんな当たり前の事すら理解出来ていない。
自分の権力を自分だけのものだと勘違いして、自分が背負うべき責任を忘れている。
そんな未熟な人間が、無理やり最高権力者になった結果。どうなったのか?

「全てを犠牲にするような自己保身しか考えられない」

今の習近平とは、そんな状態にあるんです。
まるで地獄の餓鬼畜生が如き浅ましさであり愚かさによって。
完全に自縄自縛の上に、孤立無援にして煉獄の炎に身を焼かれている事でしょう。
・・・分不相応な己の業に呑まれている。とでも言うべきでしょうか。
それが中国。アジア。ひいては世界に悪影響を与えているのが事の真相です。


まったく。
たった一人のバカのために。どれほど数多くの人間が後始末に忙殺されている事か。
・・・うん。私は、そのように考えているので御座います。いやはや^^;


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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21 . July
むっ!?トルコ軍がクルド人武装勢力に攻撃を仕掛けましたか・・・。

となると、やはり今回の軍事クーデターと言うのは、
エルドアン大統領の排除と言うよりも、反対勢力の排除を目的としたもの。
・・・と結論付けてよろしいみたいですねぇ。

うん。しかも円ドルの為替に至っては、一時的ではありましたが107円です^^;
クーデターが起こる前より円安に進んでいるわけですから、
よっぽど世界経済は安定している。と考えるしかありませんからねぇ。

と言うわけで、そのように結論付けておきましょうか^^;
まだ少し心配ではありますが、当面は一安心で御座います。
トルコ国内の安定は、中東地域全体の安定への第一歩ですからね。
徐々にでも中東地域における安全保障体制の構築へと進んでいる。・・・と、
私としても、そのように解釈する事に致します^^

まっ。あくまでも第一歩なので、これからがまた大変なんですけれどね^^;



さて。と言うわけで、これにてトルコの話は一度切り上げまして。
そろそろ中国の話題に戻りたいと思います。
それでは参りましょう^^

えーと。それで、この場所では中国国内では生き残りのための戦い。
権力闘争などの対立が発生していて。
それが表面化して流血沙汰になるのも時間の問題だろう。と言う話でした。
・・・うん。まあ、ほぼ間違いないでしょうね。

付け加えるのならば、今から中国を逃げ出すのでは遅過ぎる。
世界の果てまで追いかけられて、地獄の底に叩き落されるだろうから。
生き残るためには中国共産党を打ち倒し、中国の民主化を実現する事。
虐げられる人々を解放した英雄の立場になるしか無い。・・・とも書きました。
・・・うん。まあ、これも妥当なところだと思います。


まっ。それはそれと致しまして^^;

今回に話題とするのは、少しばかり遅れてしまいましたが。
先頃のASEMに関する話題で御座います。
まずは、こちらをご覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/160717/wor1607170009-n1.html

こちらは産経さんの記事になりますが、ASEMでの議長声明におきまして。
「国連海洋法条約に基づく紛争解決」との主張で中国を牽制した意味合いは大きい。
・・・と言うようなことが書かれております。

うん。もちろん今回の主張も重要ではあるんですけれども。
このブログでは少しばかり視点を変えまして中国側の言動。
特に李克強さんを注目したいと思います。


そもそも李克強さんと言うのは、習近平と比較しても相当にマトモな人です^^;
国際社会に対する協調路線を知らなはずが無いし、
中国の主張が暴挙暴論である事も十分に理解しているはずの人です。
そんな人が、わざわざ中国の代表として出てきたわけですからね。
当然ながら何らかの変化があるかもしれない。何らかの譲歩。配慮があるかも。と、
そのように予想したのは、おそらく私だけでは無かったはずです。

でまあ、そう考えますと今回のASEMにおきましては。
結果的には中国を牽制する議長声明に賛同したわけですから。
その分だけ配慮した。と解釈する事は出来るわけです。
仮に中国政府としての基本的な主張は変えなかったのだとしても。
でも、少なくとも国際社会との協調路線を意識する姿勢を見せたわけです。

これね。

その程度だと思われますかもしれませんが、今の中国の状況を考えるのならば。
これだけでも相当の譲歩である。と考える事が出来るんです。
例えば、中国の外相である王毅さんなどを見れば一目瞭然なんですけど。
今の中国では一つでも譲歩。配慮の姿勢を見せると、弱腰と批判されるんです。
そのために王毅さんは不自然なほどに。
これでもか。と言うほどの強硬姿勢を半狂乱になって叫んでいますでしょう?^^;
ですので、その点を考えますと今回のASEMでの李克強さんの立場と言うのは。
はっきり言ってしまえば、マイナスしか存在しないわけです。


