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09 . May
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31 . December
えーと。前回は世界情勢の不安定化により、世界中の資金の流れが変わる。
リスク回避のために安全な場所へと流れる動きが発生して、
その中でもヨーロッパからアメリカに流れる動きが物凄い事になる・・・かも。
と言うような話で御座いました。


まっ。私は経済が苦手ですので^^;
それほど簡単に動きが確定するわけではないかもしれませんけれど。
それでも考慮しておくべきには、現実的な可能性があるかと思います。

うん。やっぱりね。
前回にも書きましたが、安全保障を伴わない経済戦略は成立しません。
これから先の時代。世界全体が激変する時代において。
単なる数値上における論理など無力である事でしょう。


さて。それで本日の話題なのですけど。
しつこいかもしれませんが、もう少しだけ中東の話題をさせて頂きます。
・・・この期に及んで、まだあるの?と呆れられてしまうかもしれませんが^^;
もはや中東情勢は、安定化する可能性が限りなくゼロの状態に陥ります。
ええ。もうイスラム国を倒せば、それで全てが終わる。と言う状況ではありません。


と言うわけで、まずはこちらをご覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151229/wor1512290007-n1.html

こちらは産経さんの記事で、サウジアラビアに関する事が書かれております。
世界的な原油価格の下落によりサウジアラビアが2年連続で赤字財政になった。
・・・と言うニュースなのですけれど。
うん。これ一つだけでも、相当にヤバイ事がわかってしまいます。



既に何度か中東情勢について書いてきましたが、
今現在の中東地域には従来に存在してきた安全保障体制が存在しておりません。
もう消滅してしまっている状態であり、これは極めて危機的な状態です、
極端な事を言えば、すぐにでも中東全域が火の海になっても不思議じゃない状態です。

でまあ、中東地域における従来の安全保障体制とは。
イスラエルの存続を最優先として構築された、アメリカ中心の安全保障体制です。

色々な意味でルール違反のイスラエルを中東諸国に容認。黙認させるために。
あらゆる懐柔策がアメリカを中心として行われた結果。
一応の安定を見せていたのが、従来の中東情勢であり。従来の安全保障体制でした。

うん。ここまでの事は既に書いたと思います。




でね。

この安全保障体制について、もう少しだけ詳しく書いていきますと・・・。
まずアメリカは大多数の中東諸国を懐柔するために。
一つの基準を構築したんです。
つまりは、イスラム教の多数派であるスンニ派を優遇する事です。

えーと。これは安全保障の知識の一つになるんですが・・・
不特定多数。地域一帯を懐柔するためのセオリーとしては。
多数派を優遇する事で、大多数の支持を獲得する。と言うものがあります。
・・・まあ、単純な話として一つ一つ少数派の意見を取り上げるよりは。
手っ取り早く懐柔させる事が出来る。って事ですからね。
なので、アメリカは従来の中東戦略の基本方針として。
イスラム教スンニ派を優遇し、その反対にシーア派を冷遇してきた歴史があります。


さらに付け加えるのならば。
ここに君主制と言う旧来の国家システムに対する肯定。黙認なども含まれます。
ええ。アメリカは中東諸国に対して民主化しろ。とは、あまり強く言いませんでした。
・・・少なくとも、中国よりは強く言わなかったはずです。
このようなアメリカの態度についても懐柔策の一環です。
旧来の国家システムである君主制を肯定する事によって、
中東諸国の有力者。権力者からの支持を獲得し、懐柔し易くするためです。


んー。もう一つ付け加えましょう。
アメリカは、さらに中東諸国の支持を不動のものにするための手段として。
中東地域の利益を守ってきた事。
すなわち一定の原油価格を守る事で、中東諸国の利益を守ってきた事も指摘出来ます。
世界的に優遇された生活環境を守る事によって、中東諸国の不平不満を黙らせる事。
・・・イスラエルに対する批判を封殺し、黙認させる事を画策したんです。


これらの全てが、アメリカが従来に行ってきた中東戦略であり。
中東地域に存在していた従来の安全保障体制である。・・・と、
そのように私は個人的に考えております。



それで、ですねぇ。
ここから本題に入るんですが・・・今のアメリカ政府。オバマ政権って。
今しがた書いた事の全て。
今までアメリカが実行してきた中東戦略と、逆の事をやっているんです。

まず最初に、オバマ政権はスンニ派を優遇する事をやめました。
シーア派を冷遇する事をやめたんです。
先のイランに対する核兵器に関する合意による制裁解除。
これは今まで優位にあったはずのスンニ派諸国が警戒するには十分なものでした。
この合意において、極めて強力にサウジアラビアが合意に反発したのは。
自分達の地位。スンニ派の地位が揺らぐ可能性を考慮したがゆえの事です。

次に、オバマ政権は君主制についても否定する言動を見せました。
イランとの合意は、イランが行う民主的な選挙の肯定でもあり。
間接的には君主制を残るスンニ派諸国を否定するものでもあります。
そういう意味でもイランとの合意は、スンニ派諸国にとって認められないものでした。


最後に、オバマ政権は原油価格の一定額を維持させる事も放棄しました。
いえ、放棄するどころか。
自ら率先して原油価格を下落させるような言動すら見せております。
これは明らかに従来の中東戦略の方針に反するものです。

これにより中東諸国は産油国としての優位性。
半ば無条件に獲得してきた利益。国益の大部分に打撃を受ける事になりました。
そして、それは当然の話として・・・。
莫大な利益により封殺してきた不平不満が噴出して表面化する事を意味します。



・・・この不平不満と言うのは、本当に大きいのですからね?

