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08 . July
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26 . December
んー。前回の話題なんですが・・・やっぱりね。
中国独自の意思と言うよりは、ロシアの意思が反映された結果である。と、
そのように考えるのがよろしいかと思いますね。

仮に中国が独自に考えた自発的な行動だとすれば、
やはりアメリカとの関係を考慮しないわけがありませんし。
その場合においては、アサド政権との接触を来年にまで遅らせるはずです。
うん。無理に年内で行動を示す理由がありませんからねぇ・・・。
オバマ政権がレームダックとなる事を確信するまでは、控えたはずです。

一応。反体制派との間の仲介をする。と言う建前は述べていますけれど。
その程度の配慮を中国が考えないはずがありませんから。


とまあ、そう言うわけで^^;
とにもかくにも。ロシアは本気で動き出した。容赦なく潰そうとしている。と、
そのように考えてよろしいかと思います。
それで本日の話題は・・・この点に関してもう少し具体的な話をしますとね。

ロシア。プーチン大統領とて、真正面から激突するような事はしません。
ええ。そんな悪手を行うような御仁ではありません。
間接的に。しかし、確実に息の根を止める手段を用いるはずです。

でね。

そのようなロシアの思惑を考えますと・・・。
まっ。少なくとも、今現在において私達日本と敵対する事は無いはずです。
(↑そんな可能性が少しでもあったら私も大騒ぎしております^^;)
実際問題としても、今の世界情勢において私達日本は相当に強い部類に入ります。
ぶっちゃけ。
ヨーロッパよりも私達日本の方が強い。と表現して間違いでは無いくらいです^^;
それに何より、今ここで私達日本と敵対するメリット。利点と言うものが、
何一つとしてロシアにはありません。
そんなわけで、私達日本が攻撃でもしない限りは(←絶対にありえませんけど)
ロシアから攻撃される事はない。と考えてよろしいと思います。
・・・百歩譲って。大規模な軍事演習があるかもしれない。と言う程度です。


そして、もう一つ。
日本と同じくアメリカとも敵対しないはずです。
ええ。オバマ政権がレームダックであるとは言っても、
アメリカを攻撃すれば当然のように反撃されますからね。
いかに身動きが取れない無様な状態とは言え、世界の超大国と言う事実は変わらない。
それゆえにロシアがアメリカを攻撃する事もまた、ありえません。
逆に言えば。
アメリカを攻撃しない限り、アメリカが動かない事を確信している。と言えます。

ほら。その証拠にアサド政権はロシアではなく中国で発言したんです。
先の米ロ両国による合意を、ロシアは否定していない。と言う建前を作るためにね。
来年にある国連が仲介する協議においても、
あくまでもシリアの国内問題として押し切ろうとするはずです。
うん。これをやられたらアメリカはロシアに文句を言えないし、行動する事も出来ません。


さて。このような前提条件を考えた場合。
ロシア。プーチン大統領が狙っているのはどこでしょう?
言わずもがな。
中東地域であり、ヨーロッパである事は間違いありません。
なぜならば、今やアメリカ陣営において一番弱いのがヨーロッパだからです。

いやもう、本当にそうなんですからね?^^;
ヨーロッパを本気でぶっ潰すためにロシアは動き出すんですからね?
・・・よくよく覚悟しておく事で御座います。



でまあ、次の話題として。
そのロシアがどんな手段を用いてヨーロッパを叩き潰そうとするのか。・・・ですが。
これについても何度となく話題としておりますように。
『難民』を用いてヨーロッパを潰そうとしている事は、まず間違いないと思われます。


あの、ですねぇ。

これも以前から書いている事なんですけれど、ここ最近のヨーロッパって。
何一つとして安全保障を行っていないんです。
経済戦略としてEU.ヨーロッパ連合を見る事はあっても。
安全保障戦略としてのEU。ヨーロッパ連合はまったく機能していません。

「いやいや、そんな事はない。ヨーロッパにはNATOがあるじゃないか」

なるほど。確かにNATOと言う枠組みがあれば。
ヨーロッパが有事の際には、アメリカが助けに来てくれるかもしれません。
万が一にもロシアがヨーロッパを攻撃したとなれば。
NATOによって欧米諸国が総力を挙げて反撃する事も可能でしょう。
しかしながら。
既に書いておりますように、ロシアはアメリカには手を出さないんです。
アメリカに手を出さなければ、アメリカが動けない事を知っているからです。

そして、だからこそ。です。
だからこそ、難民と言う存在が出てくるんです。
よろしいですか?ヨーロッパの方々。
ロシア。プーチン大統領は直接的にヨーロッパを攻撃したりしません。
そんな事をすればNATOにより反撃されてしまうからです。
だから、大量の難民を発生させて、それをヨーロッパに流し込もうとしているんです。
この難民問題ような状況はNATOにおいて想定されておらず。
それゆえにNATOが機能しない。アメリカが動く事が出来ず反撃してこないからです。


うん。ここなんです。

ヨーロッパはもっと。もっと真剣に安全保障戦略を考えるべきでした。
決して直接的な武力行使だけが攻撃ではない事を。
難民問題は、安全保障上における明確な脅威である事を認識するべきでした。
その上で新しい安全保障戦略。難民に対する安全保障戦略を構築するべきだったんです。
つまるところ。
現在のヨーロッパの安全保障では、まったく難民問題を想定していなければ。
何一つとして安全保障体制が存在せず、協力体制も存在していない。
無為無策のまま、何一つ具体的な解決手段を持っていない。・・・と言う事です。