国際社会から見れば、国際法を無視する暴挙暴論を振りかざした以上。
議長声明に賛同した点を考慮しても、国際社会での李克強さんの評価はダダ下がりです。
李克強さんは習近平よりはマトモな人だ。と言う自分の評価を、
習近平と同じ暴論を主張する事により自ら否定してしまったわけですからね。

そして、中国国内における評価を考えましても・・・やはりダダ下がりです。
中国を批判するかのような議長声明に賛同してしまった事実と言うのは、
まず間違いなく李克強さんに対して「弱腰だ」との批判が出てくる事でしょう。
つまるところ。
今回のASEMにおいて李克強さんは、ただ自分の評価を下げただけ。
・・・と言う物凄い貧乏クジを引いてしまったわけです。


でまあ、ここで一つ疑問が出てくるんですけれども。
こうなるくらいなら李克強さんもまた外相の王毅さんのように。
過激な言動で中国政府の主張を繰り返す。と言う選択もあったはずです。
ASEMでの議長声明すら拒否して、国際会議を台無しにする事も出来たはずです。
ええ。どうせ中国政府の主張はムチャクチャなんですからね^^;
ここで国際会議の一つや二つ叩き潰したところで、さして中国の評価は変わらないし。
そもそも中国が国際社会で孤立している状況も変わらないし。
何よりも、これらを実行しても批判出来る人が今の中国政府にいないからです^^;

李克強さんが自己保身に走ったのならば、国際会議を台無しにする。とか。
または、根本的な話として国際会議に参加しない。と言う事も出来たはずです。
別の誰かを参加させる。とか。中国国家としての参加それ自体をやめる。とかね。
それこそ習近平に出席させて国際社会の矢面に立たせる。と言う事も出来たはずです。
なぜならば。
南シナ海などの無分別極まる強硬姿勢を今の今まで主張したのは習近平なのであって。
最後の最後まで習近平に責任を押し付ける。と言う事も出来たはずだからです。

「自分の失策なんだから、自分で後始末をつけろ」

・・・と主張する事も出来たはずです。
実際に、そんな風に考えている中国政府。中国共産党の人間は数多くいるはずですから。
それでは、なぜに李克強さんは今回のASEMに参加したのでしょうか?
どこをどう考えても南シナ海。先の仲介裁判所の判決が議題に出るような。
そんな危険極まる国際会議に参加して、国内外を問わず自分の評価を失墜させるような。
とてつもなく物凄い貧乏クジを引いた理由。目的とは、果たして何でしょうか?



さてさて。ここが本日の本題になるんですけれどもね^^;

これは、あくまでも私個人の見解で「おそらく」と言う話ではありますが。
李克強さんは中国国内の経済対策。特に中国経済の構造改革を実行するために。
そのためにASEMへの参加と、中国政府の暴論を自分の意見として述べた。と、
そのように私は予想しております。

んー。李克強さんの立場を考えるのならば、やはりコレでしょうね。やっぱり^^;
中国経済を立て直すのならば今この瞬間が最後のチャンスです。
うん。そうですね。
ここで失敗したら最後の最後まで落ちるだけ。地獄の底まで真っ逆さまです。
李克強さんとしては、何としてでも今ここで構造改革を断行したい。
そして、そのためには習近平と、その派閥の協力を得る以外には無いわけです。

参考程度までに、今までの李克強さんの立場を書いておきますとね。
習近平は李克強さんを潜在的な脅威であると判断しており。
そのために相当な部分で圧力が加えて、李克強さんの行動が制限しておりました。
必然的に李克強さんがどれだけ強く経済改革を主張したとしても。
それを習近平は絶対に許さなかったわけです。

このような状況を打開して李克強さんが中国経済の構造改革を断行するためには。
何としてでも習近平の圧力を排除する必要があるわけです。
それゆえに。
今回のASEMにおいて従来の中国政府の主張。習近平の主張に賛成した。
習近平との協力関係を構築するために、あえて汚名を受け入れた・・・と、
そのように考えるのならば、今回の李克強さんの言動も理解出来なくはありません。


改めて確認しますが。
現在の中国において南シナ海の言動と言うのは、完全に暴走した状態にあります。
仲介裁判所の判決を一方的に無視するなど限度を超えた強硬姿勢。狂気の沙汰であり。
国際社会における孤立は避けられないので、普通はやりません。

