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20 . May
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20 . December
いやぁ~。私事なんですが、ちょっと風邪をひいてしまいました^^;
何年振りだったかなぁ。少なくとも、ここ2、3年は平気だったんですが。
ちょっと油断してしまいましたね。情けない事で御座います。ナハハハ^^;

どうぞ皆々様もお気を付け下さいませ。


とまあ、そんな私なんぞの事はともかく。
前回の話では、中東地域における安全保障戦略の話題でしたね。
うん。中東の眠れる獅子たるサウジアラビアが動いた以上。
もはや中東地域における従来の安全保障体制の一切合切は消滅した。
欧米諸国主導のアメリカを中心とした安全保障体制は無くなってしまった。
・・・と考える以外には無いでしょうね。やっぱり。

でまあ、新しい安全保障戦略と致しましては。
今後はアメリカとロシアの双方が協力する事で中東地域を安定化させるしかない。
・・・みたいな事を私の結論として書かせて頂いたわけですけれども。


えーと。もしかしたら、お察しの方々も多いかもしれませんが・・・。
実を言いますと、前回の話題では明らかに不足なんです。
うん。実際はもっと大変です^^;
と言いますのも、前回の話題ではイスラエルについて書いてなかったでしょう?
もうね。あまりにも長くなるので割愛してしまったのです。いやはや^^;

いかなる中東情勢においても、イスラエルについて無視する事など絶対に出来ません。
逆に言えば。
中東地域における全ての問題においては、常にイスラエルを意識する必要がある。
・・・と表現しても間違いでは無いくらいです。


ほら。前回に私はアメリカの中東戦略について。
第一の目的。最優先とするものは中東地域において宗教戦争の勃発を阻止する事だ。
・・・と書かせて頂きました。
でも、あれには納得し難い部分。異論を感じた人も多かったと思います。

「アメリカの安全保障戦略の全ては、アメリカの国益を第一に考えているのであって。
当該地域における平和と安定こそ二の次。三の次になっているはずだ
だから、そんな宗教戦争の阻止が最優先になるわけがないだろう」

・・・と言うような意見を持った人もいるかもしれません。
うん。実に正論で御座いますね^^
まったくもって普通に考えれば、本当にそのとおりです。
それこそが正論ですし、実際に他の地域における安全保障戦略ではそうなっています。
アメリカは自国の国益のために安全保障戦略を展開しています。
もちろん私達日本との日米同盟においても例外ではなくて。
アメリカの国益に反映されるからこそ、アメリカはアジア地域の平和と安定を守るのです。
そうする事がアメリカのみならず世界の常識であり、当たり前の話だからです。

ただ。
中東地域に限ってはアメリカにとって例外中の例外。
ここだけは正論以上の論理がアメリカにおいて成立しているんです。
その理由は、中東地域にイスラエルが存在するからです。


アメリカとイスラエルの関係性は非常に強固です。・・・って言うか異常です^^;
それこそ私達日本との日米同盟よりも強いものです。
事実。イスラエル成立以後より今に至るまでイスラエルを守ってきたのはアメリカです。
そして、そうであるがゆえに。
アメリカの中東戦略と言うのは、必ず戦略の中心にイスラエルを置くのが慣例でした。
これについては歴史的事実で御座います。

まあ、イスラエルを守る事がアメリカの国益だ。と考えるのならば。
先ほどの意見と違いは無い。とも言えるんですが。
しかし、何事にも限度と言うものがあります。
・・・限度が無いんですよね。アメリカとイスラエルの関係性と言うのって^^;


でまあ、その結果として。
アメリカの中東戦略は、どうやって中東地域での宗教戦争を阻止するか。と言う事を、
常に最優先の目標してきたんです。
その理由はただ一つ。イスラエルを守るためです。

私は前回にイスラム教におけるスンニ派とシーア派の対立について書かせて頂きました。
止める事が極めて難しい。はっきり言って止められない。・・・とも書きました。
でも、あの戦いって実は単なる前哨戦であり、序の口なんです。
本当の戦いはコレです。
アメリカの安全保障戦略とは、ひとえにユダヤ教とイスラム教の全面衝突。
イスラエルとイスラム諸国の全面衝突を回避するためのものだったんです。
・・・その安全保障戦略が消滅したとなれば、両者の激突が時間の問題なのは必然です。

おそらく流れとしてはスンニ派とシーア派が激突して、しばらくした後に。
んー。この両者の戦いと言うのは壮絶な戦いがあった後に。
十中八九。硬直状態に陥るはずです。・・・うん。決着がつくわけないんです^^;
でまあ、その後くらいにイスラエルの存在が中東地域で急浮上してくると思われます。
その理由は、無意味な戦争が繰り返された事に対する民衆の不満。
人々の怒りの矛先を中東の指導者達がイスラエルに向けさせようとするはずだからです。
ええ。そうしないと、自分達に怒りの矛先が向けられるからですね。


さて。そこからです。
そうなってからが・・・さあ。大変で御座います。

前回にも書いた事ですが、もはや中東諸国と言うのは十分に強いのです。
かつてのように旧式の武装のままで戦うような事。
旧式の戦略。戦術を持って戦うような事はしません。
先進国とほぼ同等の戦争が出来る程度には明確に強いのです。
先のスンニ派とシーア派の戦いによる疲弊を考慮したとしても、やはり強いんです。