まずスンニ派としてシーア派よりも優位であるからこそ。
両者の激突は回避されてきたんです。
しかしながら、ここにきてシーア派の地位が向上したとなれば。
相対的にスンニ派の地位は下がるわけで・・・両者の対立が再燃するのは自明の理です。

次に君主制と言う旧体制の国家システムに対する弊害も出てきます。
中東諸国において世俗派の民主化勢力が台頭し、
結果的にアラブの春が再び発生する可能性が出てきます。

うん。前回のアラブの春が、大多数の中東諸国で不発だったのは。
何度も言いますが、産油国としての莫大な利益があればこそです。
その利益があればこそ、君主制と言う国家システムへの不平不満は小さく。
そのために民主主義が拡大する動きは限定的に終わりました。


ですが、ここで問題になるのが昨今の世界的な原油価格の低迷です。
アメリカが一定額を維持してきたはずの原油価格が維持されなくなった事で、
獲得してきた産油国の利益が大幅に減少する事態になってしまいました。

当然ながら、次に発生するアラブの春。第二次アラブの春とも言うべき流れは、
利益の減少による国民の不平不満を後押しに行われるものであって・・・。
前回のように限定的な動きになる事は、まずありえません。
本格的な民主化の動きが中東諸国で拡大する可能性が極めて高くなります。



よろしいですか?
サウジアラビア。及び中東のスンニ派諸国は、これを一番恐れているのです。
シーア派の勢力拡大と、産油国としての利益の減少。それに伴う民主化の動き。
これら三重苦をサウジアラビア。スンニ派諸国が背負っているのが現状です。
これを打開するために彼らが極めて強力かつ。強硬な手段が行われたとしても・・・。
私は何一つとして不思議には思いません。


無論。だからと言って、私は君主制を肯定するつもりなどありませんし。
民主化の動きを否定するつもりもありません。
シーア派が不当に冷遇される状況が継続する事が望ましいとも思いません。
しかしながら。
無用な流血。数え切れないほど無数の命が失われる。となれば話は別です。
このような現状があるためにサウジアラビア。
または、中東地域のスンニ派諸国が本格的に動き出す可能性を考えると。
アメリカ。オバマ政権の動きは、少し軽率だったのではないか。と私は思います。


もう少し踏み込んで意見を言いますと。
おそらくサウジアラビアなどのスンニ派諸国は。
テロ組織であるイスラム国の動きなどよりも、シーア派の勢力拡大を警戒し。
何かの理由をつけて、シーア派を攻撃する事を画策している可能性がある。
・・・と、私はそのように考えております。

その理由はシーア派勢力を構成する組織体系にあります。
イランはもちろん。イラクも民主主義国家であり。
シリアのアサド政権についても、建前上は民主主義的な選挙を前提とした政権です。
つまるところ。
シーア派勢力と世俗派の民主化勢力が結託する。・・・と言う可能性が存在し。
万が一にも、そのような事になれば君主制のスンニ派諸国で片っ端から革命が起こります。
うん。その可能性をスンニ派勢力が考えているのならば。
今ここでシーア派勢力を攻撃して打撃を与える事によって、
スンニ派の優位性を確固たるものにしておこう。と考えるのが妥当だからです。


以前に私は、従来の安全保障体制が消滅してしまった事により。
イスラエルを守るものが何も無くなった。と書いた事がありましたけれども。
それと同じように。
従来の安全保障体制が消滅した事により、スンニ派勢力。
スンニ派諸国の優位性を守るものも無くなった。と言うわけです。
ならば、新しい安全保障体制を構築する。
それもスンニ派勢力の優位性が確保出来る形での安全保障体制を確立させるしか無い。
そして、そのためには。
国際社会において地位を向上させつつあるシーア派を、今ここで叩く以外には無い。

オバマ政権がレームダックとなり、アメリカが身動きが取れない以上。
シーア派を攻撃する好機は、今この時しか存在しない。・・・ってね。


うん。仮に私がスンニ派諸国の保守派ならば、間違いなくそう考えます。
先頃に結成されたサウジアラビアを中核とする対テロ連合が、
対シーア派連合になるのは時間の問題だ。と私が考えた理由は、こんな感じです




いやぁ~。何とも長くなってしまってしまいましたね^^;
それに・・・随分と遠回しな説明になってしまいました。ごめんなさい。
ただ。
それにしてもね。
アメリカ。オバマ政権が行う中東戦略と言うのは、極めて危ういものが多いのです。
特に最大の親米国家であるはずのサウジアラビアに対するオバマ政権の冷遇ぶりは、
ちょっとビックリするくらいに。驚愕するレベルです。