それに・・・ついでに書くと、ヨーロッパの安全保障の根本的な点を指摘するのならば。
ヨーロッパの安全保障戦略。ヨーロッパの平和と安定は、
ヨーロッパ周辺の安全保障体制。ヨーロッパ周辺の平和と安定があればこそ。
そこで初めて完璧なものになる。と言う事を考えるべきだったんです。

中東地域やアフリカ大陸の混乱は、必ずやヨーロッパの脅威となる。として、
誰よりも率先して中東地域。アフリカ大陸の安全保障を考えるべきであり。
中東地域やアフリカ大陸の平和と安定を守るべきだったのです。
ましてロシアと対立して関係を悪化させるなど論外です。

・・・うん。実際に、今まさに。そうなっているでしょう?^^;
中東やアフリカの混乱が、今のヨーロッパには他人事だと切り捨てられないでしょう?
それは切り捨てられないくらいに重要だからです。
ヨーロッパの地政学的な問題として、中東とアフリカ。そして、ロシア。
この三つの地域が安定しないと、ヨーロッパは安定しない。と考えるべきでした。

それなのに・・・今はどんな状況です?
今しがた書いた三つの地域。その全てが混乱して不安定化しています。
この原因は何度も言いますけど。
ヨーロッパの安全保障戦略。安全保障体制が致命的なほどにガタガタだからです。
そうですとも。全ては。
ヨーロッパ政府首脳が安全保障を軽んじたがゆえの、いわば必然であり。
難民問題によりヨーロッパが破滅するのは、自業自得だと言う事です。


・・・いや、ホントにさ。
ヨーロッパは難民が安全保障の問題だと受け止めるべきだったんですよねぇ。
その上でEU。ヨーロッパ連合としての安全保障戦略を考えて、
難民問題。ひいては中東やアフリカの問題と誠実に向き合うべきでしたし。
ロシアと無駄に対立をしている余裕など、どこにも無いんだ。と気が付くべきでした。

でも、それをやろうとしたヨーロッパの人間は誰もいませんでした。
結局。
最後の最後まで、ヨーロッパは自分達の事しか考えなかった。
対ロ制裁を続ける。などと言う愚かな決定を止めようとしなかった。
EU。ヨーロッパ連合とは名ばかりで、誰もが自国の事しか考えなかったんです。


・・・これは、たぶん。と言う話ですけれど。
来年にヨーロッパに流入する難民の数は、今年の倍以上の数になるはずです。
倍以上になるくらいには中東地域。アフリカ大陸は混乱するはずです。
本当に恐ろしい事になると思います。



言っておきますが・・・誰も助けてくれませんからね?
なぜなら、誰もがみんな。自分達の事で忙しいからです。
しつこいようですけれど。
これから先は経済よりも安全保障が重視される時代になっていきます。
自国の安全保障を強化するために、世界中の誰もが手を抜く事は出来ません。
ましてヨーロッパの難民問題を助けるなんて、絶対に無理です。

そもそもEU。ヨーロッパ連合と言う枠組みですら安全保障体制が無い以上。
ヨーロッパ諸国は、各国が独自の判断で難民問題を解決しなければならないし。
当然の話として、対応に差が出てくるのは避けられません。
それが原因でEUそれ自体が分裂。崩壊したとしても、何も不思議な話ではありません。

あれだけ対ロ制裁に対して警告されていたのに。
それでもなお継続を決定したのは、他ならぬヨーロッパの人々です。
自分達の決断には、自分達で責任を背負って下さいませ。最後の最後まで。

ちなみに。
私達日本としても、出来る事は人道支援が関の山ですからねぇ。
ええ。私達日本だって他の国々と同様に、自国の安全保障が最優先ですから。
これは仕方の無い事だとして、ヨーロッパの方々にも納得して頂くしかありません。
どうか御了承下さいませ。


はぁ~。まあ、ここまでにしておきましょうか^^;
何とも無力感に包まれる話題で御座いました。
もしもヨーロッパの人々が、あと少しでも中東地域やアフリカ大陸について。
他人事だと完全に割り切って、切り捨てるような態度を見せていなければ。
ロシアに対して無意味にケンカを売るような愚かな事をしていなければ。
もっとしっかりと安全保障体制。平和と安定について考えていれば・・・。
確実に今とは違う結果になっていたんですけれどねぇ。

・・・まあ、こんな事を今更言っても仕方ないんですけどね。いやはや^^;


それでは本日もまた失礼致しました。皆々様。おやすみなさいませ^^

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16 . December
さてさて。本日は前置きを飛ばして早速本題に入りましょう^^
こちらをご覧下さいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151216/wor1512160020-n1.html

これまた産経さんの記事なんですが、アメリカとロシアが合意したみたいですね。
18日にも多国間協議により国連決議案が作成されるそうです。

いやまあ、これ自体は喜ばしい事なんですけれどもね。
ただ。
何となく察して頂けるとは思いますが、額面通りには受け取らないで下さいませね?