もし再び両者が激突するようなことになれば、それはそれは凄まじい戦争になります。
シリア内戦やイスラム国などの戦いは無論の事。
その後にあるだろうスンニ派やシーア派の戦いよりも過激で悲惨なものになります。
・・・まあ、以前にも書いた事なのでね。はっきり言ってしまうと。
まず間違いなく核兵器が使用されるはずです。
なので。
次のイスラエルとイスラム諸国による宗教戦争は、事実上の核戦争になるでしょう。
うん・・・ここまで自体が悪化しますと、人類の存亡をかけた世界規模の戦争。
第3次世界大戦。世界最終戦争。まさしく『怒りの日』にまで発展しかねません。
それゆえに断固として阻止しなければならない事なのです。



とまあ、さすがにね^^;
この話は、ちょっと飛躍し過ぎではあるかもしれませんけれども。
まあ、このような未来になったとしても不思議じゃない。と私は考えております。
それに・・・・至極普通の。一般人の意見としてもね。
これ以上の流血と言うのは、いくらなんでも悲し過ぎますでしょう?

いやまあ、従来のアメリカを中心とした世界秩序が終わるわけで。
その混乱に伴って様々な対立や紛争。流血や犠牲が出てくるのは避けられないので。
今この時の状況。そして、これから先の未来の状況についても。
仕方ないと言えば仕方ない事でもあるんです。
だって。
こんな世界の大きな流れに対して、単なる一般人の私達に何が出来るって言うんです?
いえ、仮に日本の全てが一丸となって動いたとしても・・・止められないんです
もはや全てが遅過ぎる。

こればかりは、もう止めようがないんです。
そして、そうだとするのならば。いやいや、そうであるからこそ。
可能な限り被害を小さくさせる事に全力を尽くすしかない。
・・・それが私達の限界なのでしょうね。きっと。


とまあ、今回はここまでにしておきましょう。
結局長くなってしまって、ごめんなさい。
それでは本日また失礼いたしました。皆々様。おやすみなさいませ^^

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17 . December
と言うわけで。
ヨーロッパの難民問題を話題にさせて頂いたわけですけれども。
・・・まあ、これにつきましては。
本当にヨーロッパの方々の決断次第ですのでね。
私達日本を含めて、世界各国の立場としては。
どちらの場合でも対応出来るように準備しておく。と言う事以外にはありません。


うん。その延長線上の話題として、本日の本題で御座います。
まずはこちらをご覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151215/wor1512150034-n1.html

これは産経さんの記事で、サウジアラビアに関するニュースが書かれています。
サウジアラビアが同じスンニ派34カ国による対テロ連合を結成したそうです。

うん。このニュースは非常に重大なものですね。
ついにサウジアラビアが本格的に動き出してしまった。と言うわけです。
これにより事実上。
中東地域に存在していた欧米主導による安全保障体制が完全に消滅しました。
・・・ええ。サウジアラビアを含めスンニ派イスラム諸国はアメリカ。
従来の欧米主導による安全保障体制を見限ったのです。

無論。サウジアラビアとしてはアメリカとの関係を継続するとは思いますけれど。
しかしながら。
アメリカ一国で問題解決出来る状況ではなくなってしまったわけです。
うん。そうですね。
このサウジアラビアが主導するスンニ派の対テロ連合と言うのは、
アメリカから独立した意思を持って行動する。と思われますからねぇ。

それに加えて、この産経さんの記事にも書かれておりますように。
イスラム国を想定した対テロ連合とは言いつつも。
おそらくは、イランなどのシーア派勢力に対抗するためである事は確実です。
つまるところ。
スンニ派とシーア派による宗教戦争が勃発する可能性があるわけです。


ここです。

この違いを世界中の全ての政治家は覚悟しておくべきで御座います。
今までの戦いは、あくまでもシリア内戦であり。
あるいは、イスラム国と言うテロ組織との戦いでした。
ぶっちゃけ。
この程度の戦いであれば、さして止める事は難しくはありませんでした。

アメリカ政府。オバマ政権がどれほど安全保障に不見識であったとしても。
無駄にウクライナに干渉した挙句。何の目算もなくロシアと対立し。
無意味に対ロ制裁などと言う無分別な行動をしていなければ。
とっくの昔に解決出来た問題だったのです。

しかし、これから先は違います。
万が一にもスンニ派とシーア派による宗教戦争ともなってしまえば。
これは、まったく別次元の話になります。
シリアの混乱が中東全域にまで拡大する。と考えて頂いて結構です。
中東全域において平和と安定と言う言葉が消滅する事になります。
それくらいに、この戦いを止める事は非常に。極めて難しいものになります。
・・・ヘタをすれば数十年間は継続するような恐ろしい戦争になるかもしれません。
はっきり言いまして、止めようが無いんです。


まあ、これは私個人の意見ですけれども。
サウジアラビアと言うのは中東諸国。イスラム諸国における最強国家です。
いわば『眠れる獅子』のような立場にあるのがサウジアラビアでした。
うん。仮にサウジアラビアが本気になったのだとすれば。
彼らだけでもイスラム国を叩き潰す事は可能でしょう。それくらいに強い国家です。

ですが、そのサウジアラビアは今ここに至るまで。
極めて消極的な動きしか見せておりませんでした。
うん。それこそイエメンにおける限定的な軍事介入程度で終わっていました。
安全保障の一切合切をアメリカに任せていたからです。
そうする事で膨大な軍事的な負担を背負わない事を選んでいたのですが。
しかし、中東情勢の混乱がサッパリ好転する気配も見せず。
また、オバマ政権がレームダックとなる状況になって我慢の限界を迎えたのか。
ここにきてサウジアラビアはその考えを改めつつあるわけです。
それが、今回のスンニ派諸国による対テロ連合だと言う事なのでしょうね。きっと。