いえ、これはサウジアラビアに限った話ではなくて。
私達日本にとっても同じ事が言えるんですが・・・。
オバマ政権の特色として、同盟国に対する冷遇がハンパじゃありませんでした。

今でこそオバマ政権はアジア戦略として、中国に対抗する姿勢を見せていますが。
ちょっと前までは過剰に中国への配慮を行うあまり。
同盟国であるはずの私達日本への態度が極めて冷たいものばかりでした。
なので、私達日本の立場と致しましても。
今のサウジアラビアがどれほど苦しい立場にあるのか。
また、どれほど大きな不満をアメリカに持っているのか。よくわかるかと思います。



この点について今のアメリカ政府。オバマ政権って、まったく考えていない。
何一つとして考慮していないように思われてならないんですよねぇ・・・。
いや、そりゃあね。
イスラム国などのテロ組織への対応が優先されるのは十分理解出来ますけれど。
そのために同盟国を犠牲にしたり、そもそもの安全保障体制を否定してしまっては。
これは本末転倒なのではないでしょうか?

んー。わかるんですよ?
イランとの合意がオバマ政権の政治的遺産。レガシーになるわけだから。
サウジアラビアよりもイランを優先する。と言う姿勢はわからなくもありません。
しかし、その結果として今や中東情勢は爆発寸前です。
スンニ派とシーア派の激突が起こらないわけがない状況になっています。
これでは・・・さすがにね。
レガシー云々などと言っていられないのではありませんか?



・・・いや、もう遅過ぎるんですけれどね。
でも、オバマ政権は・・・もう少し慎重に行動するべきだったと思います。
特にジョン・ケリー国務長官については、何か新しい事を実行する前に。
今の現状を維持する。と言う事を行うべきだったと思います。

目先の利益が欲しいばっかりに、余計な事をして余計な敵を作ったり。
せっかく同盟関係にある同盟国を軽んじて。
挙句の果てに安全保障体制それ自体に実害を与えるべきではなかった。
世界秩序。世界平和を破壊してまで、レガシーを求めるべきではなかった。
・・・自分達の間違い。失敗を素直に認めず。
中途半端に誤魔化すような愚かな真似は控えるべきだった。と思います。


一応。言っておきますけれど。
中東地域と違ってアジア地域の安全保障体制が生き残っているのは。
ひとえに。
私達日本がアメリカの分まで安全保障の負担を背負っていたからです。
もしも私達日本が何もしなかったのであれば。
アジア地域も、中東地域と同じように安全保障体制が消滅し。
結果的にアジア全域が火の海になるような、恐るべき戦争が起こっていた事でしょう。

・・・少しだけでも良いので、どうぞ反省して下さいませ。




とまあ、ここまでにしておきましょう。
それにしても・・・はぁ~。中東の混乱は、止められませんでしたねぇ。
なんとも無念で御座います。
・・・まっ。私一人が悩んだところで、どうなんだ。と言う話ですけどね。いやはや^^;


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

拍手[2回]

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24 . December
んん?なんだこりゃあ・・・。
ちょっとこちらをご覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151224/wor1512240022-n1.html

シリアのアサド政権のムアレム外相が中国の北京で、
来年に行われる国連仲介の協議に代表団を派遣する。との発表をしたそうです。
なんとも・・・唐突な動きで御座います。私もビックリしました^^;


うーん。まあ、ここで一つわかる事は・・・。
シリア情勢が現状維持では終わらなくなった。と言う事でしょうね。やっぱり。

この中国の行動は、明らかに先頃に行われた米ロ両国。
または、その後の国連決議の合意を上回るものであり。
はっきり言いまして、アメリカを完全に無視した行動だと言う事です。


で、これを今ここで中国が行う。と言うのも不思議な話です。
中国は今まさに対外関係を改善させるために動いているわけであって。
当然ながら、アメリカとも関係改善を模索しているはずです。
そんな中でアメリカが全否定するアサド政権に協力するような事をして、
無意味にアメリカの神経を逆撫でするような事は、中国にとっても得策では無いはず。

何よりも。
今の中国には、中東問題に介入出来るような余裕は無いはずです。
ええ。自分達の問題だけで手一杯であるはずですからね^^;
少なくとも、ロシアと同じレベルの介入を行う事など絶対に不可能です。
ですので、今回の中国の動きが、中国の自発的な動きとは考え難い。
だとすると・・・考えられる可能性は一つ。
今回の中国の動きは、ロシア側から依頼されたものだ。と考えるのが妥当です。

・・・たまにね。
中国とロシアの間では、このような取引があったりするんですよねぇ。うん。


まあ、それはそれとして。
中国においてアサド政権が次回の国連仲介の協議への参加を表明した事で、
次回の協議ではロシアと中国がアサド政権側に立つ事が予想されます。
それに加えてオバマ政権がレームダックで動けない。
アメリカが身動き出来ない状況を考えると・・・。
次回の協議では、確実に先に行われた米ロ両国による合意を上回る動きが出てきます。
つまるところ。
非常に高い確率でシリア情勢が変化する可能性が出てきたわけです。