うん。そうですね。
この記事にもありますように、あくまでもオバマ政権はアサド政権を容認していません。
でも、だからと言って容認しない上での安全保障戦略。
シリアの安定化に対する現実的な具体案など今のアメリカ。
オバマ政権が考慮しているわけが無いんです。
もし考慮していたら、アサド政権を容認しない。なんて選択肢はあり得ませんから。
・・・まっ。それ以前にタイムオーバーだと言う話でもありますけどね^^;

今からオバマ政権が、アサド政権を排除してシリアを安定化させる。だなんて。
どう考えても無理なんです。
その点については当人達。オバマ政権の方々も十分に理解しているんです。
十分に理解した上で、それでもなおアサド政権を容認しない立場を主張しているんです。
つまるところ。
今のオバマ政権にとって現実的なシリアの安定化など、どうでもいい事なんです。
だから、無為無策のままに非現実的な主張を延々と繰り返しているんです。

なぜならば、シリアの問題よりも自分達の評価の方が大事だからです。
自分達の面子のためにロシアとの合意。国連決議案の作成を行う事が出来れば。
実際にシリアを安定化させられなかったのだとしても。
とりあえず事態が進展している。との言い訳が出来るわけで。
目先の成果を獲得する事が出来るわけですね。
現実的に。具体的にシリア情勢が回復しなかったとしても、それはそれ。と言う話です。


うん・・・まあ、なんとも残念な話なんですけどね。
でも、ある意味では仕方の無い話でもあるんです。
だって。
アメリカにとっては、もう中東情勢よりも次期大統領選の方が大事だからです。
どれだけ非現実的な主張を繰り返したのだとしても。
手っ取り早く目先の利益。成果を獲得出来るのならば、そっちを優先するしかないんです。

そして、この合意はロシアにとっても有益です。
何しろオバマ政権が何も出来ない事が確定したわけですからね。
次のアメリカ大統領。次のアメリカ政権が成立するまでは。
ほぼ確実にアサド政権を存続させる事が可能です。
中東地域に自分達の支配権が確立したようなものですし。
それだけの既成事実に加えて、アメリカとの関係改善が出来る事が非常に大きいのです。
ええ。今回の合意を次のアメリカ大統領が覆す事は・・・無いでしょうからね。


まあ、私が何を言いたいのか?と言いますと。
アメリカとロシアの双方は現状維持を優先して合意に至った。と言う事です。
そんなわけですので。
今回の合意がそれほど大きな意味合いを持つものでもない。と言うのが実情です。

「今よりも状況が悪化しない。それだけでも十分な成果じゃないか」

いやまあ、そうなんですけれどね^^;
そうなんですけれども・・・。
アメリカとロシアはそれで良くても、ヨーロッパが困るんです。うん^^;


しつこくて申し訳ないんですが、ヨーロッパの難民問題は一刻を争う大問題です。
なので、米ロ両国ほどにヨーロッパは気楽な立場ではありません。
事ここに及んで、現状維持だけでも成果だ。なんて言っていられないんです。
現実的にシリアの安定化を進めて、具体的に難民の帰還計画を進める必要があって。
その具体的な計画の立案と実行が、全てのヨーロッパの人々に求められている。
・・・そんな立場から考えれば今回の合意でヨーロッパが何かを得る事はありません。

現状におけるアメリカ。オバマ政権の行動は明らかに不足ですし。
アサド政権を容認しない。なんて立場を続けられるわけがないんです。
現状維持で満足する。と言う事などヨーロッパにとっては完全に論外なんです。
だって。
現状維持だけでは、難民が流入してくるのを止められないどころか。
何一つとして難民問題が解決に動いていないでしょう?^^;
こんな状態を放置してしまったらヨーロッパ政府首脳が暗中模索の迷走状態である事が、
世界中に暴露されるのも時間の問題です。

それゆえに。
今回に行われるアメリカとロシアの合意とは別に。
全く異なる形で、全く異なる次元の合意をロシアと行う必要がヨーロッパにはある。
それもアメリカ。オバマ政権がレームダックである最中に。
半ばアメリカを無視する形で実行する必要がある。・・・と言う事なんです。

ね?

なんとも茨の道で御座いましょう?^^;
難民問題を解決させ、極右勢力の台頭を阻止し。
ヨーロッパ全体の秩序を守り。EUの崩壊を防ぐためには、そうする以外には無いんです。
・・・その茨の道である現実を、どうにもヨーロッパって理解していないんですよねぇ。


ちなみに。
前回の文面の最後にもチラッとだけ書きましたように。
ヨーロッパがロシアと合意するにしろ。しないにしろ。
どちらの場合であったとしても、対ロ制裁は確実に消滅します。

ロシアと合意するならヨーロッパは対ロ制裁を継続出来ないし、
仮に合意しないにしても、対ロ制裁をやっているだけの余裕が無くなるからです。
EUそれ自体が瓦解して、対ロ制裁云々などと言っていられなくなるからです。

ですので、アメリカが対ロ制裁の緩和云々を交渉材料として持ち出したとしても。
もはや大して意味も価値もない。とも言えるかもしれませんね。
ええ。ロシアが別に何もせずとも。
十中八九。今以上に欧米諸国が対ロ制裁を継続する事など不可能だからです。


・・・まあ、そうですね。
そう言う意味でも、本当に今回の合意と言うのは限定的なものになるでしょうね。


それでは本日はこれで失礼させて頂きましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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15 . December
んー。今年も残り半月なので、急げや急げ。と思っていたんですけど。
ちょっと急がば回れだったかもしれませんねぇ・・・。
と言うわけで。
どうにも空回り気味だったので、一度書いた文面を削除してしまいました。ナハハハ^^;