うーん。サウジアラビアからすれば、今ここで動くことは当然なのかもしれませんが。
でも、出来る事ならば眠れる獅子には眠り続けていて欲しかった。
・・・と言うのが私の個人的な感想です。
その理由は今しがた書いたとおりです。
サウジアラビアが本気で動き出したら、極めて高い確率で宗教戦争に突入するからです。
そうなってしまったら、現状において中東地域を安定化させる手段はありません。
そうなる事を防ぐためにも。
サウジアラビアと言う眠れる獅子には、眠り続けていて欲しかったのです。
よろしいですか?
従来からのアメリカ合衆国。及び欧米諸国による中東地域の安全保障体制とは。
第一の目的として、この宗教における最終戦争の勃発を阻止する事。
それを最優先の目的として、この数十年間に中東地域で構築されてきたのです。

そうなんですからね?オバマ政権の方々。
アメリカの中東地域における安全保障戦略とは、つまりはコレです。
万が一にも中東地域で宗教戦争が勃発してしまったら、
本当の本当に。どうにもならなくなってしまうからです。

 
オバマ政権は、この最も基本的にして最優先とするべき事すら知らずに。
中東地域の安全保障戦略を扱って、今のこの状況を作り上げてしまったんです。
一体。
何のためにアメリカ主導の安全保障体制を中東地域に作り上げたと思っているんです?
中東地域の全てが火の海にならないようにするためだったはずです。違いますか?
サウジアラビアを筆頭に中東諸国は、もう十分に強い国家なのです。
ええ。かつてのように旧式の、古臭い装備で戦っているわけじゃないんですからね?
今この時にあって中東全域で宗教戦争が起こってしまったら、
一体誰が止められるというのです?
・・・アサド政権やロシアの事など二の次にしてでも、安全保障を優先するべきでした。


まっ。今更この話をしても仕方ありませんけれどね。
ともかく。
重要な事は、これから先の中東地域の安定化をどうするのか?と言う事です。
今までは一番早い段階で発生するために、ヨーロッパの難民問題を話題にしてきましたが。
問題の重大性と言う点では、こちらの問題が遥かに上回ります。

中東地域において、従来の安全保障体制が消滅してしまった今この時。
新しい安全保障体制をどうやって構築するのか。
それも、宗教戦争が勃発するよりも早く構築するためにはどうすれば良いのか。
現実的な解決手段を考えなければなりません。


うん。ここで真っ先に思いつくのがスンニ派の後ろにいるアメリカと。
シーア派の後ろにいるロシアが双方互いに協力して、
米ロ両国による新しい安全保障体制を構築する。と言う手段です。
これならば、これから先の宗教戦争を阻止する事は十分に可能です。

幸いにして。
前回にも書きましたようにアメリカとロシアの関係は改善されつつありますし。
宗教戦争が発生するのは未来の話であり、時間的な猶予もあります。
・・・まあ、今まで米ロ関係が悪化していたのは。
一方的にオバマ政権がロシアにケンカを売り続けていたからですからね^^;
そのオバマ政権の力が弱まれば、当然ながら関係改善に動くのは道理で御座います。

何にしても。今回のシリアにおける合意を利用して、今以上の事案。
スンニ派とシーア派に対する影響力を双方が行使する事によって。
宗教戦争と言う愚かしい。恐るべき未来の到来を阻止するのです。
全ては中東地域を火の海としないために。世界秩序。世界平和のために協力するのです。
そこまで実現して・・・ようやく中東地域に平和と安定を取り戻す事が出来るのです。


うん・・・まあ、なんとも長い道のりのような気がしますけれどもね^^;
でも、これをやらないと中東地域に平和を取り戻す事は出来ません。
どんなに困難であったとしても、やるしかないんです。

んー。ここにヨーロッパが加わってくれればねぇ。
アメリカ。ロシア。ヨーロッパの三者で中東地域の安定を目指せればねぇ。
まだ楽になるとは思うんですけれども。
でも、何度も話題にしてきましたように。
今のヨーロッパは難民問題が解決。または解決に向かって動かない限りは。
まともに身動き一つ出来ないでしょうからねぇ。

「自分達の事だけで手一杯。とても中東地域にまで手を伸ばしている余裕はない」

・・・と言うところでしょうから。
うん。まあ、今の段階ではヨーロッパはアテには出来ませんよねぇ。
なので、アメリカとロシアの双方によって中東地域を安定化させていく。
これを基本軸として、今後の安全保障戦略を構築するのが妥当である事でしょう。



うーん。最後に少しばかり蛇足の話なんですけど。
あの・・・経済力云々でロシアを軽視する時代は終わったのです。
これから先は経済よりも安全保障です。それゆえにロシアは極めて重要になります。
今までの常識。認識が通用しない新たな時代へと変わっていくのです。
そんなわけで。
安全保障において、どれだけの負担が出来るのか。どれだけの貢献が出来るのか。
それによって国際社会における地位。序列が決定していく時代になるだろうと思います。

・・・なるじゃないかなぁ。と私は個人的に考えているのでした。いやはや^^;