まあ、ね。

この動きは、ある意味では当然のものであるかもしれませんけどねぇ。
オバマ政権がレームダックで、アメリカの身動きが取れない。
にもかかわらず対ロ制裁は継続されて、売られたケンカが続いたままだとすれば。
そりゃあロシアも、こんな好機を見逃すはずがありません。

うん・・・本当にプーチン大統領は容赦しないでしょう。
今までの対ロ制裁による劣勢の、その全てを来年一年間で覆そうとするはずです。
ロシア。プーチン大統領が、どれほどまでに恐るべき事を仕掛けてくるのかは・・・。
私如きでは予想すら出来ない事で御座います。
でも、それは・・・それは非常に恐ろしい事であるはずです。
それだけは絶対に間違い事だ。と私は断言するところで御座います。


そして、それを今の欧米諸国に止める手立ては無い。
止める手立てが無いのに、対ロ制裁を継続してロシアにケンカを売り続けたわけです。
最後の最後。今この時に至るまで。・・・なんと愚かなんでしょうね。
いわば自業自得以外の何物でも無いわけで、もうどうしようもありません。
ホントにねぇ。
今回がロシアと和解する最後のチャンスだったと言うのに・・・。



とまあ、それよりも一つ謝っておくべきで御座いますね。
ごめんなさい。
私の読みは甘過ぎました。

先の米ロ両国の合意により、欧米諸国が歩み寄りを見せる可能性がある。
ならば、その中に中東地域に新しい安全保障体制を構築する余地はあるはずだ。
未だ中東地域に平和と安定を取り戻す可能性は、残されているはずだ。

・・・などと考えていた私の頭は、凄まじくハッピーだったようです。
本当に私はダメダメでした。


この期に及んで欧米諸国もロシアと対立を続けるような事は無しないだろう。
さすがに。
いくらなんでも、もうやめるだろう。と私も思っていたんですけど・・・。
甘い見通しで、儚い希望だったようで御座います。
しかしまあ、オバマ政権は今更と言う事なので仕方ないにしても。
さすがにヨーロッパは考えを改めるだろう。と思っていたのですが・・・。
ダメでしたね。


それにしても、ここでロシアと和解せずして、どうやって難民問題を解決させるのか。
どうやってヨーロッパを守っていくのか。
・・・どうやってヨーロッパの安全保障体制を構築していくつもりなのか。
よもや。
一度受け入れた難民を国外に追い出す。なんて事を考えているわけでもあるまいし。

本当に。つくづく思いますけれど。
今のヨーロッパって自国の事しか考えませんよねぇ。
ヨーロッパ全体を考えて行動している国家が一つもありません。
ヨーロッパ全体の平和。ヨーロッパ全体の安全保障なんて、本当に誰も考えていない。
うん。そうですとも。
私達日本だってアジア全体の事を考えて行動しているのですから。
それと同じ事がヨーロッパに出来ない理由など、どこにも無いはずです。

・・・何がEU。ヨーロッパ連合なんでしょうね。私には理解出来ません。


まあ、ともかく。
ロシアはアメリカを無視してシリア情勢の変化を画策しているわけですからね。
となれば、それに伴って中東情勢が今以上に悪化する事は確実ですし。
何よりも悪化するスピードが、物凄く早くなってしまいました。

ええ。アメリカは動けずとも、サウジアラビアなど中東諸国は動けますからね。
従来の安全保障体制が消滅してしまっている今。
誰もがみんな自分達の身を守るために動き出さなければならないからです。
・・・だからこそ、欧米諸国とロシアが協力して。
中東地域が不安定化しないように双方お互いに努力をしなければならなかったんです。
そして、その協力こそが中東地域に新しい安全保障体制。
新しい希望として中東地域の未来に結実するはずだったのです。


でも、その考えも・・・本当に儚いものだったようです。
結局のところ。
何をやったところで止められないものは、止められないのかもしれませんね・・・。



本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ。

拍手[1回]

23 . December
あー。やっぱりダメだったかぁ・・・。
まずはこちらをご覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151223/wor1512230024-n1.html

これは産経さんの記事なのですけれども。
アメリカが対ロ制裁の追加を発表したそうです。
・・・うん。まあ、こちらは仕方ありません。
以前にも書いたようにオバマ政権はシリアの安定化を放棄しましたので、
今更オバマ政権に期待するだけ無駄です。
ただ。
問題なのは、ヨーロッパも経済制裁の再延長を決定した。と言う部分です。
うん。これにてヨーロッパとロシアの合意。ロシアとの協力は絶望的になったわけです。
ギリギリで何とかなるかと思いましたけど・・・何ともなりませんでしたねぇ。


ともかく。
これで予定を変更しなければならなくなりました。
中東情勢の安定化。スンニ派とシーア派の激突を未然に回避しようとしたのですが。
今回の一件で事実上。両者の衝突は避けられないものになってしまいました。
ええ。ロシアの協力が得られなくなってしまったからです。
今以上に中東情勢が混乱する事は、これで確実です。


うん。まあ、そうですねぇ。
ちょっと今回のヨーロッパの決定について意見を述べるとするのならば。
先頃に行われたアメリカとロシアの合意によってシリアが安定化の兆しが見えており、
今ここでロシアと無理に協力しなくても、難民問題については何とかなるんじゃないか。
みたいな。
そんな過度に楽観的な思惑がヨーロッパの方々にはあったのかもしれませんが・・・。


そんなわけないじゃん。そんな甘い状況なわけないでしょう?