いや、ヨーロッパの難民問題が本当に時間が無いわけでして。
全速力で全てを書かなければならない。・・・と私も思ったんですけど。

でも、私は日本人であり。赤の他人の立場ですからねぇ。
・・・そんな私が一人で大慌てになっても仕方ありません。
それでヨーロッパの方々の決断が変わるわけでもありませんし。
まっ。そう言うわけですので、ゆっくり進めたいと思います。いやはや^^;


そんなわけで本日もまた、前回に続きましてヨーロッパの話題です。
まずはこちらをご覧くださいませ。
http://www.sankei.com/world/news/151214/wor1512140016-n1.html

これまた産経さんの記事でフランスの選挙に関して書かれています。
内容としては、極右勢力の台頭を他の勢力が連合して防いだ。と言うものですね。

フランスでは先のパリ同時多発テロの影響もあって。
反移民などを掲げる極右政党の国民戦線(FN)の勢力拡大が著しかったのですが。
それを防ぐ形で右派連合が勝利した。と言うものだそうです。
まあ、極右勢力の台頭を許さない。と言うフランスの民意が勝利したわけですけど。
この結果に対する私個人の意見は一言だけです。

「次は勝てない」

・・・です。
そもそもの話として反移民を掲げる極右政党が台頭して勢力拡大をしたのは。
別段。フランスにおいてナショナリズムの思想が拡大したわけではなくて。
先に発生したパリ同時多発テロなどによって。
移民や難民に対する不安。恐怖が影響しただろう事は明白です。

なるほど。確かにね。
今回の選挙では、フランスの極右勢力は負けたかもしれません。
しかしながら、次の選挙で同じ結果になるとは限りません。
いえ、限らないどころか。極めて高い確率で極右勢力が勝利すると私は考えています。
なぜならば。
移民及び難民問題に関する具体的で、根本的な解決案が提示されていないからです。


それでまあ、当然の話として、この点はフランスだけの話ではありません。
ヨーロッパの難民問題に対して具体的な解決策が提示されない限りは。
反移民。また、難民政策の大幅な転換を求める極右勢力の台頭は、
今やヨーロッパの全ての国家において避けられない状態に陥っているからです。
ええ。そうですとも。
それこそが今のヨーロッパの純然たる現実であり、真実であるからです。

うん。まあ、そう言うわけですのでね。
極右政党に勝った。
でも、だからと言って安心出来る事など何一つ無い。と言う事です。
一刻も早く難民問題に対して具体的な解決策を用意しなければ、
ヨーロッパのあらゆる場所において極右勢力が出現する事は、避けられません。
・・・だからね。
ヨーロッパの難民問題と言うのは、本当の本当に時間が無いんです。
この点について、ヨーロッパの人ってイマイチわかっていないんだよなぁ。



それで今回は・・・もう少しばかり話を続けさせてもらいますとね。
皆々様も一度は疑問に思われた事はありませんでしょうか?
果たして。
なぜヨーロッパは、これほどまで積極的に難民の受け入れをしてしまったのか?
具体的な難民問題の解決も見出せぬままに。
ただ難民を受け入れ続ける。と言う愚策を実行してしまったのか?
これには、ちゃんとした理由があるので御座います。

・・・うん。このブログではまだ書いていなかった話だと思います。
いや、これはそんなに難しい話じゃありません。とっても簡単です^^
ヨーロッパは銭勘定で難民の受け入れを決定したんです。
つまりは、難民を受け入れる事の方が。
中東地域に軍隊を派遣するよりも安上がりだ。・・・と考えたからです。

ヨーロッパ諸国は、シリアの問題がイラク戦争になる事を恐れた。
かつての泥沼の戦争に巻き込まれる事を恐れたのです。
その一つ前の段階でリビアに対する軍事介入を行ったにもかかわらず。
結果としてリビアを内戦状態に陥らせてしまったでしょう?
あの二の舞になる事をヨーロッパは恐れたのです。

だから、アメリカに対する言い訳として難民の受け入れを積極的に実行した。
自分達は難民の面倒を見るから、中東の安定化はアメリカに任せよう。
そうした方が国力の浪費は少ないはずだ。・・・です。


うん。そうですね。
ほぼ確実に。このような打算的な思考をヨーロッパ政府首脳は考えたはずです。
特にドイツ。メルケル首相は間違いなく考えたはずです。
中東地域に対する軍事支援では莫大な国力を浪費する事になる。
それと比較して難民の受け入れであるならば、ヨーロッパ全土で受け入れる事になる。
つまりは、難民に対する負担はヨーロッパ各国に分散されるはずであって。
その分だけドイツの負担は軽くなるはずだ・・・ってね。

おそらく。その考えの延長線上として嫌がる東欧諸国に対しても。
経済協力と言うカードで、ドイツは無理やり難民の受け入れを認めさせたのです。
うん。このような事情が背景にあった。と考えるのが妥当だと私は考えています。
実際に。
ある程度の段階までドイツの思惑通りに進んでいたはずです。
難民を受け入れる事によって中東地域に対する軍事支援。派兵による負担を避ける事。
また、ヨーロッパ全土で難民を受け入れる事で、難民それ自体の負担も分散させる事。
・・・ドイツ政府。メルケル首相の思惑通りに事は進んでいたはずです。