つまり、中国政府内部。中国共産党内部において。
現在の中国政府の主張に反発する勢力は必ず存在する。と容易に予想出来ます。
うん。当然ですね。
何しろ習近平の強硬姿勢によって中国は明確な利益を手にする事も無い上に。
国際社会での孤立化と言う恐るべき巨大な損失を発生させたわけですから。
これは確実に習近平の失敗であり、それに対する批判。反発が無いわけがないんです。

そして、その筆頭が首相である李克強さんだろう。とも予想する事が可能なわけです。
なぜならば、習近平よりも常識的で、良識的でマトモな人であり。
なおかつ中国政府。中国共産党の序列でもナンバー2であるからです。
だからこそ。
その李克強さんが中国政府と同一の見解を国際社会で主張した事には意味がある。
最も批判して反発するだろう人が習近平に賛成する主張を行った事は。
現在の強硬姿勢が中国政府の統一見解である。と内外に証明するものであると共に。
習近平が中国政府。中国共産党内部で孤立していない事を否定するものだからです。


うん。それほどまでに李克強さんが習近平と同じ主張を行う事には意味があったし。
その意味の分だけ習近平は、李克強さんに救われた。と解釈出来るわけです。
繰り返しになりますが、今回のASEMでの李克強さんの発言。
南シナ海に対する見解を述べたのは、李克強さんとしてもリスクが大きいのです。
ええ。非常に大きいはずです。
習近平と同じ意見を述べる事は、自分は習近平と同罪だと認める事に等しいですから。

そんなわけで、これほどまでの配慮。助力を受けてしまえば。
もう習近平は李克強さんの経済改革について文句を言う事は出来ないでしょう。
・・・まあ、そのような条件だったのかもしれませんね。
李克強さんは国際社会と中国国内での自分の評価を犠牲にする代わりに。
習近平に対して自分の経済改革に賛成する事を約束させたんです。

ここまで李克強さんがやるのは、
本当の本当に今この瞬間が中国経済を立て直す最後のチャンであるから、です。



・・・と、そのように考える事が出来るんじゃないかなぁ。と、
そう私は考えているわけなのでした。いやはや^^;

それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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14 . July
さてさて。前回では中国に存在する三つの勢力。

習近平とその派閥を中心とした現在の政府中枢。
それに対抗する江沢民さんを筆頭とする従来の支配層。
最後に、従来の支配体制。国家体制の変革を目的とした勢力。

・・・これら三つの勢力が今の中国には存在する。と言う事で御座います。
まっ。一番目と二番目は非常に単純でわかりやすいんですけれども。
残る三番目の勢力が・・・ちょっとねぇ。不明瞭で不確定ですよねぇ。やっぱり。

いやまあ、確かにね^^;
私の個人的な希望的観測と言うか。主観でしかないじゃないか。と言われるとね。
んー。そのような部分が無いとは私も言えません^^;
と言うのも。
事ここに至ってもなお私の中では、中国国民による自発的な民主化。
中国国民こそが中国の未来を決めるべきである。
・・・と言うような期待を、どうしても捨て切れないからです。

もちろん。これを無責任な楽観論だ。と叱責されたら、私も反論出来ません^^;
でも、いつぞやにも書いた事ですが。
正義も理想も失ってしまったら政治。天下国家を論じる事など出来ません。
だから、私の個人的な価値観としては。
この点だけは、国民の意思こそが国家の未来を創る。と言う民主主義の理念だけは。
最後まで持ち続けよう。・・・だなんて考えているのです。



とまあ、そんな私の個人的な決意表明はともかくとして^^;
無論。単なる希望とか楽観論だけで国家体制の変革。民主化を目指す勢力がある。と、
それだけで私は判断したわけではありません。
もっと具体的な。ちゃんとした現実的な理由が御座います。

・・・うん。そりゃあね。ありますとも^^;
それが無かったら、さすがにね。いくら世界の隅っこのブログとは言っても。
そこまでテキトーな事は私だって書けませんもん^^;
と言うわけで。
これを本日の本題とさせて頂こうと思います。それでは参りましょう^^


と言うわけで、早速ですが本題に入りますとね。
今の中国で変革。民主化を目指す勢力が存在する現実的な理由と言うのは。
至極単純な話として。
それをやらないと破滅する以外には無いからです。うん^^;

そもそもの話として今の中国。特に中国共産党の状況としては。
信じられないくらいに危機的な状況である。と言う大前提が御座います。
ですので、「様子を見る」「日和見を決め込む」みたいな生易しい事は出来ません。
まして「逃げる」なんて選択肢が存在するはずも無いんです。
なぜかと言いますと。
それが出来るくらいならば、習近平はあそこまで強硬姿勢にはならないからです^^;