そりゃあシリアに限定したの話であればね。
ロシアはアサド政権を守らなければならない以上。
今以上にシリアが混乱する事はロシアだって望んでいないでしょうし。
さすがに今回の合意についても、ロシアが無視するような事はしないでしょう。
でもね。
中東地域ってシリアだけじゃないんですからね?
シリア以外で、シリア以上の混乱が発生する事なんて十分にあり得るんですからね?
・・・あるいは、アフリカ辺りでも新たな混乱が発生するかもしれないし。

まあ、そもそもの話としても、既に中東地域の安全保障体制は消滅してしまって。
サウジアラビアが独自の行動を見せている状況があるんですよ?
これから先の中東地域がどうなるのか。誰にもわからない状況なんですよ?
この状況を一刻も早く何とかしないと・・・今以上の混乱が発生する事は間違いないし。
それに従って今以上の難民が発生する事もまた間違いないはずです。
そして、その難民の大多数は当然のようにヨーロッパに流入する事になります。


ロシアが何もしなくても。
いえ、ロシアが何もしないからこそ中東情勢は、今以上に混乱する事になる。
それゆえに中東情勢を安定化させるために、絶対にロシアと協力するべきはずなのに。

中東情勢が今以上の混乱していくのをロシアが何もせず、ただ静観を決め込み。
その結果として大量の難民をヨーロッパに流し込む事で、
ヨーロッパ各国に大打撃を与えて、EUを崩壊させる、対ロ制裁を消滅させる・・・と。
そのような手段をロシアは選ぶ事だって出来るんですよ?

よろしいか?ヨーロッパの方々。
失礼ながら貴方達の状況が、今よりも好転する。などと言う事は、
絶対にありえない事なんですからね?
なぜなら、それくらいにヨーロッパが後手に回っているからです。
何度も言いますけど、今の今まで安全保障をまったくやってこなかったでしょう?
それなのに今の段階からロシアの先手を打とう。なんて出来るわけないでしょう?
一体。何を考えているんです?そんなにヨーロッパを火の海にしたいんですか?
そんなに自分達の祖国を滅ぼしたいのですか?

・・・ちょっと信じられませんね。信じられないくらい実力が低い。
本当にさ。ふざけるのも大概にして頂きたいところです。
現状の中東情勢を放置して、ロシアとの対立を継続する。なんて。
そんなバカな事をなんで決断出来てしまうのです?本当に救いようがありません。



まあ、仕方ありませんね。
それほどまでにバカの集まりだ。と言うのなら、こっちも予定を変えるだけです。
中東情勢が今以上に混乱し、その混乱がヨーロッパにまで飛び火する事を前提として。
これからの話を進めさせて頂くだけです。
・・・って言うか。それ以外にどうしようもありません。

ロシアの協力が得られないとなれば、やはりスンニ派とシーア派の激突は不可避です。
これを未然に阻止する事は出来ないでしょうし。
そうなってくると・・・イスラム国を倒す事それ自体も難しくなってきます。
うん。イスラム国を倒した後にスンニ派とシーア派が激突する。
なんて都合の良い展開になるわけがありません。
・・・その程度の分別と度量が中東諸国にあるなら、誰も苦労はしませんからねぇ^^;

むしろ混乱させる事を狙ってイスラム国が意図的にスンニ派とシーア派を対立させようと、
両者の激突を誘発させようとする。・・・くらいの事にはなります。
そのような可能性が潜在的に存在する今の中東情勢において、
アメリカはレームダックで動けない。ヨーロッパは相変わらずの無関係を気取り。
ロシアはロシアで中東情勢の混乱を見て見ぬフリをする。
となれば・・・。
次のアメリカ大統領。アメリカ政権が樹立するまで現状を維持するなど絶対に無理です。
今よりもなお確実に中東情勢は悪化します。・・・手が付けられなくなってしまう。



こんな有様になってまで、それでも中東地域に平和と安定を取り戻そう。などと、
そんなバカな事を考える私って、筋金入りの大マヌケなのでしょうか?^^;
はぁ~。本当にねぇ。
シリアと同じような状況が、中東地域のあっちゃこっちゃで出現するでしょうし。
これらを止めるとなれば、今以上に難しい事になるのは間違いありません。

実は水面下ではロシアと交渉しています。
一応。建前として対ロ制裁を継続しているだけです。
みたいな可能性に期待するのは・・・さすがに楽観的過ぎますしねぇ。うん^^;


でもまあ、最終的にヨーロッパの方々が全ての責任を背負う事になるわけで。
当人達がそれで良い。と言うのなら部外者の私は、もう何も言いませんけどねぇ。
でも、本当に最後の最後。
言っておきますが、ヨーロッパは核戦争にまで巻き込まれますからね?
ユダヤ教とイスラム教のみならず。キリスト教も含むがゆえの、怒りの日なのですから。
もう本当に・・・知りませんからね?