しかし、ここでドイツ政府。メルケル首相は致命的な誤算をしていたんです。
その致命的な誤算とは何だったのか?
言わずもがな。
アメリカ政府。オバマ政権の安全保障戦略の不見識さ。で御座います。


ドイツ。メルケル首相。ひいてはヨーロッパ各国における難民受け入れの思惑。
その全ての大前提となっているのが。
アメリカを利用して中東地域を安定化させる。と言うものでした。
軍事に関する国力浪費の一切合切をアメリカに押し付ける事で、漁夫の利を狙う。
それが従来のヨーロッパ各国の思惑だったと思われます。

でも、残念な事に。
現在のアメリカ政府。オバマ政権は極めて安全保障戦略について。
それこそ信じ難いほどに不見識でした。
結果として数年の時間を経てもなお中東地域は安定するどころか。
むしろ反対に。とてつもなく深刻なまでに状態が悪化してしまったのです。
中東地域が安定化する見込みが無い。と言う事は、
必然的に難民問題が解決する見込みも無い。と言う事になってしまうわけですね。


・・・さて。そろそろ事態の深刻さに目を向けましょうね?ヨーロッパの方々。
貴方達は、アメリカの実力をもってすれば。
中東地域を安定化させる事など簡単なはずだ。と考えていた事でしょう。
うん。間違いではありませんね?
アメリカが適切に安全保障戦略を展開していれば、数年どころか。
数か月以内にも中東地域を、ある程度まで安定化させる事は十分に可能でした。
その点まではヨーロッパ各国の思惑は正しいだろう。と私も同じ意見で御座います。

ですが、今現在のアメリカ政府。オバマ政権の実力についてまで。
ヨーロッパの方々は考慮しなかったのです。
適切に安全保障戦略が展開されない事まで、考慮しなかったんです。
それゆえに難民問題が解決しない。・・・と言う事まで考慮しなかった。
これこそが、今のヨーロッパが難民問題で苦しんでいる最大の原因です。



・・・うん。まあ、こんなところでどうでしょうか。
当たらずとも遠からず。くらいの内容にはなっているかと思います。どうでしょう?^^;
まあ、私個人の意見としても、ヨーロッパが難民を積極的に受け入れた事と言うのは。
非常にリスクの高い決断だった。と考えているところで御座います。

その上さらにアメリカと一緒になってアサド政権を批判し。
ウクライナの問題でロシアとの対立を続け。
対ロ制裁などと言うバカ丸出しの事まで実行した事については・・・。
今のアメリカ政府。オバマ政権と同じ程度には。
ヨーロッパ各国の安全保障に対する不見識さを示すものだったと思います。
どうやって難民問題を解決させる気なんだ?
どれだけ見切り発車で行動しているんだ?と私は思わずにはいられませんでした。


んー。まあ、一応ね。後の祭りではあるんですけれど。
私みたいな軍事。安全保障を司る立場の人間は、出来る限りの大声で。
それこそ声が枯れ果てるまで、警告は続けたつもりです。

先のウクライナの問題が発生した当初より。
アメリカやヨーロッパに対して、断じてウクライナには手を出すな。・・・と、
今ここでロシアと対立する事は悪手。失策以外の何物でもない。・・・と、
そんな事よりも中東地域。難民問題を優先しろ。・・・と、
私は警告してきましたし、無論。私以外にも各方面から警告されていたはずです。
それなのに、その警告を今の今まで無視してきたのは、どこの誰なんです?


大変失礼ではありますけれども。
今現在のヨーロッパの難民問題と言うのは、自業自得だと言う以外にはありません。
いや、本当に警告されていたんですもん^^;
それをね。
本当の本当に無視し続けてきたのが、今の欧米諸国なんです。
私個人に至っては、より具体的で過激な警告として。

「今ここでロシアと戦っても絶対に勝てない。必ず負けるからやめろ」

・・・とまで警告しましたし、実際に勝てなかったでしょう?
もう事ここに至っては、全面降伏するしかないでしょう?
だって。
今ここでロシアと合意してシリアを安定化へと前進させないと、
難民問題を解決出来ないでしょう?このままだとEUが瓦解してしまうでしょう?

以前にも書いた事ですが、シリアに対するロシアの空爆が行われた時点で。
事実上。アサド政権を排除する手段が消滅してしまったんです。
なので、今現在のアメリカ政府。オバマ政権は既にタイムオーバーなのであり。
次にタイムオーバーとなるのがヨーロッパだと言う事なんです。
よろしいですか?
しつこいようですけど、次のアメリカ大統領が誕生するまで。
次のアメリカ政権が成立するまで待つ。なんて余裕など今のヨーロッパにはありませんし。
アメリカはもちろん。他の誰にも頼れる状況では無いんです。
今ここでロシアと合意しなければ、ヨーロッパに未来はありませんよ?
よくよく考えて行動して下さいませ。これが最後のチャンスなのですから。



・・・いやぁ~。しかしまあ、ね^^;
改めて思いますけれど、なぜにこの程度の事を予測出来なかったのか。
ヨーロッパ政府首脳と言うのは、ちょっとレベルが低過ぎると思いますね。
安全保障を軽んじるにも、ほどがあると思います。

まっ。この話って本当に後の祭りなんですけれどね^^;
今更ここで何を言っても遅過ぎますし。
内政不干渉の原理原則としても、日本人の私に何かを主張する権利もありません。
後は全てヨーロッパの決断次第。・・・と言うところで、この話は終わりです。