念のために確認しておきますが、現在の習近平の状況。
あそこまで強気一辺倒でゴリ押ししか出来ない状況が、一つの事実を物語っています。
つまりは、そうする以外に自分の身を守る手段が他に無い。と言う事です。



えーと。失礼ながら少し話は変わりますが。
なぜ今現在の中国国内では対立が発生しているのか?と言いますとね。
物凄く簡単に表現すると「責任の押し付け合い」が行われているからです^^;
と言うのも、今の中国と言うのはダメです。どうにもなりません。

経済戦略の失敗による中国経済の低迷を背景とした国内情勢の不安定化。
外交戦略の失敗による周辺諸国との関係悪化からの国際社会での孤立化。
そして、軍事戦略に至っては対中包囲網によって完全に封殺される始末。
トドメとして最悪よりも、さらに悪化しつつある環境問題。

はっきり言いまして、お手上げの状況なんです。
少なくとも今までの国家戦略を大きく転換させなければ、どうにもなりません。
そして、大きく転換するためには。
今までの国家戦略が間違いだった事を認める必要があるわけです。
そうなった場合には必然的な話として。
どこかの誰かに責任を押し付けて、中国国民に言い訳をする必要性が生じます。
ですので、今の中国では誰が責任を押し付けられて犠牲になるのか。
それを理由とした対立が発生しているわけです。

んー。まあ、ここまで中国の現状が悪化しなければね。
一致団結して事態の打開。現状の回復。改善を目指して協力する。・・・とか。
そんな事も出来たかもしれませんけれど。
・・・今ほどに悪化してしまっては、さすがにね^^;
ちょっと習近平の強硬路線と言うのは、あまりにも無思慮。無分別。無計画でした。
自分自身の保身ばかり考えて、あまりにも国益を度外視し過ぎたんです。
一切弁解の余地が無いくらいに、本当に最低最悪の執政だったと思います。


とまあ、話を戻しまして。
色々な意味で全ての元凶である習近平は、今現在に何をしているのでしょう?
やらなければならない事は数え切れないほどあります。
にもかかわらず、今の習近平は強硬姿勢と権力の掌握を最優先として動いている。
これは中国の状況悪化を阻止。改善させる事が目的なのではなくて。
状況が悪化しても自分が失脚しない事を目的として動いている。と言う事です。
つまり、中国の状況が悪化する事を放置している。問題解決を諦めている事の証拠です。

全ての責任を背負わされて犠牲にならないために。
今までの強硬路線は正しいとばかりに、強気一辺倒の姿勢を続けた挙句に。
自分自身を守るために権力の掌握を目指している。
・・・まさしく末期状態の独裁者の典型例と言える言動で御座います。


それでは、このような習近平の現状を基本軸として。
今現在の中国の国内情勢を見てみましょう。
習近平とその派閥の人間は、自分達が生き残るために動いています。
中国共産党と言う組織による独裁から、習近平と言う個人による独裁を目指しています。
もし習近平が失脚してしまえば、全ての責任を背負わされて習近平。
及びその派閥の全ての人間が破滅するからです。

これに対抗する反対勢力は、わざわざ江沢民さんまで担ぎ出して必死に抵抗しています。
ここで抵抗しなければ、やはり全ての責任を背負わされた挙句に。
問答無用で粛清されて徹底的に排除されてしまうからです。

そんなわけで。
どっちの陣営であろうと生き残るために。誰もが必死な状況だと言えます。
それゆえに今の中国。中国共産党では「高みの見物」が出来る人間は存在しません。
一人残らず全員が習近平と同じ状況にある。と考えるのが妥当で御座います。

いつでも逃げ隠れが出来るようにしておく。と言うのは自己保身の基本手段ですが。
今の中国の状況と言うのは、そんな暢気な事が許されるほど余裕のある状況じゃない。
何しろ。最高権力者が率先して自己保身に走っているような凄まじく異常な状況です。
当然の話として、低迷する中国経済が回復する事も無ければ、
国際社会での孤立化が解消される事もありえません。
・・・もうこれ以上ないくらいギリギリの、崖っぷちの状況が今の中国です。

いつ全てが崩壊するか。誰が生き残って誰が破滅するのか。この先の未来はどうなるのか。
それらの全てが何一つわからない恐ろしく危機的な状況にあるんです。
・・・対立が表面化して物凄い流血沙汰になっても不思議じゃない。
こんな状況で「何もしない」と言うのは自爆以外の何物でもありませんし。
まして「逃げる」なんて選択肢などは論外で御座います。