それでは本日はこれまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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15 . December
さて。前回は不慣れな教育の話題だったわけですが・・・。
いやぁ~。なんとも大変失礼致しました^^;
どうにもね。
自分自身が卑屈に感じられてしまって・・・見苦しい事でした。
いやいや、私もまだまだで御座いますね。ナハハハ^^;
まっ。それはともかく。
気持ちを切り替えまして軍事。安全保障の話題へと戻りましょう^^


でまあ、12月も半ばが終わってしまったわけですので・・・。
そろそろ来年に関する話題を致しましょう。
んー。まあ、これは未来に関する話になるわけなのでね。
今まで以上に私も本気にならなければなりません。頑張らせて頂きます。
それでは参りましょう^^

と言うわけで、まずはこちらをご覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151211/wor1512110023-n1.html


アメリカがシリアにおいて反体制派による新しい組織を構築を目指して、
新シリア建設へ一致した。・・・と言うニュースです。

うん。まあ、この辺りから話題にするのが妥当だと思います^^
今の世界情勢で一番わかりやすくて、これからの未来に一番早く影響を与える問題。
それが中東。シリアの問題で御座います。
この問題に関する決着。結論によって、かなりの数の人物。国家の命運が決まります。
まっ。要するに。
勝ち組と負け組がはっきりとわかる。と言う事で御座いますね^^


それで、このニュースに書かれている事を額面通りに受け取るのならば。
勝ち組はロシア。プーチン大統領であり、
負け組がアメリカ。オバマ政権である事が確定します。
・・・いやまあ、これは何度も書いてきた事ですけれどね^^;

と言うのも、今回に提示したニュースってさ。
どこをどう見てたとしても、根本的な解決から程遠いものでしょう?^^;
一応。シリアの安定化を目指して動いている。・・・との言い訳にはなりますが。
でも、このアメリカの主張に言い訳以上の意味と価値って無いんです。


うーん。まあ、やっている事それ自体は間違いじゃ無いんですけどねぇ。
以前にも書きましたように、反体制派が本当に結束出来るのか。一致団結出来るのか。
アサド政権を倒した後に共通の敵。共通の目的を失った後に。
リビアの時と同様に反体制派がバラバラに分裂して、
内戦状態に突入してしまうのではないか?本当にシリアは安定するのか?

・・・と言うような話題を書いた事がありましたので。
その点から考えますと、この動き自体は評価出来るものではあります。
ありますけれど・・・。
何となく皆々様も、お察しの通りだと思いますが、あまりにも遅過ぎるのです。
それに記事の内容にしても。
直接的な対話をしつつも、アサド政権を新体制に参加させないのでしょう?
そんなの・・・本当に非現実と言うか。夢物語でしかありませんもん。
逆に。これでアサド政権が排除されてシリアが安定化したら、それこそ神様の奇跡です^^;

まあ、ともかく。
今のオバマ政権は、どう考えても来年には確実にレームダックとなります。
つまりは、今以上の事が出来なくなる。と言う事です。
そんな最後の最後。ギリギリの段階で、ここまでしか出来ないわけです。
これでは「シリアの安定化は無理だ」と宣言している事と同じだと思います。


いやまあ、そりゃあね^^;
残り半月でアサド政権を排除して新政権を樹立させて。
シリア全土を安定化させた挙句に、難民の帰還計画を具体的に進める事が出来る。
・・・と言うのならば話は別ですけれど。
いくらなんでも無理でしょう?そんな事ってさ^^;

つまり、ここで私が何を言いたいのか?と言いますと。
事実上。オバマ政権ではシリア問題を解決出来ない事はもちろん。
現状を好転させる事すら出来ない事が確定したんです。
・・・うん。そのための時間が、もう無いからです。
なので、この時点でシリアにおけるアメリカの敗北は確定しました。


さて。そうなると、です。
アメリカが解決出来ない以上。シリアの問題は放置されるのか?と言うと。
そう言うわけにもいきません。その理由は、ご存知のとおり難民問題があるからです。
そして、今現在のシリアに関する主導権はロシアにある事になります。
その理由は、シリアに関する最も具体的で現実的な手段を持っているからです。
(↑ロシアが今の今までアサド政権を守ってきた事が、ここで生きてくるわけです)

うん。ここですね。
ロシアとアメリカ。双方互いの立場が確定した上で、
次に立場が確定するのがヨーロッパなんです。
どう言う事なのか?と申しますと、難民問題を解決するか否か。
それによって今後のヨーロッパの命運が決定してしまうからで御座います。


これまた以前から書いておりますように。
今のヨーロッパ各国にとって難民問題は極めて深刻かつ重大な問題です。
出来る事ならば今すぐにでも解決しなければならないほどの大問題ですが・・・。
ここにきてオバマ政権ではシリアの解決が不可能である事が表面化しました。
つまるところ。
アメリカと協力していても、難民問題は何ら具体的に解決しない事が判明したのです。
ヨーロッパ各国は、この極めて憂慮するべき危機的な現実に対して。
どのように対応するべきであるのか。
その点について非常に重大な決断をする必要があるわけですね。

繰り返しますが、難民問題は一刻も早く。迅速に解決するべき大問題です。
次のアメリカ大統領。次のアメリカ政権が樹立するまで・・・待ってはいられません。
そんな悠長に時間を浪費していては、確実に今よりも難民問題は悪化した挙句。
恐るべき事態にまで発展し、ヨーロッパ全土が火の海になる事が確実だからです。