いや、グチグチ言っても仕方ないんですけどね^^;
本当にヨーロッパと言うのは、まったくもって使い物になりませんが。
それはそれとして、次の事を考えるしかありませんっ!・・・いやはや^^;


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみさいませ^^

拍手[1回]

23 . December
さてさて。前回では、中東情勢の確認で御座いましたね。
んー。基本的には、前回の内容で間違いではない・・・とは思うのですが。
ただそれでも、まだ話を進めるには足りませんよね^^;


でまあ、最初にグチのような事を書かせて頂きますと。
どこから手を付けるべきか。ちょっと迷ってしまいました。ナハハハ^^;
とは言え。
それで立ち止まっているわけにもいきません。出来る事から始めると致します。
それでは参りましょう^^


まず最初の確認と致しまして、このブログの目的について書かせて頂きますと。
中東地域において新しい安全保障体制を確立し、平和と安定を取り戻す事にあります。
うん。そうですね。
前回にも書きましたように、残念ながら現在の中東地域には安全保障体制が存在しません。
このような状態を放置すれば、中東全域が火の海になる事は時間の問題です。
・・・いえ、それどころか。
最悪の場合。世界規模の戦争にまで拡大し。
挙句の果てには人類それ自体が滅亡してしまう可能性すらあるくらいです。

よって。そのような未来を阻止するためにも、
中東地域を安定化させる事は国際社会にとって急務であり。
全ての人類に与えられた天命である。と私は個人的に考えております。



とまあ、そのような前置きがありまして^^;

今現在の中東地域に新しい安全保障体制を構築するためにも。
どうしても確認しておきたい事が一つ御座います。
それは、従来に存在していた中東地域の安全保障体制と言うものが、
果たしてどのようなものだったのか?・・・です。
これを知らずして、次の新しい安全保障体制を構築する事は出来ません。


それで、このブログでも既に書いてきた事と致しましては。
従来の中東地域に存在していた安全保障体制と言うのは、
アメリカを中心とした欧米諸国主導の安全保障体制であり。
それは、最優先の目的としてイスラエルの存続を第一の前提としたものでした。
つまるところ。
イスラエル一国のために存在していたのが、従来の安全保障体制だと言う事です。
・・・えーと。いつぞやにも書いた事ですが。
安全保障の知識と言うのは、なかなかに表沙汰に出来ない知識が多いのです^^;


でね。

この点に関しましては明確な根拠が御座います。・・・って言うか。
歴史的事実が確固たる証拠で御座いますね^^;
まあ、もし仮にイスラエルを最優先とした安全保障体制ではなかった場合。
中東諸国が、イスラエルと言う国家を容認する理由が無いんです。
はっきり申し上げますと。
イスラエルが成立する正当性と言うものが何一つとして存在しないんです。
なぜならば、根本的にイスラエルと言う国家は、存在しないものだったからです。



うん・・・まあ、もちろんね。
イスラエルの方々にも主張はあるんでしょうけれども・・・。
でも、この事実はどう考えても見逃す事は出来ないんです。
中東地域にはイスラエルなる国家。ユダヤ人の国家は存在しなかったんです。
仮に存在していたとしても、1000年以上も遥か昔に存在していたのであって。
その1000年の間に、当然ながらその場所で生活していた人々がいたんです。
それなのに元々いた人々を追い出して。無理やり国家を樹立させてしまった。
これこそが今現在に至るまでの、中東地域における大部分の問題の原因です。


・・・まっ。百歩譲ってイスラエルの建国は認めたとしても。
でも、今現在の国土の大部分はパレスチナの人々から明確に奪い取ったものです。
そして、その中には聖地エルサレムも含まれております。
これらを占拠するイスラエルの言動と言うのは、明らかに不当であり問題です。
本来ならば絶対に許されない事であり、
国際社会から厳しい制裁が下されても文句は言えない立場です。

でも、そんな事は一度として無かった。
どれほど国際社会において問題のある行動を見せたのだとしても、
それに伴ってイスラエルが制裁を受ける事など一度として無かったわけです。
その理由は、アメリカがイスラエルを擁護していたからです。

そして、その延長線上に中東地域の安全保障体制があった事は間違いありません。
ええ。そうでもしないと、イスラエルに平和が訪れるわけがないんです。
だって。
パレスチナの人々。中東諸国の人々の主張が全て黙殺されているんですからね。
この点に関する中東諸国の不平不満に配慮しない限りは。
どうやったところで中東地域に安全保障体制など構築出来るわけがありません。


えーと。参考程度に歴史的事実を書いておきますと。
イスラエルを認めない中東諸国が引き起こした戦争と言うのが「中東戦争」ですけど。
この中東戦争の際には、イスラエルに対して凄まじく強力な兵器が提供されました。
当然ながら、アメリカが背後にいた事は言うまでもありません。
最新鋭に完全武装したイスラエル軍がイスラム連合軍を完膚なきまでに叩き潰し、
結果的にイスラエルが連戦連勝したわけですけれど。
それで話は終わらなかったんです。