あー。そうですねぇ。
一応の参考程度までに、ここで逃げ出した人の末路について書いておきますと^^;

中国共産党が積み重ねてきた悪行の数々は、まったくもって洒落になりません。
特にチベット。ウィグルなどの少数民族に対する非人道的な扱いは犯罪です。
ぶっちゃけ。
ナチスのホロコーストと同類のものとして扱われる事になります。
となれば、やはりナチスと同じような末路となるのも避けられない事でしょう。

まあ、何が言いたいのか?と言いますと。
怒れる中国国民。チベットやウィグルの人々が世界の果てまで追いかけてくる。
・・・と言う事で御座います。
事実。世界各地に逃げたナチスの残党をユダヤ人の方々は何十年と追いかけました。
これと同じです。
世界中の中国人。華人コミュニティ。各種のイスラム勢力。
果てはアルカイダのようなテロ組織に至るまでが、中国共産党の残党を追いかけます。
自分達の同胞を極めて非人道的な手段で虐げた犯罪者として、です。

中国共産党の全ての方々には、心当たりについては山のようにありますでしょう?
自分達が今の今まで何をしてきたのか。過去にどれほどの大罪があるのか。
それを考えれば地獄の底まで追いかけられても文句は言えないはずですからね。
なので、逃げ切れるわけがないんです。
・・・逃げるのであれば、もっと早くに逃げるべきでしたね。今からでは遅過ぎます。


とまあ、それはそれと致しまして。
今の中国では、誰もがみんな必死で戦っている。と言う状況で御座いますね^^;
逃げる選択肢はない。戦うしかない。戦って勝つ以外に生き残る道はない。
負けたが最後。
全ての責任を背負わされた挙句に、ナチス同様の極悪人として処刑されるからです。
今の中国。中国共産党には勝ち残る以外に生き残る手段がありません。
となれば、必ず国家体制の変革。民主化について考える勢力が出てきます。
それを主張して諸外国との協力を取り付けて戦おう。と考える勢力が必ず出てくる。
なぜならば。
世界各国と協力を前提とする民主化勢力こそが、一番生き残る可能性が高いから。


もちろん楽な道ではありません。完全に茨の道です。
中国ほどの国家の変革を行うと言うのです。それは並大抵の労力ではありません。
もう泣きたくなるくらいに辛い苦行になる事でしょう。

しかし、今の中国共産党の人々が無事に生き残るには、この道を進む以外には無い。
ええ。そうですとも。
中国共産党を打倒し、民主化を推し進めた英雄としての立場以外には。
貴方達が無事に生き残る手段など他に無いんです。
・・・全てを誠実に真摯に受け止めて、死ぬまで贖罪する覚悟を決めなさい。
それ以外に生き残る道。許される道など存在しないのですから。



と言うわけで・・・つまりは、コレです^^;

このような中国内部の動きを利用して、中国を民主化させるんです。
国家体制の変革。経済の自由化と政治の民主化。
国家戦略の転換による国際社会との協調路線。アジア地域の安定。
ひいては新しい国際秩序の確立と世界平和の実現。

・・・うん。まあ、そんな事を私は考えているのでした。いやはや^^;
長々と書いてしまって、ごめんなさい。
それでは本日はこれで失礼します。皆々様。おやすみなさいませ^^

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13 . July
うーん。前回の文面を改めて読んでいたんですけど・・・。
無駄にダラダラと長い割には、サッパリ話が進んでいませんでしたよねぇ。
しかも最後の結論が、中国で対立が起こっている。どっちか勝つだろうか。
・・・です^^;

はぁ~。我ながら、なんだこりゃ?みたいな文面で失礼しました。
いや、そこそこ最近はマトモに書いていたはずなんですけど。
疲れて無理やり書いた上に、そのまま書き込んだらダメですよね。ナハハハ^^;

ごめんなさい。



とまあ、今回は物凄く謝罪してしまったところからスタートで御座います^^;
えーと。それで・・・どうしましょうか。
中国の国内情勢について、パパッと書いてしまいますとね。

中国では、三つの勢力が存在します。
一つ目は、習近平を中心とした現在の中国政府中枢の勢力です。
ひとえに習近平に独裁的な権力が集中させる事が基本的な目的になります。
最高権力者である習近平。及びその部下が生き残るために動いている。と、
そのように表現しても間違いではないでしょう。