ヨーロッパがロシアと合意にするにしろ。しないにしろ。
どちらの場合でも対ロ制裁は消滅しますからね。
その分だけ世界秩序。世界平和が回復する。と考えるのならば。
まあ、そんなに悪い話でもなかった。と言う結論で終わらせましょう。いやはや^^;



それでは文面が長くなってしまって、ごめんなさい。
これで本日は失礼させて頂きます。・・・あー。ちょっと早いですけれども^^;
皆々様。おやすみなさいませ^^

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15 . October
と言うわけで。
えーと。前回はヨーロッパの右翼勢力台頭による分離独立の可能性と。
ロシアによる中東地域での新たな勢力の出現。そして、その後の東欧情勢の話題でした。

うん。まあ、大体あんな感じでしょうね^^;
重ねて申し上げますが、ヨーロッパ各国はロシアと和解する以外に手段が無いんです。
本日は、その理由について書かせて頂きましょう。


でまあ、その前に。
ちょっとこちらを御覧下さいませ^^
http://toyokeizai.net/articles/-/88208

これは東洋経済さんの記事です。
うん。ロイター通信からの記事みたいなのですが、見事な内容になっています。
当たり障りが無い。と言ってしまえば、そのとおりでもあるんですが^^;
それでも「第三次世界大戦」まで言及した事については、見事だと思います。
一般的なメディアで、ここまで言及出来るとなれば。
この記事を書いたジャーナリストの方は非常に優秀である。と私は思います。
うん。あの産経新聞さんですら、
まだ第三次世界大戦には言及していないはずですからねぇ。
(↑言及していたら、ごめんね^^;)

それに・・・たぶん、なんですけれど。
この記事は、本気で世界平和を目的として書かれた論評であると思います。
えーと。ジョシュ・コーエンさんと言うのですか。
よろしかったら私と友達になってくれないかなぁ?・・・いやはや^^;


とまあ、この話はこのくらいにしまして^^;
本題に入りましょう。
なぜ今のヨーロッパがロシアと和解する以外に手段が無いのか。
いやまあ、そんなに難しい話じゃないんです。
・・・実を言いますと、物凄く簡単な話なんです^^;
それは、ロシアがシリア地域の支配権を確立しているからです。

んー。まあね。
今までは、なんやかんや言いましてもアメリカの存在がありましたでしょう?
アメリカがシリアにおける支配権を確立し、
その上でシリアの安定化を目指していた状況だったんですが・・・。
これが今月の初頭にあったロシア軍による大規模な空爆によって、
シリアの支配圏がアメリカからロシアに移っちゃいましたでしょう?
これが全ての状況を一変させる逆転劇であり、ロシアによる必殺の一手だったんです。


まあ、何が言いたいのか?と言いますと。
シリアにおける難民問題の決定権がアメリカからロシアに移ったという事です。
つまるところ。
ヨーロッパに流入する難民を止めるも増やすも、全てロシアの思惑次第になったわけです。

誤解を恐れずに、もっとわかりやすく言い換えましょうか?
ロシア。プーチン大統領は、ヨーロッパを攻撃する手段として、
『難民』と言うカードを手に入れた。・・・と言う事です。
ちなみに。
今更これを聞いて顔面蒼白になったヨーロッパの政府高官がいるのならば。
ちょっと危機感が足りませんねぇ。もっと早い段階で気が付くべきでした。
・・・ええ。ロシアが空爆を行う前に。
オバマ政権がレームダック寸前となる前に気が付くべきでした。
一刻も早く中東地域を安定化させないと、
難民問題の全ての意思決定をロシアに掌握されてしまうから。・・・です。

いや、だからさぁ。あんなに警告しましたでしょう?^^;
ウクライナの問題や対ロ制裁などやっている場合じゃない。中東問題を優先しろ。
難民問題を優先しろ。そうしないと大変な事になる・・・ってね。


ともかく。
ヨーロッパ各国の難民問題と言うのは、今や全てロシアの思惑次第です。
このままロシアがシリアの支配権を確立した状態で、
なおかつシリアを安定させなければ、これからも続々と難民は出現しますし。
その難民は全てヨーロッパに流れ込む事になります。
わかりますね?
これは明確なロシア。プーチン大統領によるヨーロッパに対する軍事戦略。
難民と言う存在を用いた攻撃ではない攻撃です。
それがどれだけ効果的なのかは、もう身に染みてわかっているはずですね?
・・・よろしいか。
兵器として作られたものだけが、武器になるわけじゃないんです。

ですから、もうヨーロッパ各国は嫌でもロシアと和解するしか無いんです。
ロシアと和解して、ロシアと協力して中東地域を安定化させて。
難民の出現を食い止めて、難民の流入を食い止めるしか無いんです。
それ以外に今のヨーロッパの難民問題を解決させる手段は他にありません。
・・・今のヨーロッパをそんな状況に追い込んだのは、ヨーロッパ自身なんですからね?
ヨーロッパ各国の政府首脳は、ちょっとだけでも良いので反省しなさい。


そんなわけで、ヨーロッパは遠からず対ロ制裁から離脱しますので。
ようやく私達日本も御役御免で、堂々と日ロ関係の改善が出来るというものです^^
ヨーロッパの対ロ制裁の離脱と言うのは、そのままロシアとの関係改善を意味しますからね。
ならば、同じくロシアと関係改善を目指す私達日本を批判する事など誰も出来ません。
・・・ホントに。さんざん欧米諸国には足を引っ張られましたけど。
それも、ようやく終わってくれたわけです。やれやれですね^^;