さて。それではヨーロッパ各国は、どんな決断をしなければならないのでしょうか?
これもチラッとですが既に書いた事ではありますけど、アメリカを半ば無視する形で。
ヨーロッパ各国が独自にロシアとの合意を行いシリアを安定化させる事です。
うん。そうですね。
仮に私がヨーロッパの立場であれば、迷わず実行するところです。
なぜかと言うと、それ以外にヨーロッパが生き残る手段が他に無いからです。

ええ。このままの状況を放置してしまえば。
ヨーロッパに流入する難民の全てが、そのままテロリストになっても不思議じゃない。
・・・うん。そんな主張が既にヨーロッパ内部に出てきていますでしょう?
ヨーロッパの人々により難民に対する虐殺事件が発生するのも時間の問題です。
そうなってしまえば、ヨーロッパは難民問題だけに全ての力を注ぐ事になります。
今後の世界情勢。世界秩序において、何ら影響力を及ぼせなくなりますし。
結果的にヨーロッパ各国の国際社会における地位はガタ落ち。
・・・まっ。おそらく中東諸国と同じ程度にまで失墜する事になるでしょうね。


そんなわけで。
あくまでもアメリカと共同歩調を取り、難民問題でヨーロッパ全土が衰退するか。
それとも具体的に難民問題を解決させるために、現実路線でロシアと合意するのか。
・・・今のヨーロッパは、どちらかを決断する必要があるわけです。
そして、前者であれば論外です。ヨーロッパの全ては地獄に落ちるしかありません。
ですので、普通に考えれば後者しかないんです。

うん・・・後者を選ぶしかないんですけれど。
さらに別の問題として。
肝心のヨーロッパ各国の政府首脳が今現在の状況。
どれほど自分達が危機的な状況に置かれているのか。・・・と言う事について。
それを自覚しているかどうか。それが、ちょっと微妙なんです。うん^^;

この期に及んでヨーロッパ各国の政府首脳は、難民問題が何とかなる。と、
そんな風に考えているような雰囲気があるんですよねぇ。
だとしたら・・・もうダメですね。ホントにさ^^;

もしもヨーロッパ各国がロシアとの合意を行おうとしないのならば。
ヨーロッパの一切合切が終わります。
うん。そのように私達日本も覚悟するしかありませんよねぇ。
あまりにも現状認識が足りませんし、あまりにも実力が低過ぎますし。
あまりにもバカ過ぎて対等の相手。協力者としても考えられません。
だから、そう言うわけなので・・・仕方ないとして諦める以外にはありません。



と言うわけで、今回の話題の結論で御座います^^

今回に取り上げたニュースが事実であり、あくまでもアメリカが譲歩せず。
非現実的な主張ばかり繰り返すのであるならば。
今のアメリカ。オバマ政権にシリアを解決させる手段はありません。
そして、万が一にも。
そんなアメリカにヨーロッパ各国が最後まで付き合うとなれば。
ヨーロッパ全土は難民問題一つによって、その全てが火の海となる事が確定します。

これを避けるためにはアメリカを無視して。見限って。
ヨーロッパ各国が独自の判断でロシアと合意を行い、シリアを安定化させて。
難民の帰還計画を一刻も早く具体的に進展させる以外にはありません。
これが出来るか否かによって、ヨーロッパ各国が勝ち組か負け組か。
・・・いえ、それ以前に。ヨーロッパが生き残るか否かが決定します。

うん。そうですね。
来年では、まず最初にこの点が決定するかもしれませんね。
早ければ一月中にでもヨーロッパはロシアとの合意を発表するかもしれません。
・・・ぶっちゃけ。
それくらい急がないと間に合わない。と私は個人的に考えている次第です。
今の段階で既に水面下でロシアとの話し合いを行っている。と言うくらいじゃないと。
それくらいじゃないと、今のヨーロッパを守る事って出来ないでしょう。


とまあ、こんな感じでどうだったでしょうか?
んー。最初ですからね。この辺りが妥当と言うところだと思います。いやはや^^;


それでは本日もまた失礼しました。皆々様。おやすみなさいませ^^

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04 . December
さてさて。とうとう今年も残すところ一ヶ月をきりましたね。

来年から激動の時代に突入するだろう事を考えますと、
色々な意味で準備が出来る時間も、あと数十日と言う事になります。
いつぞやから書いておりますが。
まさしく「勝負の分かれ目」と言う時期で御座います。


と言うわけで、本日の話題に参りましょう^^
まずはこちらを御覧下さいませ。
http://toyokeizai.net/articles/-/94748

これは東洋経済さんの記事で、シリア情勢に関する内容となっております。
それで、ですねぇ。
元々はロイター通信の記事みたいなので、大体の内容は正確です。
タイトルにもありますように、
『シリア内戦の「出口」が見えなくなっている』と言うのは、そのとおりです。

とにもかくにも混迷を深めるシリアを安定化させる事は急務です。
でまあ、ここで話題とするのは記事の後半に書かれている論評についてです。
んー。まあね。
ロイターさんの立場を考えると、反政府勢力に肯定的な立場であり。
ロシア。アサド政権に否定的な立場で意見を主張するのも無理からぬ事ですが。
でも、だからと言って。
それじゃあアサド政権を排除して、反政府勢力が勝利すれば全て解決するのか?
・・・と考えると、これは明らかに間違いです。


あのね。

これについては何度も何度も書いた事なので、しつこくて申し訳無いんですけど。
アサド政権を排除する事がシリアの安定化に繋がる。と思ったら大間違いです。
そんなわけがありません。
絶対にありえない事ですし、むしろ事態は確実に悪化します。


うん。これには明確な理由が御座います。
いつぞやにも話題にした事ですが、どうかリビアを思い出して欲しいのです。
シリアに先んじて発生したリビアの混乱では、果たしてどうだったのか?
ヨーロッパ各国の軍事介入もあってカダフィ大佐。カダフィ政権を排除した後。
リビアは安定しましたか?平和になりましたか?・・・そうじゃないでしょう?