二つ目は、その習近平と対立する中国共産党の勢力。
現状の支配体制は維持しつつも、習近平の独裁に反対しています。
習近平の独裁によって自分達の権利。利権が奪われる事と。
現在の支配体制が崩壊してしまう事を恐れているわけです。

三つ目は、経済の自由化と民主化などの国家体制の変革を目指す勢力です。
経済の自由化により低迷する中国経済を立て直す事が目的なんですけれど。
私は経済が苦手ですので、おそらく。と言う話になりますが。
極めて高い確率で経済の自由化は、中国の民主化に発展すると思われるので。
事実上の民主化勢力である。と表現してもよろしいかと思いますね。


うん。私が考えている現在の中国と言うのは、大体がコレです。
・・・だから、そういう意味でも前回に書いた事は物凄い中途半端でした。
昨日の私は何を考えていたのでしょうね?・・・私にもわかりません^^;


でまあ、この中では特に三つ目の勢力に関して重要でしょうね。
何を論じるにしても。
そんな勢力が今の中国にあるのか?と言う根本的な疑問が出てきますから^^;
と言うわけで、それでは早速ですが。
なぜに私が三番目。民主化もとい経済の自由化を求める勢力がある事を前提として。
中国の話を進めようとするのか?その根拠の話をしますとね。
一番の根拠としては、習近平と対立している勢力が弱過ぎる。と言う事です。

今現在の中国で、真正面から習近平と激突している勢力と言うのは。
あの江沢民さんになるわけですけれども。
いくらなんでもね・・・あまりにも高齢過ぎます。うん^^;
確か80歳を超えているはずです。えーと。ウィキで確認しますと・・・げげっ!

89歳っ!?

いや、ほぼ90歳となると、高齢なんてレベルじゃありませんね。ナハハハ^^;


しかしまあ、そうなると余計に考えられない話になります。
さすがに90歳もの人物ともなりますとね。
いくら中国共産党の長老だとしても、現役の最高権力者とは戦えません。
その年齢で権力闘争が出来るなんて尋常ならざる胆力の持ち主ではありますけど。
ぶっちゃけ。
本気で江沢民さんが習近平と戦うとなると・・・失笑されてしまいます。
さすがにね。誰もがみんな呆れてしまいます^^;

何よりも凄まじい高齢ですので、いつ何があるかわかりません。
神輿として担いでいたら、唐突に体調が悪化して担ぐ神輿が無くなった。
・・・なんて事になったら最悪ですし。
もし仮に勝利出来たとしても、その勝利がわずか数年で終わる事は確実です。
そんなわけで、習近平の対抗馬として江沢民さんの名前が出てくるようでは。
これではね。
あまりにも反対勢力。抵抗勢力としては弱過ぎるんです。うん。
私としても習近平の評価は非常に低いですけれど。
それにしたところで、江沢民さんでは戦う前から負けておりますからね。


なので、もっと別の誰か。もう少し若い。70程度の誰かが出てくるはずです。
・・・まっ。70歳でも十分に「おじいちゃん」ではあるんですが^^;
例えば。
前任者である胡錦濤さんや温家宝さんなどがそうです。

それくらいにはね。
もう少しマトモな名前が出てくるのかなぁ。と私も待っていたんですけれども。
事ここに及んでもなおサッパリ名前が出てこない。
仲介裁判所の判決を拒否して国際社会から孤立する。なんて状況ですら。
それでも出てこないとなると・・・彼らは第二の勢力じゃない。と言う事になります。
うん。そうですね。
そう考える以外には無いでしょう。このまま国際社会からの孤立を黙認していれば。
中国共産党の一党独裁体制。従来の支配体制を維持する事が出来なくなります。
どんな事をしてでも従来の支配体制を維持したい。と考えるのならば。
今ここで習近平を是が非でも失脚させて、新しい最高権力者を選ぶしかありません。

そして、それをやらない理由はただ一つ。
従来の支配体制の変革を目指している。と言う以外には考えられません。
よって。
その程度には第三の勢力が確固として存在している。と結論付けるのが妥当です。




とまあ、こんな感じで・・・どうだったでしょうか?^^;

うん。そうですとも。
私が書きたかったのは、コレで御座います。
余計に前回の文面が無駄にダラダラと書いていた事が分かりますよね。
いやいや、あれだけ民進党に「反省しろ」などと偉そうに書いておりましたけれども。
私も私で反省しなければなりませんね。いやはや^^;