これに対抗するためイスラム諸国が実行したのが皆々様も知ってのとおり。
石油価格を一気に引き上げたオイルショックで御座います。
これにより世界経済が傾くと言う世界規模の大問題となったわけです
結果的にアメリカ。欧米諸国は、この危機的な状況を作り上げた原因。
イスラエルとイスラム諸国による対立の解消を余儀なくされたわけです。


そして、それゆえにアメリカが行った手段とは・・・。
中東諸国の大多数にイスラエルを容認。黙認させる代わりに。
ありとあらゆる懐柔策を実行したわけです。
何しろ。この当時からイスラエルが譲歩する。と言う事はありませんでしたからね。
必然的に中東諸国。イスラム勢力を黙らせるしかないわけです。
しかし、武力によって抑え切れない事は先のオイルショックが証明しています。
だからこそ、です。
アメリカによる中東地域における従来の安全保障体制の構築。
また、その維持に関する軍事費の一切合切をアメリカが背負うのは無論の事。
その他の分野においても軍事。経済。教育。医療。技術や人材の提供など。
あらゆる手段で中東諸国の懐柔を行った・・・はずです。
そうやって無理やり構築されたのが、従来の中東地域における安全保障体制だった。
・・・のでしょう。きっとね。


と言うわけで。
中東地域の従来の安全保障体制では、イスラエルとイスラム諸国と言う二つの勢力。
本来であれば、絶対に和解しないはずの両者の対立を解消させる事。
それを第一の目的として構築された事は疑いようがなく。
それゆえに従来の安全保障体制はイスラエル一国のために構築されたものだった。
・・・と結論付けるのが極めて妥当である。と私は考える次第で御座います。

うん。やっぱりね。
この事実を理解せずして、今後の中東情勢を語る事は不可能でしょう。
まあ、この事実から把握出来る事と致しましては。
イスラエル一国のために安全保障体制を構築しなければならない程度には。
それくらいには、イスラエルと言う国家を守る事は極めて難しいわけです。
ですので、仮に世界の超大国たるアメリカだったとしても。
非常に苦労しただろう事は想像するに難しくはありません。
そう言う意味では、アメリカは非常に不憫な立場にあったと言えるかもしれませんね。

私が以前にアメリカとイスラエルの関係性が異常だ。と言った理由がコレで御座います。

・・・はぁ~。ちょっと長くなってしまいましたねぇ。
今回はここまでにしておきましょう。いやはや^^;

それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。よい一日を^^

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22 . December
えーと。この辺りで中東地域の話題は一段落とさせてもよろしいのですけれど。

まあ、ここのブログは安全保障のブログですからねぇ^^;
単なる現状の分析で終わるなら、ここで終わっても良いんですが。
安全保障の観点から考えますと、もう少し先の事まで考えなければなりません。
いつぞやにも書きましたが、未来の事を書く必要があるんです。

「ちょっと先走り過ぎじゃないの?」

御指摘はごもっともで御座います^^;
ただ。
安全保障の分野において、本気で戦争を未然に阻止しようと思ったら。
先走りだろうが何だろうが。
今の段階から無理にでも考えて行動しないと間に合わないのです。うん^^;

あー。ちなみに補足ですが。
私達日本やアジア情勢については大丈夫ですので、どうぞ安心して下さいませ^^
中東情勢と比較すれば、アジア情勢は天国で御座います^^;
ええ。今の今まで日本政府。安倍政権の努力が実を結ぼうとしているからですね。
(↑いやいや、本当に日本国民の一人として私も鼻が高いところで御座います^^)
よっぽど何らかのミスをしない限り、アジアが中東みたいに悪化する事はありません。
・・・と言うわけで、アジアについては後回しで御座います。いやはや^^;


とまあ、そんなこんながありまして。
もう少しばかり中東地域の話題を続けさせて頂きます。
それでは参りましょう^^

さて。それでは随分と長く書いてしまったので。
まずは現状の確認からですが、やはり第一の大前提と致しましては。
従来に存在していた中東地域の安全保障体制が完全に消滅している事です。

中東地域を安定化させようとしていたアメリカ政府。オバマ政権はレームダック化し。
安定化そのものを放棄してしまいました。
これに加えて先頃に中東地域で最強にして最大の親米国家。
サウジアラビアがスンニ派イスラム諸国を中心に対テロ連合の結成を宣言。
アメリカから独立した意思による新しい協力体制が構築される事になりました。
色々な意味で最後の砦だったサウジアラビアまでもが、、
アメリカを中心とした従来の安全保障体制を見限った事になり。
この時点で安全保障体制の消滅が確定してしまったわけですね。

さらに指摘するならば。
現状においては、このサウジアラビアを中心とした対テロ連合がどのようなものか。
未だ不透明であり、具体的にどのような動きを見せるかはわかりません。
それゆえに対テロ連合結成に伴って、
その他の勢力についても果たしてどのような動きを見せるのか。それもわかりません。
・・・はっきり言います。
今の中東地域は完全な無法地帯です。何が起こるのか誰にもわかりません。
今現在の混乱ではシリア及びイラクでの地域が中心となっておりますが。
この混乱が中東全域にまで波及したとしても何ら不思議な話ではありません。
何が起こってもおかしく無い。と言うほどに危機的な状況が今の中東情勢です。