それでまあ、昨日に菅官房長官が、

「プーチン大統領の年内訪日と言う方針に変更は無い」

・・・と発言なされた事は、見事に時勢を読み切った上での発言でしたね。
さすがです。
さすがは菅官房長官。さすがは天下の自由民主党です^^
まったくもって私も一安心で御座いました。
民主党政権が終わった後に、私など出る幕は無い。と、
そんな風に考えた私自身の判断が正しい事が良くわかりましたからね^^

ええ。ようやく日本の安全保障におけるロシアの脅威を排除出来るわけですし。
本格的に中国と真正面から向き合う事が出来るわけです。
もう今までのように中国共産党には好き勝手にさせない。・・・と、
そんな毅然とした意思を感じる見事な発言でした。胸がすきましたね^^

よくよく見ておきなさいな。野党各党。テレビ各局の方々。
あれが本当の。本物の政治家と言うものです。・・・少しは恥を知りなさい。


それでは本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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13 . October
と言うわけで。
前回の話題は、国連が機能不全で与えられた責務を果たしていない事実と。
その理由に関する話題で御座いました。
・・・まっ。基本的にバン・ギムン事務総長である限り。
ちょっと国連はどうにもならないかもしれませんよねぇ。いやはや^^;

でまあ、少し話は変わるんですが。
最後の方にチラッとだけ書いたヨーロッパの話。
難民。もとい移民も含めてではありますが、排斥運動から保守勢力。
極右勢力の台頭により民族主義が台頭し分離独立が加速化する云々。
・・・この話って、この場所ではまだ書いておりませんでしたよね^^;
大変に失礼しました。

いや、書こうとは思っていたんですが・・・えーと。アレです^^;
もうヨーロッパの事を書いても別に日本の国益にならないから良いや。
とか何とか。
そんなテキトーな事を書いてやめちゃった時がありましたでしょう?^^;
代わりにインドネシアの高速鉄道の話題を取り上げた、あの時で御座います。
あの時に実は八割方の文面は書いていたんですが・・・。
書いていくうちに、ヨーロッパ各国に対するイライラが頂点に達しまして^^;
ぶっちゃけ。
もう面倒になってしまって、途中でやめてしまったのです。ナハハハ^^;


うん。そうでしたね。
このブログでは結局のところ。書いていないのでした。
・・・まあ、どうか御容赦下さいませ^^;
基本的には真面目に。一生懸命に書いているつもりではあるんですが。
お酒を飲みながら、半分くらい酔っ払いながら書いている時がありますので。
もう仕方の無いで御座います^^;

いやまあ、言い訳ばかりで申し訳ないのですが。
ほら。私って単なるチンピラでしょう?
さらに言うと趣味でやっているようなものなので・・・まあ、こんなもんです^^;


それでまあ、ヨーロッパの分離独立について少し説明しますとね^^;
基本的には前回に書いた内容のとおりです。

まず、難民の増加によって社会福祉の負担が増加し国家財政が圧迫されます。
そして、そのまま社会情勢の不安定化を招くものとなり。
国家全体。国民全体に不平不満が高まる事になります。
それと同時に。日に日に増していく難民の数に対する恐怖が生まれ始めるのです。
不安定となる社会に対する不平不満と、難民への恐怖。
これらが合致するのは、そう時間のかからない事のはずです。
繰り返しになりますが理論上。数値上において受け入れられる難民の数よりも。
実際に受け入れられる難民の数は遥かに下回るのが現実であり、当然の事なんです。
・・・近いうちに、難民に対する排斥運動が表面化するのは避けられません。

でまあ、それと共に右翼勢力。極右勢力。民族主義勢力の台頭が予想されます。
彼らは難民の受け入れ拒否と難民に対する予算削減を要求するはずです。
そして、それがそのまま国家の意思。国民の大多数の総意ともなれば。
その国家は難民の受け入れを全面的に。あるいは段階的に縮小するはずです。

また、それが国家の意思。国民の大多数の総意とならないのならば。
その時は難民政策一つで完全に国論が二分されてしまって。
最悪の場合は国家の分裂。各地において分離独立の動きが出てくる可能性があります。
・・・うん。このような流れについても絶対に止められない事でしょう。


とまあ、大体はこんな感じかな^^;
いつぞやにも書きましたが。これからのヨーロッパは難民政策を一つ間違うだけで。
簡単に政権が転覆する事になるはずです。
・・・それほどまでに難民問題とは極めてデリケートであり。極めて扱いが難しいんです。

一つ間違えるとナチスみたいな勢力が台頭して、二つ間違えるとホロコーストが起こって。
三つ間違うとヨーロッパ全土を巻き込んだ物凄い戦争が起こる・・・かもしれません。

言っておきますけれど、これは本当に冗談じゃ無いんですからね?
無論。この中には難民だけではなくて移民も含まれる事になります。
うん。まったくもってピンチですね。
今すぐ対ロ制裁をやめて、可能な限り早くロシアと和解した方が良くありませんか?