今ここで改めて一からやり直すくらいの気持ちが必要なのでしょう。


それでは少し早いですが、本日はこれで失礼させて頂きます。
皆々様。おやすみなさいませ^^

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12 . July
うん。仲介裁判所による判決が出たみたいですね。
判決の内容としては、大方の予想通り。中国の主張が否定されたものでした。
こちらの日経さんの記事に詳しく書かれております。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H6C_S6A710C1MM8000/?dg=1&nf=1


それで、前回にも書きましたが改めて確認しますとね。
基本的に今の中国が行っている南シナ海の言動と言うのは、無計画なものです。
中国の影響圏。支配権の拡大を行うために。
軍事的恫喝を背景としたゴリ押しを延々と続けているだけの状態です。
その結果として国際社会における中国の立場が急速に悪化して、
孤立化への道を突き進んでいる。と言うのが実情になるかと思います。

うん。まあ、少なくとも習近平よりも以前の中国では。
恫喝と懐柔。アメとムチによる国家戦略を展開しておりまして、
実際にね。ある程度の成果を上げていたんですけれども・・・。
これが習近平の時代になってから、やり方が一変してしまったのです。

んー。簡単に言いますと、アメとムチのアメが無くなったわけです。
と言いますのも。
習近平の度重なる失策によって中国の状況が悪化してしまって。
相手にアメを提示するだけの余裕が無くなってしまったわけです。うん^^;


えーと。中国政府。中国共産党の立場としては、ですねぇ。
確かにね。対外的な影響力の拡大も重要な目的としておりますが・・・。
しかしながら、それ以上に重要な目的として支配体制の維持が存在します。
従来の支配体制である中国共産党の一党独裁体制の維持。
これこそが中国共産党にとって最大の目的になるわけですね。
そして、現在の中国の国内情勢。中国経済は悪化の一途を見せております。

つまるところ。
中国共産党による支配体制を維持するために国内情勢の改善。
中国経済の改善こそを最優先としたがために。
対外的な影響力の拡大が二の次と言う扱いになっているわけであり。
それゆえに。
相手を懐柔させるためのアメを提示する余裕が無くなった結果。
強気一辺倒の軍事的恫喝を延々と繰り返すだけ。と言う現在の状況になったわけです。


とまあ、このように。
物凄く単純な理屈で今の中国と言うのは動いているわけで御座います^^;
これは裏を返せば、複雑な事を考えている余裕が無い。と言う事になるかと思います。

で。

ここから考えますと半ば必然的な話として。
今回の仲介裁判所の判決を拒絶した事につきましても・・・。
その場の成り行き任せの言動であり、特に何らかの思惑があっての事ではありません。
あくまでも目先の損得による判断だと思われます。
また中国政府。中国共産党。習近平が失敗した。失策だった。敗北だった。・・・と、
そのような事実を覆い隠すため。
中国国内での批判を受ける事を避けるための言動でしかない。と言う事ですね。


さて。そんなこんながありまして。
今回の判決を受け入れない。と中国が主張した事によって。
現在の中国は完全に国際法を無視している。と言う事が世界各国の共通認識となりました。
この事実に加えまして、昨今の低迷する中国の経済状況を考慮しますと・・・。

「中国に味方をしても利益が無い。むしろ大多数の国々を敵に回す事になる」

・・・と言う事実が確定した事になるかと思います。
当たり前の話になりますが、今まで以上に中国は窮地に立たされる事になります。
今までの中国も相当に無理を重ねておりました。
中国国内への対応と中国国外への対応を同時に行ってきましたが。
そろそろ片方を切り捨てて、残る片方に集中しなければならなくなるでしょう。
繰り返しますと、中国共産党の最優先の目的は現在の支配体制の維持です。
そんなわけで。
これからの中国は、対外的な国家戦略の転換を余儀なくされる事になるでしょう。
んー。具体的に申し上げますと・・・。

「国際社会に対する協調路線を全面的に押し出しつつ、
中国経済の低迷による国内情勢の不安定化を全力で阻止する」

・・・と言う事を考えるようになるのが、妥当なところかと思います。



ですが、そうは問屋が卸さない。

何事もそう上手くはいかないのが世の常で御座います^^;
今の中国が対外的な戦略の転換。国際社会に対する協調路線に変えようとすれば。
その場合に最大のネックになるのが、最高権力者である習近平の存在です。
そもそもの話としても。
今のように中国が危機的な状況に陥った最大の原因は、習近平の度重なる失策です。