カダフィ政権が打倒されて共通の敵。共通の目的が消滅した結果。
今度は反政府勢力が双方お互いに対立。抗争を始めてしまったのです。
結果的にリビアは泥沼の内戦状態に突入してしまいました。
うん。そうなんです。
私は、シリアがリビアの二の舞になる事を一番恐れているのです。


アサド政権を排除した後。
シリア国内の反政府勢力は一致団結してシリアを安定化させるでしょうか?
イスラム国などのテロ組織を追い出して、中東和平のために尽力出来るような。
平和的で民主的な新しい政権を樹立させる事が出来るでしょうか?
・・・私は無理だろう。と判断しております。

おそらく共通の敵。共通の目的であるアサド政権が排除された後は、
リビアの時と同様に反政府勢力同士での対立。抗争が勃発して、
シリア全土が泥沼の内戦状態に突入するはずです。
・・・そうなってしまえば、もうシリアを安定化させる手段など存在しません。


まあ、私が何を言いたいのか?と言いますとね。
欧米諸国は反政府勢力を、あまりにも過大評価している。と言う事で御座います。
アサド政権を排除すれば全ての問題が解決してシリアが平和になる。
・・・そんな事などありえないんです。それこそ単なる夢物語であり、幻想です。
必ず反政府勢力は、イスラム教における宗派。教義の違いを理由に対立するはずですし。
対立だけならばまだしも、今の今まで戦い続けてきた人々ですからね。
多少の流血など気にしない。とばかりに、必ず抗争にまで事態は悪化するはずです。
この流れは絶対に回避出来ない。
なぜならば、それが回避出来るくらいならリビアは安定しているはずだからです。


いや・・・まあ、そりゃあね^^;
もしかしたら、シリア国内でサラディンみたいな。
イスラム教の伝説的な英雄が出現して、奇跡的に国内が安定化する。・・・みたいな。
そんな奇跡のような可能性も無いとは言いません。
・・・私も神様ではないので未来の事はわかりませんからね。
でも、そんな小さな可能性。最初から神様の奇跡に期待するかのような。
無為無策で無責任な言動については、断じて容認出来ません。

アサド政権を排除すれば確実にシリアを安定化する。との確固たる見通しが無い限り。
私はアサド政権の排除には断じて反対です。
そして、逆に言えばアサド政権さえ健在であればシリアを安定化させる事は出来るんです。
ええ。出来ますとも。
アサド政権と反政府勢力の両者を存続しつつ、双方を支援する大国同士。
アメリカとロシアが協力すれば、十分にシリアを停戦。休戦状態にする事は可能です。


「停戦。休戦では根本的な解決にはならないぞ?」


そのとおりです。根本的な解決にはなりません。
しかしながら、今のまま事態が悪化し続けるよりはよっぽどマシです。
今のシリア情勢における最も現実的に実行可能なプランは、これ以外にはありません。
シリアを停戦。休戦状態にしておいて、イスラム国などのテロ組織を殲滅するのです。
テロ組織を殲滅させた後に、大量に発生した難民を祖国へと帰還させるんです。
・・・うん。そうですね。
これ以外に他に手段など無いだろう。と私は個人的に考える次第で御座います。

もし万が一にも。
アサド政権が排除されてしまえば、もう外圧による影響力の行使は出来ませんよ?
なぜかと言うと。
反政府勢力が次々に分裂して、双方お互いに対立。抗争を続けた挙句。
誰が敵で誰が味方なのか。まったくわからないくらいにグチャグチャになるからです。

本当に・・・いい加減にしましょうね?欧米諸国の方々。
出来ない事を、さも出来るかのように口にするのはやめなさい。
そろそろ現実的に実現可能な方法と言うものについて、考えて下さいませ。


・・・とまあ、こんな感じかな^^;

いやぁ~。まあねぇ。
アメリカが土壇場で軍事介入を撤回する。なんて事が無ければ。
また、ウクライナで紛争が発生して、無駄に欧米諸国とロシアが対立しなければ。
もっと迅速で。もっと的確に問題を解決させる事は十分に可能だったんです。
それなのに。
ここまで事態が悪化して、これだけ多大な労力を浪費する割りに。
極めて中途半端な後始末しか出来なくなったのは・・・。
欧米諸国の政府首脳が、揃いも揃って安全保障を軽んじてしまったからです。

一番最初にも書いた事ですけれど。
来年は激動の時代に突入します。もうどうにもなりません。
今この瞬間が最後のチャンスなのですからね。ぜひとも賢明な判断をして下さいませ。


それでは本日はこれで失礼させて頂きます。皆々様。おやすみなさいませ^^

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26 . November
あー。仕事がキツイ。もう休みたい。そして、もっと寝ていたい。ナハハハ^^;

とまあ、そんなこんなでダメ人間な私だったりするのですけれども。

そんな私の目が覚めるような、物凄い事件が発生してしまいました。
こちらを御覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151125/wor1511250057-n1.html

これは産経さんの記事なのですけれども。
トルコが領空侵犯を理由にロシアの戦闘機を撃墜してしまったんです。
これはね。これは痛い。相当な痛手で御座います。
私の正直な感想を申し上げますと・・・なんて事をしてくれたんだ。です。