さて。これを踏まえた上で、中東地域における大まかな勢力図は次の三つです。
まず一つ目は、今しがた書きましたサウジアラビアを中心とするスンニ派勢力です。
実際に中東地域における最大勢力ではありますが、
実力や目的については未だ明確にはなっておりません。
今の段階では、あくまでも予測。予想の範疇以上の事は言及出来ません。

次に二つ目は、イラン。イラク。シリアのアサド政権などのシーア派勢力です。
スンニ派勢力と比較すれば少数派と言う事になりますが、
その背後にロシアが見え隠れする以上は、もはや一個の明確な勢力です。
今後の中東情勢を考える場合。シーア派勢力が確立される事は間違いありません。
よって、先のスンニ派勢力との対立。衝突が極めて高い確率で予想されます。

最後の三つめがイスラエルです。
中東地域においては最小勢力ではありますが、その実力は別格扱いです。
もはや実力は中東地域などに限定されず、
世界規模において有数の実力を持つ恐るべき強国でした。
ですが、既に従来の安全保障体制。
イスラエルを守ってきたアメリカの安全保障体制は消滅してしまっております。
よって中東諸国で最も危機感を感じている国家となっているが実情です。
・・・誰よりも恐怖に震えている事でしょう。きっと。



うん。物凄く大雑把ではありますけれどもね^^;
まあ、大体このような三つの勢力がある。と考えてよろしいでしょう。
そして、この中には当然ながらイスラム国と言うテロ組織については考慮していません。

あれは卑怯にして卑劣な極悪非道のテロリストの勢力なのであって。
一切において交渉の余地が最初からありません。
どのような立場であろうと、一人残らず撃滅する。と言う結論以外には無いので。
安全保障戦略においては、最初から考慮する意味と価値が無いんです。

・・・まあ、撃滅出来ないほどに強い。核兵器などを保有している。とか。
そんなムチャクチャな事実があるんだったら話は別ですけれどね^^;
そうでもないのならば、一人も残さず徹底的に殲滅する以外に選択肢などありません。
テロリストを肯定する事は、安全保障が全否定されるに等しい事ですからね。



それでまあ、もう一つ確認です。
つまりは中東地域に対する外部勢力の状況についてです。
現在。中東地域に関与する外部勢力についても大まかに三つです。

一つはアメリカです。言わずもがなですけどね^^;
さすがは世界の超大国ですから、外部勢力としては常に筆頭の立場にあります。
あるんですけれども、ご存知のようにオバマ政権はレームダック状態です。
次のアメリカ大統領。次のアメリカ政権が樹立するまでは、
何らかの新しい行動をアメリカが実行する事はありません。
あくまでも現状維持であり、全ての事案に対して受け身の姿勢になりますので。
今のアメリカによって中東問題を解決させる事は、ほぼ不可能な状況です。

二つ目はロシアです。
先のシリア内戦の頃より凄まじく影響力を拡大してきましたが。
ここにきて遂にその影響力は確定したわけですね。
もはやロシアを抜きにしてシリアのみならず。中東全体の安定化は不可能です。
ですので、次の新しい安全保障体制では確実にロシアを組み込んだ上で。
その上で中東地域に新しい安全保障体制を構築する以外にはありません。
事と次第。今後の中東情勢の展開次第では、次のアメリカ大統領が決まる前に。
その前の段階に、ある程度の安全保障体制が構築される。
アメリカを半ば無視した形で中東地域の秩序が決まる・・・と、
そのような可能性すらあるくらいです。
・・・まっ。その場合はイスラエル次第であると言えますけれどね。

最後の三つめはヨーロッパです。
このヨーロッパに関しては受け身どころか。
もう自分の身を守るので精一杯と言う状況になっています。うん^^;
流入してくる難民を一刻も早く止めて、迅速な解決を求めているわけですけど。
頼りにしていたアメリカがレームダックになってしまった以上。
もうロシアを頼る以外にはありません。
とは言え、今まで対ロ制裁で対立していた事実もあるわけで。
そう簡単にロシアに助けを求めるわけにもいかず、どうにもこうにも上手くいかない。
無為無策のまま。漠然と時間を浪費してきたツケを今まさに支払っている最中で、
結果的にヨーロッパは世界中で一番の貧乏クジを引いた状態にあります。

今ここでロシアとの合意を行わなければ、ヨーロッパで難民問題が爆発します。
そうなると非常に高い可能性としてEUが崩壊します。
ヨーロッパ全体がバラバラに分裂して、最悪の場合。
中東の混乱がヨーロッパにまで波及する可能性があります。
・・・ぜひともヨーロッパの方々には賢明な判断を下して頂きたいところです。



うん。まあ、大体はこんな感じである。と言えるでしょうか。いやはや^^;

いやぁ~。最初に書きましたように。
先走りの上に無理やり考えているので、完全に的外れにかもしれませんが。
どうか御容赦下さいませ^^;
こんな感じの。七転八倒で無様に転げまわりながらやっていくのが、
おバカな私のスタイルだったりするので御座います。ナハハハ^^;


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。
皆々様。おやすみなさいませ^^

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