うん。まあ、確かにね。
中国の経済成長が鈍化して、それにより国内情勢が不安定化する事。
それにより中国共産党の一党独裁体制と言う極めて歪な支配体制が揺らぐだろう事は。
遥か以前から指摘されておりましたし。
それを考えれば習近平が存在しなくとも遅かれ早かれ。中国は今のような状態になった。
今のように中国経済が低迷して手詰まりの状態。自縄自縛の状態に陥っていた。
・・・と言えなくもありません。

でも、それを考えましても。
習近平の度重なる失策が致命的なまでに中国の不安定化を早めた事については。
これは否定する事が出来ない極めて重要な事実であるかと思います。



まあ、何が言いたいのか?と言いますと。
もはや習近平にとっては、たった一度の失敗も許されない状況だと言う事です。
国際社会との協調路線を選ぼうとすれば、どうしても国外戦略の転換が不可欠です。
でも、それは同時に従来の国外戦略が間違っていた。と認める事にもなります。
今の習近平には、それが出来ないんです。

んー。ぶっちゃけますとね。
今回の仲介裁判所の判決に対して、中国がバカ正直に応じる必要って無かったんです。
ええ。判決に従うフリをすれば良いんですから^^;
一つのパフォーマンスとして判決に従う。との公式声明を出して。
後は素知らぬ顔をしている。と言う選択も無いわけではありませんからね。
少なくとも、断固拒否する。と主張よりは国際社会を敵に回す事はありません。
うん。十分に時間稼ぎくらいは可能だったはずです。

なので、今回のように即座に反発して。
仲介裁判所の判決など認めない。拒否する。などと宣言するのは悪手もいいところ。
無駄に国際社会と対立して中国の孤立化を内外に知らせるだけですから。
だから、そんな風に考えますとね。
今回の中国の主張と言うのは、かなり異常な事でもあるんです。

・・・さて。それでは中国は、なぜ従うフリをしなかったのでしょうか?
時間稼ぎを選ばずに、真正面から対決するような姿勢を見せたのでしょうか?
うん。その理由は一つしかありません。
今の習近平は、従うフリすら出来ないほどに追い詰められている。と言う事です。


ちなみに、参考程度までに書きますとね。
私達日本の場合。東シナ海の尖閣諸島の場合でも同じ事があったんです。
これは少し昔の話で、それも極めて短期間・・・と言うか一瞬の話だったのですが^^;
実は日中両国が和解した事があったんです。
でも、和解内容が公表された瞬間に中国の国内世論が反発したんです。

「日本側に譲歩した。事実上の中国の敗北だ。中国政府は弱腰だ」

・・・と言うような反発が発生したために。
中国政府。習近平は即座に和解を反故にして強硬姿勢。反日を継続したわけです。
そんな事もありまして。
今の習近平にとって「相手に譲歩する」と言う選択肢は最初から存在しないんです。
それが仮に単なるパフォーマンスだけだとしても習近平には出来ない。
だとすれば、国際社会に対する協調路線など今の習近平に選べるわけがないんです。
国内世論の反発。自分に対する批判が恐ろしいからです。


と言うわけで、ここで前回の最後に書いた話になります。
中国国内で習近平と中国共産党の対立が発生して、それが激化するだろう事は。
これはもう確定事項なんです。
これについても、改めて確認しておきますね。

習近平は絶対に譲歩出来ない。譲歩すれば自分の破滅以外には無いから。
だから、どうしても国外戦略の転換など出来ない。強硬路線を貫くしかない。

これに対して中国共産党は譲歩したい。出来る事なら今すぐにでも。
譲歩して国内情勢の安定化を優先させたい。自分達の支配体制を守りたいから。

この両者の対立と言うのは、もうどう考えても回避する事は不可能なんです。
だって。
対立を回避するために、今まで国内戦略と国外戦略の両方を同時にやってきましたけど。
さすがにね。もう限界になっておりますからね^^;
最後の望みをかけていた国際銀行。AIIBについても。
今回の判決を拒否する。と宣言した事による国際社会での孤立化が足を引っ張ります。
と言うかトドメになってしまいましたからね。
だから、何をどうしようとも・・・どうにも出来ない。どちらか選ぶしかない。

国際社会と対立してでも国外戦略を維持するか。
国際社会と和解するために国外戦略を転換するか。

習近平の自己保身を優先するのか。
中国共産党の支配体制を優先するのか。

この二つのうち。どっちかを選ぶ以外には無いんです。
それゆえに両者の対立は避けられない。激突する以外に道は無い。
さてさて。果たして、どっちが勝つのでしょう?


・・・うん。まあ、こんな感じで大体あっているかなぁ。と思います。いやはや^^;

それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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