いや、本当に今回の一件については極めて不見識かつ無分別な行動である。と、
そのように表現する以外には出来ない事で御座います。
うん・・・ちょっと許し難い行動だと私は思います。

それで、この産経さんの記事にある論評と言うのは、たぶんアタリです。
あまりにもトルコの対応が泰然とし過ぎていますからね。
最初から狙って。計画的に実行した。と考えても間違いではないはずです。
うん。そうですね。
この論評でのシリアの一件を理由にトルコが意図的に行動した事は確実でしょうし。
さらに指摘すると・・・事の重大性を理解せずに実行した。と言う事も確実です。
ええ。この一件は、もはやシリア問題などとは別次元の大問題です。



・・・うーん。そうですね。
まず最初に確認と致しまして、一応ですけどシリアの問題。
どうやって現在のシリア情勢を安定させるべきか。
その点について改めて私の個人的な意見を書かせて頂きますとね^^;

私は、シリアにおけるアサド政権の存続は容認するべきだ。と考える立場です。
また、それと同時にロシアとの協力が無い場合においても。
やはりシリアの安定化と言うのは実現不可能である。と私は考えています。
これには様々な理由はありますが、その中でも最大の理由としては。
現状から判断して、アサド政権を排除した上でのシリアの安定化が不可能だからであり。
そのアサド政権と協力するためには、ロシアの助力無くしては不可能だからです。

うん。欧米諸国が主張するアサド政権を排除した上での新政権の樹立。
シリアの安定化と言うのは・・・大変失礼ですが。
極めて非現実的である。と私は個人的に結論を下しております。
・・・いや、そりゃあね^^;
私だって自国民に対して生物兵器を使用するような輩を支持したくありませんけど。
それでも、今のままシリアが混乱し続けるよりはマシです。
どんな形であっても今はシリアを安定化させる事こそ最優先とするべきです。


・・・一応。可能性だけを論じるのならば可能ではあります。
うん。あくまでも可能性だけを考えた場合ですけどね。
その代わりに莫大な資金と膨大な犠牲。何よりも長い時間が必要不可欠ですし。
この場所でも何度と無く話題としてきましたが。
当然の話として、問題解決に時間がかかるだけ難民問題が激烈なまでに深刻化します。
おそらく・・・中東の混乱がヨーロッパにまで拡大する事は避けられません。
ええ。ほぼ確実に難民問題だけでEUは完全完璧に瓦解するはずです。

ですので、そこまでのリスクを欧米諸国が覚悟するのであるならば。
アサド政権を排除しようとも。ロシアとの協力を拒絶しようとも。
どうぞ御自由に。お好きなようなされれば、よろしいと思います。
・・・まあ、誰が考えても無理だと思いますけれどね^^;

それで、ですねぇ。
事ここに至って。ではありますが、それでもようやく欧米諸国がこのリスク。
恐るべき難民問題のリスクに気が付いて行動を始めていたわけです。
それがアサド政権に対する態度の軟化とロシアへの歩み寄りだったわけですね。
そんな状況があった上での、今回のトルコの一件です。
本当に・・・なんて事をしてくれたんだっ!・・・です。

いや、これは冗談でも何でもなくて。
誰でも良いから、トルコのエルドアン大統領に説明して差し上げるべきです。
アサド政権無くして。ロシアの協力無くしてシリアの安定化は不可能だ・・・です。

たぶんですが、エルドアン大統領はシリアの現状を理解しておられませんし。
何よりも現在の中東情勢。難民問題の深刻さを本当の意味で理解していないはずです。
今回の行動についても。
あくまでも欧米諸国は批判しないだろう。NATOとして黙認するだろう。
ロシアについても軍事的な報復。反撃は実行してこないだろう。
・・・と言う極めて浅い考えによって実行された事は明白です。
はっきり申し上げます。
これは、そんな低次元の問題では無いんです。



・・・とまあね^^;

シリアだけに関して指摘しても、これだけの問題があるわけですが・・・。
これだけで今回の一件と言うのは終わらないんです。
今回の一件で最も重要な事は。
トルコが、NATO加盟国としてロシア戦闘機を撃墜した。と言う事実です。
つまるところ。
欧米諸国とロシアの軍事衝突をトルコ。エルドアン大統領の意思一つで実行してしまった。
・・・と言う恐るべき事実であり。
すなわち。
今回の一件が、あるいは第三次世界大戦が勃発するかもしれない大問題だと言う事です。


おそらく。この点についてエルドアン大統領はもちろんの事。
自分達の行動が、欧米諸国とロシアの軍事衝突を誘発させようとした暴挙である事を。
トルコ政府の誰もが無自覚だった事でしょう。
よろしいですか?よくよく聞いて下さいませね?トルコの方々。
事実上。トルコ政府。エルドアン大統領は、
アメリカ合衆国。オバマ大統領の頭すら飛び越えて行動してしまったんですからね?
それだけの暴挙が黙認されるとでも思っていたのですか?