・・・と言う事を、私はウクライナの問題が起こって。
対ロ制裁が始まった当初から言い続けてきたんですけれどね^^;
もちろん私だけじゃなくて、世界中の立派な方々が同じような事を言い続けております。
それを全て無視しているのが今の欧米諸国で御座います。・・・困った話です^^;



それで・・・今日は、もう少しだけ話を進めましょうか。
これからのヨーロッパ各国では難民に対する扱いで主張が真っ二つに分かれます。
そりゃあね。一つの国家の中でも意見が分かれてしまうのですから。
ヨーロッパ全体での意思統一など絶対に無理です。
もしもこのまま難民問題が解決されなければ、ほぼ確実にEUは崩壊します。
ええ。EUを崩壊させるのは経済問題ではなくて難民問題だと私は考えています。

現状ですら東欧諸国は難民受け入れに消極的になっています。
それをドイツが経済を盾にして無理やり従わせて、難民の受け入れを認めさせている。
・・・と言うだけの状況ですから、
現状よりも悪化すれば、当然ながら・・・東欧諸国はEUから離脱するでしょう。
そして、そんな離脱した東欧諸国はどうなるのでしょうね?
うん。まあ、確実にロシアの影響圏に組み込まれる事になるでしょう。


現在のロシアを改めて見てみましょうか?
今のロシアと言うのは、既に中東地域において確固たる地位を築き始めております。
シリアのアサド政権との協力は当然にして。
ここにイラクとイランが参加しようとしています。

なぜイラクとイランが参加するのか。ロシアに協力するのか?と言いますと・・・。
この二つの国家はイスラム教の少数派であるシーア派なんです。
つまり、多数派のスンニ派に対抗するためにロシアとの協力を強めているんです。
スンニ派の後ろにはアメリカがいますからね。
そして、これだけでは終わりません。もう一つ。
極めて重要な国家が、ここに加わろうとしております。それがイスラエルです。


なぜここにイスラエルが参加するのか?と言いますとね。
今のイスラエルと言うのは、もう半分くらいアメリカを見限っているからです。
ええ。アメリカが守ってくれない。と考えているので、
自分達の身は自分達で守ろうとして・・・ロシアとの関係を深めているんです。

えーと。これはあんまり知られていないんですけれどね。
実はイスラエルと言うのは、対ロ制裁に参加していないんです。
うん。もうビックリ仰天してしまうでしょう?私も本当に驚きました。
(↑だったら日本だって参加しなくても良かったはずですもんね。うん^^;)

あれだけアメリカにとって最大の。最も友好的な。第一の同盟国だ。・・・と、
そのように常日頃から主張していたイスラエルが、
なんと対ロ制裁には不参加だと言うのです。


以前にも書いたかもしれませんが、イスラエルは基本的に四面楚歌です。
それは国家として成立する正当性を何一つ持っていないからです。
なので、周辺のイスラム諸国とは大部分において関係が悪い。
こんな状況で、さらにロシアとも敵対するなど自殺行為です。
なので、そう言う意味ではイスラエルが対ロ制裁に参加しない。と言うのもね。
ある意味で当然ではあるんですが・・・。
しかし、それならばロシアとの協力関係を構築するまでの理由にはならないはずです。
ええ。アメリカに配慮して中立の立場を守る。と言う程度の配慮を、
イスラエルは見せたとしても良いはずです。

それでもイスラエルはロシアとの協力関係を選んだのです。
つまるところ。
それほどまでにロシアの勢力拡大が著しいものであり、
同時に同盟国であるはずのアメリカが、まったくもって頼りにならず。
イスラエルが、ロシアとの協力こそが自国の安全保障にとって意味と価値がある。と、
そのように判断したわけですね。
事実上。
イスラエルはアメリカよりもロシアを選んだ。と言う事になるわけです。

中東三カ国に加えて、そこにイスラエルが参加する。ともなれば。
これはもう中東地域における一大勢力と言っても過言ではありません。
もはや従来の安全保障体制など存在しない。と言わんばかりの勢力図の激変です。
・・・アメリカは一から中東戦略を組み立て直す以外には無いでしょう。


さあ、よろしいですね?
いよいよロシアの本格的な反撃が始まりますよ?
これだけ中東地域に確固たる勢力図をロシアが確保したとなれば。
次のロシアの狙いは改めてウクライナであり、ひいては東欧全体です。
本気のロシア。本気のプーチン大統領がヨーロッパに襲い掛かってきますからね?

勝てますか?・・・いえ、そもそも戦えますか?今のヨーロッパに。
ただでさえ移民や難民問題で頭を抱えている中で、本気のロシア。
当代最強の政治家となったプーチン大統領と戦い続けられますか?
i一応。
言っておきますと、プーチンさんは難民問題を計算した上で動いていましたからね?
ええ。絶対にロシアは負けない戦いだと思っていたからこそ。
今までロシアは対ロ制裁に屈しなかったんです。・・・最後には勝てるからです。

そんなわけで。
ヨーロッパ各国は無理だと思ったら、一刻も早くロシアと和解しなさいな。
それが仮に降伏に近い和解だとしても、大人しく受け入れなさい。
どちらにしろ。ここまできたら中東問題を解決するにはロシアの協力は不可欠です。
ええ。そうなんですよ?
ロシアと敵対し続ける限り、中東地域から続々と難民が流入し続けるのですから。
ヨーロッパの平和と安定を確保するには、もうロシアとの協力は不可避なんです。

・・・だから、ロシアには勝てないって何度も言いましたのにねぇ。
まっ。今更何を言っても後の祭りですけれどね。仕方ありません。


本日はここまでにしておきましょう。皆々様。おやすみなさいませ^^

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