・・・これは私個人の予想でしかありませんが。
たぶん既に現状ではトルコの頭を飛び越える形で。エルドアン大統領を無視する形で。
欧米諸国とロシアの話し合いが行われています。
その理由は唯一つ。
欧米諸国とロシアの直接的な軍事衝突を避けるためです。
それゆえに必然的な論点としてトルコ。エルドアン大統領の行動に対して。
水面下における両者の意思は、共通の結論を出しているはずです。
すなわち。
このバカを止めろ。・・・です。


ロシアは無論。欧米諸国内部でも今回の行動によってトルコ。
エルドアン大統領の評価と言うのは、凄まじいまでに失墜しているはずです。
当たり前です。
トルコの思惑一つで、ロシアとの協力が御破算になってシリアの安定化が遠のくどころか。
欧米諸国とロシアの全面的な軍事衝突を誘発させる事まで仕掛けてしまったんですからね。
今や国際社会の大多数がトルコ。エルドアン大統領を敵視している。と、
そう言っても間違いではありません。
ぶっちゃけ。
今回の一件だけでシリアのアサド大統領よりも悪い評価になったと考えるべきです。
・・・もうね。世界中で怒り狂っていない政治家なんて、いませんからね?

うん。確認のために書いておきますけれど。
先のウクライナの騒乱より続いている欧米諸国とロシアの対立は。
ひとえに双方の軍事的衝突を回避する事を大前提として続いているものです。
その大前提をトルコ。エルドアン大統領の意思一つでブチ壊してしまったんですからね?
これが一体どれほどまでの暴挙であるのか・・・少しは自覚して下さいませ。



いや、本当にねぇ。
なんで・・・こんなバカな事をしてしまったのかなぁ。
こんな事をしたら、もう今まで以上に恐ろしい事が起こってしまいます。
万が一にも欧米諸国とロシアが激突するなんて事になったら、
どう責任を取るつもりだったんでしょう?
これって・・・第三次世界大戦を引き起こそうとした大罪なんですからね?

・・・まあ、確かに。
確かにシリアのアサド政権には問題がありますし、
ロシアの行動だって全てが正しいとは言えません。批判されるべき点はあります。
トルコの人々にも色々と思うところがあった事は理解出来ますけど。
しかし、です。
今ここにおいては一刻も早く混乱を収束させる事。
現実的な手段によって安定化を実現させる事こそが第一であるべきなんです。
そのためにも世界各国が協力するべき時であるべきなんです!・・・それなのに!



繰り返しますが、今回のトルコの言動は非常に不見識で無責任です。
シリアにおける問題で、仮にどれだけ不満があったのだとしても。
ロシアの戦闘機を問答無用で撃墜する。などと言う暴挙は控えるべきでした。
ロシアを牽制するだけを目的とするのならば、他にいくらでも手段があったはずです。
それらの全てを飛び越えて、今回の問題を発生させた事については。
まったくもって私には理解出来ないところで御座います。

うん・・・やっぱりね。
どう考えても今回の一件と言うのは、明らかに悪手です。
トルコの立場。エルドアン大統領の立場を確実に苦しめる事になるはずです。
欧米諸国はトルコに対する認識を確実に改める事でしょうし。
何よりも・・・プーチン大統領を本気で怒らせてしまったのですからね。
トルコのエルドアン大統領も決して無能だとは言いませんが。
それでもロシアのプーチン大統領から判断すれば確実に見劣りします。

いやまあ、そりゃあね^^;
プーチン大統領と比較して見劣りしない人なんて数えるほどしかいませんけど。
でも、特に正当な理由も無くロシア国民に手を出した事を、
プーチン大統領は本気で許さない事でしょう。
あの御方は本気の本気でロシア国家とロシア国民のために尽力していますからね。
こんな理不尽な形で自国民が犠牲になる事など絶対に許しはしないでしょう。
・・・仮に軍事的報復が無かったとしても。
それ以外のあらゆる手段を用いて報復してくるはずです。
怖いですよ?
もうエルドアン大統領は、心安らかに夜を眠る事は出来ないでしょう。

 
・・・トルコが親日国である事は重々承知の上で申し上げますけれど。
今回のロシア戦闘機を撃墜した一件については、極めて不見識です。罪深い事です。
事態を悪化させる以外の何者でもないと思います。
仮にアサド政権を存続させる事になっても、決してトルコの立場は悪くない。
それどころか今以上にトルコの立場は欧米諸国にとって重要になるはずでしたし。
それに何度も言いますけれども。
ロシアを牽制するだけなら他にいくらでも手段があったはずです。
なのに、なぜこんな事を・・・世界の全てを敵に回すような事をしてしまったんです?
自分で自分の首を絞めるような。本当に愚かしい事だったと思います。


うーん。よもやシリア国内を不安定化させ続けた方が好都合。利益になる。
さらに欧米諸国とロシアを激突させれば、漁夫の利を手にする事が出来る。
・・・だなんて。
とてつもなく邪悪で、筋金入りのバカな事を考えているわけでもないでしょう?
本当に。どうしてこんな事をしてしまったんでしょうねぇ・・・。
わからないな。本当に理解に苦しむところで御座います。

ともかく。
エルドアン大統領が今後もロシアと対立を続けるようであるならば。
欧米諸国とロシアの双方が協力して、エルドアン大統領を全力で失脚させる事でしょう。
うん。物凄く皮肉な話ですけれど。
今回の一件が欧米諸国とロシアの協力体制を強化させる一件。転機となったとしても。
私は、まったくもって不思議な話だとは思いません。

・・・悪い事は言いません。
今すぐにトルコ。エルドアン大統領はロシアに謝罪して和解するべきです。
そして、全面的に欧米諸国とロシアの妥協案に合意する姿勢を見せるべきです。
そうしないと・・・本当に大変な事になりますよ?どうぞ御自重下さいませ。



それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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